は、books.lighthouse@gmail.comまたはお問い合わせにて承りますのでお気軽にどうぞ。
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ふれる社会学
¥1,980
わたしたちをとらえて離さない社会。メディア、家族、労働、余暇、ジェンダー、セクシュアリティ、差別、人種等の視点から、身近な、そしてエッジのきいた14のテーマを読み解くことを通して、社会の大きな仕組みにふれる。また、執筆者と研究との出会いを記したコラム「研究のコトハジメ」や、初学者読者応援ページ「コトハジメるコツ!」では、大学での学びのお役立ち情報を掲載し、より深い学びをサポート。 目次 はじめに 第1章 スマホにふれる(ケイン樹里安) 第1節 スマホ片手に何をする? 第2節 いま・ここ・なんとなく 第3節 触れさせられている? 第4節 生(ライフ)に触れる 第5節 スマホで社会に触れる ◆ 研究のコトハジメ 第2章 飯テロにふれる(菊池哲彦) 第1節 飯テロが浮かび上がらせる社会のかたち 第2節 共食と孤食 第3節 飯テロと孤食 第4節 孤食の時代と飯テロが開く共同性 ◆ 研究のコトハジメ 第3章 就活にふれる(上原健太郎) 第1章 「就活やねん」 第2節 就活世界を形づくるモノ・人 第3節 自己の発見・演出・修正 第4節 就活世界をどのようにとらえるか ◆ 研究のコトハジメ 第4章 労働にふれる(上原健太郎) 第1節 頭を下げ続ける社会 第2節 サービス産業化社会 第3節 感情を管理する 第4節 賃金による帳尻合わせ? 第5節 やりがいの搾取 第6節 労働にふれるとは? ◆ 研究のコトハジメ 第5章 観光にふれる(八木寛之) 第1節 地域イメージと「観光のまなざし」 第2節 「観光まちづくり」の興隆とそのジレンマ 第3節 「ディープな大阪」という地域イメージをめぐって ◆ 研究のコトハジメ 第6章 スニーカーにふれる(有國明弘) 第1節 「コートの中」から「ストリート」へ 第2節 「黒い」スパイダーマンと「エア・ジョーダン」 第3節 スニーカーが反映するストリートの人々の価値観 第4節 AJやラップは「黒人」だけのものなのか? 第5節 スニーカーの「経路」から社会にふれてみる ◆ 研究のコトハジメ 第7章 よさこいにふれる(ケイン樹里安) 第1節 無我夢中 第2節 踊り子の「学習」 第3節 文化の経路 第4節 どこの/誰の文化? 第5節 調整と組み上げ ◆ 研究のコトハジメ 第8章 身体にふれる(喜多満里花) 第1節 身体について考える 第2節 「理想」という規範 第3節 抵抗の場としての身体 第4節 私のまなざし ◆ 研究のコトハジメ 第9章 レインボーにふれる(中村香住) 第1節 レインボー、「LGBT」、「ダイバーシティ」の普及? 第2節 さまざまなセクシュアル・マイノリティ 第3節 セクシュアル・マイノリティの運動の歴史 第4節 フェミニズムの歴史 第5節 「LGBTブーム」を超えて ◆ 研究コトハジメ 第10章 「外国につながる子ども」にふれる(金南咲季) 第1節 はじめに 第2節 学校に広がるエスノスケープ 第3節 みえなくする/みえなくなる 第4節 「コンタクト・ゾーン」としての学校の可能性 第5節 おわりに ◆ 研究コトハジメ 第11章 ハーフにふれる(ケイン樹里安) 第1節 「ハーフ」の顔 第2節 帰属の政治と人種化 第3節 技芸と折衝 第4節 交差性を抱えて ◆ 研究のコトハジメ 第12章 差別感情にふれる(栢木清吾) 第1節 看板の向こう側への想像力 第2節 反-反日感情が見ない現実 第3節 自己感情の自己点検 ◆ 研究のコトハジメ 第13章 「障害」にふれる(佐々木洋子) 第1節 はじめに 第2節 障害とはなにか 第3節 家族と障害 第4節 「障害のまわり」について考えること ◆ 研究のコトハジメ 第14章 「魂」にふれる(稲津秀樹) 第1節 「魂」にふれる 第2節 「魂」への気づき 第3節 儀礼が可視化する「魂」 第4節 権力に晒される「魂」 第5節 社会構想における「魂」 ◆ 研究コトハジメ 第15章 100年前の社会学にふれる(ケイン樹里安・上原健太郎) 第1節 社会から「自由」?:E.Durkheim 第2節 社会を構成し、変えていく:M.Weber/G.Simmel 第3節 社会と個人の循環 第4節 生き抜くために社会に「ふれる」 ◆◇ コトハジメるコツ! (1)授業でノートをとる(2)フィールドノートをとる(3)ひとことにこだわる(4)卒論へと筆をとる(5)書店員さんのこだわりにふれる(松本秀昭)
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[紙版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥1,100
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日
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[PDF版]「灯台より」vol.4 特集:とい
¥550
執筆者一覧 今号のゲスト:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ 〈表現と政治〉 小澤みゆき:書評 #3 離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ if you don't have a heart, you are very lucky.』 梶本時代:「梶本時代の人生あじゃぱ節」#4 問いストーリー 鹿子裕文:「真っ赤な夜のブルース」#4 聖なるかな願い 仲西森奈:連載小説「どこに行ってもたどり着く場所」閑話休題(あるいは花と芋) 橋本亮二:「本を抱えて会いにいく」#4 雨樋の記憶 僕のマリ:「まほろばハイウェイ」休載号 野崎さんのこと 本間悠:「書店員です。兼業酒婦です。」#4 私のことを褒めているようで、全く褒めていない人たちについて 守屋信:「十九年」#4 ありがとう 敬称略/五十音順 刊行日:2022年3月31日 PDFデータ版です。 ファイルが2つありますが、 ・PDFのままタブレットなどで読む場合には「見開き」 ・印刷して冊子にする場合は「印刷用」(1ページずつバラになってるもの) のファイルをそれぞれ使うといい感じになるかと思います。
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往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ
¥1,760
予約商品
植本一子 滝口悠生 「往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ」 著者 植本一子 滝口悠生 寄稿 武田砂鉄 立体 O JUN 装丁 飯村大樹 校正 藤本徹 印刷 innuniq 2022年5月29日 初版 第一刷発行 植本一子(うえもと・いちこ) 写真家。1984年広島県生まれ。 2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。 2013年より下北沢に自然光を使った 写真館「 天然スタジオ」を立ち上げ、一般向けの記念撮影をライフワークとしている。 著書に『働けECD わたしの育児混沌記』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』 『台風一過』『うれしい生活』など。 滝口悠生(たきぐち ・ゆうしょう ) 小説家。1982年東京都生まれ。 2011年「楽器」で新潮新人賞を受けデビュー。2015年『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年『死んでいない者』で芥川賞。 著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・ エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中( アイオワ日記)』『長い一日』など。
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代わりに読む人0 創刊準備号
¥1,980
予約商品
可笑しさで世界をすこしだけ拡げる出版レーベル〈代わりに読む人〉から新しい文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行。「読む」ことを通じた思いもよらぬ隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。 『代わりに読む人0 創刊準備号』では、特集テーマも「準備」とし、有名、無名の分け隔てなく、文芸・アート・科学・実務などの分野から、次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに、「準備」から想起された小説・エッセイ・漫画などを執筆していただきました。 連載・小特集は「これから読む後藤明生」とし、今年生誕90周年を迎えた小説家・後藤明生について初心者からファン、批評家・怪談作家まで様々な人たちに寄稿いただいています。 「2021年に読んだ本」では、執筆者に2021年に読んだ本を紹介してもらっています。 目次 ◎特集「準備」 二見さわや歌……行商日記 陳詩遠……………解凍されゆく自身とジュネーブ近郊の地下で起こっている乱痴気騒ぎについて 小山田浩子………バカンス 伏見瞬……………準備の準備のために、あるいはなぜ私が「蓮實重彥論」を書くことになったか 田巻秀敏…………『貨物船で太平洋を渡る』とそれからのこと オルタナ旧市街…完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと) 近藤聡乃…………ただ暮らす 橋本義武…………準備の学としての数学 わかしょ文庫……八ツ柳商事の最終営業日 柿内正午…………会社員の準備 海乃凧……………身支度 太田靖久…………×××××× 佐川恭一…………ア・リーン・アンド・イーヴル・モブ・オブ・ムーンカラード・ハウンズの大会 鎌田裕樹…………オチがない人生のための過不足ない準備 毛利悠子…………思いつき 友田とん…………雑誌の準備、準備としての雑誌 ◎「2021年に読んだ本」 近藤聡乃/太田靖久/佐川恭一/田巻秀敏/柿内正午/蛙坂須美/小山田浩子/二見さわや歌/オルタナ旧市街/伏見瞬/東條慎生/海乃凧/陳詩遠/鎌田裕樹/わかしょ文庫/haco/友田とん/コバヤシタケシ ◎連載・小特集「これから読む後藤明生」 haco………………日常と非日常の境界線 蛙坂須美…………後藤明生と幽霊 ──『雨月物語』『雨月物語紀行』を読む 東條慎生…………見ることの政治性 ── なぜ後藤明生は政治的に見えないのか? 友田とん…………後藤明生が気になって 巻頭言「0から1へ」 文芸雑誌『代わりに読む人0 創刊準備号』をお届けします。2019年から「可笑しさで世界をすこしだけ拡げる」をモットーにユーモアのある文芸書を刊行している出版レーベル・代わりに読む人が発行元です。作家・友田とんが主宰する、いわゆるひとり出版社です。この度、出版レーベルと同じ名前の文芸雑誌を刊行します。「読む」ことを通じた思いもよらない隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。創刊号ではなく、あえて「創刊準備号」とし、雑誌を作るということをゼロから考えてみることにしました(詳しくは拙稿「雑誌の準備、準備としての雑誌」をお読みください)。 有名、無名の分け隔てなく、文芸、アート、科学、実務などの分野から次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに執筆していただきました。寄稿いただいたものはエッセイ、小説、批評、漫画などさまざまで、しかも必ずしもどれか一つのカテゴリーに当てはまるものではありません。当初想像もしなかったような作品が集まりました。それぞれの作品を楽しんでください。 創刊準備号の特集は「準備」です。そして、小特集「これから読む後藤明生」はこの雑誌が続くかぎり、連載していく予定です。さらに、執筆者には「2021年に読んだ本」を紹介してもらいました。 これから創刊する雑誌の輪郭がおぼろげには浮かび上がってきた気がしますが、まだまだその形は見えません。普段当然と思っていることを一つずつ考えながら、読んで面白いものを作っていきます。こうした、0から1へと雑誌が出来上がっていくプロセス自体である創刊準備号を楽しんでもらえたらと思います。 二〇二二年五月 代わりに読む人代表 編集発行人 友田とん
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あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない
¥2,090
予約商品
旧東側の女性は西側の女性に比べセックスの満足度が高かった!? 世界的な潮流となっている新たな社会主義の模索で、女性はより幸福に生きられる。時代の閉塞感を打破するパワフルな一冊。 資本主義しかない、この道しかないのだと政治家たちは繰り返す―― しかし、それは嘘です。 ガーディアン、ニューヨークタイムズ――各紙誌で大絶賛! すべてのモノが商品化される現代、資本主義の勝利はほとんどすべての女性にとって災難でしかない。自分のためにセックスを楽しむ権利すら奪っているのだ。 著者はかつての共産主義体制をロマンティックに回顧するわけではない。 彼女は、これからの包摂的で進歩的な社会のために、私たちのアイデンティティ、階級間の不必要な緊張を克服してくれる。 ―― ヤニス・バルファキス(経済学者、『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』著者) 不平等の拡大の時代に社会主義政策を復活させる理由はたくさんあるが、フェミニスト的視点は、最も強力なインセンティブを提供している。 ――ガーディアン紙 著者は、アメリカと西ヨーロッパの若者の間で社会主義的なアイデアの魅力が高まっていると述べる。そしてそのアイデアの拡がりが、バーニー・サンダースにとってのアドバンテージとなるだけでなく、女性が、そして我々がよりよい生活を実現することを思い出させてくれる。より多くのオーガズムはそれだけでも素晴らしいことではあるが、より多くのオーガズムを得ることのできるよう社会を構造的に変化させることは、別次元なほど素晴らしく重要だ。 ――レベッカ・ミード(作家・ジャーナリスト)、ニューヨーカー紙 素晴らしく魅力的。壁崩壊後に何が起こったのかに注目する、貴重な記録である。 ――ロージー・ボイコット(ジャーナリスト)、フィナンシャル・タイムズ紙 端的で、鮮やか、これ以上なく緊急性を要する論であり、病的な言説の数々への強壮剤。 ゴドシーの本は、社会主義が女性たちの状況を改善できることを示している。喜びのために、そして愛のために。 ――ライザ・フェザーストーン(ジャーナリスト)、ジャコバン誌 面白く、しかし怒りに満ち、まさに急いで読まれるべき本。私たちの働きかた、生き方にいままでとは全く違った考え方を与えてくれる。ゴドシーは革命を起こすつもりだ。私はすでにプラカードの準備はできている。 ――デイジー・ブキャナン(ジャーナリスト) 【著者まえがきより】 この本が言いたいことはシンプルです。規制なき資本主義は女性を苦しめる。社会主義のやり方を取り入れれば、私たちの暮らしはもっと良くなる、ということです。 新自由主義のもとでは、私たちの身体も、関心も、愛情も、すべては売買の対象にされています。 うまくやれば、社会主義は女性の経済的自立を促し、働きやすさを整え、仕事と家庭のバランスを改善し、さらにいえば、セックスの質も向上させてくれます。 より良い未来を考えるためには、過去の失敗から学ぶことがかかせません。20世紀東ヨーロッパの社会主義を再検討することで、見えてくるものがあるはずです。 【目次】 序章 あなたが苦しいのは資本主義のせいかもしれない 第1章 女性は男性に似ていて、より安く使えるもの?――仕事について 第2章 出産する人はなぜ罰を受けるのか――子育てについて 第3章 パンツスーツでは解決しない――リーダーについて 第4章 ベッドの中の資本主義――セックスについて・その1 第5章 誰でも必要に応じて受けとれる社会――セックスについて・その2 第6章 バリケードから投票箱へ――社会参加について 〈もっと知りたい人のための読書ガイド〉付き 著者紹介 クリステン・R・ゴドシー (ゴドシー,クリステン,R) ペンシルベニア大学教授(ロシア・東欧学)。ジェンダーや、社会主義、ポスト資本主義に関する著書・論文で定評を得ている。一般読者向けに書かれた本書は各国語に翻訳され、著者初の邦訳となる。 高橋 璃子 (タカハシ リコ) 翻訳家。京大卒。マキューン『エッセンシャル思考』『エフォートレス思考』などのベストセラーを訳す。他にコイル『GDP――〈小さくて大きな数字〉の歴史』など。
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新しい声を聞くぼくたち
¥1,980
予約商品
フェミニズムを前に、男性はただ反省しなければいけないのだろうか。 従来のままのマチズモを前面に出すことも、また「性差にとらわれない」と強弁することも難しい中、多様な声を前に、男性はどのように生きていけばよいのか。 男性性の過去・現在・未来を、映画『ターミネーター』『マッドマックス』、漫画『鬼滅の刃』『ブルーピリオド』、ジブリ作品等々、様々なコンテンツを例にとりながら、その複雑性を鮮やかに読み解く。階級、コミュ力、障害、ケア、育児を鍵にした丁寧な分析から見える課題と可能性が、男性性の考察と「僕たちの生き方」の新たな道を開く画期的論考。 【目次】 はじめに 第一部 僕らは何を憎んでいるのか 第一章 能力と傷──ポストフェミニズム時代の男性性 第二章 やつらと俺たち──階級と男性性 第三章 男性性のいくつかの生き残り戦略──助力者と多文化主義 第二部 男性性、コミュ力、障害、そしてクリップ 第四章 『もののけ姫』と障害者の時代 第五章 コミュ力時代の男たち 第六章 「これは私の吃音だ!」──「個性」としての障害と治癒なき主体というユートピア 第三部 ライフコースのクィア化、ケアする男性 第七章 母の息子のミソジニー、母の息子のフェミニズム 第八章 ぼくら、イクメン 第九章 老害と依存とケア、そしてクィアな老後の奪還 おわりに──ケアする社会へ 著者プロフィール 河野 真太郎 (コウノ シンタロウ) (著/文) 専修大学法学部教授。専門はイギリス文学・文化ならびに新自由主義の文化と社会。著書に『戦う姫、働く少女』(堀之内出版、2017年)、共編著に『終わらないフェミニズム――「働く」女たちの言葉と欲望』(研究社、2016年)、翻訳にトニー・ジャット/ティモシー・スナイダー『20世紀を考える』(みすず書房、2015年)など。
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浅生鴨短篇小説集 すべては一度きり
¥1,980
予約商品
「いやあ、年明け早々に本当に申しわけないんだけどね。ちょっとばかり問題が起きて」 「年明けって、まだ明けてませんよ」 「それが問題なんです」 ーー表題作「すべては一度きり」より 初日の出の操作ミスで起きた元旦の奇跡を描く表題作「すべては一度きり」、 社会格差が具現化した世界で4階から11階への異例の昇進が決まった男の末路「ジャイアント・コーン」、 持て余した土曜日を引き取る時給2万円の「悪くない仕事」、 見知らぬ女性から執拗にイカリングをすすめられる「特殊な環境」などなど、 明らかにおかしな世界でフツウの人々のエモーショナルが爆発する。 妄想の天才・浅生鴨がおくる摩訶不思議な50の物語! 著者プロフィール 浅生鴨(著) 作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。 主な著書に、『中の人などいない』『アグニオン』『二・二六』(新潮社)、『猫たちの色メガネ』(KADOKAWA)、『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』(左右社)、『だから僕は、ググらない』(大和出版)、『雑文御免』『うっかり失敬』(ネコノス)、近年、同人活動もはじめ『異人と同人』『雨は五分後にやんで』などを展開中。座右の銘は「棚からぼた餅」。最新作は『あざらしのひと』(ネコノス) 。 Twitter: https://onl.sc/yyU19qm 「浅生鴨の短編三〇〇」note: https://note.com/asokamo/m/mb5d524c6c7af
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ねこかもいぬかも〈ただいまサイン本〉
¥1,650
浅生鴨が「ほぼ日」の犬猫SNSアプリ「ドコノコ」で、2017年から5年にわたって毎日欠かさず執筆していた連載「ドコノコ放送局 編集部より」から、厳選した記事をひとまとめに。 ツイートよりも短い1日120文字で描かれるのは、ともに暮らすねこ社員たちとの現在進行形の面白エピソードから、かつて飼っていた犬や旅先で出会った小さな仲間たちとの思い出、そしてその時々の出来事や季節の移ろいに感じたことまで。 日記のようなエッセイのような、不思議な味わいのコラム集 猫や犬が幸せに暮らせる世の中は、人間にとっても幸せな世の中だ。なかなか手放しで幸せだとは言い切れない毎日だけれども、それでもせめて犬猫が安心して眠れる夜であって欲しいと思う。<まえがき・猫と犬と人の眠る夜 より> 前書きなど 猫と犬の写真だけが載るSNS。それがドコノコだ。 株式会社ほぼ日が運営するこのスマートフォン用アプリに僕はユーザーとしてだけではなく、なぜか開発にも関わっていて、最初の企画段階から数えればかれこれもう八年ほどのつきあいになる。 ユーザーに毎日このアプリを開いてもらうために、ちょっとしたコンテンツを提供しようと始められたのが「放送局」と名づけられたアプリ内のコーナーで、ここには日替わりでピックアップされた写真と短いコラムが掲載されている。 この本に収録されているのは、その「放送局」から抜粋したコラム群だ。一日あたりにすればわずか百二十文字のコラムなのだけれども、さすがに五年も書いていればそれなりの量になる。ページ数の都合上、そのぜんぶを載せることは無理だし似たような話も繰り返し出てくるから、その中からこれはと思うものを編集者に選んでもらうことにした。当然のことながら、アプリの使い方やストアの案内などドコノコを使っていない人にはわかりにくい話題は外している。 動物についてのあれこれを書くはずのコラムは、三百六十五日休むことなく書いていれば、もちろん書くことが思いつかない日だって出てくるから、暦の話になったり天気の話になったり、あるいは個人的な生活の話に逃げたりしながら、どうにか続けているうちにいつしか日記のようになっていた。 もともとまとまって書かれた長い文章ではなく、細切れになった百二十文字の塊を集めただけだから、これがどの程度読み物としておもしろいのかは、実は僕にもよくわからない。 けれどもその塊の列にずっと目を走らせていると、僕自身の五年がうっすらと溶け込んだ何かがあるようにも思えてくるから不思議だ。 本当に個人的なことばかりを書いているのだけれども、それでも多少は世の中の影響を受けているから、もしかするとこの本を手に取ってくださったあなたと僕とが同じことを考えた瞬間もあるかもしれない。 猫や犬が幸せに暮らせる世の中は、人間にとっても幸せな世の中だ。誰もが幸せだとはなかなか手放しで言い切れない毎日だけれども、それでもせめて猫犬が安心して眠れる夜であって欲しいと思う。 (まえがき「猫と犬と人の眠る夜」より抜粋) 版元から一言 装画・挿画は、note連載「浅生鴨の短編三〇〇」にも挿絵を描いてくださっている、スミタ2022さん。かもの周りでゴロゴロしたり、いたずらを仕掛けたりするねこ、いぬたちの愛嬌たっぷりのイラストとともにお楽しみください。 著者プロフィール 浅生鴨 (アソウカモ) (著) 作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。著書に『猫たちの色メガネ』(KADOKAWA)、『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』(左右社)、『あざらしのひと』(ネコノス)などがある。座右の銘は「棚からぼた餅」。最新作は『すべては一度きり』(左右社)。
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おぺん選書便(3冊/5500円くらいのやつ)
¥5,500
本3冊+lighthouseロゴトートバッグ1つのセットです。 本3冊でだいたい5500円(税込)くらいになるように選書します。 設定金額に届かない分をトートバッグで吸収するスタイルです(トートバッグ単体は1000円+税で販売中)。 備考欄に ・トートバッグの色(ナチュラル/ネイビー) ・読みたいジャンルやテーマ(3つまで) ・くわえてNGのジャンルやテーマ、作家などがあれば(これは読みたくない!というものを知れたほうがありがいもので……) ・そのほか細かい希望があれば遠慮なくどうぞ あたりをご記入ください。 この本は入れてくれ、という「注文」もなんなりと。 そのほか質問などあればお問い合わせくださいませ。 *1万円選書のサービス「ブックカルテ」にも参加していますので、そちらのご利用も大歓迎です https://bookkarte.com
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まばゆい
¥1,650
僕のマリ、待望のエッセイ集。 「苦しくて甘いよろこび 色あせることのない思い出たち」 〈植本一子さん帯文〉 書くことは自分を救うことーーそう言い切る彼女に賛同する。 私たちは似ているところがある。書かずにはいられないのだ。良いことも悪いことも、たとえ大事な人を傷つけても。 自分のために、誰かのために、きっと今日も書いている。 『常識のない喫茶店』(柏書房)にて商業デビュー、発売すぐに重版もかかるなどその実力を見せつけている僕のマリのエッセイ集。『喫茶店』に至るまでの彼女の人生を振り返る1冊でもあり、彼女の「書くこと」に関する〈核〉のようなものも見えてくる内容となりました。読後にはタイトルの『まばゆい』に込められた想いが、自ずと沁み入ってくると思います。『常識のない喫茶店』とあわせて読んでもらえるとうれしいです。 〈目次〉 まえがき 生活 注意力散漫 愛を飼う きょうだい 緘黙のファンファーレ 青さと音楽 野崎さんのこと ほろ酔い 終わりのない友情 いままでのこと、これからのこと お母さんへ あとがき 奥付・著者プロフィール 写真(カラー) 〈仕様〉 B6変形 仮フランス装 表紙用紙 クラシックリネン129kg (雪) 見返し タント100kg グレー(B-5) 帯 クロマティコトレーシング(白) 本文用紙 b7バルキー73.0kg 128p(巻末16pはカラー写真) 〈著者プロフィール〉 僕のマリ 1992年福岡県生まれ。2018年活動開始。同年、短編集『いかれた慕情』を発表。2021年には柏書房より『常識のない喫茶店』を刊行。犬が好き。 Twitter:@bokunotenshi_ 品子(写真) 1992年生まれのいて座。2016年に写真集「街の灯」を制作。現在、喫茶店で働きながら気ままに写真を撮っています。
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常識のない喫茶店
¥1,540
潜入したい。変なあだ名を付けられたい。 顔色を窺って生きてきた彼女が出禁のカードを振りかざす。 その瞬間を目撃したい。 こんな働き方、誰も教えてくれなかった。 ――こだまさんも夢中! ■内容 「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」 ――そんな理念が、この店を、わたしを守ってくれた。 失礼な客は容赦なく「出禁」。 女性店員になめた態度をとる客には「塩対応」。 セクハラ、モラハラ、もちろん許しません。 ただ働いているだけなのに、 なぜこんな目にあわなければならないのか。 治外法権、世間のルールなど通用しない 異色の喫茶で繰り広げられる闘いの数々! 狂っているのは店か? 客か? あらゆるサービス業従事者にこの本を捧げます。 喫茶×フェミニズム―― 店員たちの小さな抵抗の日々を描く、 溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ! ■メニュー(目次) Ⅰ 魅惑の喫茶 プロローグ 妖怪在庫荒らし 出禁です 同僚観察記 やさしい人 いかれたマスター お仕置きです 推しの客 緊急事態喫茶 SNS警察 ガチ恋の翁 グレーゾーン村の人々 不惑の喫茶 Ⅱ おかわり ここだけの話 喫茶店員あるある わたしの喫茶紀行 特別なお客さん 厨房は戦場 卒業 人生の分かれ道 ■著者プロフィール 僕のマリ 〈ぼくのまり〉1992年福岡県生まれ。2018年活動開始。同年、短編集『いかれた慕情』を発表。同人誌即売会で作品を発表する傍ら、商業誌への寄稿も行う。 Twitter: @bokunotenshi_
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雑談・オブ・ザ・デッド
¥1,300
柿内正午、さらなる新刊です。 ゾンビ映画をめぐる雑談集。 ポッドキャスト「ポイエティークRADIO」で繰り広げられたゾンビトークを書籍化。 『恐怖城』からロメロの諸作品、そして『セーラーゾンビ』まで。 サブカル的教養主義でもなく、ただ恐怖を消費するのでもなく、ひたすらに作品を読み込んでお 喋りすることで見えてくる、作品と深く向き合う楽しさと喜び。 ■推薦のお言葉 人は何故ゾンビにこうも惹かれるのか?それは彼らの不条理さに尽きるだろう。突然豹変して襲 いかかってくる家族や友人にただ喰われるのか戦うのかという非情な選択。嫌悪し恐れつつもそ の非常事態にスクリーンのこちらでわくわくしている私たち。遠く呪術の一つから始まったゾン ビは今や走りだし喋って恋までするけれど、その本質はただ存分に人の肉を喰らうこと。羊のゾ ンビまで登場して最早何でも有りのゾンビ世界を全六回に渡ってあらゆる視点から語り続けた柿 内正午さんとRyotaさんの熱いトークがついに一冊の本になりました!長い歴史と時代や社会を 残酷に時にド派手に越えてゾンビたちはこの先一体どこへ向かうのか? (武塙麻衣子『諸般の事情』) 本書は〈清潔〉で〈グロくない〉、「読むゾンビ映画」だ! ゾンビ映画は「社会問題を包摂」しており、「考えさせられる」らしい……わかっちゃいるけど 食指が伸びない。教養のためと言い聞かせて無理に鑑賞しても、内臓、血液、いまにもスクリー ンを超えて漂ってきそうな腐臭に、思わず白目を剥いてえずいてしまう。そんな生理的反ゾンビ 党員たちもひとたび本書を読めば、柿内さんとRyotaさんの優しい語り口で、ゾンビ映画の深淵 へと誘われることになるだろう。貴方も二人の語りに耳を傾け、ゾンビ映画が放つ魅力と生理 的嫌悪感の狭間で引き裂かれよう! (わかしょ文庫『うろん紀行』(代わりに読む人)) 「雑談・オブ・ザ・デッド」の味わいは、狂言「附子」のそれに似ている。 桶の中身は知らずとも、二人が桶の周りをグルグルまわり、その魅力をワイワイ話すのを聞く内 に、いつのまにか私たちまでゾンビという附子を味わってみたくなっているのだ。 (青木海青子私立図書館ルチャ・リブロ司書)
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あまり読めない日々
¥1,500
この本の作者、柿内正午は都内在住自称「町でいちばんの素人」、会社員である。 本作は日記本としては『プルーストを読む生活』、『町でいちばんの素人』に続く三作目にあたる。本作では『プルーストを読む生活』の二匹目のドジョウを狙い「マルクスを読む生活」を試行して見事に失敗している。 その代わりと言ってはなんだが、人気スマホゲーム「Fate/Grand Order」にハマり、人生初の「推し」ネロ・クラウディウスと出会い、パンデミック以降の精神的にしんどい日々の鬱屈をコンテンツにより慰められるというありふれていながらもとても素晴らしいフィクションとの関係を築き上げていく様が滑稽なほど素直に語られている。 自らスノッブを自称する柿内が、スマホゲームに屈託なくのめり込んでいくのは見ていて小気味がいい。 今作の見所はネロちゃまへの熱狂だけではない。『プルーストを読む生活』の商業出版が決ま り、じっさいにそれが刊行されるまでの心の移ろいは、一個人が「著者」になるまでの軌跡の一端を見るようだ。そしてそうやって過剰になっていく自意識と、パンデミックに際しての政府や会社に対して募らせる不信感とで、すっかり読書の喜びや日記の書き方を見失っていく姿は「人はこうも簡単に読めなくなるのだ」と恐ろしくなる。そしてそうであるからこそ、スマホゲームや映画など、本以外の作品を杖にかろうじて正気を保とうとする奮闘っぷりに打たれ、日々の喜びは何も本だけではないのだという気持ちにもさせられるのだ。 (著者あとがきより) ■著者プロフィール 柿内正午(かきないしょうご) 会社員。 著書に『プルーストを読む生活』(H.A.B) ■装画・表紙デザイン:イタガキユウスケ ■解説:たけのこスカーフ
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町でいちばんの素人
¥1,500
著:柿内正午
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会社員の哲学
¥800
著:柿内正午
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育児まんが日記 せかいはことば
¥1,980
〈現在庫は著者直筆サインとメッセージ付きです〉 手話で話す両親と、0才3才のこどもたちの「ことば」の成長と発見を描いた育児まんが日記です。B5サイズ、196ページのコミックエッセイ。 著者プロフィール 齋藤陽道 (サイトウハルミチ) (著/文) 齋藤陽道(さいとう・はるみち) 1983年東京都生まれ。写真家。文筆家。まんが家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本在住。写真新世紀優秀賞。日本写真協会新人賞受賞。『感動』『感動、』(赤々舎)、『宝箱』(ぴあ)、『写訳 春と修羅』『それでも それでも それでも』(ナナロク社)、『声めぐり』(晶文社)『異なり記念日』(医学書院、第73回毎日出版文化賞企画部門受賞)など。
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一緒に生きる 親子の風景
¥1,760
「このエッセイでは、ともすると過剰に心配してしまうことになりがちな子育て中の人の気持ちが少しでも楽になってほしいという願いを込めて書きました」(東直子)。歌人・東直子が、月刊誌「母の友」で6年間にわたり綴った人気連載「母の風景」が待望の単行本化。子育てはもっと自由であっていい。先人たちの詩や短歌ともに綴られる歌人の言葉から、文学としての“親子の風景”が見えてくる。塩川いづみの絵を2色カラーでふんだんに収録。巻末には作家・山崎ナオコーラとの子育て対談も。 著者プロフィール 東直子 (ヒガシナオコ) (著/文) 東直子 1963年、広島県生まれ。歌人、作家。歌集・歌書に『春原さんのリコーダー』『青卵』(ともにちくま文庫)、『十階』(ふらんす堂)、『短歌の詰め合わせ』(アリス館)、『短歌の時間』(春陽堂書店)、小説に『とりつくしま』(ちくま文庫)、『薬屋のタバサ』(新潮文庫)、『晴れ女の耳』(角川文庫)、エッセイ集に『千年ごはん』『愛のうた』(ともに中公文庫)、絵本に『あめ ぽぽぽ』(木内達朗・絵/くもん出版)、『わたしのマントはぼうしつき』(町田尚子・絵/岩崎書店)、児童書に『そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん』(及川賢治・絵/福音館書店)、『くまのこるうくんとおばけのこ』(吉田尚令・絵/くもん出版)など。2016年『いとの森の家』(ポプラ社)で第31回坪田譲治文学賞受賞。 塩川いづみ (シオカワイヅミ) (イラスト) 塩川いづみ 1980年、長野県生まれ。イラストレーター。2006年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。広告、書籍、雑誌、プロダクトのイラストレーションを中心に活動するほか、作品の展示発表も行う。画集に『春と修羅』(宮沢賢治作)など多数。
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むずかしい女性が変えてきた あたらしいフェミニズム史
¥4,400
女性が劣位に置かれている状況を変えてきた女性のなかには、品行方正ではない者がいた。危険な思想に傾く者も、暴力に訴える者さえもいた。 たとえばキャロライン・ノートン。19世紀に困難な離婚裁判を戦い抜いて貴重な前例をつくった人物だが、「女性は生まれながらにして男性に劣る」と書き残した。たとえばサフラジェットたち。女性の参政権獲得に欠かせない存在だったが、放火や爆破などのテロ行為に及ぶこともあった。たとえばマリー・ストープス。避妊の普及に尽力し多産に悩む多くの女性を救った彼女は、優生思想への関心を隠さなかった。 しかしだからといって、その功績をなかったことにしてはいけない。逆に功績があるからといって、問題をなかったことにしてはいけない。歴史は、長所も短所もある一人ひとりの人間が、身近な不合理を少しずつ変えることでつくられてきた。 「むずかしい女性」たちがつくってきたこうした歴史の複雑さを、イギリス気鋭のジャーナリスト、ヘレン・ルイスが余すことなく本書のなかに描き出す。イギリス女性史と現代社会の出来事とを自在に往還してあぶり出される問題は、女性だけではなく社会全体の問題であることが見えてくる。社会の不合理や理不尽に立ち向かうための、あたらしいフェミニズム史。 目次 序章 語られてこなかった歴史 第一章 離婚 第二章 参政権 第三章 セックス 第四章 スポーツ 第五章 仕事 第六章 安全 第七章 恋愛 第八章 教育 第九章 時間 第十章 中絶 第十一章 むずかしい女性でいる権利 エピローグ むずかしい女性のためのマニフェスト 謝辞 参考文献 索引 著者プロフィール ヘレン・ルイス (ヘレンルイス) (著/文) (Helen Lewis) 『アトランティック』誌のジャーナリスト。『ニューステーツマン』誌の元副編集長。『ガーディアン』『サンデー・タイムズ』『ニューヨーク・タイムズ』『ヴォーグ』などで執筆。BBC Radio 4 Week in Westminsterのホスト、News QuizやSaturday Reviewなどラジオ番組のレギュラーパネリスト、The Andrew Marr Showの紙面批評家でもある。オックスフォード大学の2018、2019年度「人文学と女性」(Women in the Humanities)名誉ライティングフェロー。 田中恵理香 (タナカエリカ) (翻訳) (たなか・えりか) 東京外国語大学英米語学科卒、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程修了。訳書にフィッツハリス『ヴィクトリア朝 医療の歴史』(2021年、原書房)、フィリップス『巨大企業17社とグローバル・パワー・エリート』(2020年、パンローリング)などがある。
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ジェンダーと歴史学
¥2,420
「ジェンダー」とは、権力と政治について究明し、理解するための分析ツールである―。権力が構築される過程で、性的差異がどのように利用されてきたかを明らかにし、歴史記述のみならず、歴史学そのもののあり方に決定的な変容をもたらした古典的名著。初版刊行から三〇周年を記念した改訂新版。 目次 第1部 フェミニズム歴史学に向けて(女性史について;ジェンダー―歴史分析の有効なカテゴリーとして) 第2部 ジェンダーと階級(言語・ジェンダー・労働者階級の歴史;『イングランド労働者階級の形成』のなかの女たち) 第3部 歴史のなかのジェンダー(男にとっての労働、女にとっての労働―一八四八年のパリ衣料産業における労働と家族をめぐる政治;統計は労働をどう描いたか―『パリ産業統計 一八四七‐四八年』;「女性労働者!神を恐れぬ汚れたことば…」―フランス政治経済学の言説に見る女性労働者、一八四〇‐六〇年) 第4部 平等と差異(シアーズ裁判;アメリカの女性歴史家たち―一八八四‐一九八四年;平等という難問) 著者等紹介 スコット,ジョーン・W.[スコット,ジョーンW.] [Scott,Joan Wallach] 1941年、ニューヨークのブルックリンに生まれる。プリンストン高等研究所社会科学教授。専門はフランス史・ジェンダー史。著書に、『カルモーのガラス工』(H.B.アダムス賞受賞)などがある 荻野美穂[オギノミホ] 1945年生まれ。元大阪大学教授。専門は女性史・ジェンダー論
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パパイヤ・ママイヤ
¥1,760
わたしたちの、奇跡のような一夏の物語 17歳の夏、SNSで知り合ったパパイヤとママイヤは木更津の小櫃川河口の干潟で待ち合わせをして、初めて会った。アル中の父親が大嫌いなバレーボール部のパパイヤと、芸術家の母親に振り回されて育った、写真が好きなママイヤ。二人は流木が折り重なる”木の墓場”で週に一回会うようになり、心を通わせる。 そして、奇跡のような出会いは、二人の夏を特別なものに変えていく―― 「なりたい自分だって気がするんだよね、あんたといる時だけ」 少女たちの儚くも輝かしい一夏を瑞々しい筆致で描く、新時代のガールミーツガール小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 芥川賞候補作となった『最高の任務』『旅する練習』『皆のあらばしり』などで、いま最も注目を集める実力派の新作です。
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くるまの娘
¥1,650
17歳のかんこたち一家は、久しぶりの車中泊の旅をする。思い出の景色が、家族のままならなさの根源にあるものを引きずりだす。50万部突破の『推し、燃ゆ』に続く奇跡とも呼ぶべき傑作。 著者 宇佐見 りん (ウサミ リン) 1999年生まれ。2019年、『かか』で文藝賞を受賞しデビュー。同作は史上最年少で三島由紀夫賞受賞。第二作『推し、燃ゆ』は21年1月、芥川賞を受賞。同作は現在、世界14か国/地域で翻訳が決定している。
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わたしの嫌いな桃源郷
¥1,870
不完全なぼくらの、完全な世界へのわるぐち。 ─────志磨遼平(ドレスコーズ) 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』の初谷むい、待望の第二歌集。 【収録歌より】 それはたとえば、百年育てて咲く花を信じられるかみたいな話? そばにいるだけがすべてじゃないぜ月は光るだけがすべてじゃないぜ もちもちの愛 もちもちの逃避行 どこまでを希望と呼ぶのだろう 風が強い、でも諦めないフリスビー楽しい 祈りぐせのあった頃 爪切りを貸したら爪と爪が混ざる爪切りの中 永く 生きてね 著者プロフィール 初谷むい (ハツタニムイ) (著/文) 1996年生まれ、札幌市在住。第一歌集『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(書肆侃侃房、2018年)。
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もう行かなくては
¥3,740
リリアは3人の夫に先立たれ、5人の子を育て17人の孫を持つ。昔の恋人の日記を手に入れ、それに自分の解釈を書き込んでいく過程で驚くべき秘密が明らかになっていく。喪失と再生の物語。 著者 イーユン・リー (リー,イーユン) 1972年北京生まれ。北京大学卒業後渡米、アイオワ大学に学ぶ。2005年『千年の祈り』でフランク・オコナー国際短編賞、PEN/ヘミングウェイ賞などを受賞。プリンストン大学で創作を教えている。 篠森 ゆりこ (シノモリ ユリコ) 翻訳家。訳書に、イーユン・リー『千年の祈り』『さすらう者たち』『黄金の少年、エメラルドの少女』『独りでいるより優しくて』、クリス・アンダーソン『ロングテール』、サム・ゴズリング『スヌープ!』など。