新ウェブストアがオープンしています。
こちらのストアにて公開していたほぼすべての商品を移行してあります。
ここで買えるのはTシャツなどのグッズのみです。
-
山學ノオト4(二〇二二)
¥2,200
SOLD OUT
「社会との約束の下、寝て食べて動く。しかし、いつ約束したのだか判然としない。」 奈良県東吉野村。人口一五〇〇人の村の山あいに佇む一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦が、仕事に、生活に、山村と街を、あるいは彼岸と此岸を往復しながら綴った日記に、エッセイや草稿「研究ノオト」を収録した、日記帳。 人の動きが少しづつ戻ってくる中で、あらためて見えてきた他者や社会とその「外側」にあるもの。内と外を行ったり来たり。ぐるぐる回りながら考えた、二〇二二年の記録。 目次 p.6 研究ノオト 山村に図書館をつくる 真兵 p.16 日記(山學日誌)一月~一二月 p.254 サバイバーが生き延びること 海青子 p.260 オムライスラヂオ年表(二〇二二) 著者プロフィール 青木真兵 (アオキシンペイ) (著/文) 1983年生まれ、埼玉県浦和市に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークにしている。2016年より奈良県東吉野村在住。著書に『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館 ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(H.A.B)、光嶋裕介との共著『つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡』(灯光舎)などがある。 青木海青子 (アオキミアコ) (著/文) 1985年兵庫県生まれ。七年間、大学図書館司書として勤務後、東吉野へ。現在は私設図書館を営みながら、陶と刺繍で制作を行う。著書に『本が語ること、語らせること』(夕書房)、夫・青木真兵との共著『彼岸の図書館』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(H.A.B)がある。夕書房noteにて「土着への処方箋 ルチャ・リブロの司書席から」が好評連載中。
-
夜にてマフラーを持っていく月が
¥2,970
SOLD OUT
価格:2700円+税 発売日:2023年9月30日(一部書店で先行販売あり) 判型:B5 コデックス装 頁数:48 詩人・多宇加世さんの詩から、絵本が生まれました。 絵を担当したのは作家で書店主でもある岸波龍さんです。 ー言葉に誘われて行き着く先はいったいどこなのか。大人にも子供にも必要な絵本です。ー 特設サイトにて、ライター宮崎智之さんからの推薦文も掲載中です。 https://liondo.jp/?page_id=3581 多宇加世(たう・かよ) 山形県酒田市生まれ。詩人。出版物は第一詩集に『さびていしょうるの喃語』(2021)、第二詩集に『町合わせ』(2022)等がある。そのほか、パフォーマンスアーティストとのコラボレーション等、幅広く活動。手術室清掃、靴屋、酒屋、ホテルのベッドメイク、洋菓子屋等、さまざまな職に就く。好きな果物は丸ごと食べられる大きなぶどう。好きな小動物はスナネズミ。車の運転がちょっぴり苦手。 岸波龍(きしなみ・りゅう) 1985年生まれ。文京区本郷の本屋「機械書房」店主。2020年より詩や読書にまつわるZINEの製作や絵描きとして活動。パステル画や立体製作の個展を様々な本屋で行う。現在、双子のライオン堂にて、オンライン読書会「岸波龍と『富士日記』の一年」のナビゲーターをつとめている。ウルトラマンやゴジラなどの怪獣ソフビ愛好家。
-
かいほう
¥1,100
SOLD OUT
井野裕・短編集。 九州は熊本の出版社・伽鹿舎による出版。 同出版社の文芸誌『片隅』に収録の作品などが入っています。 *基本的には九州限定発売の本ですが、いろいろとあれあれがあるため当店でも販売しております
-
自由の丘に、小屋をつくる
¥2,420
SOLD OUT
「生きる力ってなんだろう?」セルフビルドしながら問い続けた6年間の軌跡 40代で母親になって考えた。「この子に残せるのは、“何かを自分で作り出せる実感”だけかも」。そこから不器用ナンバーワンの著者による小屋作りが始まる。コスパ・タイパはフル度外視。規格外の仲間たちと手を動かすほどに「世界」はみるみるその姿を変えていき……。暮らしと思索が響き合う、軽快ものづくりエッセイ。 【目次】 第1章 それはずっと一緒にいられない娘のために 第2章 世界でたったひとつの机が生まれた 第3章 ハイジの小屋と新しい風景 第4章 実家リノベーションは修練の場 第5章 未来予想図 ここに決めた! 第6章 人力で土地をならすと古墳が生まれた 第7章 西部開拓史が生んだ工法で進め 第8章 こどもの日は自家製コンクリートを作ろう 第9章 壁は一夜にしてならず 第10章 平面から立体にー闇を切り裂く叫び声 第11章 なんのための小屋なんだ 第12章 タコを捕まえる女と裸足の男、そして体力の限界 第13章 全ては窓辺の景色のために 第14章 ときには雨もいいものだ 第15章 終わらない台風との戦い 第16章 快適なトイレへの道 第17章 トイレなんか、青いバケツで十分だ 第18章 最初で最後の全員集合!ーいつかまた小屋で会おう 第19章 さよならだけが人生なのか 第20章 壁を塗りながら本当の自由について考えた 第21章 パリへのオマージュを魚の骨柄にたくして 第22章 みんなの思い出、井戸掘りサマー 第23章 BON V OYAGE! 謝辞 あとがきにかえて 著者について 川内有緒(かわうち・ありお) ノンフィクション作家。1972年東京都生まれ。映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりとその道を断念。行き当たりばったりに渡米したあと、中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学大学院で中南米地域研究学修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』(集英社)で開高健ノンフィクション賞、『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』(集英社インターナショナル)でYahoo!ニュース本屋大賞|ノンフィクション本大賞を受賞。ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の共同監督も務める。 Kindle→https://amzn.to/46DDTWn
-
根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ
¥1,760
SOLD OUT
シリーズ「あいだで考える」創刊!不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。*『根っからの悪人っているの?――被害と加害のあいだ』著者の映画作品『プリズン・サークル』は、日本で1か所だけ、刑務所の中で行われている「TC(回復共同体)」という対話による更生プログラムを、20 代の受刑者4 人を中心に2 年間記録したドキュメンタリー。本書は、この映画を手がかりに、著者と10 代の若者たちが「サークル(円座になって自らを語りあう対話)」を行った記録である。映画に登場する元受刑者の2 人や、犯罪被害の当事者をゲストに迎え、「被害と加害のあいだ」をテーマに語りあう。(装画:丹野杏香) 目次 はじめに 第1回 初めての対話 『プリズン・サークル』を観て 「わかりたい」と思うには 「違い」に出会う 第2回 真人さんとの対話 刑務所のリアル 犯した罪をめぐって 大切なものとサンクチュアリ コラム おすすめの音楽 サンクチュアリが壊れたあと 第3回 翔さんとの対話 感情に気づき、感情を動かす サンクチュアリをつくる 自らの罪を語る コラム 感情をめぐるワーク 聴く・語る・変わる 第4回 山口さんとの対話 事件に遭遇して??山口さんの被害体験 コラム 事件後の子どもとの関係性の変化 少年の居場所 少年と会う 被害者と加害者が直接会うこと??「修復的司法」 コラム 修復的司法の個人的な取り組み 揺れていい 第5回 最後の対話 4回の対話の感想 根っからの悪人っているの? おわりに 被害と加害のあいだをもっと考えるための 作品案内 著者について 坂上香(さかがみ・かおり) 1965年大阪府生まれ。ドキュメンタリー映画作家。NPO法人out of frame代表。一橋 大学大学院社会学研究科客員准教授。映画作品に『Lifers ライファーズ 終身刑を 超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』『プリズン・サークル』(文化庁映画 賞・文化記録映画大賞受賞)、著書に『プリズン・サークル』(岩波書店)などがあ る。 Kindle→https://amzn.to/3Fw0Zlz
-
スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想
¥1,210
SOLD OUT
進歩という名の暴力に対する、「知性」の闘い── クィア批評やメディア論における最重要人物、ついに入門書が誕生! 【推薦コメント】 スーザン・ソンタグを再びカッコよくするための試みである、この本はたぶん入門書になるにはカッコよすぎるのだ。 ────北村紗衣氏(武蔵大学教授、批評家・『批評の教室』『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』『英語の路地裏』) 【おもな内容】 ”反解釈・反写真・反隠喩”で戦争やジェンダーといった多岐にわたる事象を喝破した、批評家スーザン・ソンタグ。 あらゆる脆さにあらがう、その「カッコよさ」は、しかし生誕から90年を迎え、忘れかけられている。 本書は「《キャンプ》についてのノート」で60年代アメリカの若きカリスマとなったデビューから、「9・11事件」への発言で強烈なバッシングの対象になった晩年までの生涯とともに、ソンタグという知性がなぜ読者を挑発し続けるのかを鮮やかに描き出す。 自身のマイノリティ性や病にあらがい到達した思想の本質とは。 【目次】 はじめに 第1章 誰がソンタグを叩くのか 第2章 「キャンプ」と利己的な批評家 第3章 ソンタグの生涯はどのように語られるべきか 第4章 暴かれるソンタグの過去 第5章 『写真論』とヴァルネラビリティ 第6章 意志の強さとファシストの美学 第7章 反隠喩は言葉狩りだったのか 第8章 ソンタグの肖像と履歴 第9章 「ソンタグの苦痛」へのまなざし 第10章 故人のセクシュアリティとは何か 第11章 ソンタグの誕生 終章 脆さへの思想 おわりに 【著者略歴】 波戸岡景太(はとおか・けいた) 1977年、神奈川県生まれ。 専門はアメリカ文学・文化。博士(文学)〈慶應義塾大学〉。 現在、明治大学教授。 著書にThomas Pynchon’s Animal Tales: Fables for Ecocriticism(Lexington Books)、『映画ノベライゼーションの世界』(小鳥遊書房)、『ラノベのなかの現代日本』(講談社現代新書)など。 訳書にスーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]』(管啓次郎との共訳、河出書房新社)など。 Kindle→https://amzn.to/3tCZIXw
-
男性の性暴力被害
¥1,056
SOLD OUT
性暴力とは、同意のない中で行われる性的言動すべてのこと。 その被害者は女性であることがこの社会では自明とされてきたが、しかし、現実には性暴力被害は男性にも起こりうる。 なぜ彼らの被害は今まで見えなくされ、いかに「なかったこと」にされてきたのか? その背景には、社会的に構築された「男らしさ」の呪縛があるのではないか? 今ようやく様々な事件が報道されるようになり、事態の深刻さが認識されつつある中、本書は男性の性暴力被害の実態、その心身へ及ぼす影響、不可視化の構造、被害からの回復と支援の在り方まで等を明らかにする。 ◆目次◆ 第1章 「男性の」と言わないと見えない性暴力被害とは何か 第2章 被害後の影響--心と身体 第3章 性暴力と「男性被害」--歴史と構造 第4章 生き延びる過程--回復と支援 第5章 個別的な苦しみと社会をつなげる 全国のワンストップ支援センター紹介 ◆著者略歴◆ 宮﨑浩一(みやざき ひろかず) 1988年、鹿児島県生まれ。 立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程。 研究テーマは男性の性被害。 臨床心理士、公認心理師。 西岡真由美(にしおか まゆみ) 1976年、佐賀県生まれ。 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。 臨床心理士、公認心理師、看護師、保健師。 Kindle→https://amzn.to/48XvWN7
-
カッコの多い手紙
¥2,200
SOLD OUT
《手紙には何度も(カッコ)を使いましたね》 ミュージシャンで、フェミニズムの同志。先行き不明のコロナ禍に交わされたイ・ランとスリークふたりの往復書簡。 猫と暮らすこと、妊娠する身体、憂鬱な心の話を分かち合い、ヴィーガニズムや反トランスジェンダー差別を語り合う。私的なことと社会的なこと、共感と対話のあいだを行き来しながら紡がれる優しくゆたかな言葉たちは、あたらしい距離を測りつづけている。 私のイントロが響かなくてもがっかりしないでください。私はヒップホップ出身なので、パンチラインでガツンと盛り上げますから。 ――スリーク 〈スリークに手紙を書かなくちゃ〉と思う時間を集めて、手でつかめる何かを作って見せてあげたいです。(それこそが手紙なのでしょうか!?) ――イ・ラン 目次 プロローグ こんなご時勢にお元気ですかと聞くのは失礼でしょうか? もうひとり、名前が2文字のスリークへ 猫と話すことができたなら ジュンイチが不快に思うのが〝わたし″だったらどうしよう ジュンイチとランイへ 〝ヤバい、妊娠した?″って思うのは私ひとりじゃないみたいですね もしも私が妊娠したらどうするかパートナーに聞いてみました ランイみたいな物乞いの子がいるかと思って 廃墟が〝夢の家″になるまで アーティスト〝イ・ラン″が何かを作る過程 いい音楽とは何なのか、何を考えるの、ただ作るだけ♫ ある種の痛みは決して忘れられません ゆっくりと確実にくずおれつつあります タトゥーを入れて温泉に行きたいです タトゥーだらけの両腕で温泉に入る方法♨ 健康ではないジュンイチと私がともに生きていく姿を見守ってください 私は今日も勉強しに行きます この文章、次の文章を書けるだろうか オープンにして生きる、隠して生きる スリークとどんなふうに付き合えばいいのかまだ悩んでいます 胃薬(ガビスコン)そのもの リョンファへ エピローグ 訳者あとがき 日本の読者の皆さんへ 著者プロフィール スリーク (スリーク) (著/文) 京畿道九里市生まれのミュージシャン。本名はキム・リョンファ。アルバムに『COLOSSUS』、『LIFE MINUS F IS LIE』があり、2022年にはシングル『있잖아(あのね)』を発表した。オムニバスや同僚ミュージシャンの作品への参加も多い。2020年にMnetで放送された音楽リアリティショー「グッド・ガール」に“地獄から来たフェミニストラッパー”として登場して話題を集めた。誰も傷つけない歌を作りたいという。元野良猫のットドゥギとインセンイと暮らしている。 イ・ラン (イ ラン) (著/文) ソウル生まれのアーティスト。イ・ランは本名。アルバムに『ヨンヨンスン』『神様ごっこ』『オオカミが現れた』。『悲しくてかっこいい人』(2018、リトルモア)、『アヒル命名会議』(2020、河出書房新社)、『何卒よろしくお願いいたします』(2022、タバブックス)ほか、多くのエッセイ、小説、書簡集が日本語訳されている。音楽、文学、イラスト、映像などマルチに活躍している。元野良猫のジュンイチと暮らしている。 吉良佳奈江 (キラ カナエ) (翻訳) 静岡生まれの翻訳家・韓国語講師。翻訳にチョン・ミョングァン「退社」「たべるのがおそい」vol.7(2019、書肆侃侃房)、ソン・アラム『大邱の夜、ソウルの夜』(2022、ころから)、チャン・ガンミョン『きわめて私的な超能力』(2022、早川書房)など。家族と植物と暮らしている。
-
髪をもたない女性たちの生活世界 その「生きづらさ」と「対処戦略」
¥2,530
SOLD OUT
彼女たちは「髪は女のいのち」という根強いジェンダー規範に満ちたこの社会をどう生きてきたのか。「生きづらさ」を軽減/解消させながら、この社会をしなやかに生き抜いてきた、髪をもたない女性たち。その生活世界と多様な対処戦略に焦点を当て、「女性に髪があるのは自然であたりまえ」「女性の髪は美しいほうが望ましい」という常識的知を問い直す。 目次 序章 問題の所在――髪をもたない女性たちの生きられた経験を聞き取る 1 研究の目的と背景 2 先行研究の検討 (1)構成の類似性 (2)引用/解釈される語り (3)先行研究に残された課題と本書の目的 3 研究の方法と分析の対象 第1章 髪をもたない女性たちの「生きづらさ」 1 分析の対象 2 事例の検討 (1)「治らない」――治療にともなう問題経験 (2)「隠しながら生活するのは大変」――かつらの着用にともなう問題経験 (3)小括――問題経験の生成メカニズムと軽減/解消をめぐる困難 第2章 「ウィッグ生活」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討 (1)「つけたほうがかわいい」――Aさんのライフストーリー (2)「下着をつけるのと同じ感覚」――Bさんのライフストーリー (3)小括――「女らしさ」の主体的実践という意味づけ 第3章 「このゆびとまれ」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討――Cさんのライフストーリー (1)発症当時 (2)治療とかつらの着用 (3)当事者の会の立ち上げ 3 Cさんが訴えたこと――個人的問題から社会問題へ (1)当事者同士の交流の場作り (2)当事者の会の組織体制作り (3)病気の啓発活動 (4)差別と偏見に対する啓発活動 4 小括――「社会問題」という意味づけ 第4章 「さらす」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討――信子さんのライフストーリー (1)発症当時 (2)当事者の会との出会いと変化 (3)転機としての温泉 (4)メディアへの出演と葛藤 (5)MFMSとの出会いと会長への就任 3 信子さんの「カミングアウト法」 (1)「話す」――さらっと言う/詳しく説明する (2)「見せる」――外す/さらす 4 「さらす」という対処戦略のもつ機能 (1)「伝わらない」への対処 (2)「面倒さ」への対処 (3)「さらす」ことの相対化 5 小括――「病気」という意味づけ 第5章 「スキンヘッド生活」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討――由利子さんのライフストーリー (1)発症当時 (2)かつらの着用と治療の開始 (3)治療をやめた契機 (4)かつらの着用をやめた契機 3 「隠す生活」から「隠さない生活」へ――由利子さんの四つの生活実践 4 「スキンヘッド生活」という対処戦略のもつ機能 5 小括――「障害」という意味づけ 終章 髪をもたない女性たちの多様な意味世界に接近するために 1 本書で得られた知見 2 本書の理論的貢献と実践的貢献 3 おわりに――今後の課題と展望 補論1 「髪の喪失」を問う 補論2 隠すでも、隠さないでもなく――パートナーとの日常生活を通して 初出一覧 あとがき 参考文献
-
知的障害・自閉の人たちと「かかわり」の社会学
¥2,750
SOLD OUT
ただ異なる存在を歓待せよというだけではどうにもならないことがある……解など見つからない中でひたすら「かかわりの捉えかえし」を繰り返す日々、その先に何が見えるのか…多摩とたこの木クラブ、その40年をこえるストーリー、そして自らの15年におよぶ「かかわり」の中から、「他者」とともにあるということ「ともに生きる」ということ、その困難とそれでもの希望を根源から問いかける。 目次 やや長いまえがき 第1章 やりとりを重ねながら 1 何を目指し、何をなしてきたのか 2 たこの木クラブと多摩地域の「ともに生きる」運動 3 やりとりとして捉えかえす 4 「ともに生きる」試みの内実へ 第2章 就学運動は何を問うていたか 1 多摩の支援ネットワークの出発点 2 養護学校義務化と就学運動 3 発達保障論と共生教育論の論争 4 学校をどう捉えるか――エンパワメントか再生産か 5 サブシステムの生成と、その批判と 6 その後の展開 7 排除に抗するとはどういうことか 8 排除への別様の抵抗を求めて 第3章 自立生活の始まりと展開 1 子どもから大人へ 2 知的障害や自閉の人の自立生活と支援――身体障害との違い 3 「情報」「伝達」「理解」のズレ 4 「生活をまわす」 5 「生活を拡げる」 6 地域とのコンフリクトに向き合う 7 生活や日常の意識化と「待ったなし」 第4章 やりとりを通して折り合いを探る 1 支援会議では何がなされているのか 2 「人」とみなしたとしても 3 ダブル・コンティンジェンシーのかかわりと幅を拡げる 4 目に見える「人格」や意思のむこうがわ 5 捉えかえす訓練と経験知の生成 6 やりとりに引き戻す 7 「最終ライン」の存在があってこそ 8 「ともに生きる」試みの軌跡 第5章 生活モデルの時代に 1 生活モデルへの転換 2 専門家だけでなく――支援者像の豊饒化 3 システム化しきらない制度設計 4 「ともに」ある場づくり 5 制度のありようと社会のありようと 第6章 それでも「社会」であり続ける 1 「暴力」をどう考えるか 2 「わからない」人たちの排除 3 「暴力」は偏在する 4 「社会」であり続けることなら 4 「ともに生きる」とはどういうことか 5 おわりに――引き継がれるものは何か 補遺 「調査」の概要 あとがき 文献
-
障害があり女性であること 生活史からみる生きづらさ
¥2,750
SOLD OUT
障害のある女性48名の生活史から、「障害があり女性である人たち」を生きづらくさせている社会構造や差別について、深く考察した一冊。障害者について論じられるときには、性差別のせいで女性の声がかき消され、女性について論じられるときには障害者差別のせいで障害女性の声はかき消されるという状況がある。しかし、障害のある女性が受ける差別の実態を明らかにする試みはいまだ途上にあり、複雑に絡み合う問題を把握するためのデータは圧倒的に不足している。本書は、この不足を埋めることを試みるものである。 目次 第Ⅰ部 障害とジェンダーをめぐる困難 第Ⅱ部 ライフコースと性役割 第Ⅲ部 これまでとこれから 課題・論点
-
ぼくを燃やす炎
¥2,530
SOLD OUT
ぼくたちは、自分のいちばんいいところを隠しながらでないと 日々を生きられない世界に住んでいる--。 ある事件がきっかけで突然ゲイバレしてしまい、これまでの生活が一転してしまう高校生のオスカル。そのきっかけを作ったのは、なんと、想いを寄せて「秘密の関係」を楽しんでいた親友ダリオ。 ゲイバレ後の地獄のような日々に耐えきれず、心の痛みを紛らわすために体の痛みを選び出すオスカルだったが、一歩踏み出した新しい世界からは、希望の光が差し込んでくる! 著者プロフィール マイク・ライトウッド (マイク ライトウッド) (著) ブロガー、翻訳家。ネットを通して知り合った若者たちの体験を下敷きに『ぼくを燃やす炎』(原題:El fuego en el que ardo)を書き上げて以来、続々と小説を発表。 Lo que nunca fuimos(ぼくたちが決してならなかったもの)で第1回 LGTBI 電子文学賞を受賞した。近年では SF、ユーモア小説を手掛けるなどジャンルを広げている。 村岡直子 (ムラオカ ナオコ) (訳) 兵庫県出身、同志社大学文学部卒業。スペイン語翻訳者、講師、校正者。訳書に『雌犬』(ピラール・キンタナ著、国書刊行会)、『ガラスの虎たち』(トニ・ヒル著、小学館)、『ラスト・ウェイ・アウト』(フェデリコ・アシャット著、早川書房)、共訳書に『地政学の思考法』(ペドロ・バーニョス著、講談社)などがある。 Kindle→https://amzn.to/3S7giZv
-
ぼくに流れる氷
¥2,530
SOLD OUT
状況を変えるのはぼく次第。 恐怖に支配されるままなんてだめだ。 人生の手綱は自分でとるべきなんだ。 ゲイというセクシュアリティをどうしても受け入れることができない、高校生のダリオ。親友オスカルとは「秘密の関係」を楽しんでいたが、ある事件がきっかけでその関係が崩れ出していく。早くに両親を亡くしてしまい、たった一人の家族は毎週教会に通う祖母だけ。ゲイバレして、親友も家族もなくしてしまうことを恐れていたダリオにもやがて転機が訪れる。 著者プロフィール マイク・ライトウッド (マイク ライトウッド) (著) ブロガー、翻訳家。ネットを通して知り合った若者たちの体験を下敷きに『ぼくを燃やす炎』(原題:El fuego en el que ardo)を書き上げて以来、続々と小説を発表。 Lo que nunca fuimos(ぼくたちが決してならなかったもの)で第1回 LGTBI 電子文学賞を受賞した。近年では SF、ユーモア小説を手掛けるなどジャンルを広げている。 村岡直子 (ムラオカ ナオコ) (訳) 兵庫県出身、同志社大学文学部卒業。スペイン語翻訳者、講師、校正者。訳書に『雌犬』(ピラール・キンタナ著、国書刊行会)、『ガラスの虎たち』(トニ・ヒル著、小学館)、『ラスト・ウェイ・アウト』(フェデリコ・アシャット著、早川書房)、共訳書に『地政学の思考法』(ペドロ・バーニョス著、講談社)などがある。 Kindle→https://amzn.to/3S9q6SS
-
声の地層 災禍と痛みを語ること
¥2,310
SOLD OUT
多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。 伝える人と、耳をすます人の間に生まれた、語り継ぎの「記録文学」。 「すこしの勇気を持って、この人に語ってみよう、と思う。その瞬間、ちいさく、激しい摩擦が起きる。マッチが擦れるみたいにして火花が散る。そこで灯った火が、語られた言葉の傍らにあるはずの、語られないこと、語り得ないことたちを照らしてくれる気がして。それらを無理やり明るみに出そうとは思わない。ただその存在を忘れずにいたい」(はじめに) 目次 はじめに――語らいの場へようこそ 第1章 おばあさんと旅人と死んだ人 第2章 霧が出れば語れる 第3章 今日という日には 第4章 ぬるま湯から息つぎ 第5章 名のない花を呼ぶ 第6章 送りの岸にて 第7章 斧の手太郎 第8章 平らな石を抱く 第9章 やまのおおじゃくぬけ 第10章 特別な日 第11章 ハルくんと散歩 第12章 しまわれた戦争 第13章 ハコベラ同盟 第14章 あたらしい地面 第15章 九〇年のバトン 声と歩く――あとがきにかえて 著者プロフィール 瀬尾夏美 (セオ ナツミ) (著) 1988 年、東京都生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで制作を開始。2012 年から3 年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年、宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK」を立ち上げる。現在は、東京都江東区を拠点に、災禍の記録をリサーチし、それらを活用した表現を模索するプロジェクト「カロクリサイクル」を進めながら、“語れなさ” をテーマに旅をし、物語を書いている。著書に『あわいゆくころ―陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房)、『10年目の手記―震災体験を書く、よむ、編みなおす』(共著、生きのびるブックス)、『New Habitations:from North to East 11 years after 3.11』( 共著、YYY PRESS)がある。 Kindle→https://amzn.to/3S4zjMg
-
ダーリンはネトウヨ 韓国人留学生の私が日本人とつきあったら
¥1,430
SOLD OUT
期待を胸に日本で留学生活を始めた韓国人のうーちゃん。サークルで出会った日本人の先輩いっしーと付き合うことになった。付き合って一ヶ月、いっしーが「きれいな日本語」を喋ってと言ってきたのだけど…積み重なるモヤモヤの先にしたうーちゃんの選択とは? 目次 プロローグ はじめに 第1章 出会い 第1話 新歓 第2話 日本語上手ですね 第3話 クラリネット(1) 第4話 クラリネット(2) 第5話 合奏練習 第6話 カフェ 第7話 夏合宿(1) 第8話 夏合宿(2) 第9話 ボランティア 第10話 闇練 第11話 ピンポーン 第12話 告白 第2章 気づき 第13話 海苔を消化できるのは日本人だけ 第14話 世界一難しい言語 第15話 カラオケ 第16話 宿題 第17話 あなたは日本人じゃないから 第18話 とはいえ私だって市民です 第19話 慣れ 第20話 テレビ 第21話 執着の始まり(1) 第22話 執着の始まり(2) 第23話 ツイッター(1) 第24話 ツイッター(2) 第3章 見て見ぬふり 第25話 大学祭 第26話 煙幕 第27話 定期演奏会 第28話 冬休み 第29話 宅飲み 第30話 グループワーク 第31話 就活 第32話 ラーメン 第33話 留学支援課 第34話 プレストとアンダンテ 第35話 面接 第4章 必然 第36話 わだかまり 第37話 分かれ道 第38話 加湿器は常に清潔に 第39話 卒演 第40話 さよなら 第41話 うーちゃん 第42話 윤 슬 第43話 안 녕 エピローグ あとがき 解説 著者プロフィール クー・ジャイン (クー ジャイン) (著) 今まで生きてきて一度もプロフィールなんて書くことのなかった一般人。 ひょんなことから2022年に「ダーリンはネトウヨ」の韓国語版の連載をNAVERのBest Challengeで始めました。イラストレーターと言いつつ、実は「あわベビ」というアプリのデザインを担当したり。でも本業はモーションデザイナーだったり。完全に万屋と化しています。デザイナーあるあるですね。本当は、この漫画は本名を伏せて出すつもりだったので、アカウント名に何の一貫性もないダサさを誇っています。 X(Twitter): @quillustration / Instagram: @netouyodarling Instagram: @9oooooii(本当は伏せるつもりだった本来の自分) 金 みんじょん (キム ミンジョン) (訳) 韓国語を教えたり、ラジオに出たり、雑誌に記事を書いたり、翻訳をしたりしている何でも屋。 KBS東京通信員。慶應義塾大学総合政策学部卒業。東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士課程単位取得退学。韓国語の著書に『母の東京――a little about my mother』『トッポッキごときで』、共著書に『小説東京』『SF金承玉』、韓国語への訳書に『那覇の市場で古本屋』(宇田智子著)、『渋谷のすみっこでベジ食堂』(小田晶房著)、『太陽と乙女』(森見登美彦著)、『縁を結うひと』『あいまい生活』『海を抱いて月に眠る』(以上3冊、深沢潮著)など。日本語への訳書は、『私は男でフェミニストです』『終わりの始まり』など。 Moment Joon (モーメント ジューン) (解説) 移民者ラッパーとして、唯一無二の目線を音楽で表現する。 2019年に[Immigration EP]を発売。2020年にアルバム「Passport&Garcon」をHUNGER、JUSTHISの客演を迎えリリースしジャンルを越え大きな反響を呼ぶ。2021年には「Passport&Garcon」のDXをYoung Coco、蔡忠浩(bonobos)、KIANO JONES、あっこゴリラ、鎮座Dopeness、Gotch(ASIAN KUNG-FU GENERATION)等の客演を迎え大きな話題を呼ぶ。執筆業では、「文藝」秋季号で4万字にわたる自伝的ロングエッセイ「三代」を執筆後、岩波文庫のWeb連載にて日本移民日記を連載。多方面での活動の中で、今の日本に必要な事、今の日本に届いて欲しい言葉を彼にしか見えない、彼にしか書けない目線で届け続けている唯一無二の存在。
-
夜と猫
¥3,080
SOLD OUT
今から73年前、画家・藤田嗣治は第二次世界大戦後の1949年に日本を離れ、NY経由で翌年フランスへ戻る旅に出た。このNY滞在中に、藤田は詩人で小説家のエリザベス・コーツワースの猫にまつわる詩に絵を提供する。大晦日とお正月のわずか2日間で描き下ろされた十数点の猫たちの吸い寄せられるように美しい素描群は、コーツワースの詩とともに一冊の絵本となった。出版当初、本書には、「この叙情詩は、お日様のような暖かさの野イチゴの呼吸のように、読者の意識に落とし込まれる。田園生活を知り、愛して、そのリズムと美しさを確実に表現できるただ一人のひとだ。」(キャロル・M. リチー、ボストントラベラー)という賛辞が寄せられた。いかに人々へ深い幸福感を与えたかが感じ取れる。藤田とコーツワースをつなぐ「猫」の神秘と謎、温かさ。猫を深く愛した二人の創造者が生んだ幻の名著が、70年の時を超えて現代に甦る。すべての猫を愛する、詩を愛する、藤田嗣治の作品を愛する人々へ贈る。 目次 夜会/猫はどこにいるの/母と娘/日曜日/隠遁者/平穏なヤカン/ある雪の夜に/炉端の子猫/雨/暗闇の詩/田舎の庭/田舎の猫/猫とオーロラ/夜の足跡/風と雨/自動車と猫/黄色い猫/道連れ/子猫/ある若い猫の肖像/開いた扉/ロックアウト/子猫たちが遊ぶ時/猫/おまえがしたいように/単純な方式/クリスマス・イブ/白鳥の綿毛、という名の子猫/四月の夜の嵐/島の猫/まぼろし/男と子猫/亡命者/猫を呼び込む/おわりに 矢内みどり/エリザベス・コーツワースについて/藤田嗣治について
-
文藝 2023年冬号
¥1,540
SOLD OUT
第60回文藝賞+短編部門受賞作発表/創刊90周年連続企画4:対談 山田詠美×宇佐見りん 【創刊90周年+第60回文藝賞発表記念企画】 ◎特別対談 山田詠美×宇佐見りん「人間のややこしい部分をこそ、言葉に」 「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞した山田詠美と、「かか」で第56回文藝賞を受賞した宇佐見りん。満を持しての豪華初対談! ◎特別再録 元「文藝」編集長 坂本一亀「「文藝」復刊まで 一九六〇年九月〜一九六一年十二月日記」 【文藝賞発表】 ◎受賞作 小泉綾子「無敵の犬の夜」 ◎優秀作 佐佐木陸 「解答者は走ってください」 図野象「おわりのそこみえ」 ◎受賞の言葉 小泉綾子/佐佐木陸/図野象 ◎選評 角田光代/島本理生/穂村弘/町田康 ◎受賞記念対談 町田康×小泉綾子「無鉄砲さこそが愛おしい」 ◎受賞記念インタビュー 佐佐木陸「フィクションの枠を飛び越えるスピードと怒り」 図野象「誰も知らない瞬間を書く」 【短篇部門】 ◎受賞作 西野冬器「子宮の夢」 ◎優秀作 才谷景「海を吸う」 ◎受賞の言葉 西野冬器/才谷景 ◎選評 柴崎友香/松田青子 ◎受賞記念インタビュー 西野冬器「現実を解体し幻想で遊ぶ」 才谷景 「生身のまま死と生を行き来する」 ◎選考経過 ◎第61回文藝賞応募規定 【第60回文藝賞発表記念企画 特集 短篇を書く技術】 ◎対談 小山田浩子×津村記久子「書く衝動をためらわない」 ◎エッセイ 書くための3作 柴崎友香「書くことで存在する」 松田青子「読めば読むほどいい」 青山七恵「治らないうちに」 山崎ナオコーラ「なにが短篇小説だ」 町屋良平「短編小説はなにより自由だが、小説家はその自由こそが怖ろしい」 大前粟生「橋と摩天楼と発火」 ◎論考 倉本さおり「要約できない物語たち――短篇小説の現況をめぐって」 【創作】 姫野カオルコ「はい、子供は純真で無邪気です」 【新連載】 皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図II」 19世紀ロシア。若手詩人は中世バルトが舞台の小説を発表するが――ハンザの物語、新章開幕。 【短篇】 池澤夏樹「カフェ・エンゲルベッケンでハムザ・フェラダーが語ったこと」 滝口悠生「ロッテの高沢」 金子薫「独白する愛の犠牲獣」 【連載】 山内マリコ「マリリン・トールド・ミー 」【第5回】 絲山秋子「細長い場所」【第3回】第三の庭 千早茜「虎」【後篇】 古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」【第4回】 島本理生+岩崎渉「トランス」【第8回】 町田康「ギケイキ」【第42回】 山本貴光「文芸的事象クロニクル 2023年6月~8月」 この装幀がすごい!【第11回】 ゲスト 首藤凜/川名潤・佐藤亜沙美 【季評】 水上文「たったひとり、私だけの部屋で 物語とその役割 2023年7月~8月」 【書評】 佐藤究『幽玄F』【評】マライ・メントライン 中村文則『列』【評】大島育宙 安堂ホセ『迷彩色の男』【評】MOMENT JOON ミシェル・ウエルベック 野崎歓・齋藤可津子・木内尭訳『滅ぼす』【評】樋口恭介 日比野コレコ『モモ100%』【評】向坂くじら 山下紘加『煩悩』【評】平岡直子 児玉雨子『##NAME##』【評】小川紗良 Kindle→https://amzn.to/3tzosQp
-
群像 2023年11月号
¥1,550
SOLD OUT
文×論。 【新連載】 「オオカミの」高橋源一郎 【連作】 「乳母の恋」小池昌代 【『ハジケテマザレ』刊行記念】 ・書評 「「普通」から「普通」へと移ろう」島口大樹 ・本の名刺 『ハジケテマザレ』金原ひとみ 【『列』刊行記念】 ・インタビュー 「不寛容な時代の欲望」中村文則、聞き手=中条省平 ・書評 「その列はいったい何の列なのか」蜂飼耳 ・本の名刺 『列』中村文則 【『の、すべて』刊行記念】 ・インタビュー 「デッドエンドな未来の出口を探す」古川日出男、聞き手=小澤英実 ・批評 「文学(と政治)のためのMission: Impossible ——古川日出男『の、すべて』を読む」波戸岡景太 【New Manual】 「されどジーンズ」北方謙三 【特報】 「磯崎新論」第23回 田中純 【続々完結・最終回】 「文学ノート・大江健三郎 沸騰的なような一九七〇年代 ——大江健三郎/蓮實重彥」工藤庸子 「タブー・トラック」羽田圭介 「レディ・ムラサキのティーパーティ ー——姉妹訳 ウェイリー源氏物語」毬矢まりえ×森山恵 「所有について」鷲田清一 【論点】 「アイドルと編集 パーソナリティを見せるとはどういうことか」上岡磨奈 【本の名刺】 『なんかいやな感じ』武田砂鉄 【連載・随筆・書評】 井戸川射子/松浦寿輝/上田岳弘/保坂和志/丸山俊一/新田啓子 /岩内章太郎/吉岡乾/岩川ありさ/戸谷洋志/福尾匠/松村圭一郎 /木下龍也/諏訪部浩一/青葉市子/鎌田裕樹/奈倉有里/宇野常寛 /永井玲衣/百瀬文/東辻賢治郎/竹田ダニエル/古井由吉/穂村弘 /くどうれいん/石井ゆかり/大澤真幸/川勝徳重/乗代雄介/石原真衣 /小林美香/西郷甲矢人/西倉実季/松岡宗嗣/三浦亮太/角田光代/三辺律子
-
[再入荷待ち]うたうおばけ 文庫
¥682
SOLD OUT
*サイン本は終了しました 上白石萌音さんが何度も読み返す、愛する一冊れいんさんの文章には体温があり、とても人間らしくて趣深い。言葉の楽しさが詰まっています。素直に、真っ直ぐに人を愛する姿にあこがれると同時に、身近にいる大切な人をより愛しく思えます。 ――「はたちの20冊」(JPIC刊)より 全国の書店員から熱烈な支持!最注目の著者による、大反響エッセイ文庫化。人生はドラマではないが、シーンは急にくる。わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい―― 。短歌、小説、絵本と幅広く活躍する著者が描く、「ともだち」との嘘みたいな本当の日々。大反響の傑作エッセイ!【文庫版あとがき収録】 [目次] うたうおばけ/ミオ/アミ/まみちゃん/Sabotage/パソコンのひと/内線のひと/瞳さん/謎の塚澤/暗号のスズキくん/物理教師/回転寿司に来るたびに/雪はおいしい/一千万円分の不幸/八月の昼餉/イナダ/不要な金属/かわいいよね/冬の夜のタクシー/ロマンスカーの思い出/抜けないボクシンググローブ/からあげボーイズ/エリマキトカゲ/きぼうを見よう/秩父で野宿/うにの上/まつげ屋のギャル/桃とくらげ/ひとり占め/クロワッサン/終電二本前の雷鳴/白い鯨/バナナとビニニ/わたしVS(笑)/ふきちゃん/死んだおばあちゃんと死んでないおばあちゃん/喜怒哀楽寒海老帆立/山さん/あこがれの杯/あとがき/文庫版あとがき くどう れいん 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。俳句短歌は工藤玲音名義で活動。 Kindle→https://amzn.to/3QgyC0Z
-
千年の祈り 文庫
¥1,210
SOLD OUT
個人とその背後にある中国の歴史、文化、神話、政治が交差し、驚くほど豊かな10編の物語を紡ぎ出す。デビュー作にしてフランク・オコナー国際短篇賞ほか、名だたる賞を数々受賞した傑作短編集。 著者 イーユン・リー (リー,イーユン) 1972年北京生まれ。北京大学卒業後渡米、アイオワ大学に学ぶ。2005年『千年の祈り』でフランク・オコナー国際短編賞、PEN/ヘミングウェイ賞などを受賞。プリンストン大学で創作を教えている。 篠森 ゆりこ (シノモリ ユリコ) 翻訳家。訳書に、イーユン・リー『千年の祈り』『さすらう者たち』『黄金の少年、エメラルドの少女』『独りでいるより優しくて』、クリス・アンダーソン『ロングテール』、サム・ゴズリング『スヌープ!』など。
-
私の最高の彼氏とその彼女
¥1,760
SOLD OUT
『僕の狂ったフェミ彼女』著者、邦訳最新作!すべての「彼女」へ贈る―-切実で痛快な〝共有〟恋愛小説。その恋愛は 本当に、最善?だって、「愛しあう男女」は この世界ではまだ平等じゃない。恋愛の“お決まり”を問い直す。前人未踏のラブ・コメディの開幕!---あらすじ---30代半ばの女性・ミレは、職場で 魅力的な男性・シウォンと出会う。シウォンは清潔感があってイケメンで……恋人になれる可能性を感じないような、完璧な男性。だったのに…「あの、ミレさん、僕どうですか?」 急接近したふたり。手と手が触れ合う寸前に届いた、シウォンの驚きの”事前通告”はー―「僕にはオープン・リレーションシップの関係にある彼女がいます」オープン・リレーションシップ……互いを独占せず、他の人と関係を持つことも許容する〝非独占恋愛〞戸惑い、不快、少しの好奇心。でもこの先に、「答え」があるかもしれない。ミレが下した決断は…--- 目次 プロローグ 0.ロマンスこそ必要 1. いろいろな幻想、の中の君 2.なぜ私はあなたを共有するのか 3.大丈夫? 愛か?? 4.私が恋愛をやめられない(約)十の理由 5.優雅で計画的な共有恋愛 6.食べて、期待して、恋をして 7. あなたがデートしている間に 8.愛してるの言葉でも理解はできない 9. 君たちは感動だった 10.それは絶対私たちのせいじゃない 11. 最も普通の記念日 12. 嘘、みたいな時間 13. 一人で一緒にいる人たち 著者あとがき 著者について (著)ミン・ジヒョン 小説家、ドラマ脚本家。西江大学校で国語国文学を、韓国芸術総合学校大学院で劇映画シ ナリオを学び、2015年「大韓民国ストーリー公募展」で優秀賞を受賞した。 2019年テレビドラマ『レバレッジ 最高の詐欺師たち』の脚本を執筆。 同年に発表したフェミニズム恋愛小説『僕の狂ったフェミ彼女』は2022年に邦訳され、 多くの読者の共感を得た。 その後、2022年にアンソロジー『모던 테일 (モダン・テール)』に参加し、2023年4月に は初のSF長編小説『망각하는 자에게 축복을 (忘却する者へ祝福を)』を発表。 十代の頃、ハリウッドのロマンティック・コメディ映画の大ファンだった。今は、当時憧 れを抱いていていた世界が何を意味するかを知っている。まさにそれが理由で、21世紀 の韓国を舞台にした恋愛に、依然として強い関心を持っている。 (訳)加藤 慧 韓国語講師・韓日翻訳者。東北大学工学部卒、同大学院博士課程科目修了退学。大学院在学中に漢陽大学大学院に交換留学し、韓国建築史を学ぶ。 現在はオンラインで韓国語レッスンを行うほか、二つの大学で韓国・朝鮮語の授業を担当中。 訳書にミン・ジヒョン『僕の狂ったフェミ彼女』(イースト・プレス)、共訳書にアントイ『なかなかな今日 ほどほどに生きても、それなりに素敵な毎日だから。』(朝日新聞出版)がある。
-
ハジケテマザレ
¥1,760
SOLD OUT
バイト仲間のYouTuber彼氏を襲撃、先輩に誘われて初めてのクラブで爆踊り、激辛フェスで後輩のプロポーズをプロデュース……「普通は尊いし、普通は貴重だし、普通はむしろ普通じゃありません」コロナで派遣切りにあった「私」は食い繋ぐためにイタリアンレストラン「フェスティヴィタ」に辿りつく。ベテランのマナルイコンビ、超コミュニカティブでパーリ―ピーポーのヤクモ、大概の欠点ならチャラになるくらいかわいいメイちゃん、カレーとDJに目覚めたフランス人のブリュノ、ちょっとうさんくさい岡本くん……バイト仲間との愉快で切実な日々を描いた作品集。「ウルトラノーマル」なわたしが「ハジケテマザル」、最高のバイト小説! 金原 ひとみ 1983年東京都生まれ。2003年に『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞し、デビュー。翌年同作で第130回芥川龍之介賞を受賞。2010年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞、2012年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2020年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞、2021年『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞、2022年『ミーツ・ザ・ワールド』で第35回柴田錬三郎賞を受賞。ほかの著書に『AMEBIC』『オートフィクション』『fishy』『パリの砂漠、東京の蜃気楼』『デクリネゾン』『腹を空かせた勇者ども』 Kindle→https://amzn.to/3tAt9te
-
朝からロック
¥1,980
SOLD OUT
人気バンド・アジカンのボーカルの著者は、音楽家として社会の問題に向き合い続けている。その思い、音楽を届ける喜び・苦悩、日常の出来事、心に残った言葉、生前交流のあった坂本龍一氏のことなどを、研ぎ澄まされた感覚で綴った一冊。 ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターなど音楽家として活動する一方、東日本大震災の被災地、福島における活動や、故・坂本龍一さんの遺志を継いで神宮外苑再開発の見直しを求めるデモへの参加、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長を務めるなど、社会に横たわる問題について発信・活動をつづける後藤正文さん。 本書は、後藤さんが音楽、社会、政治、本、震災、コロナ、そして思わず笑みがこぼれそうな日常の一コマまで、立ち止まってひたすらまっすぐ向き合い、考え、そして悩み、省みる姿が、書に果敢に親しむ音楽家ならではの感性で綴った、朝日新聞人気連載コラムを書籍化。 時事的なテーマにふれつつ、一過性の時事として流さずに普遍的なこととして捉えていく思考、日々の暮らしの中で出会った人や出来ごとへのあたたかでユーモラスな眼差しの数々。そして、連載時の紙幅がもたらした短文ゆえの余韻は、読み手を「ともに考える時間」へと誘います。 各章の扉に綴られた後藤さんの語り、心のうちをそのままに、飾ることなく吐露した「まえがき」、さらに撮りおろしのポートレートも。後藤正文は、なぜ、「書き手」になったのか。なぜ、書き残すのか。 【本書の内容】 第1章 ひとりゴチる 〈日々の章〉 僕の牛丼で練習してください/スイムキャップの小学生/パイタン健康法/深夜のコンビニ/親にとっては最高の笑顔でも など 第2章 ある日、どこからともなくやってきて 〈コロナの章〉 あとはよろしく/二択の危うさ/仮定の質問/銀河鉄道に連なって/ワクチン3回目の余韻/本当のつらさ など 第3章 良い音楽家は奏でる前に、聴く 〈ロッカーの章〉 中南米ツアーの飴と鞭/ボカロとうどん/壊れにくい音楽/解散考/音楽の優劣/丸裸になったとき など 第4章 どん底から、未来を見ている 〈世の中の章〉 「男社会の一部」として/怒りと願いとカップヌードル/しなやかさのかたち/コモンという考え方/祖父が遺したメモ など 第5章 誰かの語りに、そこにあるひとことに 〈言葉と本の章〉 書き直したくなった歌詞/僕らが言葉を軽んじるとき/「愛」の曖昧さ/「利他」は未来から/坂本龍一さんが問うた、言葉の檻 など 第6章 ここに生まれて、暮らしているから 〈日本人の僕の章〉 本当に日本人?/日本語人/大相撲という信仰/日本語しか話せない少年/「訪問者」だから見えるもの など 第7章 そもそも僕たちはいつだって傲慢だ 〈震災の章〉 置き去りにしない「福興」へ/そこで歌えなかったら/生き延びた僕は、僕に問う/何度でも生き直すように/忘却と喧騒の外側で など 後藤正文 (ごとう・まさふみ) 1976年静岡県生まれ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターを担当し、ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がける。Gotch名義でソロ音源も発表。近作では『Lives By The Sea』。レーベル「only in dreams」主宰。また、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長も務める。2018年からは新進気鋭のミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞『APPLE VINEGAR -Music Award-』を立ち上げた。著書に『何度でもオールライトと歌え』『凍った脳みそ』(ミシマ社)、『YOROZU ~妄想の民俗史~』(ロッキング・オン)、『INU COMMUNICATION』(ぴあ)などがある。 Kindle→https://amzn.to/45vxZ8i
-
内気なキミを最強にする説明書 シャイという才能を活かすガイドブック
¥1,760
SOLD OUT
内気は直さなければならない欠点じゃない! その慎重さや観察力は人生を最強にする武器になる!! シャイで内気がちな性格のせいで、物事がうまくいかなかったり、チャンスを逃してしまうことがあるかもしれません。家族に心配されたりすると、この性格を変えなくてはいけないものに思えるでしょう。でもそんな必要ないんです。 この本では、内気だからこそ持てるスキルや強みを教えてくれます。 社会では一見、外向的な人が得をすように見えるので、内気がちな子供の親や教師は心配するかもしれません。しかし、実際は、内向的な人が大きな成功を収めている事例も少なくありません。内気がちな性格を悩むのではなく、本書に書かれた、その性格を生かすための具体的なアドバイスを実践してみてください。前半では内気な性格を分析し、内気とは何かを知ることができます。後半では、その性格だからこそできる、人生を最強にするための様々な作戦が解説されています。最後まで読めば、シャイって実は才能だった!?と思えるでしょう。全ページカラフルなイラスト付きで楽しく読み進められます。 ※小学生向き 総ルビ ■目次 はじめに もうチャンスを逃さない!/この本はだれのためのもの? パート1 内気とは? 内気な人ってどんな人?/内気な人はたくさんいる?/生まれつきなの?/どれくらい内気?レベルの問題/こんな気持ちになる/体にどう影響する?/内気な人の脳/どんなときに内気になる?/大きな変化が起きたとき/家の中で/学校で/あなたは唯一無二の人/発言しよう パート2 最強になる! 認めよう/自分のさまざまな中身を好きになろう/秘密のとびら/人はそれぞれちがうもの/自分のことも喜ばせよう/かしこく気にかけよう/完ぺきじゃなくていい/困難に出くわしたとき/本当に起きたこととは?/もっとやさしい声を/"安全ネット"を見つけよう/いっしょにいるともっといい/助けを求めよう/ほっこりしよう/休息と回復/最強の自分になる/内気さは強さ/リスクをとろう/モジモジも受け入れよう/内気だからこその力 その1/内気だからこその力 その2/今こそ声をあげるとき/自分で選びとろう/準備!準備!準備!/夢は大きく/小さく分解しよう/最強になるための習慣 さくいん こんなときに読んでみて 著者について ナディア・ファイナー:英国で活躍するShyness(内気さ)に特化したビジネスコーチ。専門家として数々のメディアに出演しながら、内向的な人が自分の力を最大限に発揮するためのレッスンやコーチング活動を行っている。昨今はポッドキャストで活発に発信するほか、「Mighty Mob」というオンラインプログラムも運営。このプログラムでは、内気な子供たちに勇気を与え、もっと声をあげて社会参加できるように、もっと快適に自分らしくいられるよう支援を続けている。