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殺人は容易ではない アガサ・クリスティーの法科学

¥3,080 税込

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あの有名作品からマニアックな短編まで
ミステリの女王、アガサ・クリスティーが
作品に織りこんだ法科学を徹底分析!

・デビュー作『スタイルズ荘の怪事件』で示された指紋の正確な知識
・微細証拠の存在が有罪の決定打とならないことを示す『マギンティ夫人は死んだ』
・銃を嫌っていたクリスティーが『ナイルに死す』へと結実させた弾道学
・筆跡の違いが手掛かりとなる『オリエント急行の殺人』
・痕跡証拠が存在しないことが重要な意味を持つ『ゴルフ場殺人事件』
・『ポアロのクリスマス』で用いられた血液凝固に関する意表をつくトリック
・検死解剖の詳細を徹底的に調査したことがうかがえる『エッジウェア卿の死』
・現実の中毒事件解決にも貢献した『蒼ざめた馬』のリアリティあふれる描写

稀代のストーリーテラーとして、世界中で愛されているアガサ・クリスティーは、
法科学の専門家ともいえる一面を、その物語から垣間見せてもいる。
本書では、ポアロやミス・マープルといった魅力的な登場人物を通して描かれる法科学を紹介し、
“法科学者”としてのクリスティーに焦点を当てる。
現実の事件に影響を与えるほどのリアリティで描かれる世界を、
最新の法科学の知見から読み解く。

●目次
はじめに――犯行現場
第1章 指紋
第2章 微細証拠
第3章 法弾道学(銃器)
第4章 文書と筆跡
第5章 痕跡、凶器、傷
第6章 血痕の分析
第7章 検死
第8章 法医毒物学
結論――ゼロ時間へ

●はじめにより
犯行現場はきわめて重要だが、科学捜査にはさまざまな側面がある。『ゼロ時間へ』に登場する弁護士で犯罪心理学者のフレデリック・トレーヴは、探偵小説が殺人事件から始まることを嘆いている。殺人は物語の終わりで、始まりではないと考えているのだ。

「物語はずっと前から始まっています。すべての原因と出来事が、ある一点……ゼロ時間に収束していく。そう、すべてがゼロに向かって収束していくのです」

本書では、この引用文に敬意を表して、法科学的な証拠を扱おうと思う。殺人事件の犠牲者の物語は、犯行現場から始まり、すべての証拠が遺体に向かって、つまりゼロに向かって収束していく。遺体安置所に死体が移されたあとに登場する捜査官のように、まずは犯行現場でメタファーとしての「原因と結果」を分析する。つまり足跡、紙片、発射された弾丸を丹念に調べる。それから遺体に取りかかり、傷のパターン、毒物やその他検死でみつかる人工遺物を取りあげる。そして最後に、この探求の旅のフィナーレとして、本書の結論、ゼロ時間を迎える。そこで、これらすべての法科学分野の糸が撚りあわされ、きちんと整った小さな捜査の結び目がつくられるのだ。


著者について

【著者】
カーラ・ヴァレンタイン
8年間さまざまな遺体の検死解剖に携わってきた解剖病理技師。法医人類学と考古学の知識も得て、現在は、ロンドンの聖バーソロミュー病院の博物館で5000を超える解剖学的試料を管理している。

【訳者】
久保美代子
翻訳家。大阪外国語大学卒業。おもな訳書に『科学捜査ケースファイル』『人体、なんでそうなった?』『アメリカ自然史博物館 恐竜大図鑑』(いずれも化学同人)、『感情をデザインする』(早川書房)、『14歳から考えたいレイシズム』(すばる舎)など多数。


Kindle→https://amzn.to/3GXNSup

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