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SNSフェミニズム 現代アメリカの最前線

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SNSによって変わるフェミニズム、フェミニズムによって変わる社会

アメリカで活動する300のグループを調査した、現代フェミニズムの熱気を伝える最新の研究。

「Me too」運動に代表されるように、現代のフェミニズムはインターネット、特にSNSを舞台に盛んになっている。ネットの世界にとどまらず、現実社会をも動かす大きな力になっているそのムーブメントはいつ生まれ、何を訴え、いまどのようになっているのか。本書では、インターネットを使ったフェミニズム運動が盛んな現代アメリカで活動する300のグループを調査。「参加型政治」と「インターセクショナリティ」を理論軸にその活動を分析し、多様な運動の本質に迫る。


◎目次

謝辞

第一章 オンライン・フェミニズム――背景とアプローチ
 第一節 なぜオンライン・フェミニズムが重要なのか?
 第二節 ポスト・フェミニズム時代のアメリカとオンライン・フェミニズム
 第三節 方法論――インターセクショナリティと参加型政治

第二章 フェミニズムとインターネット
 第一節 テクノロジーとの出会い
 第二節 インターネットと参加型文化
 第三節 ソーシャルメディアと第四波フェミニズム

第三章 ソーシャルメディアで広がるフェミニストの世界
 第一節 フェミニスト・グループのオンライン使用概観
 第二節 情報提供型グループとマイクロ・ポリティックス型グループ
 第三節 視覚化するフェミニズム

第四章 ハッシュタグでつながるフェミニズム
 第一節 ハッシュタグ・フェミニズムと参加型政治
 第二節 フェミニスト・パフォーマンスと文化創造
第三節 ハッシュタグ・フェミニズムとインターセクショナリティ
 第四節 ハッシュタグ・フェミニズムが広げる男性参加

第五章 ウィメンズ・マーチにおけるソーシャルメディアとクラフティヴィズム
 第一節 ウィメンズ・マーチとソーシャルメディア
 第二節 クラフティヴィズムとしてのプシーハット・プロジェクト

終章 フェミニズムの課題――そして未来へ

長いあとがき――コロナ禍のフェミニズム

資料 本書で観察を行なったフェミニスト・グループ

参考文献


著者プロフィール

井口 裕紀子 (イノグチユキコ) (著)
井口 裕紀子(いのぐち・ゆきこ)
1991年、京都市生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程終了。博士(アメリカ研究)。現在、公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所職員。論文に「ウィメンズマーチにおけるソーシャルメディアとクラフティヴィズム」(『同志社グローバル・スタディーズ』Vol.18)など。

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