は、books.lighthouse@gmail.comまたはお問い合わせにて承りますのでお気軽にどうぞ。
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売上冊数1点につき10円を子どもが本を買うために自由に使える「ちょきん」に充てています。
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フェミニズムやジェンダー関係の本を購入の方にプレゼント中。それ以外の本を購入の場合も、備考欄にてご要望くださいませ。
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ふれる社会学
¥1,980
わたしたちをとらえて離さない社会。メディア、家族、労働、余暇、ジェンダー、セクシュアリティ、差別、人種等の視点から、身近な、そしてエッジのきいた14のテーマを読み解くことを通して、社会の大きな仕組みにふれる。また、執筆者と研究との出会いを記したコラム「研究のコトハジメ」や、初学者読者応援ページ「コトハジメるコツ!」では、大学での学びのお役立ち情報を掲載し、より深い学びをサポート。 目次 はじめに 第1章 スマホにふれる(ケイン樹里安) 第1節 スマホ片手に何をする? 第2節 いま・ここ・なんとなく 第3節 触れさせられている? 第4節 生(ライフ)に触れる 第5節 スマホで社会に触れる ◆ 研究のコトハジメ 第2章 飯テロにふれる(菊池哲彦) 第1節 飯テロが浮かび上がらせる社会のかたち 第2節 共食と孤食 第3節 飯テロと孤食 第4節 孤食の時代と飯テロが開く共同性 ◆ 研究のコトハジメ 第3章 就活にふれる(上原健太郎) 第1章 「就活やねん」 第2節 就活世界を形づくるモノ・人 第3節 自己の発見・演出・修正 第4節 就活世界をどのようにとらえるか ◆ 研究のコトハジメ 第4章 労働にふれる(上原健太郎) 第1節 頭を下げ続ける社会 第2節 サービス産業化社会 第3節 感情を管理する 第4節 賃金による帳尻合わせ? 第5節 やりがいの搾取 第6節 労働にふれるとは? ◆ 研究のコトハジメ 第5章 観光にふれる(八木寛之) 第1節 地域イメージと「観光のまなざし」 第2節 「観光まちづくり」の興隆とそのジレンマ 第3節 「ディープな大阪」という地域イメージをめぐって ◆ 研究のコトハジメ 第6章 スニーカーにふれる(有國明弘) 第1節 「コートの中」から「ストリート」へ 第2節 「黒い」スパイダーマンと「エア・ジョーダン」 第3節 スニーカーが反映するストリートの人々の価値観 第4節 AJやラップは「黒人」だけのものなのか? 第5節 スニーカーの「経路」から社会にふれてみる ◆ 研究のコトハジメ 第7章 よさこいにふれる(ケイン樹里安) 第1節 無我夢中 第2節 踊り子の「学習」 第3節 文化の経路 第4節 どこの/誰の文化? 第5節 調整と組み上げ ◆ 研究のコトハジメ 第8章 身体にふれる(喜多満里花) 第1節 身体について考える 第2節 「理想」という規範 第3節 抵抗の場としての身体 第4節 私のまなざし ◆ 研究のコトハジメ 第9章 レインボーにふれる(中村香住) 第1節 レインボー、「LGBT」、「ダイバーシティ」の普及? 第2節 さまざまなセクシュアル・マイノリティ 第3節 セクシュアル・マイノリティの運動の歴史 第4節 フェミニズムの歴史 第5節 「LGBTブーム」を超えて ◆ 研究コトハジメ 第10章 「外国につながる子ども」にふれる(金南咲季) 第1節 はじめに 第2節 学校に広がるエスノスケープ 第3節 みえなくする/みえなくなる 第4節 「コンタクト・ゾーン」としての学校の可能性 第5節 おわりに ◆ 研究コトハジメ 第11章 ハーフにふれる(ケイン樹里安) 第1節 「ハーフ」の顔 第2節 帰属の政治と人種化 第3節 技芸と折衝 第4節 交差性を抱えて ◆ 研究のコトハジメ 第12章 差別感情にふれる(栢木清吾) 第1節 看板の向こう側への想像力 第2節 反-反日感情が見ない現実 第3節 自己感情の自己点検 ◆ 研究のコトハジメ 第13章 「障害」にふれる(佐々木洋子) 第1節 はじめに 第2節 障害とはなにか 第3節 家族と障害 第4節 「障害のまわり」について考えること ◆ 研究のコトハジメ 第14章 「魂」にふれる(稲津秀樹) 第1節 「魂」にふれる 第2節 「魂」への気づき 第3節 儀礼が可視化する「魂」 第4節 権力に晒される「魂」 第5節 社会構想における「魂」 ◆ 研究コトハジメ 第15章 100年前の社会学にふれる(ケイン樹里安・上原健太郎) 第1節 社会から「自由」?:E.Durkheim 第2節 社会を構成し、変えていく:M.Weber/G.Simmel 第3節 社会と個人の循環 第4節 生き抜くために社会に「ふれる」 ◆◇ コトハジメるコツ! (1)授業でノートをとる(2)フィールドノートをとる(3)ひとことにこだわる(4)卒論へと筆をとる(5)書店員さんのこだわりにふれる(松本秀昭)
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[紙版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥1,100
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日
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[PDF版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥550
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日 PDFデータ版です。 ファイルが2つありますが、 ・PDFのままタブレットなどで読む場合には「見開き」 ・印刷して冊子にする場合は「印刷用」(1ページずつバラになってるもの) のファイルをそれぞれ使うといい感じになるかと思います。
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あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない
¥2,090
予約商品
旧東側の女性は西側の女性に比べセックスの満足度が高かった!? 世界的な潮流となっている新たな社会主義の模索で、女性はより幸福に生きられる。時代の閉塞感を打破するパワフルな一冊。 資本主義しかない、この道しかないのだと政治家たちは繰り返す―― しかし、それは嘘です。 ガーディアン、ニューヨークタイムズ――各紙誌で大絶賛! すべてのモノが商品化される現代、資本主義の勝利はほとんどすべての女性にとって災難でしかない。自分のためにセックスを楽しむ権利すら奪っているのだ。 著者はかつての共産主義体制をロマンティックに回顧するわけではない。 彼女は、これからの包摂的で進歩的な社会のために、私たちのアイデンティティ、階級間の不必要な緊張を克服してくれる。 ―― ヤニス・バルファキス(経済学者、『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』著者) 不平等の拡大の時代に社会主義政策を復活させる理由はたくさんあるが、フェミニスト的視点は、最も強力なインセンティブを提供している。 ――ガーディアン紙 著者は、アメリカと西ヨーロッパの若者の間で社会主義的なアイデアの魅力が高まっていると述べる。そしてそのアイデアの拡がりが、バーニー・サンダースにとってのアドバンテージとなるだけでなく、女性が、そして我々がよりよい生活を実現することを思い出させてくれる。より多くのオーガズムはそれだけでも素晴らしいことではあるが、より多くのオーガズムを得ることのできるよう社会を構造的に変化させることは、別次元なほど素晴らしく重要だ。 ――レベッカ・ミード(作家・ジャーナリスト)、ニューヨーカー紙 素晴らしく魅力的。壁崩壊後に何が起こったのかに注目する、貴重な記録である。 ――ロージー・ボイコット(ジャーナリスト)、フィナンシャル・タイムズ紙 端的で、鮮やか、これ以上なく緊急性を要する論であり、病的な言説の数々への強壮剤。 ゴドシーの本は、社会主義が女性たちの状況を改善できることを示している。喜びのために、そして愛のために。 ――ライザ・フェザーストーン(ジャーナリスト)、ジャコバン誌 面白く、しかし怒りに満ち、まさに急いで読まれるべき本。私たちの働きかた、生き方にいままでとは全く違った考え方を与えてくれる。ゴドシーは革命を起こすつもりだ。私はすでにプラカードの準備はできている。 ――デイジー・ブキャナン(ジャーナリスト) 【著者まえがきより】 この本が言いたいことはシンプルです。規制なき資本主義は女性を苦しめる。社会主義のやり方を取り入れれば、私たちの暮らしはもっと良くなる、ということです。 新自由主義のもとでは、私たちの身体も、関心も、愛情も、すべては売買の対象にされています。 うまくやれば、社会主義は女性の経済的自立を促し、働きやすさを整え、仕事と家庭のバランスを改善し、さらにいえば、セックスの質も向上させてくれます。 より良い未来を考えるためには、過去の失敗から学ぶことがかかせません。20世紀東ヨーロッパの社会主義を再検討することで、見えてくるものがあるはずです。 【目次】 序章 あなたが苦しいのは資本主義のせいかもしれない 第1章 女性は男性に似ていて、より安く使えるもの?――仕事について 第2章 出産する人はなぜ罰を受けるのか――子育てについて 第3章 パンツスーツでは解決しない――リーダーについて 第4章 ベッドの中の資本主義――セックスについて・その1 第5章 誰でも必要に応じて受けとれる社会――セックスについて・その2 第6章 バリケードから投票箱へ――社会参加について 〈もっと知りたい人のための読書ガイド〉付き 著者紹介 クリステン・R・ゴドシー (ゴドシー,クリステン,R) ペンシルベニア大学教授(ロシア・東欧学)。ジェンダーや、社会主義、ポスト資本主義に関する著書・論文で定評を得ている。一般読者向けに書かれた本書は各国語に翻訳され、著者初の邦訳となる。 高橋 璃子 (タカハシ リコ) 翻訳家。京大卒。マキューン『エッセンシャル思考』『エフォートレス思考』などのベストセラーを訳す。他にコイル『GDP――〈小さくて大きな数字〉の歴史』など。
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新しい声を聞くぼくたち
¥1,980
予約商品
フェミニズムを前に、男性はただ反省しなければいけないのだろうか。 従来のままのマチズモを前面に出すことも、また「性差にとらわれない」と強弁することも難しい中、多様な声を前に、男性はどのように生きていけばよいのか。 男性性の過去・現在・未来を、映画『ターミネーター』『マッドマックス』、漫画『鬼滅の刃』『ブルーピリオド』、ジブリ作品等々、様々なコンテンツを例にとりながら、その複雑性を鮮やかに読み解く。階級、コミュ力、障害、ケア、育児を鍵にした丁寧な分析から見える課題と可能性が、男性性の考察と「僕たちの生き方」の新たな道を開く画期的論考。 【目次】 はじめに 第一部 僕らは何を憎んでいるのか 第一章 能力と傷──ポストフェミニズム時代の男性性 第二章 やつらと俺たち──階級と男性性 第三章 男性性のいくつかの生き残り戦略──助力者と多文化主義 第二部 男性性、コミュ力、障害、そしてクリップ 第四章 『もののけ姫』と障害者の時代 第五章 コミュ力時代の男たち 第六章 「これは私の吃音だ!」──「個性」としての障害と治癒なき主体というユートピア 第三部 ライフコースのクィア化、ケアする男性 第七章 母の息子のミソジニー、母の息子のフェミニズム 第八章 ぼくら、イクメン 第九章 老害と依存とケア、そしてクィアな老後の奪還 おわりに──ケアする社会へ 著者プロフィール 河野 真太郎 (コウノ シンタロウ) (著/文) 専修大学法学部教授。専門はイギリス文学・文化ならびに新自由主義の文化と社会。著書に『戦う姫、働く少女』(堀之内出版、2017年)、共編著に『終わらないフェミニズム――「働く」女たちの言葉と欲望』(研究社、2016年)、翻訳にトニー・ジャット/ティモシー・スナイダー『20世紀を考える』(みすず書房、2015年)など。
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おぺん選書便(3冊/5500円くらいのやつ)
¥5,500
本3冊+lighthouseロゴトートバッグ1つのセットです。 本3冊でだいたい5500円(税込)くらいになるように選書します。 設定金額に届かない分をトートバッグで吸収するスタイルです(トートバッグ単体は1000円+税で販売中)。 備考欄に ・トートバッグの色(ナチュラル/ネイビー) ・読みたいジャンルやテーマ(3つまで) ・くわえてNGのジャンルやテーマ、作家などがあれば(これは読みたくない!というものを知れたほうがありがいもので……) ・そのほか細かい希望があれば遠慮なくどうぞ あたりをご記入ください。 この本は入れてくれ、という「注文」もなんなりと。 そのほか質問などあればお問い合わせくださいませ。 *1万円選書のサービス「ブックカルテ」にも参加していますので、そちらのご利用も大歓迎です https://bookkarte.com
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常識のない喫茶店
¥1,540
潜入したい。変なあだ名を付けられたい。 顔色を窺って生きてきた彼女が出禁のカードを振りかざす。 その瞬間を目撃したい。 こんな働き方、誰も教えてくれなかった。 ――こだまさんも夢中! ■内容 「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」 ――そんな理念が、この店を、わたしを守ってくれた。 失礼な客は容赦なく「出禁」。 女性店員になめた態度をとる客には「塩対応」。 セクハラ、モラハラ、もちろん許しません。 ただ働いているだけなのに、 なぜこんな目にあわなければならないのか。 治外法権、世間のルールなど通用しない 異色の喫茶で繰り広げられる闘いの数々! 狂っているのは店か? 客か? あらゆるサービス業従事者にこの本を捧げます。 喫茶×フェミニズム―― 店員たちの小さな抵抗の日々を描く、 溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ! ■メニュー(目次) Ⅰ 魅惑の喫茶 プロローグ 妖怪在庫荒らし 出禁です 同僚観察記 やさしい人 いかれたマスター お仕置きです 推しの客 緊急事態喫茶 SNS警察 ガチ恋の翁 グレーゾーン村の人々 不惑の喫茶 Ⅱ おかわり ここだけの話 喫茶店員あるある わたしの喫茶紀行 特別なお客さん 厨房は戦場 卒業 人生の分かれ道 ■著者プロフィール 僕のマリ 〈ぼくのまり〉1992年福岡県生まれ。2018年活動開始。同年、短編集『いかれた慕情』を発表。同人誌即売会で作品を発表する傍ら、商業誌への寄稿も行う。 Twitter: @bokunotenshi_
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むずかしい女性が変えてきた あたらしいフェミニズム史
¥4,400
女性が劣位に置かれている状況を変えてきた女性のなかには、品行方正ではない者がいた。危険な思想に傾く者も、暴力に訴える者さえもいた。 たとえばキャロライン・ノートン。19世紀に困難な離婚裁判を戦い抜いて貴重な前例をつくった人物だが、「女性は生まれながらにして男性に劣る」と書き残した。たとえばサフラジェットたち。女性の参政権獲得に欠かせない存在だったが、放火や爆破などのテロ行為に及ぶこともあった。たとえばマリー・ストープス。避妊の普及に尽力し多産に悩む多くの女性を救った彼女は、優生思想への関心を隠さなかった。 しかしだからといって、その功績をなかったことにしてはいけない。逆に功績があるからといって、問題をなかったことにしてはいけない。歴史は、長所も短所もある一人ひとりの人間が、身近な不合理を少しずつ変えることでつくられてきた。 「むずかしい女性」たちがつくってきたこうした歴史の複雑さを、イギリス気鋭のジャーナリスト、ヘレン・ルイスが余すことなく本書のなかに描き出す。イギリス女性史と現代社会の出来事とを自在に往還してあぶり出される問題は、女性だけではなく社会全体の問題であることが見えてくる。社会の不合理や理不尽に立ち向かうための、あたらしいフェミニズム史。 目次 序章 語られてこなかった歴史 第一章 離婚 第二章 参政権 第三章 セックス 第四章 スポーツ 第五章 仕事 第六章 安全 第七章 恋愛 第八章 教育 第九章 時間 第十章 中絶 第十一章 むずかしい女性でいる権利 エピローグ むずかしい女性のためのマニフェスト 謝辞 参考文献 索引 著者プロフィール ヘレン・ルイス (ヘレンルイス) (著/文) (Helen Lewis) 『アトランティック』誌のジャーナリスト。『ニューステーツマン』誌の元副編集長。『ガーディアン』『サンデー・タイムズ』『ニューヨーク・タイムズ』『ヴォーグ』などで執筆。BBC Radio 4 Week in Westminsterのホスト、News QuizやSaturday Reviewなどラジオ番組のレギュラーパネリスト、The Andrew Marr Showの紙面批評家でもある。オックスフォード大学の2018、2019年度「人文学と女性」(Women in the Humanities)名誉ライティングフェロー。 田中恵理香 (タナカエリカ) (翻訳) (たなか・えりか) 東京外国語大学英米語学科卒、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程修了。訳書にフィッツハリス『ヴィクトリア朝 医療の歴史』(2021年、原書房)、フィリップス『巨大企業17社とグローバル・パワー・エリート』(2020年、パンローリング)などがある。
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ジェンダーと歴史学
¥2,420
「ジェンダー」とは、権力と政治について究明し、理解するための分析ツールである―。権力が構築される過程で、性的差異がどのように利用されてきたかを明らかにし、歴史記述のみならず、歴史学そのもののあり方に決定的な変容をもたらした古典的名著。初版刊行から三〇周年を記念した改訂新版。 目次 第1部 フェミニズム歴史学に向けて(女性史について;ジェンダー―歴史分析の有効なカテゴリーとして) 第2部 ジェンダーと階級(言語・ジェンダー・労働者階級の歴史;『イングランド労働者階級の形成』のなかの女たち) 第3部 歴史のなかのジェンダー(男にとっての労働、女にとっての労働―一八四八年のパリ衣料産業における労働と家族をめぐる政治;統計は労働をどう描いたか―『パリ産業統計 一八四七‐四八年』;「女性労働者!神を恐れぬ汚れたことば…」―フランス政治経済学の言説に見る女性労働者、一八四〇‐六〇年) 第4部 平等と差異(シアーズ裁判;アメリカの女性歴史家たち―一八八四‐一九八四年;平等という難問) 著者等紹介 スコット,ジョーン・W.[スコット,ジョーンW.] [Scott,Joan Wallach] 1941年、ニューヨークのブルックリンに生まれる。プリンストン高等研究所社会科学教授。専門はフランス史・ジェンダー史。著書に、『カルモーのガラス工』(H.B.アダムス賞受賞)などがある 荻野美穂[オギノミホ] 1945年生まれ。元大阪大学教授。専門は女性史・ジェンダー論
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私の顔は誰も知らない
¥2,420
【インベさんのエッセイ掲載の特製ZINE付きです(写真3枚目)】 "なぜ多くの女性は、これほどまでに偽りの姿で生きているのだろう" 膨大な数の女性の「個」に迫りポートレートを撮影してきた写真家の、初エッセイ&インタビュー集。抑圧的な社会構造について、そしてそのなかで生きる女性の、人間の幸福について考える。 『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを表した言葉だ。(中略)学校教育では異端が排除され、社会に出れば、ルールに適応することを求められる。外から入ってくる価値観に振り回され、偽りの自分でしか生きることができなくなってしまう。自分の発言を黙殺し、まったく違う人間を演じることが当たり前になってしまうのだ。 ーー本文より 写真集『やっぱ月帰るわ、私。』『理想の猫じゃない』(共に赤々舎)、ノンフィクション『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA)など、写真と文筆を横断する作家、インベカヲリ★。両者の仕事に共通することは、対象の表面をなぞるのではなく、あくまでも「心」を捉えることにある。 こと写真においては、男性用グラビアにありがちな鑑賞的、消費的ではないポートレートが、写真業界および女性から圧倒的な支持を得て、今もなお撮影オファーが絶えない(2018年には第43回伊奈信男賞を、2019年には日本写真協会新人賞をそれぞれ受賞)。その理由は、撮影前に被写体から時間をかけて話を聞きとることで、その人自身の個人的な経験や考え方に焦点を合わせて、存在そのものを浮かび上がらせるからだ。 ただし撮影された写真には、普段とはまったく違う姿が写し出される。それは何故なのか、その落差には一体何が隠されているのか。 本書では、被写体や女性たちへのインタビューと、インべ自身の語りを通して、多くの女性が偽りの姿で生きざるを得ない、歪な社会構造を炙り出し、女性にとっての、ひいては人間にとっての幸福とは何なのかを考える。 このテーマ(偽りの姿)を体現したブックデザイン(セプテンバーカウボーイ/吉岡秀典による)にも注目。ぜひ手にとって確かめてほしい。 "抑圧、世間体、感情労働、そしてジェンダーとフェミニズム。うまく社会適応しているように見えるけれど、本当はしていないし、するつもりもない。たぶん理解されないから言わないだけ。そんな私たちの肖像" 目次 はじめに 私の顔は誰も知らない 理想の猫とは? 普通を演じる コンクリートの上のシロクマ 薬で性格を変える こうあるべきまともな姿 東京は擬態する場所 何者かになるための買いもの 人間であることを疑う 「自分」とは誰か? 普通の人すぎて驚かれる 蛭子能収になりたい 女子校出身者のパーソナリティ フェミニズムは避けられない 本当の自分はどこにいる? 写真とフェミニズム カワイイの基準 見た目だけで惹かれる 人間のねじれ方 健康は人による うつらうつらを許さない社会 魅惑の「死」 死神とのドタバタ劇 独り言を叫ぶ 欲望に見る一筋の光 つきまとう表現衝動 フリマアプリに人生を学ぶ モニターの向こう側で 私は正常に生きてます 寸劇コミュニケーション 自信を持つ難しさ パワースポットでSNS地獄を見る 「怒」が足りない 「素を見せろ」の正体 味覚は信用できるか 自分のことはわからない現象 人類は、皆クズ 引きずられるとは? 続・普通を演じる 理想が飛んでくる 勝手にイニシエーション 「ふあふあa」を辿る 写真を通して「私」になる 初期作品に見る混沌 なぜ女は擬態するのか 前書きなど 「この本に出てくる女性たちは、どんな服装が多いですか?」 タイトルについて悩んでいるとき、打ち合わせの席でブックデザイナーの吉岡秀典さん(セプテンバーカウボーイ)から、そんなことを聞かれた。私は考えるまでもなく、こう答えた。 「普通です。そのときどきで流行っている、女性らしい服。『これを着ておけば普通の人に見られる』とわかっていて、選んでいる人が多いです」 言った後、そんな言葉がスラスラ出てくる自分に驚いた。実際に、何人かの女性たちから聞いた台詞であり、過去の私自身のことでもある。が、あらためて言葉にすると滑稽だ。どうして私たちはこうも、〝普通の人に見られる〞ことを意識してしまうのだろう。 しかし、その答えにインスピレーションを得た吉岡さんは、一見、まっとうなのに、よく見るとズレたり傾いたり予想外の姿を見せるブックデザインを考えてくれた。これこそまさに、本書のテーマといえる。 もちろん服装のことだけを言っているのではない。『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを現した言葉だ。 版元から一言 本書のテーマは「擬態」です。 【擬態】 ①他のもののようすや姿に似せること。 ②動物が攻撃や自衛のために体の色・形などを周囲の物や動植物に似せること。コノハチョウが枯れ葉に似せて目立たなくしたり、アブが有害なハチに似せて目立つ色をもったりすることなど。 「大辞泉」より 本来「擬態」とは動物や昆虫の生態に使用する言葉ですが、人間界においても(人間の生きる社会にも)、多分にあるのではないか、という(もはや)自明の論理の解題を目指しました。 写真家のインベカヲリ★さんは、この解題を、写真表現で続けてきた作家の一人です。本書では、写真作品の制作過程や表現方法、思考や経験などを、文章に置き換えて解題を目指したエッセイです。 インべさんの写真を初めて見た時の印象と衝撃を忘れることはできません。被写体の女性たちが鋭いカメラ目線でポーズをとり、時には素足でウサギの着ぐるみを着て屋上でタバコを吸い、時には海岸でセーラー服を着て海藻を口にくわえ、時にはヌードで竹藪に佇む。それぞれ映し出された写真には、ちょっとしたユーモアとともに、切実な何かを感じました。さらに、女性をモデルにした写真では、今まで見たことがありませんでした。 インべさんは、撮影をする前に被写体の女性から時間をかけて話を聞いて、仕上がりのイメージを膨らませます。その作業は、本人の表側ではなく内側のさらに奥底へと向かい、(今の時点の←これが重要)その人を形作っているキモを掴むことで結実し、写真の重要なモチーフとなります。この過程を経ることで、いわゆる一般的な「グラビア写真」とは一線を画す作品になるのです。興味深いのは、映し出された写真の本人と、普段の本人とには、大分の落差があることです(ここに本書のテーマがあります)。 1作目の写真集『やっぱ月帰るわ、私』(赤々舎/2013)では、写真のみでの構成でしたが、2作目の写真集『理想の猫じゃない』(赤々舎/2018)では、写真とともにキャプション(被写体とのちょっとしたやり取りや、撮影後日談など)を添えることで、前述のコンセプトを強めるのと同時に、結果的に言葉での説明が加わり、より広い支持を獲得したのでした。 インべさんに本(写真集ではなく文字の本)を一緒に作ることを提案した当初は(2017年くらい?)、私(当時は版元サラリーマン編集者)は、ここまで言語化できてはいませんでした。が、連載時(web連載)に被写体や女性たちとの、ちょっとしたやり取りに焦点を当てて原稿を書いてもらう内に、彼等が日本社会で置かれている構造が浮かび上がってくるのでした。根強い家父長制、クローズドな家庭環境、差別丸出しの学校教育、それらをコピー&ペーストした会社組織、そして、総じて影響を受けざるを得ない、彼等の状況(インべさんが写真に写すのは、この抑圧的な社会に抵抗し自分を解放しようとする彼等の姿なのです)。加えて、インべさん自身のことを書いてもらうと、被写体の女性たちと同じような環境、考え方を持ちながらあがいた写真家以前の話、そして、「写真」を手にして主体を奪還し「自分」を獲得していく姿が淡々と立ち上がりました。 「生きづらさ」という言葉を、特にここ2、3年でしょうか、メディアやSNSなどで目にする機会が増えたように思います。人の数だけあるこの「生きづらさ」を、「発達障害」と診断をして一括りにすることで、個々の問題から遠く離れ、矮小化することで本質から目をそらしているように感じます。狂っているのは、果たして私たちなのか、それとも社会の側なのか。私たちは、今置かれている社会状況の一つひとつを、今一度しっかりと注視する必要があるのではないでしょうか。 (人々舎 樋口聡) 著者プロフィール インベカヲリ★ (インベカヲリ) (著) 1980年、東京都生まれ。写真家。短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。13年に出版の写真集『やっぱ月帰るわ、私。』(赤々舎)で第39回木村伊兵衛写真賞最終候補に。18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会新人賞受賞。写真集に、『理想の猫じゃない』(赤々舎/2018)、『ふあふあの隙間』(①②③のシリーズ/赤々舎/2018)がある。ノンフィクションライターとしても活動しており、「新潮45」に事件ルポなどを寄稿してきた。著書に『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA/2021)がある。本書は初のエッセイとなる。
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[再入荷待ち]フェミニズムってなんですか?
¥1,078
SOLD OUT
性差別のない21世紀を実現するために。 フェミニズムを様々なトピックで学ぶ必携の一冊! * * * 女性たちが日以上生活の中で、「あれ?」と疑問に思うこと、 何気ない言葉や行為に抵抗を覚えること。 それはフェミニズムのきっかけになります。 「私が我慢すれば」と抑えこんでいた怒りや不満を、 いつかどこかにぶつけたくなるかもしれません。 でも、誰に、どうやってぶつけたらいいのか? それを考えるためのヒントをくれるのが、フェミニズムです。 エッセンシャルワーカーとケア オリンピックとセクシズム インターセクショナリティ Black Lives Matter 性と身体 中絶と性暴力 LGBTQ∔ #MeToo フェミニズムの視点を身に着ければ、世界の見え方が変わる! フェミニズムの歴史を読み解き、 物事を一歩引いて眺める視点を与えてくれる一冊 ――芥川賞作家・李琴峰推薦 * * * 担当編集者より SDGsでも関心の高まりを見せるフェミニズム。なかなか理解の糸口をつかむのが難しい性や性暴力や中絶の問題から、コロナ禍で注目を集めたケアやインターセクショナリティの視座まで。身近なニュースやドラマを入り口に、フェミニズムを様々なトピックで学ぶ新しい定番本の誕生です。 目次 フェミニズムって何ですか? フェミニズムの四つの波――フランケンシュタインから#Me Tooまで フェミニズムにおける、性と生殖という”難題” 「個人の自由」の真の意味を、フェミニズムは問い続ける フェミニズムに救われた二人の対話 清水晶子×長島有里枝 フェミニズムにも「インターセクショナル」な視点が必要な理由 現代カルチャーシーンとフェミニズム ドラマが教えてくれること 女性リーダーに見る次世代リーダーシップのあり方 性暴力を正しく理解するために なぜ”ケア”は黙殺されてきたのか 真にヘルシーな性教育とは 問題山積、でも知るべき「結婚の不都合な真実」 スポーツにおけるセクシズム 清水晶子×井谷聡子 セックスワークはフェミニズムをどう捉えるか フェミニズムから教育の多様性を考える フェミニズムは「中絶」をどう捉えるか 「性」を支配するのは誰なのか 自立と”家族”をめぐって 小説で性への違和を描くこと 清水晶子×李琴峰
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ポルノ被害の声を聞く デジタル性暴力と#MeToo
¥1,870
ポルノ、エロコンテンツにきわめて寛容な日本社会。AV出演強要訴訟は、低年齢化・深刻化するポルノ被害の一端を明るみに出した。被害者からNPOに寄せられた自己回復へ向けた声、向き合う相談員の声が重なり合い、埋もれた被害を掘り起こしていく。ネットを通じ世界規模の産業となっている性暴力の商品化に私たちはどう向き合うのか。 目次 はじめに 寄せられ続ける無数の#MeToo……北原みのり 第Ⅰ部 埋もれたポルノ被害者の声を聞き続けて――#MeTooがここにあった 第1章 AV制作過程での性暴力被害を掘り起こす……宮本節子 第2章 AV事件の裁判をどう闘うか――被害の実態と法のギャップの中で……笹本 潤 第3章 「本当に素朴な田舎の子だった」――AV被害当事者の語りを聞く……岡 恵 第4章 AV出演強要問題から考える「自発的でない同意」――「自由意志」と「強制」の狭間で……竹山明子 第Ⅱ部 インターネットに乗る性被害――量と質の飛躍的展開 第5章 インターネットが被害を無限に拡大する――相談から見えるデジタル性被害の実態……宮本節子 第6章 韓国でデジタル性暴力と闘う――DSOの活動から……ヘオラギ/チャ・ウンハス/イ・ハンギ(訳イ・ジョンヒョ) 第7章 オンライン・ポルノと性の人格権……中里見博 第Ⅲ部 ポルノの日本化(ジャパナイゼーション)――デジタル性被害を牽引する「性進国」ニッポン 第8章 AVカルチャーを輸出するポルノ大国・日本……北原みのり 第9章 「ゲイシャ効果」――欧米は日本の性産業をどのように利用しているか……キャロライン・ノーマ 座談会苦しみへの共感から支援は始まる……岡 恵/金尻カズナ/北原みのり/宮本節子 おわりに ぱっぷすの活動を支えている人々……宮本節子 特定非営利活動法人 ぱっぷす (ポルノ被害と性暴力を考える会) 2009年に「ポルノグラフィの制作・流通・消費などを通じて、あるいはその影響を受けて生じているさまざまな人権侵害や性暴力の問題について調査・研究し、この問題を社会に広く訴えていくこと、そして、ポルノ被害を受けた方の被害者支援を行うことを目的とする」ことを掲げ、婦人保護施設職員、児童施設職員、ソーシャルワーカー、大学教員、弁護士、人身取引被害者救援スタッフなどが参加して活動を開始。 2017年にNPO法人資格を取得し、「ぱっぷす:PAPS―性的搾取に終止符を打つためのプロジェクト」として専門知識を生かし、リベンジポルノ、AV出演強要や意に反したグラビアやヌード撮影による「デジタル性暴力」、AV業界や性産業に関わる相談に対応している。相談を通じて見えてきた性的搾取の実態を調査し、この社会課題の解決を求めて活動している。
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女の答えはリングにある
¥1,650
「強くなりたい――」 弱さをかかえながら、ぶつかり合い手をさしのべ合って、生きる女たち。 「ガールクラッシュ」な女子プロレスエッセイのゴングが鳴った! 西加奈子氏推薦。 「この荒野で戦い続けることを決めた彼女たちに、ありったけの拍手と祝福を送りたい」 「私なんて結婚してないしお金も稼げない、みじめな女」 廃業しかけたライターがまた書けるようになったのは、女子プロレスのお陰だった。等身大で戦う彼女達が私達に与える勇気とは? 強くなりたい女のためのプロレスエッセイ。 【インタビューした女子プロレスラーたち ※登場順】 白川未奈、中野たむ、岩谷麻優、林下詩美、ジュリア、朱里、長与千種、彩羽匠、DASH・チサコ、橋本千紘 【目次】 はじめに「本を1冊出せたら、死んだっていい」 ■第一章 「女の幸せ」とプロレスと ・「女の花は短い」と言われるのがすごくイヤ――白川未奈(スターダム) ・これ、たぶん女の子だったらわかってくれるんだろうな――中野たむ(スターダム) ・自分が一番最強ですね――岩谷麻優(スターダム) ■第二章 どんなときだって、ずっと二人で ・結果を残しても、『ビッグダディ三女』。本当のわたしを見てもらえない――林下詩美(スターダム) ・でも、「わたし、負けない人間じゃん」って強く思った――ジュリア(スターダム) ・だれよりも実力があるのは、わたし。認められない悔しさ――朱里(スターダム) ■第三章 ロード・トゥー・かつて女を魅了した女 ・引き込みます。世界に引き込みます。――長与千種(マーベラス) ・あの時代に近づきたいという気持ちが強い――彩羽匠(マーベラス) ■第四章 仙台の強い女たち ・いま全力でいかないと、いつどうなるかわからない――DASH・チサコ(センダイガールズプロレスリング) ・一番大切なのは、素直になること――橋本千紘(センダイガールズプロレスリング) 著者プロフィール 尾崎ムギ子 (オザキムギコ) (著/文) 尾崎ムギ子(おざき・むぎこ) 1982年4月11日、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、リクルートメディアコミュニケーションズに入社。求人広告制作に携わり、2008年にフリーライターとなる。「web Sportiva」などでプロレスの記事を中心に執筆。著書に『最強レスラー数珠つなぎ』(イースト・プレス)がある。
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フェミニズムがひらいた道
¥737
その歴史と意義が2時間でわかる、著者初の総合的な入門書。 学校で習った「男女雇用機会均等法」や「男女共同参画社会基本法」。これらは、真の男女平等を実現するものではなかった? フェミニズムはなぜ生まれ、何を変え、何を変えられなかったのか。その流れを「四つの波」に分けてコンパクトに解説する。女性参政権、性別役割の解放、#MeToo……。過去を知り、自分の経験を再定義する言葉を手に入れるために。日本におけるフェミニズムを切り開き続けてきた第一人者が、多くの経験知とともにフェミニズムがたどった道のりを語る。 著者プロフィール 上野 千鶴子 (ウエノ チヅコ) (著/文) 1948年、富山県生まれ。社会学者、東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。専門学校、短大、大学、大学院、社会人教育などの高等教育機関で、40年間教育と研究に従事。主な著書に『近代家族の成立と終焉』『家父長制と資本主義』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『ひとりの午後に』(NHK出版/文春文庫)、『在宅ひとり死のススメ』(文春新書)、『おひとりさまの最期』『女ぎらい』(朝日文庫)、『ケアの社会学』(太田出版)など多数。
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セックス/ジェンダー 性分化をとらえ直す
¥2,420
男でもなく、女でもない、 人の性は身体のどこで、どのように、生成されるのか? 生物学者が案内する新たな性の編成へ 〈ゆらぐ男女二分法〉 ルートリッジ出版社による「自然科学と文化の統合シリーズ」の一冊として2012年に出版されたSEX/GENDER:BIOLOGY IN A SOCIAL WORLDの全訳。セックスとジェンダーについての一般書を念頭に置きながら、ジェンダーの問題に含まれる生物学的な諸側面を探求する際に役立つ多くのアプローチを紹介。一般科学、生物学、心理学、ジェンダー・スタディーズの入門書や概論書としても最適。 * はじめに 1章 ジェンダーレスの未来? 2章 らせん構造と階層構造 3章 分子とセックス 4章 ホルモンと脳 5章 ワタシは男の子?女の子?〈ジェンダー・アイデンティティの出現〉 6章 同性愛について考える 7章 集団について考える、個人について考える 8章 ピンクとブルーは永遠か? 9章 ピンクとブルーの発達のダイナミックス 10章 おわりに:ジェンダー(およびセックス)の将来 引用文献 索 引 訳者あとがき 訳者紹介
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[再入荷待ち]現代思想 特集:インターセクショナリティ
¥1,760
SOLD OUT
複雑に「交差」する抑圧に抗して 人種、階級、ジェンダー、セクシュアリティ、障害の有無……さまざまな要素が絡み合う社会の権力関係とそこに生じる差別や抑圧の複雑な現実を捉える概念として、いま急速に注目を集める「インターセクショナリティ」。本特集ではブラック・フェミニズムをはじめ、この概念が練り上げられてきた運動の歴史をひもとくとともに、現在進行形の広範な研究・実践の展開を追うことで、その重要性を多角的に検討したい。 [目次] 特集*インターセクショナリティ――複雑な〈生〉の現実をとらえる思想 【討議】 インターセクショナルな「ノイズ」を鳴らすために / 石原真衣+下地ローレンス吉孝 【概念の原風景】 「私たち」のなかの勇気ある者――議論、懐旧、追悼 / 萩原弘子 この「生」から問う――ラディカリズムとしての交差性 / 新田啓子 複層的な交差点の時空間として捉える――クレンショー「人種と性の交差点を脱周縁化する」(一九八九)再読 / 根来美和+丸山美佳 【認識から実践へ】 「今度はインターセクショナリティが流行ってるんだって?」 / 森山至貴 インターセクショナリティと差別論――行為集合としての差別と社会集団 / 堀田義太郎 【現実、つまりは〈ここにいる〉こと】 ハンマーの共鳴性 / S・アーメッド/藤高和輝訳 ある離人感、シスジェンダー・ヘテロセクシュアル男性優位社会の延命装置としての戦争とは無縁の場所で……、 / 榎本櫻湖 どのように「女性」は定義されるべきなのか――分析フェミニズムにおける女性の定義問題とインターセクショナリティ / 西條玲奈 交差点へとアクセスする――障害者を〈抹消〉する物語に抗して / 辰己一輝 あなたが知るべきことと、わたしが書かないこと――薬物研究の認エピステモロジー識論 / 菊池美名子 【今この場所でいかに引き受けるか】 抵抗する知の創造――部落女性からの問い / 熊本理抄 ポスト証言の時代の日本軍性暴力研究――インターセクショナルな分析のために / 熱田敬子 日本型複合差別─試論――核をめぐるインターセクショナリティ / 山内明美 交差的な帰属――在日フィリピン母という経験 / 髙谷幸 心理支援の現場から見るマイクロアグレッションーー在日コリアンカウンセリング&コミュニティセンターの歩みから / 丸一俊介 【〈点〉から〈世界〉をひらく】 交差性(インターセクショナリティ)と階級概念をめぐる覚書 / 清水知子 「下品な神学」がめざすもの――マルセラ・アルトハウス= リードと交差性 / 工藤万里江 アナキズムと交差性――アナルコフェミニズム前史 / 海老原弘子 フェミニズムを脱植民地化する――フランスにおける「インターセクショナリティ」の困難と必要性について / 須納瀬淳 〈交差性〉を脱人間中心主義化する――エコフェミニズム再考 / 森田系太郎 【連載●タイミングの社会学●第一六回】 時間─空間の伸縮 下――強制撤去に抗する道路封鎖 / 石岡丈昇 【研究手帖】 経験と規範が交差する地点としてのフェミニスト制度論の構図 / 左髙慎也
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脱コルセット:到来した想像
¥2,200
脱コルセット運動は、苦痛や搾取、虐待を今、この場所で経験している女性たちの人生を変える最適のツールだった 韓国フェミニズム、最大のムーブメント「脱コルセット」とは何か。 『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』に続く、イ・ミンギョン第3弾。 ルックス至上主義、規範的女性性に抵抗する脱コルセット運動。韓国の若い女性たちが化粧品を捨て、髪を短くした写真をSNSにアップ、急速に広まった。女性らしさを「電撃的に打ち切る」強いアプローチを取った背景とは。イ・ミンギョンが「脱コル」実践者たちと対話し、読解を試みた渾身の1冊。 日本版は、多くの女性たちの声からなるこの本の特徴をふまえ複数の訳者が参加。韓国・日本在住の女性8人のチームで翻訳、それぞれのことばで脱コルセットを考えるリレーブログも公開中。 『脱コルセット:到来した想像』リレーブログ→https://note.com/tababooks/m/ma936bbfffdd4 目次 日本の読者のみなさんへ イ・ミンギョン 0 観念から感覚へ 1 女から人へ 2 する自由からしない自由へ 3 努力から忘却へ 4 美しさから痛みへ 5 平面的な自我イメージから立体的な自分へ 6 美の観点から機能の観点へ 7 男性の他者から、女性として同一視された女性へ 8 画一的な日課から多様な日常へ 9 順応から違反へ 10 分裂から統合へ 11 今、ここから、別の世界へ 12 死から生へ 13 さあ、次の世代へ 女性は脱コルセットに参加していくなかで、美に対する強迫観念にはじまり、自ら参戦すると言った覚えもないゲームに出場していることにくり返し気づかされる。その終着駅には総体的なライフプランがある。規範的女性性は、女性が「母性を持った異性愛者」であることを前提とする。 脱コルセットはルックス至上主義に代わって多様な美しさを追求するが、だからといって「より幅広い選択の自由を求め、自分らしく生きよう」というメッセージを中心とする運動ではない。むしろそうした既存の流れを積極的に批判することから飛び出した運動だ。 脱コルセット運動の闘争相手は自分自身である。影響力を生み出すメディアや社会構造は批判するとしても、結局は、欲望をつきつめ、内面化された圧力と闘わなければならないのだ。どんな闘いよりも逃げ出したくなるこの闘いをやり抜き、同時に、一つの強迫を別の強迫に置き換えたりせず、新しい突破口を作っていく女性たちに敬意を表したい。 ―本文より イ・ミンギョン 女性が女性だという理由で 人生の何ひとつも あきらめないことを願う 延世大学校仏語仏文学科、社会学科を卒業後、韓国外国語大学校通訳翻訳大学院韓仏科で国際会議通訳専攻修士学位を取得。ENSパリ・サクレー校博士課程在籍中。ェミニストのためのことばを物し、訳す活動を行う。著書に『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『私たちにも系譜がある』『失われた賃金を求めて』、共著に『ヨーロッパ堕胎旅行』など。訳書に『妊娠中止(임신중지)』『母の国(어머니의 나라)』『国家ではなく女性が決めなければならない(국가가 아닌 여성이 결정해야 합니다)』『私、シモーヌ・ヴェイユ(나, 시몬 베유)』『すべての女性が同じ闘争をしているのではない(모든 여성은 같은 투쟁을 하지 않는다)』『ホイッスルが鳴ったら(휘슬이 울리면)』『主たる敵(주적)』などがある。
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男の子は強くなきゃだめ?
¥1,980
多様性の国・オーストラリア発、「自分らしさ」を受けいれて、自分を好きになるためのレッスン‼ 「男なんだから」「男なのに」……。そんな押し付けで子どもを苦しめていませんか? からかっていませんか? どんな「好き」も「弱さ」も尊重されるべき個性です。学校では教えてくれない、本物の道徳の授業をお贈りします。
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魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ
¥2,420
世界中で関心が高まっている、「声をあげる」ことの重要さ。 ラップをとおして世界を知ろう。 郊外の貧困、移民、宗教、暴動、テロ、#MeToo… 世界を取り巻く社会問題に対して放たれるラップのリリック(歌詞)は、国境を越えてわたしたちを鼓舞し、今につながる世界の歴史を知ることの大切さを気づかせてくれます。 移民社会フランスに生きるルーツもスタイルも多様なラッパーたち。 彼らのあげる声をとおして、広い世界に目を向けてみてはいかがでしょうか? わたしたちの「いま」と「ここ」がラップにはある――。 目次 はじめに 序章 30年が過ぎて…… アメリカを忘れる 第1章 「暴動」のあとさき 113 地元の仲間/ディアムス ある女性ラッパーの変遷/ブーバ アルゴの創造者/ホーカス・ポーカス ジャズ・ラップの雄/イディールとリム・カ アルジェリアの風/ Mafia K-1 Fry ヒップホップ・コレクティヴ/ラ・コシオンとTTC 一発屋たち/アブダル・マリクとメディーヌ 9.11と宗教とラップ 第2章 サルコジに抗して サルコジ登場/ケリー・ジャムス ヤバい兄貴/HK・エ・レ・サルタンバンク ストリートの匂い/オレルサン 「オレルさん」/ロセ 「一人」であり「複数」/カゼー 猛獣の棲むバンリュー/ユースーファ ネグリチュードのラッパー/ゼフュ サッカー少年の未来/クリュブ・デ・ルーザーとバロジ/ヤナマール運動 フランス語圏のラップ 第3章 シャルリ・エブド襲撃事件 事件の余波/グラン・コール・マラッド 移動の自由/アブダル・マリク 新しい「普遍」へ 第4章 アダマのために正義を アダマ・トラオレの死/『キングコング・セオリー』と#MeToo/アンジェル「あなたの何かを晒せ」/シラとラ・ピエタ フェミニストとして/アヤ・ナカムラ 愛を歌うラッパー 第5章 移民たち ビッグフロ&オリ いつかまた/ギムス もっとも成功したラッパー/ガエル・ファイユ 小さな国で/ネクフ さまよう魂たち 第6章 ラーメン、マンガ、ネイション スズヤ 「きみ」と「ぼく」の世界/いま、ここにあるネイション あとがき 著者プロフィール 陣野 俊史 (ジンノ トシフミ) (著) 1961年長崎県長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。立教大学大学院特任教授。主な著書に『じゃがたら』『渋さ知らズ』『フランス暴動 移民法とラップ・フランセ』『泥海』『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』(いずれも河出書房新社)、『フットボール都市論 スタジアムの文化闘争』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)などがある。
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女の子のからだえほん
¥1,870
国際標準の性教育を日本の子どもたち、そしておとなたちへ 本書は、フランスで女の子を持つ2人の母親がクラウドファンディングで制作した性教育のえほんです。からだの構造から、思春期、性自認、性的指向、性的同意、愛などの人権教育に及ぶテーマまで扱った良書で、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得しています。日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる本は、やがて社会に出ていく子どもたちが、これからの時代を自由に生きていく力になります。本国で発売後すぐにベストセラーとなった良書を日本の子どもたちそして大人たちにも手にとってもらいたく、日本語版を刊行いたします。
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恋じゃねえから 1巻
¥726
40歳の主婦・茜は、ある日、中学時代に通った学習塾の講師・今井が彫刻家になったことを知る。彼が発表した「少女像」は、かつての親友・紫の姿によく似ていた。蘇る26年前の記憶、封印していた1枚の写真。そして私の犯した罪と願い。過去をひもとく現在の3人の運命が動き出す――。紙+電子累計135万部を突破した『1122(いいふうふ)』の渡辺ペコが描く、創作と性加害をめぐる問題作!! Apple Books→ https://apple.co/3Os9EJ1 Kindle→ https://amzn.to/37tX8sb
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正義への責任
¥1,782
自助努力を強要し、弱い個人たちを分断する政治から、かけがえのない存在として人びとがつながり合う政治へ。ホロコースト、人種差別、貧困……。過去から現在に至る構造的・歴史的不正義の責任を引き受け、政治を変革する可能性を問う。急逝した著者のためにマーサ・ヌスバウムが寄稿した序文も収録。解説=土屋和代 目次 謝辞(ディヴィッド・アレクサンダー) 序文(マーサ・C・ヌスバウム) 第一章 自己責任から政治的責任へ 第二章 正義の主題としての構造 第三章 「罪」対「責任」――ハンナ・アーレントをめぐるひとつの読解、そして実践的批評 第四章 社会的つながりモデル 第五章 国境を越える責任 第六章 責任を避ける 第七章 責任と歴史的な不正義 訳者あとがき 岩波現代文庫版訳者あとがき 解説「鳥籠」を解体し、異なる未来を築くために――現代アメリカにおける刑罰国家の拡大と脱-福祉国家化を考える……土屋和代 事項索引 人名索引
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複雑性PTSDの理解と回復
¥3,080
複雑性PTSD(C-PTSD)は、小児期に親や養育者などからの虐待やネグレクト、DVなどのトラウマティックなできごとに繰り返し長期にわたってさらされることによって起こります。子ども時代に身体と心に深刻な影響を受けるとおとなになっても他者への不信感や不安定な体調や情緒に苛まれ、自分自身を責めたり傷つけたりすることがあります。 本書では、ソマティック・アプローチとマインドフルネスを基盤としたトラウマ臨床で成果を上げている著者が、複雑性PTSDの症状やメカニズムをわかりやすく説明したうえで、自分にコンパッション(思いやり)を向けることに焦点をあてて、身体と心を癒していくセルフケアのスキルを紹介しています。 よくみられる症状や感情調節、対人関係の問題などへの対処法、また、複雑性PTSDをかかえる人の体験談を自分のペースで読み進め実践していくことで、子ども時代のトラウマから自分の人生を取り戻すための道を歩むことができるでしょう。 目次 第1章 複雑性PTSDの理解 第2章 回避症状からの回復 第3章 侵襲的・侵入的な症状からの回復 第4章 抑うつ症状からの回復 第5章 情動調整不全のマネジメント 第6章 解離症状からの回復 第7章 健康的な対人関係を築く 第8章 自己認識の問題からの回復 第9章 虐待者への過剰な同一化からの回復 第10章 絶望と失望の感情の克服 第11章 その勢いのままで
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[再入荷待ち]野蛮の言説
¥2,860
SOLD OUT
ブレイディみかこさん推薦! 「21世紀の差別を考えるための思想史講座 進化論の暗部、優生学、能力主義、安楽死、ヘイトスピーチ。 野蛮の言説から広がるトピックのなんと現代的でホットなことか。 人はなぜ差別を合理化できると思うのか。 「文明と野蛮=優と劣」の構図からそれを解き明かす。 移民として欧州に暮らし、時々「見てしまうもの」の正体がクリアになった。」 =================================== 人類の長い歴史の中には、他者を蔑視し排除する言葉が常に存在していた。 コロンブスの新大陸発見、ダーウィンの進化論、ナチ・ドイツによるホロコースト、そして現代日本における差別意識まで、 古今東西の著作を紐解き、文明と野蛮の対立を生む人間の精神史を追う。 人が他者を「野蛮なる存在」として見てしまう心理と、その眼差しを生む社会的背景を探る。 目次 まえがき イントロダクション 私たちの〈闇の奥〉 Ⅰ 〈野蛮〉の源流――言語・法・宗教 Ⅱ 啓蒙思想と科学の時代 Ⅲ 植民地主義からホロコーストへ Ⅳ 私たちの〈闇の奥〉 最終講 〈野蛮の言説〉とどう向き合うか