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そこにすべてがあった

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1972年2月26日、大雨で鉱山ゴミの堆積でできたダムが決壊、アメリカ・ウエストバージニア州の炭鉱町バッファロー・クリークは、雨水とボタが混ざった黒い水にのみこまれた。
死者125人、住民の8割が家を失った未曾有の人災は、コミュニティの崩壊をもたらし、生存者たちの心に深いトラウマを残した。
圧倒的悲劇を目にし、すべてを喪い、コミュニティさえも崩れ去ったとき、人びとの心に何が起きるのか。
半世紀の時を超えて響く、被災者たちの声。
アメリカ社会学の権威が、被災者への膨大なインタビューと綿密なフィールドワークで描き出す「集合的トラウマ」の実態。

「経験していない私たちには、あの日の恐怖を真に理解することはできない。しかし少なくとも、なぜ災害があのような苦しみを引き起こすのか、生き延びた人の心になぜあれほどまで深い傷を負わせるのか、察することはできる」――本書の翻訳は私たちにとって、当事者と非当事者のあわいから言葉を生み出していく作業でもありました。

「傷を聴くというのは、その傷を我がことのように思いなすのではなく、非当事者にはわかり得ない領域があることを踏まえた上で、それでもなお、なんとか理解しようともがき続ける人がいるということを示す行為なのかもしれません。本書は、集合的トラウマの輪郭を描き出した以上に、バッファロー・クリークでもがき続けたカイ・エリクソンの姿を留めているという点で優れた書であるのです」
(宮前良平「空白と傷:訳者解題のためのノート」より)


目次


第1章 一九七二年二月二六日


第2章 アパラチアについての覚書
第3章 山のエートス
第4章 炭鉱施設の到来
第5章 バッファロー・クリーク


第6章 傷あとを探る
第7章 個別的トラウマ:衝撃状態
第8章 集合的トラウマ:つながりを失うということ

終章

第二版に寄せて
空白と傷:訳者解題のためのノート 宮前良平

原注
索引

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