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多情所感 やさしさが置き去りにされた時代に

¥2,090 税込

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コロナ後を生き抜くキーワードは「やさしさ」

『女の答えはピッチにある』(サッカー本大賞2021受賞)で、ユーモア溢れる生き生きとした筆致で多くの読者を魅了した著者による、韓国で大反響のエッセイ、日本上陸!
新型コロナウィルスの世界的な流行で生活は一変し、人と関わらない日々が普通になりつつある。今まであたりまえだと思っていたことが、決してあたりまえではなかったと思い知った著者が、日常生活を振り返り、自分がつらかったとき、困難に直面したとき、いかに他者の大小さまざまな「やさしさ」が自分自身を立ち上がらせてくれていたのか、しみじみと実感したエピソードが本書には詰まっている。
『多情所感』とは、 韓国の四字熟語「多情多感 (思いやりが深いこと )」にちなんだ造語。コロナ前には気づかなかった、女子サッカーチームの先輩たちから自然に受けていた励まし、偽善的な上司からの悟り、客室乗務員時代の女性たちの連帯、社会にはびこるマウントや偏見、SNSの言葉の落とし穴、塞ぎ込んでいたときに救ってくれた友人の料理のあたたかさ…。タイトルの通り、著者の繊細な感受性が日常生活や社会の様々な層の感情を掬い取っていくが、それには秘密がある。著者が小学校3年生の時に、大人たちが何気なく使う言葉や表現でクラスメートが深く傷つけられていると感じた記憶が明かされる。その姿が自らの深い傷にもなり、今も反芻し、差別する側の目が自らの内にないか常に問いかけている著者の繊細さがあるからこそ、本書の言葉は人を包みこむやさしさをもつ。
大きく感情を揺さぶられながら、相手の立場で考える想像力を取り戻す力を与えてくれる、心の点滴のような一冊。


目次

 日本の読者のみなさんへ

第一部 海苔刷毛置き、みたいな文が書きたい
 旅に正解はありますか
 逆さま人間たち
 サッカーと大家
 虚飾に関して
 自分だけを信じるわけには、いかないから
 先祖嫌悪はおやめください
 納涼特集 私の幽霊年代記
 スーパーで、ようやく
 彼のSNSを見た
 本で人生が変わるということ
 Dが笑えば私もうれしい──#私がもう使わない言葉

第二部 ひとつの季節を越えさせてくれた
 扉の前で、今は
 そんな私たちが、いたんだってば
 飛行機はわるくなかった
 あるミニマリストの試練
 wkw/tk/1996@7'55"/hk.net
 プーパッポンカレーの喜びと悲しみ
 ひょっとして、これは私のソウルフード
 あとで会おうね、オンラインで
 コーヒーと酒、コロナ時代のスポーツ
 旬の食べ物をしっかり摂ること
 ひとつの季節を越えさせてくれた

 あとがき──コロナ時代の近況と、書かれていないやさしさについて
 訳者あとがき


著者プロフィール

キム・ホンビ (キム ホンビ) (著/文)
김혼비
独自の視点とユーモアで、新刊が常に話題を集めるエッセイスト。好きなものはサッカーと酒と本、ペンネームはサッカーエッセイも手掛けるイギリスの作家、ニック・ホーンビィから。会社員生活のかたわら、書かずにはいられない文章だけをじっくり書き続けている。著書『女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと』(小山内園子訳、白水社)で〈サッカー本大賞2021〉を受賞。著書はほかに、『とにかく、酒』(未邦訳)、『全国お祭り自慢 不思議で本気なK-お祭り探検記』(パートナーのパク・テハと共著、未邦訳)がある。

小山内 園子 (オサナイ ソノコ) (翻訳)
1969年生まれ。東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に、キム・ホンビ『女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと』(白水社)、カン・ファギル『大丈夫な人』(白水社)、『別の人』(エトセトラブックス)、ク・ビョンモ『破果』(岩波書店)、『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)、イ・ヒヨン『ペイント』(イースト・プレス)など。共訳に、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』、『失われた賃金を求めて』、『脱コルセット 到来した想像』(タバブックス)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(筑摩書房)などがある。

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