は、books.lighthouse@gmail.comまたはお問い合わせにて承りますのでお気軽にどうぞ。
(支払い方法:クレジット/銀行振込)
売上冊数1点につき10円を子どもが本を買うために自由に使える「ちょきん」に充てています。
詳細はABOUTページにて。
フェミニズムやジェンダー関係の本を購入の方にプレゼント中。それ以外の本を購入の場合も、備考欄にてご要望くださいませ。
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[紙版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥1,100
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日
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[PDF版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥550
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日 PDFデータ版です。 ファイルが2つありますが、 ・PDFのままタブレットなどで読む場合には「見開き」 ・印刷して冊子にする場合は「印刷用」(1ページずつバラになってるもの) のファイルをそれぞれ使うといい感じになるかと思います。
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おぺん選書便(3冊/5500円くらいのやつ)
¥5,500
本3冊+lighthouseロゴトートバッグ1つのセットです。 本3冊でだいたい5500円(税込)くらいになるように選書します。 設定金額に届かない分をトートバッグで吸収するスタイルです(トートバッグ単体は1000円+税で販売中)。 備考欄に ・トートバッグの色(ナチュラル/ネイビー) ・読みたいジャンルやテーマ(3つまで) ・くわえてNGのジャンルやテーマ、作家などがあれば(これは読みたくない!というものを知れたほうがありがいもので……) ・そのほか細かい希望があれば遠慮なくどうぞ あたりをご記入ください。 この本は入れてくれ、という「注文」もなんなりと。 そのほか質問などあればお問い合わせくださいませ。 *1万円選書のサービス「ブックカルテ」にも参加していますので、そちらのご利用も大歓迎です https://bookkarte.com
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雑談・オブ・ザ・デッド
¥1,300
柿内正午、さらなる新刊です。 ゾンビ映画をめぐる雑談集。 ポッドキャスト「ポイエティークRADIO」で繰り広げられたゾンビトークを書籍化。 『恐怖城』からロメロの諸作品、そして『セーラーゾンビ』まで。 サブカル的教養主義でもなく、ただ恐怖を消費するのでもなく、ひたすらに作品を読み込んでお 喋りすることで見えてくる、作品と深く向き合う楽しさと喜び。 ■推薦のお言葉 人は何故ゾンビにこうも惹かれるのか?それは彼らの不条理さに尽きるだろう。突然豹変して襲 いかかってくる家族や友人にただ喰われるのか戦うのかという非情な選択。嫌悪し恐れつつもそ の非常事態にスクリーンのこちらでわくわくしている私たち。遠く呪術の一つから始まったゾン ビは今や走りだし喋って恋までするけれど、その本質はただ存分に人の肉を喰らうこと。羊のゾ ンビまで登場して最早何でも有りのゾンビ世界を全六回に渡ってあらゆる視点から語り続けた柿 内正午さんとRyotaさんの熱いトークがついに一冊の本になりました!長い歴史と時代や社会を 残酷に時にド派手に越えてゾンビたちはこの先一体どこへ向かうのか? (武塙麻衣子『諸般の事情』) 本書は〈清潔〉で〈グロくない〉、「読むゾンビ映画」だ! ゾンビ映画は「社会問題を包摂」しており、「考えさせられる」らしい……わかっちゃいるけど 食指が伸びない。教養のためと言い聞かせて無理に鑑賞しても、内臓、血液、いまにもスクリー ンを超えて漂ってきそうな腐臭に、思わず白目を剥いてえずいてしまう。そんな生理的反ゾンビ 党員たちもひとたび本書を読めば、柿内さんとRyotaさんの優しい語り口で、ゾンビ映画の深淵 へと誘われることになるだろう。貴方も二人の語りに耳を傾け、ゾンビ映画が放つ魅力と生理 的嫌悪感の狭間で引き裂かれよう! (わかしょ文庫『うろん紀行』(代わりに読む人)) 「雑談・オブ・ザ・デッド」の味わいは、狂言「附子」のそれに似ている。 桶の中身は知らずとも、二人が桶の周りをグルグルまわり、その魅力をワイワイ話すのを聞く内 に、いつのまにか私たちまでゾンビという附子を味わってみたくなっているのだ。 (青木海青子私立図書館ルチャ・リブロ司書)
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クマのプーさん フィットネス・ブック
¥814
プーといっしょに、あせらず、のんきに健康づくり。…つらいのはごめんだからね! トレーニングの重宝なコツを伝授。解説 安達まみ 辛酸なめ子 「つらいトレーニングはごめんだというひとも、ちょうほうなこの本をよめば、不安が消えて、やる気がわいてくるでしょう」。風船で空を飛んで上半身をきたえたり、松ぼっくりをひろって、おなかをひきしめたり。プーといっしょに、あせらず、のんきに健康づくり。クマのプーさんの物語の名場面をまじえながら。ファンタジーは、意外と身近なところにみつかります。 解説 安達まみ、辛酸なめ子
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私の顔は誰も知らない
¥2,420
【インベさんのエッセイ掲載の特製ZINE付きです(写真3枚目)】 "なぜ多くの女性は、これほどまでに偽りの姿で生きているのだろう" 膨大な数の女性の「個」に迫りポートレートを撮影してきた写真家の、初エッセイ&インタビュー集。抑圧的な社会構造について、そしてそのなかで生きる女性の、人間の幸福について考える。 『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを表した言葉だ。(中略)学校教育では異端が排除され、社会に出れば、ルールに適応することを求められる。外から入ってくる価値観に振り回され、偽りの自分でしか生きることができなくなってしまう。自分の発言を黙殺し、まったく違う人間を演じることが当たり前になってしまうのだ。 ーー本文より 写真集『やっぱ月帰るわ、私。』『理想の猫じゃない』(共に赤々舎)、ノンフィクション『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA)など、写真と文筆を横断する作家、インベカヲリ★。両者の仕事に共通することは、対象の表面をなぞるのではなく、あくまでも「心」を捉えることにある。 こと写真においては、男性用グラビアにありがちな鑑賞的、消費的ではないポートレートが、写真業界および女性から圧倒的な支持を得て、今もなお撮影オファーが絶えない(2018年には第43回伊奈信男賞を、2019年には日本写真協会新人賞をそれぞれ受賞)。その理由は、撮影前に被写体から時間をかけて話を聞きとることで、その人自身の個人的な経験や考え方に焦点を合わせて、存在そのものを浮かび上がらせるからだ。 ただし撮影された写真には、普段とはまったく違う姿が写し出される。それは何故なのか、その落差には一体何が隠されているのか。 本書では、被写体や女性たちへのインタビューと、インべ自身の語りを通して、多くの女性が偽りの姿で生きざるを得ない、歪な社会構造を炙り出し、女性にとっての、ひいては人間にとっての幸福とは何なのかを考える。 このテーマ(偽りの姿)を体現したブックデザイン(セプテンバーカウボーイ/吉岡秀典による)にも注目。ぜひ手にとって確かめてほしい。 "抑圧、世間体、感情労働、そしてジェンダーとフェミニズム。うまく社会適応しているように見えるけれど、本当はしていないし、するつもりもない。たぶん理解されないから言わないだけ。そんな私たちの肖像" 目次 はじめに 私の顔は誰も知らない 理想の猫とは? 普通を演じる コンクリートの上のシロクマ 薬で性格を変える こうあるべきまともな姿 東京は擬態する場所 何者かになるための買いもの 人間であることを疑う 「自分」とは誰か? 普通の人すぎて驚かれる 蛭子能収になりたい 女子校出身者のパーソナリティ フェミニズムは避けられない 本当の自分はどこにいる? 写真とフェミニズム カワイイの基準 見た目だけで惹かれる 人間のねじれ方 健康は人による うつらうつらを許さない社会 魅惑の「死」 死神とのドタバタ劇 独り言を叫ぶ 欲望に見る一筋の光 つきまとう表現衝動 フリマアプリに人生を学ぶ モニターの向こう側で 私は正常に生きてます 寸劇コミュニケーション 自信を持つ難しさ パワースポットでSNS地獄を見る 「怒」が足りない 「素を見せろ」の正体 味覚は信用できるか 自分のことはわからない現象 人類は、皆クズ 引きずられるとは? 続・普通を演じる 理想が飛んでくる 勝手にイニシエーション 「ふあふあa」を辿る 写真を通して「私」になる 初期作品に見る混沌 なぜ女は擬態するのか 前書きなど 「この本に出てくる女性たちは、どんな服装が多いですか?」 タイトルについて悩んでいるとき、打ち合わせの席でブックデザイナーの吉岡秀典さん(セプテンバーカウボーイ)から、そんなことを聞かれた。私は考えるまでもなく、こう答えた。 「普通です。そのときどきで流行っている、女性らしい服。『これを着ておけば普通の人に見られる』とわかっていて、選んでいる人が多いです」 言った後、そんな言葉がスラスラ出てくる自分に驚いた。実際に、何人かの女性たちから聞いた台詞であり、過去の私自身のことでもある。が、あらためて言葉にすると滑稽だ。どうして私たちはこうも、〝普通の人に見られる〞ことを意識してしまうのだろう。 しかし、その答えにインスピレーションを得た吉岡さんは、一見、まっとうなのに、よく見るとズレたり傾いたり予想外の姿を見せるブックデザインを考えてくれた。これこそまさに、本書のテーマといえる。 もちろん服装のことだけを言っているのではない。『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを現した言葉だ。 版元から一言 本書のテーマは「擬態」です。 【擬態】 ①他のもののようすや姿に似せること。 ②動物が攻撃や自衛のために体の色・形などを周囲の物や動植物に似せること。コノハチョウが枯れ葉に似せて目立たなくしたり、アブが有害なハチに似せて目立つ色をもったりすることなど。 「大辞泉」より 本来「擬態」とは動物や昆虫の生態に使用する言葉ですが、人間界においても(人間の生きる社会にも)、多分にあるのではないか、という(もはや)自明の論理の解題を目指しました。 写真家のインベカヲリ★さんは、この解題を、写真表現で続けてきた作家の一人です。本書では、写真作品の制作過程や表現方法、思考や経験などを、文章に置き換えて解題を目指したエッセイです。 インべさんの写真を初めて見た時の印象と衝撃を忘れることはできません。被写体の女性たちが鋭いカメラ目線でポーズをとり、時には素足でウサギの着ぐるみを着て屋上でタバコを吸い、時には海岸でセーラー服を着て海藻を口にくわえ、時にはヌードで竹藪に佇む。それぞれ映し出された写真には、ちょっとしたユーモアとともに、切実な何かを感じました。さらに、女性をモデルにした写真では、今まで見たことがありませんでした。 インべさんは、撮影をする前に被写体の女性から時間をかけて話を聞いて、仕上がりのイメージを膨らませます。その作業は、本人の表側ではなく内側のさらに奥底へと向かい、(今の時点の←これが重要)その人を形作っているキモを掴むことで結実し、写真の重要なモチーフとなります。この過程を経ることで、いわゆる一般的な「グラビア写真」とは一線を画す作品になるのです。興味深いのは、映し出された写真の本人と、普段の本人とには、大分の落差があることです(ここに本書のテーマがあります)。 1作目の写真集『やっぱ月帰るわ、私』(赤々舎/2013)では、写真のみでの構成でしたが、2作目の写真集『理想の猫じゃない』(赤々舎/2018)では、写真とともにキャプション(被写体とのちょっとしたやり取りや、撮影後日談など)を添えることで、前述のコンセプトを強めるのと同時に、結果的に言葉での説明が加わり、より広い支持を獲得したのでした。 インべさんに本(写真集ではなく文字の本)を一緒に作ることを提案した当初は(2017年くらい?)、私(当時は版元サラリーマン編集者)は、ここまで言語化できてはいませんでした。が、連載時(web連載)に被写体や女性たちとの、ちょっとしたやり取りに焦点を当てて原稿を書いてもらう内に、彼等が日本社会で置かれている構造が浮かび上がってくるのでした。根強い家父長制、クローズドな家庭環境、差別丸出しの学校教育、それらをコピー&ペーストした会社組織、そして、総じて影響を受けざるを得ない、彼等の状況(インべさんが写真に写すのは、この抑圧的な社会に抵抗し自分を解放しようとする彼等の姿なのです)。加えて、インべさん自身のことを書いてもらうと、被写体の女性たちと同じような環境、考え方を持ちながらあがいた写真家以前の話、そして、「写真」を手にして主体を奪還し「自分」を獲得していく姿が淡々と立ち上がりました。 「生きづらさ」という言葉を、特にここ2、3年でしょうか、メディアやSNSなどで目にする機会が増えたように思います。人の数だけあるこの「生きづらさ」を、「発達障害」と診断をして一括りにすることで、個々の問題から遠く離れ、矮小化することで本質から目をそらしているように感じます。狂っているのは、果たして私たちなのか、それとも社会の側なのか。私たちは、今置かれている社会状況の一つひとつを、今一度しっかりと注視する必要があるのではないでしょうか。 (人々舎 樋口聡) 著者プロフィール インベカヲリ★ (インベカヲリ) (著) 1980年、東京都生まれ。写真家。短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。13年に出版の写真集『やっぱ月帰るわ、私。』(赤々舎)で第39回木村伊兵衛写真賞最終候補に。18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会新人賞受賞。写真集に、『理想の猫じゃない』(赤々舎/2018)、『ふあふあの隙間』(①②③のシリーズ/赤々舎/2018)がある。ノンフィクションライターとしても活動しており、「新潮45」に事件ルポなどを寄稿してきた。著書に『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA/2021)がある。本書は初のエッセイとなる。
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Essential わたしの#stayhome日記 2021-2022
¥1,650
SOLD OUT
2020年4月の緊急事態宣言以降、ソーシャルディスタンスが当たり前になっていく人々の様子、街の様子を、丁寧に、静かに描き続けている今日マチ子さん。 2021年4月ー2022年4月までのイラストと日記を記録した作品集。 オリンピック、ワクチン接種など、大きく揺れた2021-2022年。普通の人の、何気ない1日を、美しい色彩で記録しています。
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コジコジCOJI COJI FAN BOOK コジコジのすべて
¥2,750
大人もドキっとするような含蓄ある言葉やナンセンスなギャグが人気の漫画「コジコジ」。メインキャラクターである“宇宙生命体” コジコジの誕生から30 年以上経つ今、20 代から30 代を中心に、そのかわいさとおもしろさ、そして作品の奥深さに注目が集まっています。 東京・立川のPLAY! MUSEUMでは、2022年4月から7月にかけて、史上初となるコジコジの展覧会「コジコジ万博」が開催されます。コジコジたちが暮らす「メルヘンの国」のインスタレーション、漫画やイラストの原画、オリジナル映像を通じて、個性的なキャラクターや名言の数々、主な物語を体感的に紹介。現実世界と同じように、友情や恋、自分探しに悩む仲間たちを、コジコジが明るく楽しく包み込み、すべてを笑いに昇華させていく作品の魅力に迫ります。 本書は展覧会の図録として、コジコジの魅力を余すことなく伝える、ファン待望の一冊です。作者・さくらももこさんの息づかいを感じられる名場面の漫画原画をはじめ、初登場のコジコジ、まるちゃんとコジコジ、扉絵など、お宝級のカラー画も紹介します。さらにはナンセンスギャグ、キャラクターのモヤモヤ、絡みあう人間模様などのコジコジワールドを、ふんだんなイラストとテキストとで徹底解説します。そしてさくらももこさんと親交の深い作家・吉本ばななさんや、芸人・岩井勇気さん(ハライチ)の特別寄稿、アニメのエンディングを担当した電気グルーヴのおふたりのスペシャルインタビューも収録。コジコジを愛するすべての方へ贈る決定版です。
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[再入荷待ち]コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集
¥1,100
SOLD OUT
「勉強しないとダメですか?」「カッコよくなりたい」「死んだらどうなるの?」みんながモヤモヤする100の問いにコジコジが答えます。想像のはるか上をゆく回答の数々に驚き、笑い、ときに立ち止まってしまう。さくらももこさんが大切にしたコジコジのエッセンスを凝縮した1冊です。 さくらももこさんと親交のあった哲学者・土屋賢二さんの解説つき。 東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催の「コジコジ万博」(2022年4月23日から7月10日)にあわせて刊行するポケットブックです。
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亡命ロシア料理
¥2,200
アメリカとロシア二つの文化の狭間に身を置いた亡命者のノスタルジアが、極度に政治化された20世紀末、イデオロギーを潜り抜け、食という人間の本音の視点から綴らせた-実践レシピ付料理エッセイ。機智に溢れた文明批評の45章。 目次 壷こそ伝統の守り手 お茶はウォッカじゃない、たくさんは飲めない シチーの香り 卵も殻だけでは三文の値打ちもない 帰れ、鶏肉へ! それ、ソリャンカだ! 魚の呼び声 一〇〇%人生ジュース 流行らない美徳 ハルチョーをちょーだい!〔ほか〕
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平家物語アニメーションガイド
¥3,520
各話紹介、演出ポイント、美術紹介やアニメ「平家物語」の時代など、 「平家物語」に関することをさまざまな角度から見つめたガイドブックの決定版です。 【キャストインタビュー】 びわ役:悠木碧 平重盛役:櫻井孝宏 時子/祇王役:井上喜久子 徳子役:早見沙織 スペシャル対談/平清盛役:玄田哲章×後白河法皇役:千葉繁 【キャストアンケート】 平維盛役:入野自由、平資盛役:岡本信彦、平清経役:花江夏樹、平敦盛役:村瀬歩、平宗盛役:檜山修之、平知盛役:木村昴、平重衡役:宮崎遊、高倉天皇役:西山宏太朗、源頼朝役:杉田智和、源義経役:梶裕貴、静御前役:水瀬いのり 【トリビュートイラスト】 冬乃郁也、衿沢世衣子、うめ、小沢かな、志村貴子、西村しのぶ 【スタッフインタビュー】 原作:古川日出男 歴史監修:佐多芳彦 琵琶監修:後藤幸浩 音響監督:木村絵理子 音響効果:倉橋裕宗 キャラクターデザイン:小島崇史 美術監督:久保友孝 撮影監督:出水田和人 色彩設計:橋本賢 動画監督:今井翔太郎 編集:廣瀬清志 プロップデザイン:寺尾憲治 各話演出・絵コンテ:雪村愛、ちな、戸澤俊太郎、モコちゃん、長友孝和、江崎好絵(崎はたつさき)、竹下良平、山代風我 プロデューサー鼎談:竹内文恵、チェ・ウニョン、尾崎紀子 制作座談会:崎田康平、進藤嵩平、番匠彩子、神戸秀太(サイエンスSARU) オープニング:羊文学 エンディング:agraph 音楽:牛尾憲輔 キャラクター原案:高野文子 脚本:吉田玲子 監督:山田尚子 (以上順不同、敬称略)
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わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」
¥2,200
誰も見たことがない、わたしたちの「平家」をつくる――山田尚子監督最新作、アニメ「平家物語」ディレクターズ・ノート。監督エッセイ、山田×高野対談、描き下ろしカット他多数収録。 アニメのウェブサイトはこちら↓ https://heike-anime.asmik-ace.co.jp 著者 高野 文子 (タカノ フミコ) 新潟県生まれ。漫画家。作品集に『絶対安全剃刀』『おともだち』『ラッキー嬢ちゃんのあたしい仕事』『るきさん』『棒がいっぽん』『黄色い本/ジャック・チボーという名の友人』『ドミトリーともきんす』がある。 山田 尚子 (ヤマダ ナオコ) 京都府生まれ。アニメ演出家・監督。監督作に『映画 けいおん!』(2011年)、『たまこラブストーリー』(2014年)、『映画 聲の形』(2016年)、『リズと青い鳥』(2018年)などがある。
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来るべきデザイナー
¥2,970
デザイン領域が多様な広がりをみせ、全体を一望することが不可能になった現代、独自の活動で注目される若手グラフィックデザイナー約40組の活動を豊富な図版とテキストで紹介。 現代デザインのリアリティを探る。 目次 はじめに 〈第Ⅰ章〉平野正子、八木幣二郎、岡﨑真理子、石塚俊、小池アイ子、村松佳樹、米山菜津子、大田拓未、脇田あすか、小酒井祥悟(Siun)、福岡南央子、「power/point」展 〈第Ⅱ章〉ボールデザイン、相島大地、山本浩貴+h、桜井雄一郎、コバヤシタケシ、森敬太、中山望、宮﨑希沙、今垣知沙子、三上悠里 、宮越里子、阿部航太、木原共、真崎嶺、座談会:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈第Ⅲ章〉大澤悠大、藤田裕美、高良真剣、浦川彰太、牧寿次郎、美山有、鈴木哲生、加納大輔、牧野正幸、へきち、村尾雄太、対談:加瀬透×佐々木俊
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[再入荷待ち]ねこのねえ
¥1,650
SOLD OUT
作:坂本千明 製作にあたっての詳細は坂本さんのブログにて!! https://sakamoto5.exblog.jp/32523092/
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シティポップとは何か
¥2,695
SOLD OUT
国内外で空前のブームに湧くシティポップ。それはどんな音楽/文化現象なのか? リバイバルの理由は? 隠れ潜む問題とは? 充実のゲスト寄稿も交え、あらゆる角度から紐解く決定版論考! 目次 はじめに 第1章 シティポップ概説 1-1 シティポップのあらまし 1-2 シティポップの黄金時代:1980年代 1-3 シティポップの衰退と展開 第2章 シティポップという「物語」 2-1 編纂されるシティポップのルーツ 2-2 シティポップにおけるはっぴいえんどの重力圏 2-3 シティポップ(ス)と「脱政治」のポリティクス 補論1 はっぴいえんどのシティポップへの影響を風景論を通して考える――岸野雄一 第3章 シティポップの再興 3-1 国内におけるシティポップス再評価への道程 3-2 ネオシティポップとは何か 第4章 グローバル化するシティポップ 4-1 海外からの発見 4-2 アジアとシティポップ 補論2 〈再発見〉はどこから来たか?:海外シティポップ・ファンダムのルーツと現在地――モーリッツ・ソメ+加藤賢 補論3 [インタビュー]韓国のシティポップブーム解説――長谷川陽平(聞き手:柴崎祐二) 第5章 シティポップの行方 5-1 シティポップブームはどこに向かうのか 5-2 シティポップの可能性 あとがき 主要参考文献
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踊る女と八重桃の花
¥2,750
「友よ、男に描けない素的な味わいとシャルムを持つタブローを作ろうではありませんか」 -- 日本画を鏑木清方、洋画を梅原龍三郎に師事。姉で劇作家の長谷川時雨が創刊した、女による女のための雑誌『女人芸術』で注目されると、戦時下には単身従軍画家としてアジア各地へ赴き、戦後は本音で語るエッセイストとして活躍。そんな女性洋画家の先駈けとして知られる、長谷川春子の初期のみずみずしい随筆や画業を精選して収録する、没後初の選集。 著者が生前に刊行した著作9点より、『長谷川春子小画集』(1929)、『満洲国』(1935)、『戯画漫文』(1937)の初期3作に収録されたエッセイやイラスト、油彩のほか、単行本未収録作、単行本の装幀や新聞連載小説の挿画を収めました。従軍するまでの長谷川春子の仕事が、本書によって見渡せます。カラー図版16頁。 目次 --- 1、戯画漫文 --- 時雨女史と私 華くらべ女作家 ――長谷川時雨、今井邦子、吉屋信子、岡田禎子、 林芙美子、平林たい子、宇野千代、阿部ツヤ子 文人六景 ――内田百閒、室生犀星、芹沢光治良、 柳澤健、廣津和郎、川端康成 当代人気帖 ――川端康成、水の江ターキー、夏川静江、 梅原龍三郎、関屋敏子、阿部眞之助 人気者八佳選 ――ピストン堀口、原信子、竹久千恵子、エノケン、 藤山一郎、飯田蝶子、岡譲二、水谷八重子 秋天七つ星 ――武田麟太郎、林房雄、片岡鉄兵、尾崎士郎、 矢田津世子、窪川稲子、丹羽文雄 --- 2、はるこや、はるこや --- 食べるは楽し 淡路の米 台所 残月 鏡が少なすぎる 体は国の手形也 貯蔵 はるこや、はるこや --- 3、サボワ閑日帖 --- 船室より アウ・ルヴオア・巴里 個展 八重桃の花、エッフェル塔 サボワ閑日帖 巴里画商風景 寒中のシベリヤ --- 4、東京の一片 --- 浮世画展覧会評 人物画 七彩会のこと 絵の具皿――その三枚 夜泊とりどり 秋影舗道ニ来ル 東京人の新大阪見物 東京の一片 ヘレニズムの微風 解説にかえて――長谷川春子の「花下遊楽」
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魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ
¥2,420
世界中で関心が高まっている、「声をあげる」ことの重要さ。 ラップをとおして世界を知ろう。 郊外の貧困、移民、宗教、暴動、テロ、#MeToo… 世界を取り巻く社会問題に対して放たれるラップのリリック(歌詞)は、国境を越えてわたしたちを鼓舞し、今につながる世界の歴史を知ることの大切さを気づかせてくれます。 移民社会フランスに生きるルーツもスタイルも多様なラッパーたち。 彼らのあげる声をとおして、広い世界に目を向けてみてはいかがでしょうか? わたしたちの「いま」と「ここ」がラップにはある――。 目次 はじめに 序章 30年が過ぎて…… アメリカを忘れる 第1章 「暴動」のあとさき 113 地元の仲間/ディアムス ある女性ラッパーの変遷/ブーバ アルゴの創造者/ホーカス・ポーカス ジャズ・ラップの雄/イディールとリム・カ アルジェリアの風/ Mafia K-1 Fry ヒップホップ・コレクティヴ/ラ・コシオンとTTC 一発屋たち/アブダル・マリクとメディーヌ 9.11と宗教とラップ 第2章 サルコジに抗して サルコジ登場/ケリー・ジャムス ヤバい兄貴/HK・エ・レ・サルタンバンク ストリートの匂い/オレルサン 「オレルさん」/ロセ 「一人」であり「複数」/カゼー 猛獣の棲むバンリュー/ユースーファ ネグリチュードのラッパー/ゼフュ サッカー少年の未来/クリュブ・デ・ルーザーとバロジ/ヤナマール運動 フランス語圏のラップ 第3章 シャルリ・エブド襲撃事件 事件の余波/グラン・コール・マラッド 移動の自由/アブダル・マリク 新しい「普遍」へ 第4章 アダマのために正義を アダマ・トラオレの死/『キングコング・セオリー』と#MeToo/アンジェル「あなたの何かを晒せ」/シラとラ・ピエタ フェミニストとして/アヤ・ナカムラ 愛を歌うラッパー 第5章 移民たち ビッグフロ&オリ いつかまた/ギムス もっとも成功したラッパー/ガエル・ファイユ 小さな国で/ネクフ さまよう魂たち 第6章 ラーメン、マンガ、ネイション スズヤ 「きみ」と「ぼく」の世界/いま、ここにあるネイション あとがき 著者プロフィール 陣野 俊史 (ジンノ トシフミ) (著) 1961年長崎県長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。立教大学大学院特任教授。主な著書に『じゃがたら』『渋さ知らズ』『フランス暴動 移民法とラップ・フランセ』『泥海』『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』(いずれも河出書房新社)、『フットボール都市論 スタジアムの文化闘争』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)などがある。
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私語と 尾崎世界観歌詞集
¥1,870
2022年4月、「クリープハイプ」メジャーデビュー10周年に合わせて、尾崎世界観さんの初歌詞集『私語と』を刊行いたします。インディーズ時代から最新アルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』の中から尾崎さんが「言葉」を中心に厳選した75曲の歌詞を収録。さらに「帯」「はじめに」「おわりに」という名の「歌詞」を尾崎さんが書き下ろしております。ブックデザインは尾崎さんのアルバムや書籍のアートディレクションを数々担当している寄藤文平さん(文平銀座)。細部にまでこだわった造本にご注目ください。
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アイム
¥2,310
*スリーブケースは全4種類ありますが、指定はできません。 日本初!「ホームレス」が使い捨てカメラで街を切り撮った写真集! 彼らの世界をみる視点が、世界が彼らをみる視点に変化を与えることを願って。 クラウドファンディングで600万円以上の支援を集めた話題のプロジェクトがついに書籍化! ・河川敷で10年以上暮らす元建設業の男性 ・ネカフェ(インターネットカフェ)を転々とする元ホストの男性 ・教会に通う元引きこもりの女性 カメラを手にしたのは、年齢も性別も状況もさまざまなホームレス状態の人たち。巻末には1人ひとりのインタビューを収録。 【発起人】 2010年から大阪でホームレス支援を続けてきた認定NPO法人「Homedoor」。 代表の川口加奈は「プロフェッショナル 仕事の流儀」「セブンルール」などで特集される注目の社会起業家 ● 視点を変える わたしたちは2017年からホームレス状態の人たちにカメラを渡し、日常を撮影してきてもらうという活動を続けてきました。 それぞれの視点で切り取った日常の風景には、独自の世界が広がっています。いつもの川沿いのベンチから見る朝焼け、夜の公園、隣人の昼寝。レンズを通してのぞいた視点がそのまま、そこにあります。 また、撮影された写真にはしばしばストーリーが存在します。 たとえば「なぜこの写真を撮ったのか?」と質問すると、昔自分が大工として働いていた頃に建てたビルだったり、よく休憩をする公園に置いてあるオブジェだったり。1枚の写真から背景にある思いもよらぬストーリーが浮かび上がります。 ● 誤解と偏見を解消する このプロジェクトの核は、ホームレス問題について「まず、知ってもらいたい」ということにあります。 ホームレス問題は、ほかの社会課題に比べて支援金が集まりにくいという傾向があります。 なぜなら、よく「ホームレスになるのは自分の責任だ」と思われてしまうからです。 しかしながら、ホームレス状態に陥るきっかけは、突然の病や失業、介護離職による困窮、人間関係の悪化など、誰にでも起こりうる出来事がほとんどです。 わたしたちは、写真集を通して多くの人がホームレス状態にある人たちの視点や声に触れるきっかけをつくることで、新たな理解を促し「誤解と偏見」を解消する機会をつくりたいと切に願います。 そして、本の売上はHomedoorから、ホームレス状態の人たちへの支援に役立てられます。 ● 新しい支援の形をつくる 「路上での生活って、心が死んでいくんです。1日がね、違った意味で『時間との戦い』なんです。 早く日が暮れてくれへんかなーって。 路上で生活してることを恥ずかしいと思っていたし、人目も気にしていた。でもカメラを託されて、心が死んでいた生活の中に、生きる目的が生まれたんです。」 (朝日新聞の記事より、撮影者のインタビューの一部より抜粋) (pp. 138-139)美術館。子どものあれで、懐かしいなと思って。幼稚園のとき、先生に「うまく描けましたから、 二科展に出したら優勝したんです。子どもさんと同行してください」って言われて。新聞に名前載ってね。ここで表彰式やったの。この階段で、家族で、写真撮って。 (pp. 74-75)別に僕が三脚を立ててカシャカシャ撮ったんじゃなくて、バスに乗って撮ったんですよ。ここで撮りた いなっていうポイントではあったんですけど、尾崎豊の 「十七歳の地図 SEVENTEEN'S MAP」を意識して撮りました。歩道橋が歌詞の中に出てくるんですよね。 著者プロフィール Homedoor (ホームドア) (編集) 認定NPO法人「Homedoor」 「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」ことを目指し、2010年に大阪で設立。個室型シェルターの運営、シェアサイクルでの就労支援等などを行い、年間約1000名の新規相談に対応。2017年に認定NPO法人に認定。
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ははとははの往復書簡
¥1,870
「普通」や「当たり前」が苦しいなら、とにかく話しませんか? 写真家・長島有里枝とガラス作家・山野アンダーソン陽子による日本とスウェーデンを行き交う往復書簡。 「子育て」をテーマに始まった手紙のやりとりが広がりを見せ、テーマに限らない対話が次々と展開されていく。アーティストとして、コロナ禍の生活、政治について、親との関係性、自然との向き合い方、歳をとること……。 噛み合わなくても、共感できなくても、対話はできる。年齢も住む場所も考えも違う二人が、正直に自分の言葉で対話を重ねていく往復書簡。 「子どもを産む前、わたしは自分のことをもっとずっといい人だと思っていた気がします。それから、自分がこんなにもいろいろと苦手で、『普通』が苦しかったり、うまくできなかったりするとも思っていませんでした」(長島) 「子どもが生まれて、どうにか『普通』をしてあげたいと思うのですが、諦めて見失ってしまった『普通』ってなかなか取り戻せないものですね。ましてや、私の住んでいる地域はストックホルムの中でもとりわけリベラルで、かなり自由な社会ということもあり、『普通』が何なのか本当によくわからなくなります」(山野) 「法律とか社会ルール的には、親が与え子どもは受け取るという関係性が良しとされている気がするけれど、人対人と考えれば、与えるだけ、頼るだけなんていう関係性はありえないと思う」(長島) 「ちなみに、家事と育児はまったくの別物なので、産休・育休を取っているからといって、家事を全部しなくてはいけないなんてまったくないです。家事はもれなくみんなについてきます」(山野) 「社会や自分自身のなかには、矛盾するいくつもの考えや気持ちが存在するということ、矛盾を排除して、たったひとつの絶対的にパワフルな正しい物語を導き出すことに対して、警戒心がある、という感じです」(長島) 「未来を思う時、そこがどうか平和であって欲しいですね。スウェーデンでは今年から2010年に廃止した徴兵制を8年ぶりに再開しました。(…)それでも、何かポジティブに捉えることのできないものがあります。もうすぐ選挙です」(山野) 「チャリティでさえ『イメージ戦略』かもしれないようなご時世に、無償で人に奉仕することを自分に納得させる“ポストモダン風の”価値観って、どんなものがあると思いますか?」(長島) 「民主主義は多数決ではないのに、マイノリティの文化や社会の価値観を消し去ってしまうのはどうなのでしょうね?」(山野) 目次 往復書簡I(2018.01.31~2018.12.18) 往復書簡II(2021.05.07~2022.01.30) 対談 著者プロフィール 長島有里枝 (ナガシマユリエ) (著/文) 東京都生まれ。1993年、武蔵野美術大学在学中に「アーバナート#2」でパルコ賞受賞。1999年、カリフォルニア芸術大学ファインアート科写真専攻修了。2001 年、写真集『Pastime Paradise』(マドラ出版)で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。2010年、短編集『背中の記憶』(講談社)で第26回講談社エッセイ賞受賞。2020年、第36回写真の町東川賞国内作家賞受賞。2015年、武蔵大学人文科学研究科前期博士課程修了。主な個展に「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」(東京都写真美術館、2017年)、「知らない言葉の花の名前 記憶にない風景 わたしの指には読めない本」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2019年)など。日常で感じる違和感を手がかりに、他者や自分との関係性を掘り下げる作品を制作する。 山野アンダーソン陽子 (ヤマノアンダーソンヨウコ) (著/文) 1978年、日本生まれ。ガラス作家。食器デザイナー。2001年よりガラス産業のメッカでもある南スウェーデンのスモーランド地方、フィンランド、ベネチアにてガラス製作技術を学ぶ。2004年、Konstfack(国立美術工芸デザイン大学)セラミック・ガラス科修士課程在学を機にストックホルムに拠点を移し、現在グスタブスベリにアトリエを構え、ガラス制作の活動の場としている。2011年、ストックホルム市より文化賞授与。2014年、スウェーデン議会が作品を貯蔵。EUのみならず、イギリス、セルビア、日本などでも作品を発表し、ライフワーク「Glass Tableware in Still Life」の活動にてガラス食器のあり方を多方面から表現思考する。
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ぎこちない会話への対応策 ─ 第三波フェミニズムの視点で
¥3,630
SOLD OUT
Editor :長島有里枝 池田あゆみ(金沢21世紀美術館) 姫野希美 Book Design:木村稔将 発行:赤々舎 Size: H257mm × W185mm Page:212 pages Binding:Softcover Published in Feb 2022 ISBN:978-4-86541-141-6 わたしはフェミニストじゃないと思っている人へ─ 目の前の状況に対応するために生み出された様々な対話や実践に満ちた一冊 本書は、金沢21世紀美術館での「ぎこちない会話への対応策ー第三波フェミニズムの視点で」展に関連して出版されました。 "本展覧会は、ゲストキュレーターのアーティスト・長島有里枝が、1990年代以降に活動を始めた10作家の作品について、フェミニズムの視点から新たな解釈可能性を見いだす試みです。 93年のデビュー以来、長島は、自身を含む同世代の女性写真家をくくった「女の子写真」というカテゴリーに疑問を持ちながら、作品制作と執筆活動を続けてきました。80年代のメディアが喧伝した揶揄的なフェミニスト像に違和感を持っていた若い長島は、「フェミニスト」と自称することを避けつつも、常に男性中心主義的な価値観への問題提起を作品にしてきました。当時の若者のフェミニズム的実践を見えにくくしたそのような態度は、日本における第三波フェミニズムの一つのあり方であったと考える長島は、「運動」や「連帯」の形を取ってこなかった作家たちの作品にもその要素が見いだせるのではないかといいます。このような考察に基づき、長島が9名の作家との対話を経て選んだ作品をご紹介いたします。 目の前の状況に対応するために生み出される様々な実践を、バリエーションに富む作品の中に見いだす機会となれば幸いです。" (金沢21世紀美術館 展覧会概要より) 長島有里枝による序文「わたしはフェミニストじゃないと思っている人へ」から始まる本書には、展覧会に出展した10名の作家(長島有里枝/さとうりさ/木村友紀/潘逸舟/藤岡亜弥/ミヤギフトシ/ミヨ・スティーブンス - ガンダーラ/小林耕平/岩根愛/渡辺豪)に加え、ゲストとして参加した3名の作家のページが収載されています。 「フェミニズムの展覧会はどうやって生まれるのか、フェミニストとはどんな人たちか、『連帯』や『仲間』とはどういう関係性のことなのか。」(序文より) すなわち、フェミニズムとは何だろうという問いかけと、それをめぐる対話や実践に満ちた一冊となっています。 作家がそれぞれのページを編者と話し合いながら構想し、展示作品について再構成したり追考したりテキストを執筆したりする。 キュレーターである長島との、SNSでのやりとりや対談が展開する。 一冊の中にzineが現れたり(カナイフユキ)、星占いが綴られたり(ふぇみにゃん)、大切な存在をイメージした花が活けられたりする(河村敏栄)。 そして、多く収載された展示風景やイベントの光景も、主に出展作家によって撮影されており、空間における相互の関係性が浮かび上がります。 長島による論考「<フェミニストで>あるかどうかは問題じゃない」、また池田あゆみによる論考「『ぎこちない会話への対応策』への一考察ーアシスタントキュレーターの視点から」は、第三波フェミニズムの視座を導入して作品を捉え直し、社会との関わりやせめぎ合いの中から生まれている各作品について詳述しています。フェミニズムの思想とこれからの私たちを考える上で、大きな意義をもつ言葉となるでしょう。 目次 009 わたしはフェミニストじゃないと思っている人へ 長島有里枝 012 長島有里枝 027 [対談] 木村友紀 × 長島有里枝 038 さとうりさ 048 木村友紀 058 潘逸舟 066 藤岡亜弥 080 ミヤギフトシ 090 ミヨ・スティーブンス - ガンダーラ 100 小林耕平 114 岩根愛 128 渡辺豪 141 ひとつひとつの星が、その光を認めあってつながる、 わたしたちの時代へ ふぇみにゃん 149 (フェミニストで)あるかどうかは問題じゃない 長島有里枝 173 気持ち悪いウサギ、異星人、変な人 カナイフユキ 181「ぎこちない会話への対応策」への一考察 アシスタントキュレーターの視点から 池田あゆみ 187 作家略歴 206 作品リスト 210 謝辞 211 フォトクレジット
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IWAKAN(違和感) vol.3 特集「政自」
¥1,650
世の中の当たり前に"違和感"を問いかけるマガジン 2020年10月に創刊したIWAKANは、世の中の当たり前に“違和感”を問いかけることをコンセプトに、”違和感”を抱く人たちに寄り添う雑誌。それらの違和感に100点の答えを出すのではなく、共に考え、新たな当たり前を共に創造し、提案していきたい。ジェンダーや性別の当たり前に違和感を投じた創刊号・特集「女男」は累計1,500冊を発行。2021年3月には、2号目「特集 愛情」を発売しました。 ◆特集 政自 政治におけるジェンダーギャップのみならず、法律や制度を決める場所に男女以外のジェンダーや立場をもつ人々が参画できていない現状。一部の属性の人たちだけで政治を続けた先の未来に、多様な属性を持つ人々の声が政治に反映されない現状に、国会議員のジェンダーギャップが私たちの暮らしを蔑ろにしてきた過去に、いまこの瞬間から向き合う一冊です。今号では、政治の当たり前に、様々な角度から“違和感”を問いかけています。 ◆目次 イシヅカユウ× Kan 対談「政治化される声」/ イシヅカユウ、Kan ASIAN WAVES / 見市健、古橋綾、熱田敬子 アカデミアにおける政治的アクティビズム / 生駒夏美、加藤恵津子 SCUM MANIFESTO / Clotilde Puy STUDY OUR ISSUE / 井田奈穂 人生は「誰と、どこで、どう出会ったか」 / 薮内美佐子 触覚と横断 / 小玉智輝 PEOPLE VOICE OPINION Let the people speak! 怒れるべき時に一緒に怒れる社会に / Akira the Hustler MIMESIS / Boundary Studies “ワタシ”と政治 不在の中のわたし / Sho Akita クリーンな世界の裏側 憧れとコンプレックスが生み出すいびつなファンタジー / 高田冬彦 Dialogue for Solidarity / シャン、Isobel、mina、ラビアナ ひとり妄想選挙ポスター / super-KIKI Planet Andromeda: Transition Day 政治の話をしましょうか / Ana ラディカルな穏健 / 佐々木ののか Stopped Making Sense / Noemi Minami なんちゃら話 / 須田レーナグレイス、雨夜 不完全な私のビューティーハンドブック / Yuri Abo Asian Gaze / 潟見陽 from loneliness books IWAKAN Open Art Contest from Contributors
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IWAKAN(違和感) vol.2 特集「愛情」
¥1,650
【雑誌コンセプト】 世の中の当たり前に”違和感”を問いかける 違和感には答えがない。でも、私が感じている違和感を誰かと話したい。そんな世の中の当たり前に”違和感”を感じるすべての人たちと共に考え、新たな当たり前を共に創造し提案していくマガジンです。毎号異なる特集テーマを掲げ、テーマ領域におけるジェンダー、セクシュアリティ、男女二元論への違和感にフォーカスを当てながら表現や取材を行っていく。ロールモデルや正解を提示しない雑誌をモットーに、一冊の中で全く異なる見解やアプローチを持つ人々の視点が集まる。 【第2号特集テーマ】特集 愛情 私たちは皆、愛を持っている。しかし、その愛の向き先は太い一本の直線上に固定されているように見える。恋愛のゴールは結婚、他者に愛し愛されることが幸福、愛は一途で不変であるべき、証明できる愛こそが正しい…。愛は自由なはずなのに、何故こんなにも多くのルールに縛られなくてはいけないのだろう?メディアや広告が映し出す「多様な愛の形」を見る機会は増えたけれど、ジェンダーやバイナリーにとらわれない愛の紡ぎ方はまだまだ物珍しいものとして語られる。性別規範や既存の恋愛のルールに沿わない関係性を紡ぐ私たちは、風変わりで、寂しく、難アリな存在とされている。今こそ、社会が作り上げた恋愛のルールに違和感を投じてみよう。もしジェンダーを解放することで、恋愛のルールブックが大きく変わるのなら。すべてを愛情と呼ぶことができるなら。愛を探求する私たちはきっと、より深くより自由に愛を自覚できるだろう。
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鑑識レコード倶楽部
¥1,870
「俱楽部を作るんだよ。レコードをじっくり、 綿密に聴くことだけを目的にした俱楽部を。 いわば鑑識的に、いっさいの邪魔を排して聴くんだ」 ピーター・バラカン 「持ち寄ったレコードを黙って聞き、意見を一切言わない。この極度のオタク行為に潜む意義はあるのか、答えはまだ出ませんが、一気に読んでしまいました」 直枝政広(カーネーション) 「明かされるタイトルだけを頼りに、読みながらプレイリストを作った。音楽の迷路に迷い込む気持ち良さを存分に味わった。答え合わせは後のお楽しみだ」 月曜の夜、パブの小部屋に3枚のレコード盤を持ち寄り、厳格なルールのもとにただ黙って聴く──ストイックな倶楽部は順調に育っていくかに見えたが、やがてライバルが出現し、分裂の危機に揺さぶられる……トマス・ピンチョンがデビュー作を賞賛、イギリスならではの乾いたユーモアの名手が送る現代社会の寓話。 作中には60年代以降のロック、ポップスのタイトルが無数に登場するが、ミュージシャンやバンド名はいっさいナシ。そんな意地の悪い小説だが、作者本人が“The Official Forensic Records Society Playlist by Magnus Mills”と題したプレイリストをSpotifyで公開中! 訳者・柴田元幸によるあとがき、注解とマグナス・ミルズの著作ガイドとともにお楽しみ下さい 訳者あとがきより─── 「人物の過去も背景も示さず、ほかに何をやっているかも伝えず、ひたすらひとつの営みに携わるさまを、比喩などのレトリックにも頼らず描く。そうやって自主的に素材を貧しくすることを通して、この作家ならではの、オフビートな可笑し味が生まれてくる。無表情で可笑しいことを言ったりすることを英語ではdeadpanと呼ぶが、マグナス・ミルズほどdeadpan humourに長けた書き手もそうザラにいない。」 目次 鑑識レコード倶楽部 訳者あとがき 訳注 マグナス・ミルズ・ブックガイド 著者プロフィール マグナス・ミルズ (マグナス ミルズ) (著) 1954年、英バーミンガムに生まれ、ブリストルで育つ。大学院を中退したのち、農場に柵を作る仕事に7年間従事。86年、ロンドンに移りバスの運転手となる。柵作りの経験をもとにした最初の小説『The Restraint of Beasts(邦題『フェンス』)』をトマス・ピンチョンが絶賛。バスの運転手が書いたブッカー賞最終候補作として話題となった。これまでに12作の長編と3冊の短編集を発表していて、本書は2017年の長編第9作にあたる。長編の邦訳に『フェンス』(たいらかずひと訳、2000年)と『オリエント急行戦線異状なし』(風間賢二訳、2003年、ともにDHC)があるほか、短編がいくつか訳出されている。 柴田元幸 (シバタ モトユキ) (翻訳) 1954年、東京生まれ。米文学者、翻訳家、東京大学名誉教授。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグローなどアメリカの現代作家を精力的に翻訳。エッセイ集や翻訳をめぐる著書も数多い。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、2005年にアメリカ文学の論文集『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、2010年に『メイスン&ディクスン(上・下)』(トマス・ピンチョン著、新潮社)で日本翻訳文化賞、また2017年には早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞している。2015年に創設された日本翻訳大賞の審査員、文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)の責任編集も務める。