は、books.lighthouse@gmail.comまたはお問い合わせにて承りますのでお気軽にどうぞ。
(支払い方法:クレジット/銀行振込)
売上冊数1点につき10円を子どもが本を買うために自由に使える「ちょきん」に充てています。
詳細はABOUTページにて。
紙の本が読みにくい状況にある場合などにご利用ください(現時点ではKindleのみですが)
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THE PINK CLOUD パンフレット本
¥1,200
映画『ピンク・クラウド』1月27日(金)の公開にあわせて、劇場パンフレットが発売となります。作品情報のほか、総勢12名による評論、小説、エッセイ、短歌、詩、ブックガイド、そして対談を収録。 世界的なパンデミックとの偶然の重なりによって自らの体験と切り離しては語れない本作ですが、「あなたにとってのピンクの雲が何かを考えてほしい」というイウリ・ジェルバーゼ監督のメッセージにあるとおり、それぞれの執筆者が思い描いた映画『ピンク・クラウド』を味わうことができる豪華パンフレットになっています。虚実のあわいを漂い、映画世界の広がりを感じてください。 ================ 映画『ピンク・クラウド』劇場用パンフレット B6|フルカラー|P84|税込1,200円 ■目次 イントロダクション ストーリー キャラクター キャスト&監督プロフィール 監督コメント/Q&A 受賞歴 <寄稿> 小説|ラヴィアンローズ 円城塔 評論|分断とディスコミュニケーションの寓話 稲垣貴俊 エッセイ|外に出たすべての女たちへ ひらりさ 小説|桜雪 仲西森奈 詩|みんな家にいる 文月悠光 短歌|泡のなかへ 平岡直子 小説|あかるい終末 オルタナ旧市街 エッセイ|ピンクの雲のせいにする 三好愛 エッセイ|はじまりの色 小沼理 【ブックガイド】岸本佐知子 <出口なし>の世界を味わうための読書案内 【対談】星野概念×雪下まゆ 無人島ではない現実で、ピンクの雲と生きていく ■公式サイト https://senlisfilms.jp/pinkcloud/ ■Twitter https://twitter.com/thepinkcloud_jp ■Instagram https://www.instagram.com/senlisfilms/ ■Facebook https://www.facebook.com/senlisfilms
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わたしたちの猫
¥1,540
*ただいま文月さんサイン本となっております 〈映画『片袖の魚』原案詩「片袖の魚」収録作〉 人の心には一匹の猫がいて、そのもらい手を絶えず探している。自分で自分を飼いならすのはひどく難しいから、だれもが尻尾を丸め、人のふりして暮らしている。 恋する私たちを描く、文月悠光の第3詩集。 目次 空の合図 わたしたちの猫 選ばせたもの みんな甘えたがり 夜明けのうつわ 愛は比べようもなく 四月一日の告白 ばらの花 女の子という名のわたし たてがみのように レモンの涙 砂漠 主人公 夏の観測席 まぶたの傷 春にはいない虫 片袖の魚 耳のはばたき 教室という小箱 わたしは光 ふたりの狭間 スローファイヤー 片手のゆくえ 卒業 迷い猫 物語の恋人 あとがき 著者プロフィール 文月悠光 (フヅキユミ) (著/文) 1991年北海道生まれ。詩人。中学時代から雑誌に詩を投稿し始め、16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年時に出版した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少の18歳で受賞。早稲田大学教育学部在学中に第2詩集『屋根よりも深々と』(思潮社)を刊行。2016年、初のエッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)を刊行。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩の朗読、書評の執筆など広く活動している。
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パラレルワールドのようなもの
¥2,420
*ただいま文月さんサイン本となっております 消させない 私は今も踊り場に立っているのだ。 幼い自分を受け止めて、 彼女が生きる世界を変えるために。 (「痛みという踊り場で」) 「今日、一篇、文月悠光の詩を読む。すると明日が来る。生きようと思う日が。」(小池昌代)。 「正気でない文月さんの帯を書くなんて私にはできない……。ただ、女に生まれてよかったと初めて思ったの」(夏木マリ)。 中原中也賞詩人、新境地に立つ26篇。6年ぶり、待望の第4詩集! 装幀=川名潤、カバー写真=小山泰介
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臆病な詩人、街へ出る。
¥737
SOLD OUT
*サイン本は終了しました 「詩の芥川賞」こと中原中也賞を最年少18歳で受賞。〈JK詩人〉〈学生詩人〉ともてはやされるも、大学を卒業した今、ただの世間知らずで夢見がちな女に……。そんな自分と向き合うため、未知の現実へ踏み出そう。キックボクシング、八百屋、テレビ出演、そして、恋愛。臆病な冒険の先に広がる景色は――。誰の内にもある繊細さと密やかに響き合うエッセイ集。巻末に谷川俊太郎氏との対談を収録。
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適切な世界の適切ならざる私
¥748
SOLD OUT
*サイン本は終了しました 「だから/おりてこいよ、ことば。」「されば、私は学校帰りに/月までとばなくてはならない。」―学校と自室の往復を、まるで世界の淵を歩くようなスリリングな冒険として掴みとってみせた当時十代の詩人のパンチラインの数々は「現代詩」を現代の詩としてみずみずしく再生させた。中原中也賞と丸山豊記念現代詩賞に輝く傑作詩集が待望の文庫化! 目次 落花水 適切な世界の適切ならざる私 私は“すべて”を覚えている 産声を生む 雨に濡れて、蜜をそそぐ 単行本未収録詩
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おぺん選書便(3冊/5500円くらいのやつ)
¥5,500
本3冊+lighthouseロゴトートバッグ1つのセットです。 本3冊でだいたい5500円(税込)くらいになるように選書します。 設定金額に届かない分をトートバッグで吸収するスタイルです(トートバッグ単体は1000円+税で販売中)。 備考欄に ・トートバッグの色(ナチュラル/ネイビー) ・読みたいジャンルやテーマ(3つまで) ・くわえてNGのジャンルやテーマ、作家などがあれば(これは読みたくない!というものを知れたほうがありがいもので……) ・そのほか細かい希望があれば遠慮なくどうぞ あたりをご記入ください。 この本は入れてくれ、という「注文」もなんなりと。 そのほか質問などあればお問い合わせくださいませ。 *1万円選書のサービス「ブックカルテ」にも参加していますので、そちらのご利用も大歓迎です https://bookkarte.com
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週末のアルペジオ
¥1,650
中原中也賞・萩原朔太郎賞詩人 待望の第九詩集! 寄る辺なき時代を言葉で照らす 三角みづ紀の第九詩集『週末のアルペジオ』は、『Web新小説』(小社)で2年間連載された24篇の詩を収録しています。「ぼく」「わたし」の視点を交互に織りなし、「きみ」「あなた」の日々を、失ってしまった記憶が蘇るように描きだします。「午後三時」や「午前四時」をはじめ、呼応するふたつの物語は、ひとつの曲を奏でているようでもあり、その繊細な感情が見事に詩となっています。すべて一人の目線で描かれるため、短い物語としても読め、しばらく詩から離れていたという方にも、親しみやすい一冊です。本文:112ページ/詩24編+写真13点+特別対談(谷川俊太郎)+あとがき 著者プロフィール 三角みづ紀 (ミスミミヅキ) (著/文) 詩人。1981年鹿児島県生まれ。東京造形大学在学中に詩の投稿をはじめ、第42回現代詩手帖賞受賞。第1詩集『オウバアキル』にて第10回中原中也賞を受賞。第2詩集『カナシヤル』で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。書評やエッセイの執筆、詩のワークショップもおこなっている。朗読活動を精力的に続け、自身のユニットのCDを2枚発表し、スロヴェニア国際詩祭やリトアニア国際詩祭に招聘される。2014年、第5詩集『隣人のいない部屋』にて第22回萩原朔太郎賞を(当時の)史上最年少で受賞。本書は第9詩集となる。現在、南日本文学賞の選考委員を務める。美術館での言葉の展示や作詞など、あらゆる表現を詩として発信している。
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ここに素敵なものがある
¥2,200
かなしくてさびしくて優しい人に。 詩のささやきが放つ色気にすっかりやられてしまった。不幸せな者、それでいてどうしようもなく優しい者だけが持つ、強烈な色気。ささやきでしか、本当のことは語れないのかもしれない。(向坂くじら・詩人) 『西瓜糖の日々』が文庫化されたのが2003年。大学1年生だった私はブローティガンに大いに影響を受け、物語るように歌詞を書くようになった。狂気を語る穏やかな声は、きっと今も遠くまで響くことだろう。(高城晶平・cero) リチャード・ブローティガン(『アメリカの鱒釣り』『西瓜糖の日々』)、新訳詩集。 目次 葉書と自伝 愛から セクション3から 多士済々、愛すべき人々 詩五篇から モンタナ、一九七三年から 追伸 前書きなど ブローティガンのような詩は、アメリカでは珍しい。とくに短いものは断片的という批判があるだろう。英米では、詩とはまとまった内容をもったものだという考えがあるからだ。だけど俳句という文芸を持つわたしたちには違和感はない。むしろ、ながたらしい現代詩よりも親しみやすい。彼の孤独、失意、悔恨、悲嘆、憤怒、感傷、空想、希望、冗談から生まれた言葉たちをたっぷり味わってほしい。《訳者あとがき より》 版元から一言 ※本書は、『リチャード・ブローティガン詩集 突然訪れた天使の日』(中上哲夫・訳/思潮社/1991年)に、同訳者による全面的な改訳を施し、思潮社版では削除されていた3篇の詩を追加し、注釈を増やし、詩の並び順も再吟味した《完全新訳版》です。 著者プロフィール リチャード・ブローティガン (リチャード・ブローティガン) (著) 作家、詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグらビート・ジェネレーションの集うサンフランシスコへ。67年に小説『アメリカの鱒釣り』を刊行、世界的ベストセラーとなる。主な著作に『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』など。風変わりで諧謔に富んだ作風は世界中の若者たちの想像力をかき立てた。84年、ピストル自殺。 中上 哲夫 (ナカガミ テツオ) (訳) 詩人。1939年、大阪生まれ。本名、佐野哲夫。60年代、ビート・ジェネレーションの影響下に詩を書き始める。疾走感あふれる詩を書いて、〈路上派〉と呼ばれた。詩集に『スウェーデン美人の金髪が緑色になる理由』(横浜詩人会賞)、『アイオワ冬物語』、『エルヴィスが死んだ日の夜』(高見順賞・丸山豊現代詩賞)、『ジャズ・エイジ』(詩歌文学館賞)、現代詩文庫『中上哲夫詩集』、『川の名前、その他の詩篇』など。訳書は、ジャック・ケルアック『孤独な旅人』『荒涼天使たち』、チャールズ・ブコウスキー『モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え』など。その他、自作朗読CD『歌と方向』、編著『春・夏・秋・冬 ふしぎ、ふしぎ』などがある。 Kindle→https://amzn.to/3kIZbyG
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性別だとか
¥500
あらゆる表現があるなか、それを批評する立場にあったあるにんげんの語彙の貧しさにぶちぎれて短歌にしました!人間として見ろ! RIKO Insta : @r_roroyyr Twitter:@Handtomouth_Co Mail : machi.08y@gmail.com
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詩歌探偵フラヌール
¥2,475
「フラヌールしよう」メリが言う。そして僕たちはゆるやかに街へ飛び出す。フラヌールフラヌール。奥へ奥へ。メリとジュンに導かれながら詩歌溢れる日常(小宇宙)を巡る、最高の連作小説。 【推薦文】 「詩歌の魅力は『謎』があるところだ。街を飛び回り言葉を追うメリとジュンは、その謎解きがいかに愉しく最高であるかを教えてくれる。世の中がこうやって詩歌に溢れたら、もっと自由に生きられるんじゃないか。」ーー梅﨑実奈(紀伊國屋書店新宿本店) 【内容紹介・詳細】 「フラヌールしよう」を合言葉に、詩歌に導かれるように街に飛び出すメリとジュン。そこで出会う、奇妙で豊潤な詩歌溢れる小宇宙――萩原朔太郎、大手拓次、最果タヒ、左川ちか、ランボー、ディキンスン、シュペルヴィエル、斎藤史、紫宮透、渡辺松男、石川美南、高浜虚子、桂信子、鷹羽狩行、閑吟集……詩歌を巡る「ゆるふわ」探検散歩小説。 著者 高原 英理 (タカハラ エイリ) 1959年生まれ。小説家・文芸評論家。85年、第1回幻想文学新人賞を受賞しデビュー。96年、群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。近著に『高原英理恐怖譚集成』『エイリア綺譚集』『日々のきのこ』がある。
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世界に放りこまれた
¥1,430
「歩きながら、電車の中で、道端で、湧き上がる言葉を拾い上げた。何もかもが変わっていくような予感だけがあったが、現実的にはまだその前夜といったところで、身動きが取れないまま予感を感じ続けるような、もどかしい時間を過ごしていた。新しい世界はすぐそこにあり、放りこまれてみたい。とことん無防備になってみたい、というじりじりした気持ちは、そのまま言葉に転写されていった。」 言葉と絵による作品発表を続けている作家・文筆家の安達茉莉子が言葉だけで綴った初めての詩集。 写真:成重松樹 挿絵:安達茉莉子 装幀:横山雄 目次 箱舟 世界に放りこまれた CO2削減 村娘A ywnlm ♯1 最高のもの 剥き身クラブメドレー ほんたうのさいはひとは 犬ぞり極夜行 NGC 1947 ywnlm ♯2 miracle/ chance 無限果樹園 Re:NGC 1947 ふたつがつながるとき ywnlm ♯3 L.Y.L あとがき 版元から一言 著者の安達茉莉子さんが率直さを大事に、無防備に、剥き身になって、紡いだ詩17篇を収録しています。 人の目を気にせず、自分の暗い部分も含めて、勇気を持って自分を開いてみると、新しい世界が広がる。 安達さんの言葉は、そんな自由な地平に読者を連れていってくれると思います。 9篇の詩は、本屋twililightでの朗読会で読まれた詩です。だからでしょうか、書かれた言葉であると同時に、安達さんに語りかけられている声のようにも感じます。 声の震えを感じたとき、ひとりでいても、震えが伝わる同じ世界にいるということだと思います。 そんな暖かかで勇気をもらえる安達さんの詩集を開いて、世界に放りこまれてみてください。 著者プロフィール 安達茉莉子 (アダチマリコ) (著/文) 作家、文筆家。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆をおこなう。著書に『消えそうな光を抱えて歩き続ける人へ』(ビーナイス)、『何か大切なものをなくしてそして立ち上がった頃の人へ』(MARIOBOOKS)、『毛布 - あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)ほか、2022年9月に新刊エッセイ集『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(三輪舎)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)を刊行。 Web mariobooks.com Instagram @andmariobooks Twitter @andmariobooks
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しふくの時
¥600
SOLD OUT
第65回短歌研究新人賞候補作 全30首 著:小松岬
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レモン石鹼泡立てる
¥1,980
本のなかの世界は、永遠だ。――多忙な日々のかたわらにある本、大好きな作家や歌人たち、そして旅の思い出。なつかしい風景がよみがえる、待望の書評&エッセイ集。 定価1800円+悪税 目次 1 今、そばに居るひと 一人きりではないときの 佐助に導かれて──谷崎潤一郎『春琴抄』 「すきま」に生きる永遠の女の子──江國香織『すきまのおともだちたち』 阿寒のカンテラ 「優雅」は、こんなにもつつましやかに存在するのだ──山田詠美『無銭優雅』 ロマンティックのマナー 愛の言葉の記憶──内田百閒『恋文』 夜を生きる恋──岡崎祥久『首鳴り姫』 丁寧に感じ、丁寧に生きること──野中柊『きみの歌が聞きたい』 チャームポイントのマナー 恋愛の怖さと甘さ──ダン・ローズ『コンスエラ 七つの愛の狂気』 2 小さな光をあつめるように 先に生まれてはきたけれど 玄関先のマナー こころに描く「幻」の効力 薬品の匂い漂うなかで──星新一 命の輝き──岡本かの子『家霊』 絵を習う 昨日、花を買った その場のその場、その言葉たち──三崎いしいしんじ祭 食材のマナー ものすごく悲しくて、きれいな光──川上弘美『パレード』 あたたかい謎──堀江敏幸『めぐらし屋』 3 切なさの先にあるもの 夜明けのマナー 「なんでもなさ」の残酷さ──江國香織『赤い長靴』 見えないところのそこが 冬の動物園にて動物を想う ひとしずくの闖入者がもたらすもの──野中ともよ『ぴしゃんちゃん』 白いいどころ 都市の底の幼虫の眠り──栗田有起『オテル モル』 ふる時ふる星 与謝野晶子を演じる者としての与謝野晶子 4 とまどいながら生きていく 生きていくための呪文 あの日の歌 「かわいそう」の神髄に迫る──綿矢りさ『かわいそうだね?』 ひとことのマナー 特別な興奮──八月の青い空 官能の内実──井上荒野『雉猫心中』 沈黙のマナー 産みどころ 神秘と理知──萩原規子『これは王国のかぎ』『樹上のゆりかご』 人間関係のマナー 「まことの心」に通じる言葉──田辺聖子作品について 地表の歴史 あとがき 前書きなど 「好きになった本は、ふと思い出しては読み返す。読み返すたびに、心に響く部分がまるで違うことがあり、驚いてしまう。すっかり忘れていた場面に、妙に反応してしまったり。なぜそんなふうに、読むたびに感じ方が変わるのか。答は簡単。自分が変わったからである。本の中身は変わらないのだから。 年月が過ぎれば自分をとりまく環境や状況がどんどん変わり、身体は年を取っていく。いやおうなく。でも、一度まとめられた本の中の世界は、ぴたりと閉じれば固い表紙に守られて、ずっと変わらない。書いた人が、読んだ人が、どんなに変わっても、たとえこの世にいなくなったとしても、どんなに時代が移り変わっても、本の中の世界は、永遠だ」 ――本文より 著者プロフィール 東 直子 (ヒガシ ナオコ) (著) 1963年、広島県生まれ。歌人、作家。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』『十階』などがある。 1996年、「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。2006年に初の小説『長崎くんの指』を出版し、『とりつくしま』『さようなら窓』『薬屋のタバサ』『晴れ女の耳』『階段にパレット』などの小説作品がある。2016年には『いとの森の家』で第三一回坪田譲治文学賞を受賞。 エッセイ集『愛のうた』、『一緒に生きる』、歌書『短歌の詰め合わせ』、『短歌の時間』、穂村弘との共著『短歌遠足帖』、絵本『あめ ぽぽぽ』(絵・木内達朗)、『わたしのマントはぼうしつき』(絵・町田尚子)など著書多数。
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製本屋と詩人
¥2,750
20世紀初頭のチェコを代表する革命詩人、イジー・ヴォルケル(1900-24)が、その短い生涯に遺した数多くの童話と詩から精選した、日本初の作品集。子どもや虐げられた者たちの低い視線に映し出される社会を描いた童話5篇に、故郷モラヴィア地方や性愛をうたった詩や社会的バラッド24篇、さらにカレル・タイゲと共同執筆したマニフェスト「プロレタリア芸術」を収録。この稀有な詩人の姿が、ついにあきらかになる! 定価=2500円+悪税 目次 ------ I 物語 ------ 製本屋と詩人 太陽をぬすんだ百万長者 煙突そうじ屋さんのはなし 郵便配達人のはなし サーカスのジョニー ------ II 詩 ------ 踊り 朝の歌 悪魔がぼくの夢にあらわれて つつましさ 郵便ポスト 収穫 窓 徴兵 詩人よ立ち去れ! 門口の客人 もの 聖地スヴァティー・コペチェック 受難のとき 生まれてこなかった子どもたちのバラード 目 夢についてのバラード 出会い 出発 ボイラーマンの目のバラード 海 レントゲン 死にゆく者 病院のベッドの上に世界が落ちてくる…… 墓碑銘 ------ III 附録 ------ プロレタリア芸術 参考文献 訳者あとがき 前書きなど 詩人よ立ち去れ! すべてを投げだし――スコップを持ってもどってこい そして墓地から地平線まで地面をすっかり掘りおこせ! 夜になったら愛と謙虚をそこに撒け それが実れば すべての人びとが 泣いて歌うことができるから 詩人のいらない 金色の朝がやってくる。 ――「詩人よ立ち去れ!」 * 「本書には、二十世紀のチェコを代表する革命詩人、イジー・ヴォルケル(Jiří Karel Wolker, 1900-24)が、二十四年足らずという短い生涯のうちに数多く遺した物語や詩などから、訳者が選んで収録しました。日本でヴォルケルの作品がまとまって紹介されるのは本書が初めてのことでしょう。 いまから三十年ほど前、自分が子ども時代を過ごしたプラハがむしょうに懐かしくなり、チェコに行きたい、チェコの児童書をまた読んでみたいと思うようになりました。チェコの絵本が何か残っていないかと実家に父を訪ねたときに渡されたのが、ヴォルケルが子ども向けに書いた五つの物語でした。チェコ語を学び始めた時期でもあり、辞書を引きひき読んでみると、五つの作品それぞれに話の展開も面白く、人間が抱くさまざまな感情がみずみずしく表現されていて、興奮を覚えました。 二十世紀初頭という時代的な制約はありますが、作品の根底に流れている世界の不正をただしたいという、ごまかしのない強い願いにひかれ、これはぜひ日本でも読んでもらいたい、その価値のある作品だと考えて訳し始めました。それがようやく形になったのが、本書です」 ――「訳者あとがき」より 著者プロフィール イジー・ヴォルケル (イジー ヴォルケル) (著) 1900年、現在のチェコのプロスチェヨフに生まれ、1924年、同地に没する。享年24。 チェコの20世紀初頭を代表する詩人、作家、劇作家。 1919年、プラハのカレル大学法学部に入学、21年、チェコスロヴァキア共産党に入党。22年、左翼アヴァンギャルド芸術グループ「デヴィエトスィル」に加わるが、翌年に脱退。現在もチェコでは多くの作品が読み継がれている。 生前の詩集に、『門口の客人』(Host do domu, 1921)、『受難のとき』(Těžká hodina, 1922)がある。 大沼 有子 (オオヌマ ユウコ) (訳) 1956年、東京に生まれる。5歳から10歳までプラハで過ごす。東京学芸大学教育学部を卒業後、1980年から2017年まで、教員として勤務。 訳書に、パベル・シュルットほか『ベルンカとやしの実じいさん』(上下、福音館、2015)がある。
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百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た
¥1,870
57577の短歌の形式を「音数」で大きくはみ出す作品群が、 短歌のリズムをたしかに奏でてつくられる、物語世界。 驚きの新人による第一歌集をいよいよ刊行いたします。 ●収録歌より8首 犬よ いくつもある墓碑に書かれている文字のどれ一つとして読めず震えている夜 遠くの人に届くのが手紙 つまりこれがそうなのとてもうれしいでしょう それはとても寂しいことだという あなたを知る天使はみな表面積の少なく 記憶の中の人間が好きだ 記憶の中の人間はわたしにさわれない ゆるさない絶対にゆるさないぞとびしょ濡れの犬が言いやわらかい布で拭いてやる 幽霊が出てくる映画 主人公は幽霊で 家族も友人もみな幽霊だった おれは席を立ち映画館を出た 愛はとても速く誰も見たことがないというそれをいまからあなたに見せる やわらかいものを食べようそのあとに寝ようねいくつもはない夜たち 著者プロフィール 野村日魚子(著) 1993年生まれ。2016年、短歌をはじめる。本書が第一歌集です。
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シの本
¥1,320
SOLD OUT
コロナ禍だからこそ練り上げられた言葉たち 佐藤さんは主に野球をテーマにした詩で知られ、ご自身のレーベル「風神雷神や。」でいくつかの詩集を発行しつつ、各地のポエトリーリーディングを活動の場としています。彼女の書く詩は、目の前でまさに詩を朗読しているようなリズムが特徴的です。今回の詩集はコロナ禍真っ只中に開催されたイベントで発表されたものが多く収録されています。そういう状況で詩を創作することの難しさ、強引に開催されようとしている祭典への抗議(をする場所がないことへの諦念)、それでも生きることへの執念。コロナ禍だからこそ練り上げられた言葉たちです。 書誌情報 著者・・・佐藤yuupopic 価格・・・1200円+税 判型・・・A5やや小さめ 頁数・・・64ページ 印刷・・・リソグラフ印刷 製本・・・中綴じ 装画・・・竹本侑樹 企画/レイアウト・・・中岡祐介(三輪舎) 発行/印刷・・・本屋・生活綴方
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木下龍也 第三歌集 『オールアラウンドユー』
¥1,980
第2歌集から6年、待望の第3歌集を刊行します。 この間の歌200首と本書のために書き下ろした100首、 合計300首から約120首に厳選して一冊としました。 ●造本について 装丁は『あなたのための短歌集』に続き、名久井直子さんです。 本書は布貼りの上製本で「墨田織」という布を使用しています。 初版では墨田織の色味の異なる5種類を使用しています。 初版分を揃えるためには1色分の布では足りず、 複数の色が必要とわかり、特にお気にいりの5色を本にできました。 短歌の味わいが異なるように、手にした色の本との出会いも、 読者に楽しんでいただけたら幸いです。 ※布色はご指定いただけません。 ●挿み込みについて 本書のために詩人の谷川俊太郎さんと対談を行いました。 その様子をリーフレットにして挿み込みました。 2022年9月の谷川さん宅での詩人と歌人のお話です。 ●書籍(仕上がり)サイズ 概算 寸法:横112mm×縦176mm×厚み14mm 重さ:180グラム ●収録歌より10首 詩の神に所在を問えばねむそうに答えるAll around you 昔より優しくなった死にたさに「どうしたんだ?」と問いかける夜 生きてみることが答えになるような問いを抱えて生きていこうね ねむれないおまえのためにできるのは灯りをひとつひとつ消すこと 波ひとつひとつがぼくのつま先ではるかな旅を終えて崩れる 雪だったころつけられた足跡を忘れられないひとひらの水 はなびらはやさしい地雷 踏むたびに胸のあたりがわずかに痛い 目を上下上下上下と動かして百年前の詩をうすくむく ひっぱってくれるタイプの犬だったときおりぼくにふりむきながら 鈴を手で包んでそっと揺らしたらちいさくにぶいぼくだけの音 ●プロフィール 木下龍也(きのした・たつや) 1988年山口県生まれ。歌人。 歌集に『つむじ風、ここにあります』、 『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃侃房)。 小社刊行書籍に、岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる 光のように生まれたはずだ』、谷川俊太郎と岡野大嗣との共著 『今日は誰にも愛されたかった』、『天才による凡人のための短歌教室』、 『あなたのための短歌集』がある。
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満天の感情
¥2,695
混沌と秩序、死と生命、愛と裏切り――詩人池澤夏樹と版画家ヨルク・シュマイサー、世界を旅してきた二人が『古事記』の世界を歌い、描く。自由とイマジネーションに満ちた詩画集。 著者 池澤 夏樹 (イケザワ ナツキ) 1945年北海道生まれ。作家、詩人。著書に『スティル・ライフ』(芥川賞)、『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』など。訳書に『カヴァフィス全詩』など。 ヨルク・シュマイサー (シュマイサー,ヨルク) 1942年ポメラニア(現ポーランド、スウプスク)生まれ。版画家。京都市立芸術大学教授。2012年、オーストラリアで逝去。2018-19年、回顧展「ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅」が開かれた。
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Jason Fourthroom
¥1,650
デビュー前の1996年のノートに記された詩篇を著者初の詩集として、刊行します。 舞城王太郎としてデビューする以前に書かれた詩編です。 初版限定特典付きです(画像3枚目参照)
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ナナロク社第二回あたらしい歌集選考会の記録
¥1,100
B6並製 174ページ 限定1000部 1000円+税 内容: ・木下龍也 選出「くろだたけし 100首掲載」+選出理由 ・岡野大嗣 選出「多賀盛剛100首掲載」+選出理由 ・木下龍也による十人十首選(応募者から10名の短歌を掲載) ・岡野大嗣による十人十首選(応募者から10名の短歌を掲載) ナナロク社による第一歌集刊行のための「あたらしい歌集選考会」記録冊子です。 第2回も歌人の木下龍也と岡野大嗣に、新しい書き手を見出していただきました。 選評だけでなく、22名の歌人の400首が収録されています。
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永遠よりも少し短い日常
¥2,200
わたくしをすべてひろげて丁寧に折りなほす青い鶴となるまで 『リリカル・アンドロイド』に続く第七歌集。 日常の中に隠されているきらりきらりと輝くひかりを、そっと集めては両手で包み込んで微笑んでいる姿が目に浮かぶよう。なんでもない一日こそがきっといつか大切な日になる、荻原さんの歌にはそんな日々が詰まっています。 ―熊谷由佳(丸善ヒルズウォーク 徳重店 名古屋市) 荻原裕幸との出会いは『青年霊歌』発表、ニューウェーブ前夜と記憶は朧。その時の新星は本作では見事に輝度を放ち、オールドスクール的存在は次世代をも鼓舞する。私はモートン・フェルドマンBGMに読み確信。 ―古田一晴(ちくさ正文館書店 名古屋市) 【収録歌より】 三十三間堂あらたまのああこれは市川春子の線だとおもふ 元は天使なのかも知れぬ亡き父の冬天だけを撮つたアルバム 暁美ほむらが眼鏡をやめた経緯ほど寂しくもなく咲く桐の花 ボールペンが落ちても鞄をひらいてもすべての音が十月である 著者プロフィール 荻原裕幸 (オギハラヒロユキ) (著/文) 1962年生まれ。名古屋市在住。愛知県立大学卒。90年代のはじめ、朝日新聞に掲載された歌論の反響をきっかけに、ニューウェーブと呼ばれる。第30回短歌研究新人賞受賞。名古屋市芸術奨励賞受賞。第11回中日短歌大賞受賞。歌集出版企画「歌葉」プロデュース、総合誌「短歌ヴァーサス」責任編集、等、フリーな立場を活かした活動を続けている。歌集に『青年霊歌』『甘藍派宣言』『あるまじろん』『世紀末くん!』『永遠青天症』『リリカル・アンドロイド』がある。「東桜歌会」主宰。同人誌「短歌ホリック」発行人。
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ねむらない樹 vol.9
¥1,650
特集=詩歌のモダニズム 【巻頭エッセイ】 永井玲衣「枕辺の足」 【巻頭リレー共作】 上坂あゆ美×岡本真帆「はじまりの合図」 【特集 詩歌のモダニズム】 ◎導入 中井亜佐子「モダニズムの時空間」 ◎モダニズム短歌 三枝昂之「自転車屋にかうもり傘を修繕にやる━━前川佐美雄のモダニズム」 佐藤弓生「通い路にて━━モダニズムと短歌」 石原深予「いわゆるモダニズム短歌とは何か?━━自由律短歌とポピュラーソングの歌詞を補助線として」 松澤俊二「モダン都市の歌人たち━━デパートをめぐる短歌と想像力」 寺井龍哉「生まれてはみたけれど…」 髙良真実「モダン・モダニズム・モデルニスム?」 (前川佐美雄) 石原深予「前川佐美雄━━明るくておちついている「西洋的な新しさと日本的な古典の匂ひ」との結びつき」 濱田美枝子「「尖端」と前川佐美雄」 黒岩康「かくして今も由緒ただしき━━前川佐美雄&山中智恵子・師弟のこと」 瀬口真司「『植物祭』の戦後改訂」 (石川信雄) 黒瀬珂瀾「石川信雄━━都市という抒情」 (斎藤史) 川本千栄「異人さんにつれられて」 (加藤克巳) 吉川宏志「加藤克巳論 人間不在のまなざし」 ◎モダニズム詩 水田宗子「モダニズム文学の女性詩人・作家たち」 藤井貞和「モダニズム 左川ちか全集 いまここで」 北川透「モダニズム詩について」 大川内夏樹「モダニズム詩とは何だったか━━北園克衛の北原白秋受容に触れながら」 菊地利奈「伊藤整と左川ちか━━翻訳と創作についての一考」 佐藤雄一「技術的なあまりに技術的な」 ◎小特集 左川ちか ・座談会「左川ちかとモダニズム詩」 島田龍×蜂飼耳×鳥居万由実 ・エッセイ 川野芽生「刺繡の裏」 マーサ・ナカムラ「生きること、書いて遊ぶこと━━『左川ちか全集』」 小津夜景「雲の影のあわいに」 酉島伝法「幻の鏡」 中保佐和子「左川ちかを英語に訳して」 小澤京子「小さな部屋のポエティーク」 西崎憲「左川ちかとヴァージニア・ウルフ」 高原英理「触角の上に空がある」 高遠弘美「机辺から離したくない一冊━━編者の情熱に敬意を」 木村朗子「硝子ごしの風景」 内堀弘「地図にない町」 田中綾「左川ちかの高等女学校時代━━教員・本間重と小樽歌壇」 ホルカ・イリナ「翻訳と創作と読書の連鎖━━サワコ・ナカヤスと左川ちかのコラボから連想すること」 中村多文子「スペインでも左川ちか」 ◎モダニズム文学の諸相 (小説) 戸塚学「モダニズム小説━━言葉という媒体」 (俳句) 大塚凱「虚子と虚子の子」 (川柳) 小池正博「現代川柳におけるモダニズム」 【座談会】 「いま山中智恵子を読むということ」 水原紫苑×川野里子×大森静佳 【作品】 ◎30首 谷崎由依「この世のすべての言葉が」 櫻木みわ「みずうみ、または私小説」 ◎20首 染野太朗「愛について」 仲田有里「ライト」 千種創一「いくつもの四月をしないために」 大口玲子「カンガルーの母」 上篠翔「Dr.Martens の偽物を履いた男」 兵庫ユカ「時差」 木下こう「ミュゲ」 望月裕二郎「かえりたかった」 山崎聡子「家族旅行」 笠木拓「カピバラまんじゅう/地魚十貫」 我妻俊樹「偶然はあれから善悪をおぼえた」 【第4回笹井宏之賞受賞者 新作】 椛沢知世「べにひかり」 涌田悠「うごかなくなるまでうごく」 佐原キオ「川と傾く」 上牧晏奈「いい出汁」 手取川由紀「アイスストーム」 安田茜「鉱石」 【特別寄稿】 金子冬実「栗の木はさびしきときに━━葛原妙子の歌をめぐって」 【書評】 中山俊一「1マスすすむ」……『ショート・ショート・ヘアー』(水野葵以) 土岐友浩「カラフルな矛盾」……『老人ホームで死ぬほどモテたい』(上坂あゆ美) 藤原龍一郎「想像力の凄み」……『イマジナシオン』(toron*) 大松達知「しばし見ていた」……『羽と風鈴』(嶋稟太郎) 田丸まひる「医師として母として」……『メビウスの鎖』(桜木幹) 中家菜津子「時空を読む」……『青き時雨のなかを』(加藤孝男) 石川美南「しあわせ輪廻の外で私(ら)」……『柴犬二匹でサイクロン』(大前粟生) 谷川電話「終わらない白昼夢の世界」……『わたしの嫌いな桃源郷』(初谷むい) 江戸雪「笑って笑って笑えない」……『感電しかけた話』(伊舎堂仁) 前田康子「医療と言葉」……『救命』(犬養楓) 竹中優子「一枚の写真」……『水上バス浅草行き』(岡本真帆) 大平千賀「肉体を産む肉体」……『湖とファルセット』(田村穂隆) 今橋愛「理知的なゆうれい」……『深呼吸広場』(谷川電話) 加藤治郎「意識の旅人」……『牧野植物園』(渡辺松男) 【歌人の一週間】 鈴木晴香 藤宮若菜 伊舎堂仁 伊波真人 【忘れがたい歌人・歌書】 大辻隆弘「田井安曇『父、信濃』」 【文鳥は一本脚で夢をみる⑨】 梅﨑実奈「いいことばっか言ってんじゃないよ」 【ねむらない短歌時評⑨】 寺井龍哉「定型にもあったんだ」 【短歌に近づく④】 細馬宏通「大阪弁の距離」 【読者投稿欄】 選者=永井祐、野口あや子 (テーマ:「許す」もしくは自由)
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短歌研究 2022年7月号
¥1,300
第65回「短歌研究新人賞」発表 受賞作 ショージサキ「Lighthouse」30首 新人賞選考座談会 候補作 最終選考通過作 佳作 予選通過作 短歌研究次号予告 短歌研究新人賞受賞者「強力アンソロジー」 巻頭作品30首=藤原龍一郎「地球人記録2022」/横山未来子「けふのからだ」 嵯峨直樹「取り返し」/奥田亡羊「ホテル・アンテルーム」/野口あや子「箔で圧されるような記憶の」/長屋琴璃「かわずはじめてなく」/田口綾子「沼といふ比喩・改」/やすたけまり「ファンターネ島の図鑑とぼくの図鑑」/吉田竜宇「だらう」/山崎聡子「ほのおの記憶、ほか」/馬場めぐみ「混沌にて」/鈴木博太「夏のピアノ」/山木礼子「白鳥」/石井僚一「あなたがそこに生きていることの雨」/遠野真「後日譚」/小佐野 彈「テレインパーク」/工藤吉生「一八九から二〇八」/川谷ふじの「あたらしい恋は餌」/郡司和斗「調そして失」/中野 霞「僕のために死になさい」/平出奔「こわいよ」/塚田千束「春の遺跡」 受賞経験者たちのエッセイ「連作のキモ中のキモ」 選考委員の付録座談会「連作評価の分かれ目」 短歌研究新人賞受賞作一覧 作品連載第4回30首 古谷智子「ライト・ウイング」 作品連載第4回30首 長澤ちづ「翼はつよし」 連載 東直子の「楽歌*楽座」11樋口一葉体験「『萩の舎』歌修行」(後編=実践編1) ゲスト=今井恵子(指南役)/石川美南/内山晶太/狩峰隆希/川谷ふじの 連載 吉川宏志│1970年代短歌史12│ 安田登│能楽師の勝手がたり9│ 佐藤弓生・千葉 聡│人生処方歌集 40│ 小島ゆかり│サイレントニャー ~猫たちの歌物語12~ 工藤吉生│Twitterで短歌さがします12 書評 小坂井大輔│上坂あゆ美歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』 中島裕介│伊舎堂 仁歌集『感電しかけた話』 重吉知美│佐藤智子歌集『時間の中を』 水原紫苑│紀野 恵歌集『遣唐使のものがたり』 山階 基│岡本真帆歌集『水上バス浅草行き』 尾﨑朗子│阪森郁代歌集『ノートルダム』 短歌時評 鯨井可菜子│「けふよりキーウに」 作品季評第123回・前半 栗木京子(コーディネーター)/大松達知/小原奈実 笹公人「終楽章」│東直子「靴箱」│田村穂隆歌集『湖とファルセット』 歌集歌書評・共選=大西久美子/鈴木加成太 永田和宏 選 短歌研究詠草 歌壇ニュース 短歌研究詠草のおしらせ
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とても小さな理解のための
¥1,760
びーれびしろねこ社賞大賞受賞の向坂くじら、待望の第1詩集。その瑞々しい感性と類いまれな言葉の才能は他の追随を許さない。詩界、各メディアにも注目されている著者の世界を是非感じて下さい。帯文を文月悠光(詩人)、岡英里奈(作家)。表紙絵を田島環。本文挿し絵をPainter kuro。しろねこ社が全力にて推薦いたします。B6。現在、各方面にてたくさんの賛辞を頂いております。お手元に是非。 向坂くじら 詩人。国語教室 ことぱ舎(埼玉県桶川市)代表。 2016年 Gt.クマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニット「Anti-Trench」を結成。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」、谷川俊太郎トリビュートライブ「俊読」、日本最大級の詩の野外フェス「ウエノ・ポエトリカン・ジャム」などに出演。 1stアルバム「ponto」「s^ipo」を二枚同時リリース。 ソロとして、ポエトリー・スラム・ジャパンファイナリストに選出され、2018年全国大会に出場。「2018国際平和のための世界経済人会議」アフターパフォーマンスに出演。朝日新聞、資生堂「web花椿」、詩誌「て、わたし」、「Tokyo Poetry Journal(英訳:Jordan A.Y. Smith)」などに詩作品掲載。2021年 びーれびしろねこ社賞大賞、第1回秋吉久美子賞最終候補。 2016年より、 ふだん詩を書かない子どもや大人に向けた詩のワークショップを制作する。これまで、国内の小学校や大学、フリースクールなどの教育機関、国外ではミャンマー、ベトナム、セルビアの高校や日本語学校、厚生労働省による就労支援機関「地域若者サポートステーション」、TOYOTA、東急電鉄、サッポロ不動産開発などの企業イベントや映画祭など、さまざまなところでワークショップを実施。株式会社プレイバック・シアター研究所、一般社団法人ART EDUCATION SQUARE講師。 また、株式会社かいじゅうカンパニー、マカイラ株式会社による事業開発・パブリックアフェアーズ・アート&デザインチーム「Makaira Art & Desigh」にそれぞれ詩人として所属するなど、幅広い活動を展開する。かいじゅうカンパニー社詩「かいじゅうの詩」を提供。 1994年名古屋生まれ。慶應義塾大学卒。