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ブードゥーラウンジ

¥1,980 税込

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「オーケーエブリバディー! 今夜も『ブードゥーラウンジ』によぉーこそー!」
どんな人間にもひとつふたつは必ず見所がある。他の誰とも違う「特別なところ」がきっとある。だったらそれをバカになって見せましょうというわけだ。世間だの相対評価だの、そんなものを気にする必要はまったくない。学校や会社でバッテン印をつけられ続けた人間が、のちに大物になったという話はいくらでもある。見る目のない人間に理解できるものは、所詮、想定内に存在する退屈なことだけだ。新しい衝撃はいつだって、そうじゃないところから生まれてくる。その証拠に、ザ・ビートルズも、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドも、セックス・ピストルズも、薄暗い辺境で芽吹いた熱狂の種子だった。誰かがそれを目撃し、誰かがその演奏を耳にし、そして誰かがステージの前で踊り出して、何かが始まっていったのだ。(本文より)

- 2020年1月刊行 『ブードゥーラウンジ』-
電波の届かぬところで 革命の音が鳴っている

「この冬の時代を、めげんで、あきらめんで、やめずにやり続けた人間には、かならず、かならず、いい時代がめぐってくる! だからみんなあきらめんなっっ!」

舞台はライブハウス「ブードゥーラウンジ」。〈はみだし者〉たちが、好きなことを続けるために、自分の居場所をつくるために、日夜繰り広げる大騒動はやがて物語的結末を迎えるーー。
『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』で衝撃のデビューを果たした著者による4年ぶり待望の第2作は、血湧き肉躍る、ノンフィクション・エンターテインメント!



【プロフィール】
鹿子裕文(かのこ・ひろふみ)
1965年福岡県生まれ。編集者。早稲田大学社会学部卒業。ロック雑誌『オンステージ』、『宝島』で編集者として勤務した後、帰郷。タウン情報誌の編集部を経て、1998年からフリーの編集者として活動中。著書に『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』(2015年12月ナナロク社/2019年3月ちくま文庫)がある。

著者:鹿子裕文
挿画:奥村門土(モンドくん)
装丁:祖父江慎、根本匠

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