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レモン石?泡立てる

¥1,980 税込

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本のなかの世界は、永遠だ。――多忙な日々のかたわらにある本、大好きな作家や歌人たち、そして旅の思い出。なつかしい風景がよみがえる、待望の書評&エッセイ集。

定価1800円+悪税


目次

1  今、そばに居るひと

一人きりではないときの 
佐助に導かれて──谷崎潤一郎『春琴抄』 
「すきま」に生きる永遠の女の子──江國香織『すきまのおともだちたち』
阿寒のカンテラ 
「優雅」は、こんなにもつつましやかに存在するのだ──山田詠美『無銭優雅』 
ロマンティックのマナー 
愛の言葉の記憶──内田百閒『恋文』
夜を生きる恋──岡崎祥久『首鳴り姫』
丁寧に感じ、丁寧に生きること──野中柊『きみの歌が聞きたい』
チャームポイントのマナー 
恋愛の怖さと甘さ──ダン・ローズ『コンスエラ 七つの愛の狂気』 
 

2  小さな光をあつめるように

先に生まれてはきたけれど
玄関先のマナー 
こころに描く「幻」の効力 
薬品の匂い漂うなかで──星新一 
命の輝き──岡本かの子『家霊』 
絵を習う 
昨日、花を買った 
その場のその場、その言葉たち──三崎いしいしんじ祭 
食材のマナー 
ものすごく悲しくて、きれいな光──川上弘美『パレード』 
あたたかい謎──堀江敏幸『めぐらし屋』 
  

3  切なさの先にあるもの

夜明けのマナー 
「なんでもなさ」の残酷さ──江國香織『赤い長靴』 
見えないところのそこが 
冬の動物園にて動物を想う 
ひとしずくの闖入者がもたらすもの──野中ともよ『ぴしゃんちゃん』
白いいどころ 
都市の底の幼虫の眠り──栗田有起『オテル モル』 
ふる時ふる星 
与謝野晶子を演じる者としての与謝野晶子 
 

4  とまどいながら生きていく

生きていくための呪文 
あの日の歌 
「かわいそう」の神髄に迫る──綿矢りさ『かわいそうだね?』 
ひとことのマナー 
特別な興奮──八月の青い空 
官能の内実──井上荒野『雉猫心中』 
沈黙のマナー 
産みどころ 
神秘と理知──萩原規子『これは王国のかぎ』『樹上のゆりかご』 
人間関係のマナー 
「まことの心」に通じる言葉──田辺聖子作品について 
地表の歴史 

 あとがき 


前書きなど

「好きになった本は、ふと思い出しては読み返す。読み返すたびに、心に響く部分がまるで違うことがあり、驚いてしまう。すっかり忘れていた場面に、妙に反応してしまったり。なぜそんなふうに、読むたびに感じ方が変わるのか。答は簡単。自分が変わったからである。本の中身は変わらないのだから。
年月が過ぎれば自分をとりまく環境や状況がどんどん変わり、身体は年を取っていく。いやおうなく。でも、一度まとめられた本の中の世界は、ぴたりと閉じれば固い表紙に守られて、ずっと変わらない。書いた人が、読んだ人が、どんなに変わっても、たとえこの世にいなくなったとしても、どんなに時代が移り変わっても、本の中の世界は、永遠だ」
――本文より



著者プロフィール

東 直子 (ヒガシ ナオコ) (著)
1963年、広島県生まれ。歌人、作家。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』『十階』などがある。
1996年、「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。2006年に初の小説『長崎くんの指』を出版し、『とりつくしま』『さようなら窓』『薬屋のタバサ』『晴れ女の耳』『階段にパレット』などの小説作品がある。2016年には『いとの森の家』で第三一回坪田譲治文学賞を受賞。
エッセイ集『愛のうた』、『一緒に生きる』、歌書『短歌の詰め合わせ』、『短歌の時間』、穂村弘との共著『短歌遠足帖』、絵本『あめ ぽぽぽ』(絵・木内達朗)、『わたしのマントはぼうしつき』(絵・町田尚子)など著書多数。

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