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ブラック・ブリティッシュ・カルチャー
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アフリカにルーツがあり英国で暮らすブラック・ブリティッシュは長年構造的人種差別を受けてきた。そんな英国でも音楽や文学、演劇等の分野で積極的に声を上げる表現者が現れた。英国のブラックカルチャーを掘り下げ、BLM運動の流れに接続する画期的著作!
目次
はじめに――ブラック・ブリティッシュという神話と多様性への道のり
1 ブラック・ブリティッシュの声をきく
2 ブラック・ブリティッシュか? ブラック・アンド・ブリティッシュか?
Ⅰ プロローグ
ブラック・ブリティッシュの誕生と変遷
1 近代奴隷制度の犠牲者
2 ウィンドラッシュ世代が対峙した英国(Britain)という「母の国」
3 ウィンドラッシュ二代目への攻撃
4 アフリカ大陸からの移民、難民の波
5 EU加盟と離脱、新たな移民と難民
6 ブリティッシュでブラックであることの意味
Ⅱ イギリス産ブラック・ブリティッシュ・ポエトリー
第1章 ダブ・ポエトリーへの道
第2章 ウィンドラッシュ以前のブラック・ミュージックと大英帝国
1 英国におけるブラック音楽団
2 西インド諸島発、奴隷時代とダンス音楽
3 レゲエ、ラスタファリアニズム、そしてボブ・マーリー
第3章 ウィンドラッシュ以降のディアスポラ音楽と詩
1 イギリスにおけるサブカルチャーの誕生
2 西インド諸島発、イギリス着――ダブと詩
3 イギリス産ダブ・ポエトリーの誕生
第4章 ブラック・ブリティッシュの詩とパフォーマンス
1 ウィンドラッシュ二代目と多様性の共存
2 ブラック・ブリティッシュの男性詩人たち
3 ブラック・ブリティッシュの女性詩人たち
第5章 ウィンドラッシュ三代目と難民二代目たちによるスポークン・ワード
1 スポークン・ワードとポエトリー・スラム
2 イギリスにおけるスポークン・ワードのパイオニア
3 ブラック・ブリティッシュのスポークン・ワードの継承者たち
4 ボーダーを超え、多様性を追求するブラック・ブリティッシュ詩人たち
Ⅲ ドラマという自分たち自身の舞台
第6章 カリブ海からの使者たち
1 イギリス演劇界のブラック・ブリティッシュの軌跡
2 奴隷時代のダンスとダンス音楽からレ・バレエ・ニグレへ
3 イギリス演劇におけるブラックの意義の構築
第7章 ブラック・ブリティッシュのパフォーマンスの時代到来
1 イギリス演劇というもう一つの政治舞台
2 タラワ・ブラック・シアターの誕生まで
3 コレクティヴやワークショップとブラック・ブリティッシュ二代目たち
第8章 二十一世紀のブラック・ブリティッシュのドラマ
1 二十世紀イギリス演劇界におけるブラック・リーダー
2 二十一世紀を駆け抜ける男性ブラック・ブリティッシュ演劇におけるBLM
3 女性ブラック・ブリティッシュ劇作家のBLM
Ⅳ フィクションの中のノンフィクション
第9章 ブラック・ブリティッシュ小説の誕生から確立へ
1 歴史の欠落へのチャレンジ
2 二十世紀から二十一世紀における出版界との対峙
3 二十世紀に生まれた多文化社会における小説の意義
4 二十一世紀の分断の時代における人種と文化の多様性を目指す小説
第10章 旧英領から誕生した脱植民地化の小説
1 カリビアン・ヴォイシズのイギリス上陸
2 カリブ海からイギリスの出版界への挑戦
3 アフリカ大陸からの脱植民地化文学の到来
第11章 二十世紀後半、分断の時代への序曲
1 イギリス都市文化の語り、ブラックによる犯罪小説
2 独立後の分断と殺さつ戮りくを語る――アフリカからの難民の声
3 メインストリームへの挑戦――男性作家とアフリカ系ディアスポラ
4 ブラックであり、女性であること BLM×#MeToo
5 イギリス×アフリカ×ブラック×女性が創り出すアフリカ系ディアスポラ文学
第12章 二十一世紀における新たな使命
1 二十一世紀幕開けのスター誕生物語
2 ブラック・ブリティッシュの女性犯罪小説作家の誕生
3 男性ブラック作家によるロマンス文学への挑戦
4 次世代を期待されるブラックの小説家たち
Ⅴ 自分(たち)を語るノンフィクション
第13章 誰にも語ることができない自分自身の物語
1 自分という玉手箱を開けること
第14章 イギリスという扉を開けた人たちのストーリー
1 ウィンドラッシュ世代以前の自分自身の物語
2 ウィンドラッシュ世代の自分自身の物語
第15章 二十一世紀に語られるブラック・ブリティッシュたちの声
1 学際性と多様性の融合
2 カルチュラル・スタディーズとブラック・カルチャー
3 ヒストリーとストーリーの融合
第16章 自分を語る、そして人生を語る
1 アイデンティティ問題へのチャレンジ――多様な物語、そして稀有な人生を語る
2 ブラック、ミクストの孤児の時代
3 ブラック、ミクストと性の革命
4 限りなき反抗の時代――警察との対峙、暴動、そして音楽
5 恐怖の時代――ヘイトクライムとヘイトスピーチとの対峙
6 BLM運動後の出版界
Ⅵ 主人公を創る――児童文学と青少年文学
第17章 イギリス児童文学における多様性の欠落
1 児童文学における多様性への道
2 イギリス児童文学のカノン
3 奴隷制度廃止運動時代のイギリス児童文学におけるアンビヴァレンス
4 奴隷制度廃止法制定後のイギリス児童文学におけるブラック像
第18章 ブラック・ブリティッシュの子供たちが対峙したお話
1 「テン・リトル・ニガー・ボーイズ」との対峙
2 ウィンドラッシュ後の児童文学とブラックの子供たちとの対峙
第19章 ブラック・ブリティッシュによるイギリス児童文学の誕生
1 ウィンドラッシュ世代の到来で生まれたイギリス児童文学
2 ウィンドラッシュ世代と二代目により改造されていく児童文学
3 ブラック・ブリティッシュのリアリズム青少年文学
4 ブラック・ファンタジー作家への険しい道のり
5 二十一世紀に生まれつつあるブラック・ブリティッシュ児童文学の波
おわりに――多様性への賛歌
参考文献
著者プロフィール
臼井 雅美 (ウスイ マサミ) (著)
現在、同志社大学文学部・文学研究科教授。神戸女学院大学卒業後、同大学院修士課程修了(文学修士)、1987年ミシガン州立大学修士課程修了(M.A.)、1989年博士課程修了(Ph.D.)。1990年広島大学総合科学部に専任講師として赴任。同大学助教授、同志社大学文学部助教授を経て、2002年より現職。
主な著書:A Passage to Self in Virginia Woolf's Works and Life(現代図書、2017年)、Asian/Pacific American Literature I, II, III(現代図書、2018年)、『記憶と共生するボーダレス文学:9.11プレリュードから3.11プロローグへ』(英宝社、2018年)、『カズオ・イシグロに恋して』(英宝社、2019年)、『記憶と対峙する世界文学』(英宝社、2021年)。
詳しくはhttps://researchmap.jp/read0102365を参照。
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