は、books.lighthouse@gmail.comまたはお問い合わせにて承りますのでお気軽にどうぞ。
(支払い方法:クレジット/銀行振込)
売上冊数1点につき10円を子どもが本を買うために自由に使える「ちょきん」に充てています。
詳細はABOUTページにて。
フェミニズムやジェンダー関係の本を購入の方にプレゼント中。それ以外の本を購入の場合も、備考欄にてご要望くださいませ。
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[紙版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥1,100
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日
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[PDF版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥550
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日 PDFデータ版です。 ファイルが2つありますが、 ・PDFのままタブレットなどで読む場合には「見開き」 ・印刷して冊子にする場合は「印刷用」(1ページずつバラになってるもの) のファイルをそれぞれ使うといい感じになるかと思います。
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代わりに読む人0 創刊準備号
¥1,980
予約商品
可笑しさで世界をすこしだけ拡げる出版レーベル〈代わりに読む人〉から新しい文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行。「読む」ことを通じた思いもよらぬ隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。 『代わりに読む人0 創刊準備号』では、特集テーマも「準備」とし、有名、無名の分け隔てなく、文芸・アート・科学・実務などの分野から、次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに、「準備」から想起された小説・エッセイ・漫画などを執筆していただきました。 連載・小特集は「これから読む後藤明生」とし、今年生誕90周年を迎えた小説家・後藤明生について初心者からファン、批評家・怪談作家まで様々な人たちに寄稿いただいています。 「2021年に読んだ本」では、執筆者に2021年に読んだ本を紹介してもらっています。 目次 ◎特集「準備」 二見さわや歌……行商日記 陳詩遠……………解凍されゆく自身とジュネーブ近郊の地下で起こっている乱痴気騒ぎについて 小山田浩子………バカンス 伏見瞬……………準備の準備のために、あるいはなぜ私が「蓮實重彥論」を書くことになったか 田巻秀敏…………『貨物船で太平洋を渡る』とそれからのこと オルタナ旧市街…完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと) 近藤聡乃…………ただ暮らす 橋本義武…………準備の学としての数学 わかしょ文庫……八ツ柳商事の最終営業日 柿内正午…………会社員の準備 海乃凧……………身支度 太田靖久…………×××××× 佐川恭一…………ア・リーン・アンド・イーヴル・モブ・オブ・ムーンカラード・ハウンズの大会 鎌田裕樹…………オチがない人生のための過不足ない準備 毛利悠子…………思いつき 友田とん…………雑誌の準備、準備としての雑誌 ◎「2021年に読んだ本」 近藤聡乃/太田靖久/佐川恭一/田巻秀敏/柿内正午/蛙坂須美/小山田浩子/二見さわや歌/オルタナ旧市街/伏見瞬/東條慎生/海乃凧/陳詩遠/鎌田裕樹/わかしょ文庫/haco/友田とん/コバヤシタケシ ◎連載・小特集「これから読む後藤明生」 haco………………日常と非日常の境界線 蛙坂須美…………後藤明生と幽霊 ──『雨月物語』『雨月物語紀行』を読む 東條慎生…………見ることの政治性 ── なぜ後藤明生は政治的に見えないのか? 友田とん…………後藤明生が気になって 巻頭言「0から1へ」 文芸雑誌『代わりに読む人0 創刊準備号』をお届けします。2019年から「可笑しさで世界をすこしだけ拡げる」をモットーにユーモアのある文芸書を刊行している出版レーベル・代わりに読む人が発行元です。作家・友田とんが主宰する、いわゆるひとり出版社です。この度、出版レーベルと同じ名前の文芸雑誌を刊行します。「読む」ことを通じた思いもよらない隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。創刊号ではなく、あえて「創刊準備号」とし、雑誌を作るということをゼロから考えてみることにしました(詳しくは拙稿「雑誌の準備、準備としての雑誌」をお読みください)。 有名、無名の分け隔てなく、文芸、アート、科学、実務などの分野から次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに執筆していただきました。寄稿いただいたものはエッセイ、小説、批評、漫画などさまざまで、しかも必ずしもどれか一つのカテゴリーに当てはまるものではありません。当初想像もしなかったような作品が集まりました。それぞれの作品を楽しんでください。 創刊準備号の特集は「準備」です。そして、小特集「これから読む後藤明生」はこの雑誌が続くかぎり、連載していく予定です。さらに、執筆者には「2021年に読んだ本」を紹介してもらいました。 これから創刊する雑誌の輪郭がおぼろげには浮かび上がってきた気がしますが、まだまだその形は見えません。普段当然と思っていることを一つずつ考えながら、読んで面白いものを作っていきます。こうした、0から1へと雑誌が出来上がっていくプロセス自体である創刊準備号を楽しんでもらえたらと思います。 二〇二二年五月 代わりに読む人代表 編集発行人 友田とん
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おぺん選書便(3冊/5500円くらいのやつ)
¥5,500
本3冊+lighthouseロゴトートバッグ1つのセットです。 本3冊でだいたい5500円(税込)くらいになるように選書します。 設定金額に届かない分をトートバッグで吸収するスタイルです(トートバッグ単体は1000円+税で販売中)。 備考欄に ・トートバッグの色(ナチュラル/ネイビー) ・読みたいジャンルやテーマ(3つまで) ・くわえてNGのジャンルやテーマ、作家などがあれば(これは読みたくない!というものを知れたほうがありがいもので……) ・そのほか細かい希望があれば遠慮なくどうぞ あたりをご記入ください。 この本は入れてくれ、という「注文」もなんなりと。 そのほか質問などあればお問い合わせくださいませ。 *1万円選書のサービス「ブックカルテ」にも参加していますので、そちらのご利用も大歓迎です https://bookkarte.com
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わたしの嫌いな桃源郷
¥1,870
不完全なぼくらの、完全な世界へのわるぐち。 ─────志磨遼平(ドレスコーズ) 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』の初谷むい、待望の第二歌集。 【収録歌より】 それはたとえば、百年育てて咲く花を信じられるかみたいな話? そばにいるだけがすべてじゃないぜ月は光るだけがすべてじゃないぜ もちもちの愛 もちもちの逃避行 どこまでを希望と呼ぶのだろう 風が強い、でも諦めないフリスビー楽しい 祈りぐせのあった頃 爪切りを貸したら爪と爪が混ざる爪切りの中 永く 生きてね 著者プロフィール 初谷むい (ハツタニムイ) (著/文) 1996年生まれ、札幌市在住。第一歌集『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(書肆侃侃房、2018年)。
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柴犬二匹でサイクロン
¥1,870
お互いにワンパンし合う関係で倒れた場所を花園とせよ 『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』の大前粟生、初めての短歌集。 ひとつ読むごとに 自分の中の知らないスイッチが押され どこかで知らない窓が開く この感情、どうすりゃいいの? ────岸本佐知子(翻訳家) このお言葉、あのお言葉、お日柄によって 「グッ心地」が変わりました。 ────もう中学生(芸人) 【収録歌より】 この痣を月に結んで大丈夫とびひざげりの妄想をする 棺桶に詰められるならパフェに似た佇まいでと約束の夏 ポカリスエット突然に目減りして光の代わりに光が入る 晩年はふいに浮上すたとえば鳥たとえば歌の途中で焦げて ほがらかな血液の流れ悲しみは取り除けないからめぐらしてみる 【目次】 とびひざげり パフェの降臨 こちらの歌 夏 喫煙・仏具 犬ざんまい 裸足の家 鴨川 生活 【著者プロフィール】 大前粟生(おおまえ・あお) 1992年生まれ。著書に小説『回転草』『私と鰐と妹の部屋』(書肆侃侃房)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』第38回織田作之助賞候補作『おもろい以外いらんねん』(河出書房新社)、宮崎夏次系氏との共作絵本『ハルにははねがはえてるから』(亜紀書房)など。最新刊に初の長編小説『きみだからさびしい』(文藝春秋)、児童書『まるみちゃんとうさぎくん』(絵・板垣巴留、ポプラ社)がある。
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わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」
¥2,200
誰も見たことがない、わたしたちの「平家」をつくる――山田尚子監督最新作、アニメ「平家物語」ディレクターズ・ノート。監督エッセイ、山田×高野対談、描き下ろしカット他多数収録。 アニメのウェブサイトはこちら↓ https://heike-anime.asmik-ace.co.jp 著者 高野 文子 (タカノ フミコ) 新潟県生まれ。漫画家。作品集に『絶対安全剃刀』『おともだち』『ラッキー嬢ちゃんのあたしい仕事』『るきさん』『棒がいっぽん』『黄色い本/ジャック・チボーという名の友人』『ドミトリーともきんす』がある。 山田 尚子 (ヤマダ ナオコ) 京都府生まれ。アニメ演出家・監督。監督作に『映画 けいおん!』(2011年)、『たまこラブストーリー』(2014年)、『映画 聲の形』(2016年)、『リズと青い鳥』(2018年)などがある。
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平家物語 古川日出男訳
¥3,850
〈アニメ化記念帯です〉 歴史は輪廻する――混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ。日本が歴史的転換を果たす動乱の十年間を描いた、空前のエンターテインメント巨編を、語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。 監督・山田尚子×脚本・吉田玲子×キャラクター原案・高野文子×音楽・牛尾憲輔により、TVアニメ化! フジテレビ「+Ultra」にて毎週水曜24:55〜他各局でも放送中 《監督》山田尚子 《脚本》吉田玲子 《キャラクター原案》高野文子 《音楽》牛尾憲輔 ページをめくる手も、涙も、止まらない。 混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ…… 国が変わる、歴史が変わる。 日本が歴史的転換を果たした動乱の10年間を描いた、文学史上空前のエンターテインメント巨編を、 語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。 「古代日本で最も武張った年代記。栄華から滅びにいたる道筋の哀感を、語り物につながる文体で伝える」――池澤夏樹 「『平家』は一人の作者の手で書かれたのではない。一人の琵琶法師の声で語られたのではない 多数の多声。そんなポリフォニックな中世のメガノベルをいかに訳すか? さいわい僕は答えを持っている。さあ、現代の『平家』だ」――古川日出男 帯装画:松本大洋 月報:高畑勲/安田登 解題:佐伯真一 解説:池澤夏樹 平安末期、貴族社会から武家社会へと向かうきっかけとなった、いわゆる源平合戦と呼ばれる動乱が勃発。武士として初の太政大臣となった平清盛を中心に、平氏一門は栄華を極めるが、悪行を重ね、後白河法皇の謀計を背景に、頼朝や義仲、義経ら源氏によって都を追われる。十七歳の若武者・敦盛の最期、弓の名手・那須与一の活躍、屋島・壇の浦の合戦、そして幼帝・安徳天皇を伴った一門の入水……琵琶法師により語り継がれ、無常観を基調に描かれた軍記物として、後世日本の文学や演劇などに多大な影響を与えた大古典。圧倒的語り口による、類を見ない完全訳。 【翻訳の特徴】 1 原文に忠実でありながらも、すらすら一気に読み通すことができる、流麗かつわかりやすい現代語訳。 2 スピード感溢れる原文の魅力を十二分に味わえる、軽妙かつリズミカルな文体。 3 貴族社会から武家社会へ向かう日本史の変遷そのものを、訳文の中に批評的に溶け込ませた、 作家訳ならではの大胆な試み。 著者 古川 日出男 (フルカワ ヒデオ) 1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞。著書に『おおきな森』など。
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私語と 尾崎世界観歌詞集
¥1,870
2022年4月、「クリープハイプ」メジャーデビュー10周年に合わせて、尾崎世界観さんの初歌詞集『私語と』を刊行いたします。インディーズ時代から最新アルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』の中から尾崎さんが「言葉」を中心に厳選した75曲の歌詞を収録。さらに「帯」「はじめに」「おわりに」という名の「歌詞」を尾崎さんが書き下ろしております。ブックデザインは尾崎さんのアルバムや書籍のアートディレクションを数々担当している寄藤文平さん(文平銀座)。細部にまでこだわった造本にご注目ください。
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短歌の時間
¥1,760
東直子が選んだ711首! 雑誌『公募ガイド』選歌欄6年半の人気連載を書籍化。鳥、窓、恋人、袋、ロボット、宇宙、スポーツ……などのテーマ詠・題詠から、人気歌人・東直子が特選、秀作、佳作を丁寧に選びました。確かな選歌眼、詩情ゆたかに歌に寄り添うあたたかな選評。短歌好きの人も詠みはじめたい人にも絶好の一冊です。作家のヒントになる118首を鑑賞したエッセイ54編、著者によるイラスト80点も豪華収録。 誰かが短歌という小さな詩の器で残した感性を、こうして活きのよい状態でお届けできることができて幸せです。折にふれてページをめくって、お気に入りの短歌を見つけてもらえると、なお幸せです。(「あとがき」より) ★「短歌の時間」のさまざまなテーマ詠・題詠から、こんな素敵な歌が生まれました!★ (なんだろう、これは…)と呟き1号は自身の涙で錆びついていった(テーマ詠・ロボット)…九螺ささら(『神様の住所』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞) ひとことに遠い暮らしがこぼれててぬるくなってくビールをみてる (題詠・遠)…武田ひか スーツ着たままデタラメに歩いたらオレしかいない草原に雲 (題詠・雲)…工藤吉生(第一歌集『世界で一番すばらしい俺』が短編映画化) 目次 まえがき テーマ詠 「鳥」「水」「恋人」「食」「衣類」「手紙」「数字」「魚」「旅」「くだもの」「猫」ほか 題詠 「窓」「目」「道」「妹」「袋」「青」「平」「草」「丸」「火」「声」ほか コラム 選びたくなるうた。―「新鮮!」と「わかるわかる」― 私だけの絵― 着想の可視化― 時間を捉える― 凝縮と緩急― ほか あとがき 著者プロフィール 東直子 (ヒガシナオコ) (著/文 | イラスト) 歌人・作家。1996年歌壇賞受賞。2016年に『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞を受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』など。小説に『さようなら窓』『とりつくしま』、エッセイ集『千年ごはん』『七つ空、二つ水』、絵本に『私のマントはぼうしつき』(絵・町田尚子)など著書多数。ミュージカル脚本や講演、ラジオ・テレビ出演など幅広く活躍中。2022年、自身の一首「転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー」が原作となった映画「春原さんのうた」が公開中。
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英詩に迷い込んだ猫たち
¥3,520
猫たちは、ぼくの 教師。 (チャールズ・ブコウスキー「ぼくの猫たち」より) あの詩にも、あの小説にも、猫だらけ! いつの時代も、どこの国でも── 気ままで自由で気高い猫たちは、 文学でどのように描かれているのか。 ネコ・エッセイストと英文学者が、 猫のいる英詩の紹介とともにネコ的コメントで織りなす、 猫好き×本好きなら、思わず喉を鳴らしてしまう一冊。 超かわいい! カラーページ付き! 目次 【主な目次】 第一章 猫、はぶられる 第二章 猫、恋になく 第三章 仔猫たちの物語 第四章 猫とヒトと鼠 第五章 猫と魔女、黒猫の運命 第六章 猫vs 犬 第七章 猫と触覚 第八章 猫のからだ──猫の目、猫の耳 第九章 野良猫、家猫 第十章 猫たちの時空間 第十一章 眠り猫、師となる、か? 第十二章 猫へのエレジー
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毛布 - あなたをくるんでくれるもの
¥2,420
「——いつも誰かの姿、誰かの言葉が毛布になってくれていた。」 言葉と絵で「物 」を表現する作家・安達茉莉子さんの初エッセイ集。 彼女は自らの望む道を模索する中で得た考えや感情を瑞々しく掬い上げた文章と、心にあかりを灯すような絵で確実に読者を増やし続けてきました。 本書は自分自身を大切にすることが難しかったり、ふと立ち止まってしまったりした時にも「毛布」のように包み込み、心を温めてくれる一冊です。 安達茉莉子 adachi mariko 作家。言葉と絵で「物語」を表現する。大分県日田市出身。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆を行う。著書に『消えそうな光を抱えて歩き続ける人へ』(ビーナイス)、『何か大切なものをなくしてそして立ち上がった頃の人へ』(MARIOBOOKS)、『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(本屋・生活綴方出版)他。
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水上バス浅草行き
¥1,870
【収録短歌より3首】 ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし 3、2、1ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ 平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ 著者プロフィール 岡本真帆 (オカモトマホ) (著/文) 1989年、高知県生まれ。未来短歌会出身。
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そのときどきで思い思いにアンカーを打つ。
¥1,980
SOLD OUT
当店より刊行の文芸誌「灯台より」でも小説『どこに行ってもたどり着く場所』を連載中の仲西森奈、待望の小説集を刊行です。 ショートスパンコール シリーズ vol.1 仕事を辞めてパリへ飛ぶ人。「神」という名のウーパールーパーを看取った人。 内臓が地球の人。はじめて朝を体験する人。 火山灰を集める国籍不明の人。 突然誰かに語り始める人、人、人。 YouTuber御用達のコンビニ。 そのコンビニの老店主。道端のバヤリース。カーセックス。 ある人間の愉快な一年。そのなんやかやと、それ以外のなんやかんやが、交錯して錯綜して頻繁に脱線する。 仲西森奈の連作掌編小説。もしよければ、見届けてください。
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起こさないでください
¥1,980
仲西森奈 歌集 「起こさないでください」 作家・仲西森奈、初の短歌集。 誰もが身に覚えのある愛。 どこに向けるわけにもいかない苛立ち。 万事どうにもならぬ、 ましてや言葉にできそうにもない、 あらゆる事柄を短歌にしたためる。 短歌以外にも、 短篇小説やエッセイが挟まれています。 単語の索引が付いていたり、 寝落ちしてもパタンと開いたままになる製本、 短歌に馴染みのない方にもたのしんでいただける 魅力の詰まった一冊です。 著者 仲西森奈 印刷 修美社 編集 稲垣佳乃子 装丁 古本実加 発行 さりげなく
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パラレル百景
¥1,980
羊文学 塩塚モエカさん推薦! ================ カラフルな飴玉みたいな二人の世界。 ページをめくる度、日常が小さな物語に変わる。 ================ 歌人 笹 公人と、イラストレーター・アニメーション作家の北村みなみがコラボレーションした人気のTwitter連載が待望の書籍化! 巻末には短歌をテーマにした描き下ろしオリジナル漫画3作品を特別収録!! 著者プロフィール 笹公人 (ササキミヒト) (著/文) 笹 公人 歌人。東京都生まれ。「未来」選者。「牧水・短歌甲子園」審査員。大正大学客員准教授。2022年度「NHK短歌」選者。主な歌集に、NHK Eテレにて連続ドラマ化された『念力家族』(朝日文庫)、『念力図鑑』(幻冬舎)、『抒情の奇妙な冒険』(早川書房)。他に『念力レストラン』(春陽堂書店)、絵本『ヘンなあさ』(岩崎書店)、和田誠との共著『連句遊戯』(白水社)など刊行書籍多数。 北村みなみ (キタムラミナミ) (イラスト) 北村みなみ アニメーション作家・イラストレーター。愛知県生まれ。静岡県育ち。書籍、雑誌の装画や挿絵、アニメーションMVなど多数制作。主な著作に、作品集『宇宙(ユニヴァース)』(グラフィック社)、雑誌『WIRED』での漫画連載をまとめた単行本『グッバイ・ハロー・ワールド』(rn press)がある。
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真っ赤な口紅をぬって
¥1,980
悪いのは私 最初の男だった 悪いのは私 選択を間違えた 悪いのは私 18歳だった 悪いのは私 子供だった 悪いのは私 我慢した 悪いのは私 やらせておいた …… 悪いのは私 あとになってわかった 罪悪感 そのいくつもの顔 ぜんぶが 私のほうを向いていた ──「悪いのは私」より ひと言話すたびに、彼女たちは立ち直っていった。彼女たちの勇気、生きる喜び、力、それらに導かれて書いた。 ――「まえがき」より 「沈黙を破りたいという私たち共通の願い」。フランスの詩人・小説家である著者がDV(ドメスティック・バイオレンス)や性暴力の女性被害者たちに聞き取りをおこない、その経験をもとに執筆したフェミニズム詩集。 「息を潜める、小さな物音に怯えるように生きる女性たち。肩を強ばらせ、こんなはずじゃなかったと自分を責め、眠れない夜を過ごし、この生活から逃げられる瞬間を見極めようと神経を研ぎ澄ます女性たち。ページを一枚一枚めくりながら、今もその渦中を生きている女性たちの息づかいが聞こえてくるようだ。」(解説:北原みのり) 目次 まえがき─滞在記より 2017年12月4日―2018年1月26日 Ⅰ 生きのびた女たち いろんな理由をつけられて どこかに行けば うまくいく すさまじい暴力、すさまじい沈黙 地獄 ウェディングドレス 女らしさ おそるおそる あとどのくらいの時間 謝罪のあとで 悪いのは私 青あざ いくつもの危険 動詞「黙る」の活用 いくつもの禁止事項 涙 こっそり隠れて ベッドは 罵倒語 尋問 たくさんの質問 どんな扉も 私の家 目立たないように 「自分の部屋に行っていろ」 ジェットコースター 苦悩 出ていく まぬけ 急いで 名前を呼ぶ 判決の日 男女平等 戦争 インシャラー わが国の重要課題 ほんの少しでも のぞき穴 子供たち 黒パン/白パン(シルヴィーに) 安全な場所 ひとりの新しい女性 唯一の決まり びくびくして 私の楽園 本 勝利 刺繡 夢 逃げた女 どうかしている 売女みたいな口紅 Ⅱ 彼女たちを讃える 霊柩車 私の体 沈黙 覚えておいて 私たちはあなたを讃える 儀式 自分の声が聞かれる場所 北原みのり 訳者解説 相川千尋 著者プロフィール ペリーヌ・ル・ケレック (ペリーヌルケレック) (著/文) 詩⼈、⼩説家、コラージュ作家。1968年、フランス・パリ生まれ。⼤学で美術史を学んだのち、フリーランスのリサーチ担当者としてテレビ局や出版社で働く。小説『ハサミさばき』『床』など著作多数。2017年、第2次世界⼤戦後にドイツ兵の愛⼈であったとして丸刈りにされたフランス人女性をテーマにした『丸刈りにされた⼥たち』を発表。各地の歴史的な記録や資料などの調査をもとに、声なき声を取り上げる作⾵を特徴としている。 相川 千尋 (アイカワチヒロ) (翻訳) フランス語翻訳者、編集者。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了。仏和辞典編集、仏大使館勤務を経て翻訳者に。訳書にリリ・ソン『私のおっぱい戦争』、リーヴ・ストロームクヴィスト『禁断の果実』(以上、花伝社)、ヴィルジニー・デパント『キングコング・セオリー』(柏書房)など。
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クリティカル・ワード 文学理論 読み方を学び文学と出会いなおす
¥2,420
読むことの基礎と批評理論の現在が学べるキーワード集 フェミニズム、環境批評、ポストヒューマン、精神分析、ポストコロニアリズム…… 多彩なトピックから文学の可能性に飛び込もう! 【ためし読み】 こちらより 本書では文学理論の基礎的な知識を解説しつつ、最新の文学理論の潮流を初学者にも分かりやすく解説しています。 第1部「基礎講義編 ― 文学理論のエッセンス Fundamentals」では、文学理論の根本問題である「テクスト/読む/言葉/欲望/世界」の5つのテーマについて論じ、第2部「トピック編 ― 文学理論の現在(いま)を考えるために Topics」では、文学理論の現在進行形の諸問題についてのトピックを取り上げ、新たな思索の糸口を発見=発明することを目指しています。 文学好きの読者には「もっと深く読む」ために必要な知識を得るための本として、学生や研究者には、レポートや論文を執筆する際の手引きとして有用な一冊。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◆シリーズ[クリティカル・ワード] 現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズ。 基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。 この本を手にとったあなたは、きっと、「文学」という漠としたことばにどこか惹かれるものを感じて―とまではいかずとも、どこか引っかかるところがあって、いま、このページを開いたのでしょう。「文学作品」と呼ばれる詩や小説、戯曲やエッセイなどを読んで、なにか得体のしれない〈大きなもの〉にふれた/ふれられた経験をしたことがきっかけ、という人も少なからずいることでしょう。その〈経験〉になんらかの〈表現〉をあたえたくて、自分でもなにか別の作品を書いてみたり、絵画や音楽といった異なる媒体をためしてみたり、はたまた親からあたえられたこの身体をさまざまに動かしてみたり(逆に、動きを止めて観じてみたり)、いろいろとあがいてみた人もあるかもしれません。そういった〈表現〉を手助けする手段のひとつとして、「理論」―〈思索〉についての〈思索〉―と呼ばれる、またひとつの漠とした領野(フィールド)があると考えてみてはいかがでしょう。 ――三原芳秋(本書「はじめに」より抜粋) 目次 はじめに 第1部 基礎講義編 ― 文学理論のエッセンス Fundamentals 第1章 テクスト 郷原佳以 フィクション論 テクスト的現実 エクリチュール 脱構築 ディスクール/イストワール 言語行為論 言語の非人称性 ◎もっと〈テクスト〉について知るための10冊 第2章 読む 三原芳秋 懐疑の解釈学 対位法的読解 徴候的読解 表層的読解 妄想的読解と修復的読解 ◎もっと〈読む〉ことについて知るための10冊 第3章 言葉 渡邊英理 翻訳 マイナー文学、少数派(マイナー)的な政治/多数派(メジャー)的な政治 ポリフォニー・聞き書き 表象 脱植民地化と脱冷戦・グローバル化 ◎もっと〈言葉〉について知るための10 冊 第4章 欲望 新田啓子 同性愛とクィア ミソジニーと家父長制度 フェミニズム文学批評 奴隷制廃止論 性欲望・性愛・性幻想 ◎ もっと〈欲望〉について知るための10冊 第5章 世界 鵜戸聡 近代文学・エートス・エグゾティスム 国語・オラリティ 検閲・流通 パラテクスト 世界・世界観・世界文学 ◎ もっと〈世界〉について知るための10冊 第2部 トピック編 ― 文学理論の現在(いま)を考えるために Topics 第6章 帝国/ネーション/グローバル化と文学 橋本智弘 ネグリチュード 植民地解放理論 オリエンタリズム サバルタン 擬態(ミミクリー)と雑種性/異種混淆性(ハイブリディティ) 19世紀のナショナリズム論 現代のナショナリズム論 ポスト・ナショナリズム 世界文学論(19世紀-) 世界文学論(現代) ポストコロニアル・エコクリティシズム 第7章 ポストヒューマン/ニズムと文学 井沼香保里 アンチヒューマニズム 動物論 生成 アクター・ネットワーク論 日本における存在論的転回 オブジェクト指向存在論 思弁的唯物論/実在論 自然と文化 サイボーグ 第8章 環境と文学 磯部理美 人新世/環境人文学 エコクリティシズム/環境批評 動物と人間/(脱)人間中心主義 ネイチャーライティング 空間(スペース)と場所(プレイス)/場所の感覚 パストラル/ロマン主義/都市と田園 ディープ・エコロジー/ 生態(生命)地球主義(バイオリージョナリズム) 土地倫理(ランド・エシック) ユートピア/ディストピア/エコトピア エコフェミニズム 進化論/ダーウィニズム 原爆文学/核文学 震災と文学 第9章 精神分析と文学 森田和磨 ジグムント・フロイトの思想 ジャック・ラカンの思想 精神分析と文学批評 シュルレアリスム フロイト理論とマルクス主義 ラカン理論とマルクス主義 前エディプス期 精神分析とフェミニズム トラウマ理論 精神分析と日本人論 第10章 ジェンダー・セクシュアリティと文学 フェミニズム運動と文学への影響 ポスト構造主義とジェンダー系批評理論の黎明 ブラック・フェミニズムと黒人文学の軌跡 フランス系フェミニズムと現代女性文学の展開 ポストコロニアル・フェミニズムと文学理論の再構築 クィア批評(1)イヴ・K・セジウィック クィア批評(2)ジュディス・バトラー 世界の文学(裏) 道案内 鵜戸聡 Book Guide ― 文学理論の入門書ガイド 渡邊英理 おわりにかえて 人名索引・事項索引 ▲ PROFILE 執筆者プロフィール 三原芳秋 一橋大学大学院言語社会研究科教授。コーネル大学Ph.D.(英文学・文学理論)。批評誌Ex-position, 40号(2018年)特集 “Literary Criticism Scene of the 1980s, Revisited” ゲスト・エディター。編訳書にゴウリ・ヴィシュワナータン『異議申し立てとしての宗教』(みすず書房、2018年)。第2章を執筆。 渡邊英理 静岡大学人文社会科学部准教授。東京大学博士(学術)。近現代日本語文学。著書に『中上健次論』(インスクリプト、2020年近刊)、共著書に『戦後日本を読みかえる4 高度経済成長の時代』(臨川書店、2019年)、『翻訳とアダプテーションの倫理』(春風社、2019年)。第3章とBook Guideを執筆。 鵜戸聡 明治大学国際日本学部准教授。東京大学博士(学術)。フランス語圏アラブ=ベルベル文学。共著書に『世界の文学、文学の世界』(松籟社、2020年)、『国民国家と文学』(作品社、2019年)など。訳書にカメル・ダーウド『もうひとつの「異邦人」』(水声社、2019年)。第5章と「世界文学(裏)道案内」を執筆。 郷原佳以 東京大学大学院総合文化研究科准教授。パリ第7大学Ph.D.(テクストとイメージの歴史と記号学)。著書に『文学のミニマル・イメージ モーリス・ブランショ論』(左右社、2011年)、訳書にエレーヌ・シクスー/ジャック・デリダ『ヴェール』(みすず書房、2014年)など。第1章を執筆。 新田啓子 立教大学文学部教授。ウィスコンシン大学マディソン校Ph.D.(アメリカ文学、文化理論)。著書に『アメリカ文学のカルトグラフィ』(研究社、2012年)、編著に『ジェンダー研究の現在』(立教大学出版会、2013年)、訳書に『ブラック・ノイズ』(みすず書房、2010年)など。第4章を執筆。 橋本智弘 一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程。ポストコロニアル理論/文学。共著書に『バイリンガルな日本語文学』(三元社、2013年)、『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』(青月社、2014年)。第6章を執筆。 井沼香保里 一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程。戦間期英国の心霊主義的状況を研究。論文に「コティングリー・フェアリー写真事件における「現実」の多層性」(『言語社会』12号、2018年)など。第7章を執筆。 磯部理美 一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程。イギリス児童文学。論文に “Where Children Encounter the Past: Reading Time-Slip Fantasy as Literature of Place”(Correspondence, No. 4、2019年)、「〈目に見えないもの〉の語り──Lucy M. Bostonの環世界を読む」(『Tinker Bell 英語圏児童文学研究』No. 64、2019年)。第8章を執筆。 森田和磨 一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程。アジア太平洋戦争以後の日米文学。論文に「石原吉郎『望郷と海』における「証言」についての一考察」(『言語社会』12号、2018年)など。第9章を執筆。 諸岡友真 立教大学大学院英米文学専攻博士後期課程。アメリカ文学。論文に「『もう一つの国』における愛の政治学」(『立教ジェンダーフォーラム年報』21号、2020年)、書評に「Furui著Modernizing Solitude」(『英米文学』80号、2020年)。第10章を執筆。
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作家の旅
¥3,300
すべての物語がもつ永久不変のパターンとは何か? 人を惹きつける物語の構造とはどういうものか? 神話学者ジョーゼフ・キャンベルの神話理論〈ヒーローズ・ジャーニー〉を、映画にも適用できる物語構造=12ステップにモデル化し、ハリウッドに多大な影響を与えた一冊。 刊行25周年記念版が待望の邦訳! 映画界を激変させ、全世界で読み継がれてきた、物語創作の「伝説の聖典(カノン)」をご存知だろうか? 25年前に出版されて以来、ハリウッドの数々の名作に影響を与え、著名な監督、脚本家、プロデューサー、映画製作者たちを導いてきた本書、『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』である。 物語の作り手にとって、まさに「一家に一冊」、古典であり最初の入門書でもある『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』が、刊行25周年を記念した大幅増補版で登場。待望の新訳でお届けする。 著者クリストファー・ボグラーは、ハリウッドで多大な影響力を持つストーリー・コンサルタントの第一人者。ボグラーは、神話の要素は人間の普遍的な真理であるとして無数の神話から物語の構造を抽出したジョーゼフ・キャンベルの研究(『千の顔を持つ英雄』)に惚れ込み、キャンベルの〈ヒーローズ・ジャーニー〉理論に、カール・G・ユングのパーソナリティのパターン〈アーキタイプ(原型)〉の研究と、ウラジミール・プロップの民話・昔話を構造分析した物語理論を合わせて発展させ、ハリウッド映画に適用させたメソッドを提唱した。ボグラーによるこのストーリー構造とキャラクター開発の包括的な理論は、どんなストーリーにも適用することができる「物語創作のデザイン・テンプレート」として、世界中から熱烈な支持を受けている。 本書は、12カ国語以上に翻訳され、高校や大学のクリエイティブ・ライティングの授業では、教科書としても広く使われている。 本書の大きな特色は、〈ヒーローズ・ジャーニー〉の12ステージの構造モデルと8つの〈アーキタイプ〉がそれぞれ詳述され、その理論が誰にでもわかるように平易な言葉で解説されるが、決してハウツーを説いたり、安直なマニュアルを提供したりはしないことである。その代わりに、キャンベルとユングの理論を物語創作の文脈に置き直して整理することによって、私たち人間にとって、物語とは何か? どう機能するのか? 物語はどこからやってくるのか? 人にはなぜ物語が必要なのか? 一体何が物語を作るのか? その核心を掘り下げている。 もうひとつの特色は、理論の解説だけでなく、有名映画作品や物語を実際に使った〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析の実例を誌上で公開していることだろう。 *〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析の実例: 『タイタニック』(ジェームズ・キャメロン監督、1997) 『パルプ・フィクション』(クエンティン・タランティーノ監督、1994) 『ライオン・キング』(ロジャー・アレーズ、ロブ・ミンコフ監督、1994) 『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ監督、2017) 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(ジョージ・ルーカス監督、1977) 解説だけではわからなかったポイントが、〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析の実例に目を通すことで驚くほど明瞭になり、ストーリーの構造とキャラクターの感情や行動の原理がクリアに見えてくるはずだ。 物語の構造と原理を見抜く「目」を養い、一段階深い洞察力がきたえられる本書は、作り手である脚本家や作家だけでなく、物語に興味を持つすべての人が、より楽しく深い鑑賞するための手引き書としても役立てられるだろう。 これ一冊で物語の解像度が確実に変わる、 ストーリーテリングの古典的指南、真の名作の誕生。 「この本は、ストーリーを考える会議の中にいる一番クレバーな人が部屋に来て、脚本を書くときに何をすべきかを耳元でささやいて教えてくれるようなものです。クリストファー・ボグラーは、テーマとストーリーを結びつけ、脚本を生き生きとしたものにするためのプロセスを、丁寧な洞察を重ねながら、一歩一歩、私たちに教えてくれる」 ──リンダ・オブスト/プロデューサー。『めぐり逢えたら』『10日間で男を上手にフル方法』など 「これは、私たちが書く物語、そしておそらくそれよりもっと重要な、私たちが生きる物語についての本だ。ストーリーテリングの芸術、性質、そして目的そのものについて、私がこれまで出会った中で最も影響力のある一冊だ」 ──ブルース・ジョエル・ルービン/脚本家。『ゴースト』『ディープ・インパクト』『ジェイコブズ・ラダー』など 「教壇に立つことがあると、私はいつも、“クリストファー・ボグラーの『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』は誰もが最初に読むべき本だ”と言っている」 ──ダーレン・アロノフスキー/監督、脚本家。『ブラック・スワン』でアカデミー監督賞ノミネート、『レスラー』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞、『レクイエム・フォー・ドリーム』など 私は読者の皆さんを〈作家の旅(ライターズ・ジャーニー)〉にお誘いしたい。神話と現代的なストーリーテリングのあいだのとらえどころのない領域を探求し、地図を作るための発見の使命をおびた旅だ。私たちを導くのはひとつの単純な観念である。すべての物語はいくつかの共通の構造的要素からできており、これらは、神話、おとぎ話、夢、映画などに普遍的に見いだされる。これらはまとめて〈英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)〉と呼ばれている。こうした要素や、現代的なライティングにおける使用法を理解することが、私たちの探求の目的だ。賢く使えば、この古くからのストーリーテリングのツールは、人々を癒やしたり、世界をよりよい場所に変える、途方もない力を持ちつづける。(本文「はじめに 旅の準備」より) 目次 はじめに 旅の準備 出版二五周年記念版によせて 第一部 旅の地図を作る 第一章 実践ガイド 第二章 アーキタイプ 1 英雄 2 師/老賢者 3 戸口の番人 4 使者 5 変身する者 6 影 7 仲間 8 トリックスター アーキタイプを超えて 第二部 旅のステージ ステージ1 日常世界 ステージ2 冒険への誘い ステージ3 冒険の拒否 ステージ4 師との出会い ステージ5 最初の戸口の通過 ステージ6 試練、仲間、敵 ステージ7 最も危険な場所への接近 ステージ8 最大の苦難 ステージ9 報酬 ステージ10 帰路 ステージ11 復活 ステージ12 宝を持っての帰還 エピローグ 旅を振り返って 『タイタニック』の〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析 『ライオン・キング』の〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析 『パルプ・フィクション』の〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析 『シェイプ・オブ・ウォーター』の〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析 『スター・ウォーズ』の〈ヒーローズ・ジャーニー〉分析 ライターズ・ジャーニー 付録 物語の続き 重要な取引は何か? 物語は生きている 極性 カタルシス 体の知恵 すべてはバイブスだ 道を信じよ 訳者あとがき 府川由美恵 参考文献 作品リスト ▲ PROFILE 【著者プロフィール】 クリストファー・ボグラー(Christopher Vogler) ハリウッドで大きな影響力を持つストーリー・コンサルタントの第一人者。ジョーゼフ・キャンベルの『千の顔をもつ英雄』に大きな影響を受け、キャンベルの〈ヒーローズ・ジャーニー〉理論に、ウラジミール・プロップの民話・昔話を構造分析した物語理論を合わせて発展させ、ハリウッド映画に適用させたメソッドを提唱した。ボグラーによるこのストーリー構造とキャラクター開発の包括的な理論は世界中で高く評価され、以後20世紀フォックス社、パラマウント社、ウォルト・ディズニー社のストーリー開発部門でコンサルタントを務めた。ディズニーの『美女と野獣』『ライオン・キング』『アラジン』などの他、『ファイト・クラブ』『戦火の勇気』『シン・レッド・ライン』『ベオウルフ/呪われし勇者』『レスラー』など、数多くの名作のストーリー開発に関わっている。現在は脚本術、映画、神話に関する講演者としても活躍するほか、映画会社幹部のプロジェクト開発を助ける文芸コンサルティング会社、Storytechの社長も務める。Storytechは、脚本、小説、ストーリー・コンセプトの評価、詳細な開発ノートの作成、著作権訴訟のための専門的なストーリー分析など、ストーリーに関わる多種多様なサービスを提供している。www.chrisvogler.wordpress.com 【訳者プロフィール】 府川由美恵(ふかわ・ゆみえ) 明星大学通信教育部教育心理コース卒。主な訳書にボグラー&マッケナ『物語の法則——強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』、サルバトーレ『アイスウィンド・サーガ』シリーズ(以上KADOKAWA)、クロン『脳が読みたくなるストーリーの書き方』(フィルムアート社)、ハーパー『探偵コナン・ドイル』、ケント『ダラスの赤い髪』(以上早川書房)など。
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サスペンス小説の書き方
¥2,200
「あらゆる物語には、サスペンスがある。」 鋭利な観察眼と執拗な心理描写、深い洞察と巧みな構成で 世界中の読者を魅了するサスペンスの巨匠が、 「書くこと」と「仕事にすること」についてのノウハウを明かす。 「私は物語のきっかけになるような日々の出来事からこの本を始めている。作家はそこから進んでいく——まず作家が、次に読者が動き出す。芸術はいつでも、おもしろいことや、数分ないし数時間を費やす価値があると思えることを語って、読者の気を惹けるかどうかの問題なのである。」(本文より) 鋭利な観察眼と執拗な心理描写、深い洞察と巧みな構成で多くの文芸ファンをも魅了するサスペンスの巨匠、パトリシア・ハイスミス。「この本はハウツー式の手引き書ではない。どうすれば成功する本、つまり読みやすい本が書けるかを説明することは不可能である」と本書冒頭で確言する著者が、自らの「小説を書くことと、それを職業にすること」についてのノウハウを明かした、文章読本・執筆論。 本書は、1966年に初版が刊行され、その後なんども版元を変えながら現在まで熱心に読み継がれてきたハイスミスの隠れた名著。長編・短編集を合わせ30タイトルほどある作品のほぼすべてが邦訳されている作家の唯一の小説指南書であり、今回が待望の初邦訳となる。 何が「小説を書くこと」を専門的職業としうるのか、なおかつ何がそれを刺激的で生き生きとしたものにするのか。同時に、絶えず失敗の可能性を秘めたものである「執筆」において、失敗から学べることとはなんなのか。ハイスミスは本書において、サスペンス小説の重要な要素をプロセスに分けて解説し、アイディアの芽、書き始め、プロットの作り方、行き詰まり、初校、改稿など、自身の小説から豊富な実例を示しながら余すところなく説明していく。自身の経験から成功や失敗についても包み隠さず語られ、そのキャリアに基づいた実践的なアドバイスは、失敗や行き詰まりを経験した作家志望者の心を必ず捉えるだろう。 ミステリに限らず、全てのジャンルの小説家志望者必読書! 多くの駆け出しの作家が、著名な作家は成功の方程式を持っていると考えている。本書はとりわけそうした考えを一掃する。執筆に成功の秘密はなく、あるのはただ個別性だけだ――それを個性と呼んでもいい。そして、一人ひとりみな異なっているのだから、周囲の人間との違いは、その個別の人間が表現するしかない。私が魂の解放と呼ぶものである。といってもそれは、神秘的なものではない。それはただ、ある種の自由――整えられた自由なのだ。(本文より) 目次 序 新版のためのまえがき 第1章 アイディアの芽 第2章 主に経験を用いることについて 第3章 サスペンス短編小説 第4章 発展させること 第5章 プロットを立てる 第6章 第一稿 第7章 行き詰まり 第8章 第二稿 第9章 改稿 第10章 長編小説の事例──『ガラスの独房』 第11章 サスペンスについての一般的な事柄 訳者解説 坪野圭介 ▲ PROFILE 【著者プロフィール】 パトリシア・ハイスミス(Patricia Highsmith) 1921年テキサス州フォートワースに生まれ、ニューヨークで育つ。生涯の大半をヨーロッパで過ごした。初期長編作品『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞(1957年)、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞(1964年)を受賞。鋭利な観察眼と執拗な心理描写、深い洞察に裏打ちされた巧みな構成の作品は、サスペンスのジャンルを超え、今なお多くの文芸ファンを魅了している。1995年没。 【訳者プロフィール】 坪野圭介(つぼの・けいすけ) 1984年東京都生まれ。和洋女子大学国際学部助教。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はアメリカの文学と文化。主な訳書・共訳書にエミリー・アプター『翻訳地帯──新しい人文学の批評パラダイムに向けて』(共訳、慶應義塾大学出版会)、ベン・ブラット『数字が明かす小説の秘密──スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』(DU BOOKS)、チップ・キッド『判断のデザイン』(朝日出版社)、デイヴィッド・シールズ&シェーン・サレルノ『サリンジャー』(共訳、KADOKAWA)など。
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MONKEY 特集:翻訳教室
¥1,320
柴田元幸による誌上翻訳教室を開講!! 伊藤比呂美、小島敬太、ブレイディみかこ、阿部大樹が生徒となって課題作品を訳し、その翻訳について議論した“特別授業"を収録。 さらにポール・オースターの新作『4321』の抄訳を初掲載。 表紙は三好愛描き下ろしイラストレーションです。 【CONTENTS】 特集 翻訳教室 Cover and contents illustration by MIyoshi Ai 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 12 ジェームズ・ロバートソン 「翻訳の不十分さ」 の完成稿ができるまで 12 作家別 鍵言葉辞典 AND――アーネスト・ヘミングウェイ/BODY――レベッカ・ブラウン DARK――スティーヴン・ミルハウザー/GAPE――バリー・ユアグロー italics――J.D.サリンジャー/LAW――ジャック・ロンドン NOTHING――ポール・オースター/SILENCE――スチュアート・ダイベック SOMBRE――ジョゼフ・コンラッド/ZOMBIE――ケリー・リンク 文―柴田元幸 23 対訳と自注 ジェームズ・ジョイス「エブリン」をどう訳したか 文・訳―柴田元幸 37 私はなぜまだこれら11本の傑作を訳せないか ウィリアム・シェークスピア『マクベスの悲劇』 ローレンス・スターン『紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見』 ジェーン・オースティン『マンスフィールド・パーク』 ハーマン・メルヴィル『モービー=ディック、または無双の鯨』 チャールズ・ディケンズ『共通の友』 ヘンリージェームズ『ねじの回転』 ヘンリー・アダムズ『ヘンリー・アダムズの教育』 ヴァージニア・ウルフ『オーランドー:ある伝記』 ウィリアム・フォークナー『死の床に横たわりて』 スティーヴン・ミルハウザー『モルフェウスの国から』 カズオ・イシグロ『充たされざる者』 文・訳―柴田元幸 絵―平松麻 写真―ただ 60 翻訳実践演習 阿部大樹+伊藤比呂美+小島敬太 +ブレイディみかこ+柴田元幸 絵―きたむらさとし 86 対談 日英の翻訳はどう同じでどう違う? ポリー・バートン+柴田元幸 98 猿からの質問 あなたにとっての名訳者 栩木伸明/松田青子/黒原敏行/斎藤真理子 高木晶平/デビッド・ボイド/小野正嗣 106 ポール・オースター ハンクとフランク―『4321』より 訳―柴田元幸 写真―森山大道 119 No Music, No Stories ブレイディみかこ 傘と傘 絵ー長崎訓子 128 わたしの知らない子供たち 西川美和 卒業 絵―agoera 147 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 アレキサンドリア 150 百の耳の都市 古川日出男 灰色のコカコーラ artwork―高田安規子・政子 写真―ただ 154 このあたりの人たち 川上弘美 禁止令 写真―野口里佳 156 猿の仕事 158 本号の執筆者/次号予告
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感電しかけた話
¥1,870
「たまたま死ななかっただけ、と思ってもらっていいです」「はい」 第一歌集『トントングラム』でデビュー、 破天荒で新鮮な口語短歌によって注目される著者の第二歌集。 【収録歌より】 ぼくたちを徴兵しても意味ないよ豆乳鍋とか食べてるからね その町にいればどこからでも見えるでかい時計の狂ってる町 本日も東日本のご利用まことにありがとうございました 自販機へのぼる誰もがつま先をお釣りの穴にいったんいれて バナナのにおいのチョコレート食べてるときの人間はザコ 著者プロフィール 伊舎堂仁 (イシャドウヒトシ) (著/文) 1988 年沖縄生まれ。歌集『トントングラム』(書肆侃侃房、2014 年)。
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(W)AVE vol.1 特集:スピッツ30周年
¥1,000
musit オリジナルZINE『(W)AVE』Vol.1 ※よみ:ウェイヴ ▼収録内容 ※()内はライター名 巻頭特集:スピッツ30周年 ・『スピッツ』&『見っけ』クロスレビュー ・全アルバムレビュー ※寄稿者:翳目/Goseki/鮭いくら/高橋まりな/對馬拓/仲川ドイツ/中澤星児 ※ジャケットイラスト:鮭いくら エッセイ ・さらりとした風(みくりや佐代子) ・音楽への不器用な愛を、呪いの歌姫に託して。(すなくじら) コラム ・歪み系エフェクターを購入する際に知っておくべきこと(Ot3) ・Good Music酒場探訪記 Vol.1 レレレノレコード(仲川ドイツ) ・ピンク・フロイドの叙情性(鈴木レイヤ) 小説 ・私、宇宙(安藤エヌ) ・destruction(中澤星児) ・CLOVER(高橋まりな) ・雯(鈴木レイヤ) ▼仕様 ・サイズ:A5 ・ページ数:50 ※表紙含む ・色:オールカラー ※小説部分のみモノクロ
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月の光がクジラの背中を洗うとき
¥2,750
SOLD OUT
5つの大陸と7つの海を越えて孤独の壁を貫く、詩のことば 世界中でロックダウンが始まった頃、世界各地の詩人100人が短い連をメールでリレーしながら紡いだ一篇の長詩。 <自主隔離>をテーマにしたその長詩を、韓国の詩人たちから寄せられた8篇の返歌とともに、日本語と英語の2言語で掲載。 収録作より 「礼儀作法について。夢に見た。何度も何度も 友人や見知らぬ人の手から慌てて自分の手を引っこめる 握手禁止の決まりをうっかり忘れて 眼が覚めても手のひらにほんのりと残っている 人肌に触れた感覚、恥ずかしくて 忘れてしまいたい昔の失敗の記憶のようにの中に」 シオン〔アイスランド・レイキャビク〕 「一人でいると夢だったものが 一緒にいると希望になった 夢は会うことを夢見て 希望は孤独死しない 希望に満ちた夢 夢みたいな希望」 オ・ウン 〔ソウル〕 プロジェクトを企画したイオアナ・モルプルゴから日本の読者へのメッセージ 「精神的な休息を必要とするとき、この世界から逃げこんでゆくことのできる秘密のシェルターのような場所が、私たちひとりひとりにとって必要です。今回の連歌に参加した百人の詩人すべてにとっては、それを書くという行為そのものが、まさにそういう場所として機能しました。今完成したそれを読むことが、あなたにとっても秘密の「隠れ家」となりますように」 目次 まえがき 四元康祐 巻頭詩 ハーフィズ 第一部 月の光が鯨の背中を洗うとき 第二部 韓国から寄せられた八つの返歌 巻末詩 シレジウス イオアナ・モルプルゴとの一問一答 訳者あとがき - 百八枚の羽 吉川凪 - チョウゲンボウを追って 四元康祐 著者プロフィール