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親子は生きづらい “トランスジェンダー”をめぐる家族の物語

¥3,740 税込

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親子は、なぜこんなにも分かり合えず“生きづらい”のか――。

トランスジェンダーである“僕”は、幼い頃から抱いてきた違和感が成長と共に膨らみ、ある日、家族へのカミングアウトを決意する。

“僕”の語り――
「男になりたい」ずっと嫌なことばかりで、我慢ばかりで生きてきた。
でも、泣き叫ぶしかできない僕を見る母親の目は、冷ややかだった。
ムカつくのに、あの人に愛されなかった思うことが、すごく悲しかった。
“母”の語り――
念願の娘が息子になんて。天と地がさかさまになるような気持ちだった。
美穂は、なんてわがままな子なんだ、と。
受け入れることはおろか、話を聞くことすら私にはできなかった。
(「カミングアウトの明暗」より)

“僕”と“母”。親子それぞれの肉声で語られる物語は、溶け合うことなく互いに時を刻み、やがて予期せぬ軌道を描いてゆく――。
本書は、年月を重ねるごとに変化する、トランスジェンダーを取り巻く問題が克明に記されるとともに、戸惑いや葛藤を行きつ戻りつして進む、母親の本音が生々しく語られるノンフィクション作品。家族だからこそ伝わらない複雑な想い。理解とは何か。共に生きるとは何か。この小さなひとつの家族の物語に、どこか「わたしたち」自身の姿を見出さずにはいられない。

親子の語りを受け、ジェンダー・セクシュアリティを専攻する臨床心理士・佐々木掌子氏(明治大学)による「解説」と、フェミニズム・クィア理論を専攻する清水晶子氏(東京大学)、臨床心理学者・東畑開人氏(白金高輪カウンセリングルーム)を迎えた鼎談「願われた幸せの先――「生きづらさの理由」は説明できるか?」を導きの糸に、「違ったままで、でも共に」生きるという結論にたどりついた、家族の物語を紐解いていく。


目次

第1部-とまどいの中を生きる――カミングアウトと家族の物語
序章-親へのカミングアウト
第1章-誕生と違和感(幼少期~中学校時代)
第2章-反発と孤独(高校~大学時代:カミングアウト前)
第3章-カミングアウトの明暗(告白と母の背景)
第4章-母と子、異文化の咀嚼と変化(母との対話と終戦)
第5章-身体の変化と初めて生まれた“夢”(手術~大学受験/生き直し)

第2部-長い闇を超えて
序章-22歳から見る未来 30歳から見た過去
第1章-男と女のはざまで――境界から見えたもの
第2章-心地よさと寄る辺なさと――当事者コミュニティへの帰属と格差
第3章-傷つく私・傷つける私――立場の反転による価値観の瓦解
第4章-「わたしは罪人」――社会での葛藤と劣等感の再燃
第5章-暗い闇の中から――他者の関わりと回復への光

終章-違ったままで、でも共に――親子の10年間の結論
追伸-これからの「わたしたち」

解説-本書を立体的に理解する一助として/佐々木掌子
鼎談-願われた幸せの先――「生きづらさの理由」は説明できるか?/清水晶子・東畑開人・勝又栄政

あとがき

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