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それでも母親になるべきですか
¥2,200
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かつて当たり前の存在だった「子のない女性」は、いつから「解決すべき問題」になったのか。産業革命や戦争、不景気、宗教、環境問題、医療などが、いかに女性の人生を翻弄し、その選択を変化させてきたかを描き出す。社会が突き付ける選択の裏にある女性たちの語られざる思いに迫り、現代の常識から女性を解き放つ一冊。 Kindle→https://amzn.to/47oigtm
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その世とこの世
¥1,760
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いまここの向こうの「その世」に目を凝らす詩人と、「この世」の地べたから世界を見つめるライターが、1年半にわたり詩と手紙を交わした。東京とブライトン、老いや介護、各々の暮らしを背景に、言葉のほとりで文字を探る。奥村門土(モンドくん)描きおろしイラストを加えての、三世代異種表現コラボレーション。 目次 邪気の「あるとない」………ブレイディみかこ 萎れた花束………谷川俊太郎 Flowers in the Dustbin………ブレイディみかこ その世………谷川俊太郎 青空………ブレイディみかこ 座標………谷川俊太郎 詩とビスケット………ブレイディみかこ 現場………谷川俊太郎 淫らな未来………ブレイディみかこ 気楽な現場………谷川俊太郎 秋には幽霊がよく似合う………ブレイディみかこ 幽霊とお化け………谷川俊太郎 ダンスも孤独もない世界………ブレイディみかこ 父母の書棚から………谷川俊太郎 謎の散りばめ方………ブレイディみかこ 笑いと臍の緒………谷川俊太郎 ウィーンと奈良………ブレイディみかこ Brief Encounter………谷川俊太郎 Kindle→https://amzn.to/47smuQH
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何もしない 文庫
¥1,166
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「意味」を持たない時間、その豊かさとは? SNSなど、人々の関心を売買する「アテンションエコノミー(注意経済)」が跋扈する現代。そこから抜け出すために必要なのは、効率主義から離れてみること――つまり、「何もしない」ことだ。 つながりを避けては生きられない時代に自らにふさわしいあり方を見つけ出すヒントを、哲学者、鳥たち、該当を行き交う人びとが教えてくれる。アーティストでもあり作家である著者が、古今東西の芸術や思想の知見を駆使して綴る、新たなスタイルの自己啓発書。 【本書「はじめに 有用の世界を生きのびる」より】 何もしないでいることほど難しいことはない。人間の価値が生産性で決まる世界に生きる私たちの多くが、日々利用するテクノロジーによって自分の時間が一分一秒に至るまで換金可能な資源として捕獲され、最適化され、占有されていることに気づいている。 (中略)結局人生はいちどきりなのだ。哲学者のセネカは「生の短さについて」という文章のなかで、過去を振り返ると人生が指の間からこぼれ落ちていることに気づく恐怖について述べている。フェイスブックに夢中になって、ふと気づいたら知らぬ間に一時間経っていた誰かさんのことを言っているみたいだ。 【本書解説/小川公代(英文学者) より】 私たちは能力主義が蔓延(はびこ)る時代に成果を出さなければと駆り立てられ、何か大事なものを失いつつある。ただ、それが何かを言明することは難しい。本書は、その「何か」を死力を尽くして言葉にしようとする。 ■著者紹介: ジェニー・オデル Jenny Odell アーティスト・作家。バードウォッチング、スクリーンショットの収集、おかしな電子商取引の解析など「観察」をともなう作品を多く発表し、フェイスブック、インターネット・アーカイブ、サンフランシスコ都市計画局、レコロジーSF(ゴミ収集業者)など多様な団体で招聘アーティストとなった。アメリカ国内のほか、欧州、中国、中東などでも作品の展示が行われている。2013~2021年スタンフォード大学講師。カリフォルニア州オークランド在住。本書『何もしない』はバラク・オバマ年間ベストブックに選出された。 Kindle→https://amzn.to/3ulVIe7
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奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき
¥2,420
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心の傷もわかりあえなさも、 すべてを詩にしたとき、母を愛せるようになった――。 この世の痛みの声に耳を澄ます詩人が、 母、父、心の傷、そして回復までを綴ったエッセイ集。 奥歯を噛みしめて耐えること、奥歯を噛みしめて愛すること。 何もできなかったあのころ。それは、詩のうまれゆく時間であった。 生きることそれ自体が、詩になる。 それは特別なことではなく、あなたの人生もまた詩なのだ。 寒さに震える心をそっと包み込む、かぎりなくあたたかな30篇のエッセイ。 キム・ソヨン「日本の読者へ」と、三角みづ紀(詩人)による応答エッセイを付す。 目次 日本の読者へ はじめに 1 母を終えた母 2 口があるということ 慶州市千軍洞の敵産家屋 振り返らせる 歩いてそこへ行く 少し違うこと 懐中電灯を照らしながら歩いた夜 場所愛 topophilia 間隙の卑しさの中で 祈りをしばしやめること 私を煩わせる「無」 パンと彼女 失敗がきらめく 「積ん読」と「積ん読の対義語」 無能の人 あらゆる者の視点 3 儚い喜び 4 「途方もなさ」について じたばたのつぎのステップ 音なき岩 皮膚を剥がす 奥歯を噛みしめる わたしが詩人なら 楯突く時間 得る 二〇三〇年一月一日 火曜日 晴れ 明日は何をしようか 木の箸と木彫りの人形 平和であれ 5 二箱の手紙 応答 忘れないために、手放すために 三角みづ紀 監訳者あとがき たとえ奥歯はすりへろうとも 著者プロフィール キム・ソヨン (キム ソヨン) (著) 詩人。詩集に『数学者の朝』(クオン、2023)、『極まる』、『光たちの疲れが夜を引き寄せる』、『涙という骨』『 iへ』ほか。エッセイ集に『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(クオン、2021、第8回日本翻訳大賞)、『心の辞典』ほか。露雀洪思容文学賞、現代文学賞、李陸史詩文学賞、現代詩作品賞などを受賞。 姜信子 (キョウノブコ) (監訳) きょう・のぶこ/カン・シンジャ 作家。横浜生まれ。主な著書に『語りと祈り』、『はじまれ、ふたたび いのちの歌をめぐる旅』、『現代説経集』、『声 千年先に届くほどに』、『棄郷ノート』、山内明美との共著『忘却の野に春を想う』ほか多数。編書に、谺雄二『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』、『金石範評論集Ⅰ 文学・言語論』、『金石範評論集Ⅱ 思想・歴史論』。訳書に、『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(クオン、第8回日本翻訳大賞)、李清俊『あなたたちの天国』、ホ・ヨンソン『海女たち』(共訳)ほか。 奥歯翻訳委員会 (オクバホンヤクイインカイ) (訳) 李和静、佐藤里愛、申樹浩、田畑智子、永妻由香里、バーチ美和、ほとりさよ、松原佳澄 『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(クオン)で第8回日本翻訳大賞を受賞。
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音楽(ビート)ライター下村誠アンソロジー 永遠の無垢
¥2,750
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1970年代~1990年代の日本の音楽シーンは音楽雑誌も熱かった! かつて下村誠という音楽ライターがいた。活動していたのは、主に1970年代後半から90年代。『シンプジャーナル』など音楽雑誌を中心に、ミュージシャンの想いや活動、魅力を伝えた。音楽ライターであると同時にミュージシャンでもあった彼は自らのインディーズレーベルを設立し、音楽をつくり、若いミュージシャンも発掘して、育てた。1970年代~90年代というと、ちょうど、日本人の生活スタイルや価値観が大きく変わってきた時期。そんな時代を切り開き、自由で多様な音楽シーンを拓いてきたミュージシャンたちの若き日の言葉を、下村誠が遺した音楽雑誌の記事を通して伝えるアンソロジー。 【目次】 第一章 音楽(ビート)ライター下村誠の仕事1 アルフィー/伊藤銀次/エコーズ/大塚まさじ/吉川晃司/佐藤奈々子 第二章 時代と音楽シーン 第三章 音楽(ビート)ライター下村誠の仕事2 ザ・ストリート・スライダーズ/ザ・ストリート・ビーツ/ザ・ブルーハーツ/篠原太郎/シバ/白鳥英美子/ジュンスカイウォーカーズ/高田渡/友部正人/中川イサト/西岡恭蔵/浜田省吾/ふきのとう/真島昌利 第四章 アーティストからの言葉(インタビュー) 西本明 スズキコージ 第五章 仲間たちからの言葉 付録 下村誠の詩(うた)/1954~2006 下村誠と彼が生きた時代の音楽シーンと世相年表 特別寄稿 田家秀樹 山本智志 中川五郎
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おてあげ 第1号
¥1,100
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困ってる人文編集者の会 『おてあげ』第1号 「本のまわりの困りごと」をテーマに編集者仲間でZINEをつくりました。 特集は編集者や書店員、ブックデザイナーなど本の世界ではたらくひとびとのエッセイ〈わたしのおてあげ〉。そのほか、発行の「困ってる人文編集者の会」メンバーの書籍編集者3人による鼎談や日記もあります。 「わたしたちはつねに困りごとともにある。だからこそ、困りごとを介してわたしたちは知り合い、応援し合えるような気がしています」(「はじめに」より) 目次 はじめに おてあげ前史…竹田純 2022年、読んでよかった本…困ってる人文編集者の会 【特集】わたしのおてあげ 怒られ編集者のための著者様対応マニュアル…根曲がり竹(書籍編集者) 飯田、おまいだったのか。いつも本を仕入れていたのは。飯田はぐったりとめをつぶったまま、うなづきました。…飯田正人 (書店バイヤー) きこりの泉…大口典子(ブックデザイナー) 限界集落ブックサイト編集部からの通信…T・Y生(ブックサイト編集者) いいやつで居続けるには運が必要…野村玲央(書籍編集者) ウリコヤンイの響き…水越麻由子(書店員) ・こまへん日記 2023年・春…困ってる人文編集者の会 ・プロフィール一覧 ・編集後記 執筆:竹田純/麻田江里子/柴山浩紀/根曲がり竹/飯田正人/大口典子/T・Y生/野村玲央/水越麻由子 発行:困ってる人文編集者の会(麻田江里子、柴山浩紀、竹田純) デザイン:髙井愛
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おてあげ 第2号
¥1,100
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「本のまわりの困りごと」をテーマに編集者仲間でZINEをつくりました。 特集:がまん 目次 巻頭言 がまん 柴山浩紀 鼎談 2023年上半期読んでよかった本と、わたしのがまん 困ってる人文編集者の会 エッセイ わたしのおてあげ イマジナリ ササキエイコ もちろん、これはたとえばなしです。 非実在系課代 或るブックデザイナーの一日 風間勇人+小川恵子 コロナになるということ 一ノ瀬翔太 オシャレ邦画イキリ編集者問題 稲松 なに言ってるかわからない 鈴木久仁子 こまへん日記 2023年9月28日〜10月2日 困ってる人文編集者の会 おてあげ通信
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ノンバイナリー 30人が語るジェンダーとアイデンティティ
¥3,300
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10代から50代まで、職業も人種もジェンダー表現もさまざまなノンバイナリーたちが、自身を率直に語る回想録。 きっとあなたも気づくはず。ノンバイナリーとして生きているのは、まさしくここ、自分たちの町に住む、隣人、同僚、友人、家族、愛する人なのだと。 近年、ジェンダーを論じる際には、旧来の男女二元論を超えるようになってきている。本書は現代社会に生きる「ノンバイナリー」(ジェンダー・アイデンティティが男女の二枠に当てはまらない人)たち30人の率直な語りを集め、ジェンダーとは何かという問いに真正面から向き合う。 目次 序 文 ジェンダークィアからノンバイナリー、そして…… (リキ・ウィルチンズ) イントロダクション (マイカ・ラジャノフ、スコット・ドウェイン) 第1部 ジェンダーとは何だろうか? 第1章 煙のなかのカタルシス (アレックス・スティット) 第2章 自分自身を脱構築する (リーヴァイ・S・ゴヴォーニ) 第3章 コアトリクエ (フェイ・ヘルナンデス) 第4章 マイカル (マイカル〝МJ〟ジョーンズ) 第5章 私のジェンダークィアバックパック (メリッサ・L・ウェルター) 第6章 スクリムショー (レイ・セオドア) 第2部 可視性――立ち上がること、そして目立つこと 第7章 それより前からジェンダークィアでいること (ジェニー・ビーミン) 第8章 トークンの一日 (サンド・C・チャ)ン 第9章 超可視性 (ヘイヴン・ウィルヴィッチ) 第10章 過酷な迷路で新風を巻き起こす (キャメロン・アッカーマン) 第11章 命の脅迫 (ジェフリー・マーシュ) 第12章 ジェンダークィアなだけで脅威ではない (ジェイス・ヴァルコア) 第3部 コミュニティ――私たちの居場所を作ること 第13章 私は何者だろうか? (CK・コームス) 第14章 信仰をめぐる考察 (ジェイ・ウェア) 第15章 あなたのニブリングだとカミングアウトする――知り合いみんなにジェンダークィアだと話して何が起こったか(シンクレア・セクスミス) 第16章 紫のマニキュア ジェイミー・プライス 第17章 地図にない道――アジェンダーの10代を育てて (アビゲイル) 第18章 名前はいつも変わらない (ケイティ・クーンス) 第4部 トランスとして十分であること――表現し、違いを明確化する 第19章 小文字のQ (キャル・スパロウ) 第20章 傍観者でいることに甘んじてはいけない (スージー・チェイス) 第21章 あなたには私が見える (ブライアン・ジェイ・イーリィ) 第22章 服がジェンダーとジェンダークィアを作る (オーブリ・ドレイク) 第23章 カササギの飛翔 (アダム〝ピカピカ〟スティーブンソン) 第24章 私の風景のなかのよそ者 (s・e・スミス) 第5部 二元性を再定義する――ジェンダーの矛盾と可能性 第25章 ふたつではない (エイブリー・エリクソン) 第26章 キッチンシンク・ジェンダー (ニノ・シプリ) 第27章 パンクで育つことがジェンダー・ノンコンフォーミングとして生きることを教えてくれた (クリストファー・ソト) 第28章 ゆりかごでおやすみ、バイナリー (ジュールス・デラクルーズ) 第29章 ジェンダーを探す旅に出て、また元の場所に戻る (コーリー・マーティン=デイモン) 第30章 ノン/バイナリーを再考する (イーライ・アーリック) 謝 辞 訳者あとがき 原 注 寄稿者たち
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言葉の風景、哲学のレンズ
¥1,430
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言葉のコミュニケーションは、希望と切実さと複雑さに満ちている。 「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位『言葉の展望台』著者が贈る、最新哲学エッセイ! 「痛み」を伝える言葉、webの中の私の「言葉だけの場所」、「どういたしまして」の可愛さ、当事者視点からの語りかた、「からかい」が起きる場面、メタファーが見せてくれるもの、定義することへの懐疑、カミングアウトの意味とその先……。 さまざまな哲学の概念や理論はそれぞれが一個のレンズで、このレンズを使って見た風景と、別のレンズを使って見た風景と、その両方を通した風景はすべて違っているかもしれないし、そのどれかが正しいわけではないかもしれない。でもいろいろなレンズを通してみることで、裸眼で見たのとは違う風景の可能性に気づき、新しい仕方で物事を理解したり語ったりしていくきっかけになるかもしれない。(本書「はじめに」より) 【目次】 痛みを伝える 言葉だけの場所 「どういたしまして!」の正体 該当せず からかいの輪のなかで たった一言でこんなにもずるい 給料日だね! 言葉のフィールド カミングアウト ぐねぐねと進む 安全な場所ーー『作りたい女と食べたい女』 命題を背負う 一緒に生きていくために 著者について 三木 那由他 1985年、神奈川県生まれ。2013年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。2015年、博士(文学)。現在、大阪大学大学院人文学研究科講師。著書に『話し手の意味の心理性と公共性』(勁草書房、2019年)、『グライス 理性の哲学ーーコミュニケーションから形而上学まで』(勁草書房、2022年)、『言葉の展望台』(講談社、2022年)、『会話を哲学する』(光文社新書、2022年)、共著書に『シリーズ 新・心の哲学1 認知篇』(勁草書房、2014年)、共訳書にロバ―ト・ブランダム『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(上下巻、勁草書房、2020年)がある。 Kindle→https://amzn.to/3R1Xgmp
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ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝 文庫
¥1,441
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急成長を遂げた周辺国からの侵略恐怖、増加する貧窮移民の不安、友好国へのぬぐいがたい不信、新たな感染症の脅威……「ドラキュラ」の恐怖と魅力の源泉には、黄昏を迎えた大英帝国の外国恐怖症があった。ゴシック・ホラーの金字塔に織り込まれた、ヴィクトリア朝イギリス社会の闇を描き出す! 世界でもっとも有名な吸血鬼「ドラキュラ」。 数ある吸血鬼作品のなかでも特権的な地位を得て、現代に至るまで映像化が繰り返され、日本では吸血鬼の代名詞にもなっています。 そのドラキュラの恐怖と魅力の源泉には、19世紀末イギリス社会に蔓延する深刻な外国恐怖症がありました。 「太陽の沈まぬ帝国」、「世界の工場」と謳われた栄光は過ぎ去り、軍事・経済ともに急成長を遂げつつある周辺国からの侵略恐怖、増え続けるユダヤ人など貧窮移民への不安、搾取してきたアジアの植民地から入ってくる新たな感染症の脅威……。 落日の大英帝国に生きる人々は心の奥底で何を恐れ、そしてドラキュラは生みだされたのか。 『パンチ』などに掲載された風刺画をふんだんに使いながら、ゴシック・ホラーの金字塔から読み解く世紀末ヴィクトリア朝の社会! 目次 イントロダクション 第1章 ドラキュラの謎 第2章 ドラキュラの年は西暦何年か 帝国主義の世紀末 第3章 侵略恐怖と海峡トンネル計画の挫折 第4章 アメリカ恐怖と「栄光ある孤立」の終焉 反ユダヤ主義の世紀末 第5章 ユダヤ人恐怖と外国人法の成立 第6章 混血恐怖とホロコースト パストゥール革命の世紀末 第7章 コレラ恐怖と衛生改革 第8章 瘴気恐怖と細菌恐怖 おわりに――ヴィクトリア朝外国恐怖症の文化研究 増補 もうひとつの外国恐怖症――エミール・ゾラの〈猥褻〉小説と検閲 学術文庫版あとがき 引用史料一覧 コラム 吸血鬼の系譜/シャルコーの催眠術/一八九三年一〇月二日のピカディリ・サーカス/ダイヤモンド・ジュビリー/火星人/海峡トンネル・パニック/ベアリング銀行の投機失敗/ロスチャイルド一族の結婚/ロンドンとテムズ川の汚染……ほか 著者について 丹治 愛 1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。著書に『神を殺した男』、『モダニズムの詩学』、『批評理論』(編)、『二〇世紀「英国」小説の展開』(共編)、訳書にヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』、ブラム・ストーカー『ドラキュラ』(共訳)などがある。 Kindle→https://amzn.to/3sMvMb7
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ドラキュラ 文庫
¥1,760
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トランシルヴァニア山中の城に潜んでいたドラキュラ伯爵は、獲物を求めて英国ロンドンへ向かう。嵐の中の帆船を意のままに操り、コウモリに姿を変えて忍び寄る魔の手から、ロンドン市民は逃れることができるのか。吸血鬼文学の不朽の名作。 Kindle→https://amzn.to/40EAGDP
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[再入荷待ち]ひみつのしつもん 文庫
¥792
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PR誌『ちくま』名物連載「ネにもつタイプ」第三弾、待望の文庫化! 単行本未収録回大増量!! もっとくらくら、ずっとわくわく、自室ではじまる頭のなかの大冒険、 ハマりだしたらぬけだせない魅惑のキシモトワールドへようこそ。 「セキュリティ対策で訊かれる子供の頃の親友の名前が思い出せない」(「ひみつのしつもん」)、「部屋のなかに見知らぬネジが落ちている」(「ネジ」)、「自尊心を保つため家のなかで自分よりダメなやつを探す」(「哀しみのブレーメン」)、「花火で打ち上げられる夏の思い出」(「花火大会」)etc.日常の裂け目から広がる奇想天外、抱腹絶倒のキシモトワールド! 「ちくま」名物連載、文庫化第三弾!! イラストはクラフト・エヴィング商會。 【目次】 運動 ふるさと アレキサンドリア 大地の歌 カブキ 哀しみのブレーメン 体操 会員 恋 不治の病 名は体を 羊羹 夜 ベスト3 雨と洗濯 地獄 たき火 初心 七月の私 エクストリーム物件 洗濯日和 パンクチュアル 爆心地 渋滞 尻の記 分岐点 夏 履歴 星の流れに 赤いリボン 成長の瞬間 ハリウッド その者 列聖 シュレディンガーのポスト ディストピア 組織 正月連想 天井の祖母 デパート ネジ マッチポイント ぬの力 カバディ性 敵 人生の法則一および二 ひみつのしつもん 新しいツボ 海賊の夢 サークルK 分岐 私は覚えていない 裏 「可愛い」のこと お婆さんのパン 落ち葉掃き 茶色 ひぎる センター 友 河童 父 セリフ三選 花火大会 フィナーレ あとがき 文庫版あとがき 著者について 岸本 佐知子(きしもと・さちこ):上智大学文学部英文学科卒業。翻訳家。主な訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、ニコルソン・ベイカー『中二階』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、リディア・デイヴィス『話の終わり』、スティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』、ショーン・タン『セミ』、アリ・スミス『五月 その他の短篇』。編訳書に『変愛小説集』、『楽しい夜』、『コドモノセカイ』など。著書に『気になる部分』、『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞)、『なんらかの事情』、『死ぬまでに行きたい海』など。
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起きられない朝のための短歌入門
¥1,870
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我妻俊樹と平岡直子が対談形式で送る、 ストレンジャー(よそ者)のための短歌入門。 <扱われるテーマ> 「最初の一首」のつくりかた/スランプののりこえ方/口語と文語 連作のつくりかた/いい批評とは何か/破調/学生短歌会/新人賞 同人誌と歌集/「人生派」と「言葉派」/信頼できない語り手/作中主体とは何か/テーマ詠の難しさ 目次 はじめに(平岡直子) 第1部 つくる 第2部 よむ 第3部 ふたたび、つくる おわりに(我妻俊樹) 著者作品二十首 著者プロフィール 我妻俊樹 (アガツマ トシキ) (著/文) 1968年神奈川県生まれ。2002年頃より短歌をはじめる。2016年、同人誌「率」十号誌上歌集として「足の踏み場、象の墓場」を発表。2023年に第一歌集『カメラは光ることをやめて触った』(書肆侃侃房)上梓。平岡直子とネットプリント「ウマとヒマワリ」を不定期発行中。2005年「歌舞伎」で第三回ビーケーワン怪談大賞を受賞し、怪談作家としても活動する。著書に『奇談百物語 蠢記』(竹書房怪談文庫)などがある。 平岡直子 (ヒラオカ ナオコ) (著/文) 歌人。1984年に神奈川県に生まれ、長野県に育つ。2006年、早稲田短歌会に入会し、本格的に作歌をはじめる。2012年、連作「光と、ひかりの届く先」で第23回歌壇賞受賞。2013年、我妻俊樹とネットプリント「馬とひまわり」( のちに「ウマとヒマワリ」)の発行をはじめる。2021年に歌集『みじかい髪も長い髪も炎』を刊行、同歌集で第66回現代歌人協会賞を受賞。2022年には川柳句集『Ladies and』を刊行。現在「外出」同人。
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これより先には入れません
¥1,650
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谷川俊太郎と木下龍也の書き下ろしの共著を、出版社名を入れない「同人誌」(同好の士が集まってつくる本)として制作しました。 詩人ふたりが数行の短い詩を交互に書きつぎ、ひとつの作品をつくる詩の形式「対詩」。本書では、詩と短歌による延べ40回にわたるやりとりをおさめました。巻末では、木下さんによる「ひとり感想戦」を収録。その時々の感情まで知ることができます。 * * * 僕にとって『これより先には入れません』は一対一の戦いでした。どの場面にも技術+勘+運+奇跡が必要でした。圧倒的な才能+経験値を前にして何ができたのか、できなかったのか。ぜひ本書でご覧ください。(木下龍也) * * * 『これより先には入れません』 著者:谷川俊太郎 木下龍也 仕様:B6変型/並製/134頁 価格:1,650円(1,500円+税) 販売会社:ナナロク社 【著者プロフィール】 谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) 1931年東京生まれ。詩人。 木下龍也(きのした・たつや) 1988年山口生まれ。歌人。
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群像 2023年12月号
¥1,550
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文×論。 【連作】 「耳たぶに触れる」小川洋子 【中篇一挙掲載】 「春の苺」青木淳悟 「猿の戴冠式」小砂川チト 「コレクターズ・ハイ」村雲菜月 【『マルクス解体 プロメテウスの夢とその先』刊行記念】 「資本主義の先にあるもの」斎藤幸平、聞き手・構成=斎藤哲也 【『「誰でもよいあなた」へ——投壜通信』刊行記念】 ・書評 「小説にとっての庭、そして「誰でもよいあなた」」町屋良平 ・本の名刺 『「誰でもよいあなた」へ——投壜通信』伊藤潤一郎 【New Manual】 「ワンピース旅をする」山内マリコ 【秋のエッセイフェス】 「恋愛アニメの雪月花」石田光規 「星座が街に溶け込めば」久保勇貴 「断ち切られた悲しみ」﨑川修 「「#国は安楽死を認めてください」について、どう考えるべきか」末木新 「スナック涼のこと」武塙麻衣子 「「おいしい」のリハビリ」寺本愛 「海を眺める」頭山ゆう紀 「研究の愉しみ」徳田功 「ふたつか、ひとつか」ひらいめぐみ 「「教養としての」とは何なのか」牧野智和 「仏前のフェミニズム」ユリ・アボ 【続々完結・最終回】 「翔ぶ女たち」小川公代 「磯崎新論」田中純 「こんな日もある 競馬徒然草」古井由吉 【本の名刺】 『トゥデイズ』長嶋有 【連載・書評】 町田康/井戸川射子/上田岳弘/保坂和志/堀江敏幸/丸山俊一/新田啓子/岩内章太郎/ 吉岡乾/岩川ありさ/戸谷洋志/松村圭一郎/木下龍也/諏訪部浩一/青葉市子/ 鎌田裕樹/奈倉有里/宇野常寛/永井玲衣/百瀬文/三木那由他/竹田ダニエル/穂村弘/ くどうれいん/石井ゆかり/大澤真幸/川勝徳重/年森瑛/小池水音/小林エリカ/高柳聡子
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ルールはそもそもなんのためにあるのか
¥880
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ブルシットなルールに従う前に考えてみよう! この国で疲弊しているあなたには「法哲学」が必要だ 決められたことには疑問も持たず従うことが 正しいと思っている人が日本社会には多い。 だが、ルールはどういう趣旨で存在するのか、 その目的を理解した上で従うものではないか? ルールの原理を問い、武器に変える法哲学入門。 --------------- ルールは、そもそも何でそういうルールが作られたのかという目的を考えなければ理解できないし、また、それを忠実に守ることによって自分が得られる利益と、それを破ることによって得られる利益とを天秤にかける必要も出てくる。…… 私は、守った人が損をするルールはダメルールだと考えている。その意味では日本の議会、政府、自治体は、ルール作りがヘタッぴだなーと思っている。そういう怒りを込めて、この本を書こう。 …… フランスのアナーキスト、ピエール・ジョセフ・プルードンは言った、「法律は、金持ちにとっては蜘蛛の巣。政府にとっては漁網、人民にとってはいくら身をよじっても脱けられない罠」だと。まさに今の日本の状況そのものじゃないか!…… こんな日本でルールをどう語ったら良いのか。政府や役所を信頼してもしょうがないから、庶民が各自の生活と命を守るための自生的なルールの可能性を考えてみよう。 (はじめにより) --------------- === 【目次】 第1章 ルールは何のために生まれたのか …さまざまな局面に則して多様なルールが作られた 第2章 ルールとして成り立つ必須条件 …人は自分が損をしてでも公平さを求める 第3章 フェアプレーの精神 …ルールに反してなければいいのか? 第4章 時代に応じて変わるべきルールもある …いつまで異性同士の結婚にこだわる? 第5章 復讐するは誰にあり? …世界が滅ぼうとも刑は執行されねばならない 第6章 なぜ人々は立ち止まらないのか …利己的な人々が自ずと社会秩序を作る 第7章 こんなルールは嫌だ! …中途半端なルールは混乱を生む 第8章 民主主義は公正じゃない …多数決は根拠のない偏見までも温存する 著者について 住吉 雅美(すみよし・まさみ):1961年北海道生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。山形大学人文学部助教授を経て、現在、青山学院大学法学部教授(法哲学)。著書に『哄笑するエゴイスト――マックス・シュティルナーの近代合理主義批判』(風行社)、『あぶない法哲学――常識に盾突く思考のレッスン』(講談社現代新書)がある。 Kindle→https://amzn.to/3T31uMj
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所有と分配の人類学 文庫
¥1,650
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「わたしのもの」と「誰かのもの」 両者のスキマから社会を捉え返す。 解説 鷲田清一 === これは「わたしのもの」ではなかったのだろうか。調査地でのある出来事から、私的所有の感覚がゆらぐ経験をした著者は、所有への違和感を抱きつつエチオピアの農村へ向かう。畑を耕す牛、畑になる穀物、台所道具、生活する人々など、ミクロなものに目を向けて調査していくなかで見えてきたものとは? 作物は頻繁に分配され、持てる人から貧しい人に与えられる。土地を所有することと利用することの関係。国家による「土地」のコントロール。様々な角度から私的所有をめぐる謎を掘り下げていく。気鋭の文化人類学者による鮮烈なデビュー作。 === たびたび日本とエチオピアを往復するうちに、私自身がしだいにデータをとるための「調査」という型から解き放たれていくようになった。村人とともに日々を過ごす。そんな時間が積み重なっていくと、何かをこちらの尺度から「調べる」のではなく、人びとの暮らしのささやかな営みに目が向きはじめる。・・・・・・気がついてみれば、村の生活のありとあらゆるモノが、この「所有」という問いとつながっていた。【はじめに】より === 【目次】 はじめに―「わたしのもの」のゆらぎ 第1章 所有と分配の人類学 第2章 多民族化する農村社会 第Ⅰ部 富をめぐる攻防 第3章 土地から生み出される富のゆくえ 第4章 富を動かす「おそれ」の力 第5章 分配の相互行為 第6章 所有と分配の力学 第Ⅱ部 行為としての所有 第7章 土地の「利用」が「所有」をつくる 第8章 選ばれる分配関係 第9章 せめぎあう所有と分配 第Ⅲ部 歴史が生み出す場の力 第10章 国家の所有と対峙する 第11章 国家の記憶と空間の再構築 第12章 歴史の力 第13章 所有を支える力学 著者について 松村 圭一郎(まつむら・けいいちろう):1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『くらしのアナキズム』『小さき者たちの』『うしろめたさの人類学』(第72 回毎日出版文化賞特別賞、いずれもミシマ社)、『旋回する人類学』(講談社)、『これからの大学』(春秋社)、『ブックガイドシリーズ 基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『はみだしの人類学』(NHK出版)など。共編著に『文化人類学との人類学』(黒鳥社)がある。
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スローフード宣言
¥1,980
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オーガニックの母が辿り着いた未来のかたち 半世紀前―カルフォルニア州バークレーの小さなレストランから「おいしい革命」は始まった。 全米に地産地消を広げ、世界中の料理人と教育者に影響を与えた著者の集大成 ‐‐‐ “オーガニックの母”アリス・ウォータースが、生涯のテーマであるスローフードの世界観についてファストフードの世界観と比較しながら初めて語る。 私たちは食べることを通じてその世界を生きている。 「何を大切にし、どんな世界をつくりたいのか」 1970年代から人と食と地球に人生を捧げた著者が問いかける。 読み終えたとき、目の前の食事から、忘れかけていた大切なものが見えてくる。 美しさ、働く喜び、シンプルであること…… 私たちのこころとからだを解きほぐす滋味あふれる言葉たち。 ほんの少し足をとめて、世界の豊かさを感じてみませんか。 本書「はじめに」より 「この本でお伝えするのは、食べることが人の暮らしと世界にどのような影響をもたらしてきたか、そして、その道筋を変えるために私たちにできることは何かということです。参考文献を並べた学術的なものではありません。すべて、実体験からお話します。食べることは、生きること。これが私の人生を導く哲学なのです。」 目次 はじめに ファストフード 文化便利であること いつでも同じ あるのがあたりまえ 広告への信頼 安さが一番 多いほどいい スピード スローフード文化 美しさ生物多様性 季節を感じること 預かる責任 働く喜び シンプルであること 生かしあうつながり 終章 どう食べるか、どう生きるか あとがき、謝辞 訳者あとがき 著者プロフィール アリス・ウォータース (アリスウォータース) (著/文) アメリカで最も予約が取れないと言われるレストラン「シェ・パニース」のオーナーであり、世界中にスローフードを普及させ、「おいしい革命」を引き起こした料理人。1971年にカリフォルニア州バークレーでレストランを開業し、地産地消、有機栽培、食の安全、ファーマーズ・マーケットなど、今や食のトレンドとなった重要なコンセプトを実践、それはスローフード革命として世界中に広がった。ライフワークの一つとなっている「エディブル・スクールヤード(食育菜園)」は、学校の校庭に生徒がともに育て、ともに調理し、ともに食べるという体験を通して、生命(いのち)のつながりを学び、人間としての成長を促す教育活動として「エディブル教育」に発展し、日本にも広がっている。 小野寺愛 (オノデラアイ) (翻訳) 国際交流NGOピースボートに16年間勤務し、世界中を旅する中で「グローバルな課題の答えはローカルにある」という答えを得て、一般社団法人そっかを共同設立。海と森を園庭とする保育施設「うみのこ」や小学生放課後の自然学校「黒門とびうおクラブ」を運営中。2018年著者来日の際に通訳を担当。日本スローフード協会三浦半島支部代表、エディブルスクールヤード・ジャパンのアンバサダー。 Kindle→https://amzn.to/3uiebbJ
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スポーツウォッシング
¥1,144
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「為政者に都合の悪い政治や社会の歪みをスポーツを利用して覆い隠す行為」として、2020東京オリンピックの頃から日本でも注目され始めたスポーツウォッシング。 スポーツはなぜ”悪事の洗濯”に利用されるのか。 その歴史やメカニズムをひもとき、識者への取材を通して考察したところ、スポーツに対する我々の認識が類型的で旧態依然としていることが原因の一端だと見えてきた。 洪水のように連日報じられるスポーツニュース。 我々は知らないうちに”洗濯”の渦の中に巻き込まれている! 「なぜスポーツに政治を持ち込むなと言われるのか」「なぜ日本のアスリートは声をあげないのか」「ナショナリズムとヘテロセクシャルを基本とした現代スポーツの旧さ」「スポーツと国家の関係」「スポーツと人権・差別・ジェンダー・平和の望ましいあり方」などを考える、日本初「スポーツウォッシング」をタイトルに冠した一冊。 目次 第一部 スポーツウォッシングとは何か 身近に潜むスポーツウォッシング スポーツウォッシングの歴史 スポーツウォッシングのメカニズム 第二部 スポーツウォッシングについて考える 「社会にとってスポーツとは何か」を問い直す必要がある ──平尾剛 「国家によるスポーツの目的外使用」オリンピックのあり方を考える ──二宮清純 テレビがスポーツウォッシングを報道しない理由 ──本間龍 植民地主義的オリンピックは<オワコン>である ──山本敦久 スポーツをとりまく旧い考えを変えるべきとき ──山口香 著者 西村 章(にしむら あきら) 一九六四年、兵庫県生まれ。 大阪大学卒業後、雑誌編集者を経て、一九九〇年代から二輪ロードレースの取材を始め、二〇〇二年、MotoGPへ。 二〇一〇年、第一七回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。 二〇一一年、第二二回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。 著書に『MotoGP最速ライダーの肖像』(集英社新書)『再起せよ スズキMotoGPの一七五二日』『MotoGPでメシを喰う』(三栄)など。 Kindle→https://amzn.to/3R2x7nq
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テスト・ジャンキー 薬物ポルノ時代のセックス、ドラッグ、生政治
¥4,400
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現代資本主義世界を統治する薬物ポルノ体制とは何か? トランス男性にしてフーコーやバトラー、ハラウェイ、ドゥルーズ=ガタリやデリダらの遺産を引き継ぐ著者が、テストステロンによる性別移行の実践と、補綴技術を介した性愛の限りない変容、そして〈悦びの力〉を肯定する衝撃のテクスト。差別を受けてきた性的実存の尊厳を根底から擁護する、新たなカウンター薬物ポルノ革命到来のために。 目次 著者注記 序 1 君の死 ビデオ挿入 2 薬物ポルノ時代 マスターベーションの共同作業 〈悦びの力〉(POTENTIA GAUDENDI) 興奮と制御 3 テストジェル 注射 Tとの逢引き 4 テクノセクシュアリティの歴史 5 どの点でVDの身体は実験的なコンテクストの要素になるのか 最初のセックス契約 第一級の雌犬 中毒 6 テクノジェンダー 異性愛の黄昏 7 Tになること 状態‐ソファ‐身体‐分子 分子になること ジェル状の悪魔 8 薬物権力 麻薬セクシュアルな魔術 身体のフィクション──性ホルモンの発明 ポップな管理──薬物ポルノ的主体化の諸様相 食用パノプティコン 規律的建築のパッケージ──ダイアルパックと食用パノプティコンの発明 9 テスト狂 君の精子と私の卵子 最後の喧嘩 出血 中毒のフラストレーション テスト狂 トランスか、ジャンキーか? 雨天順延券 赤ん坊の死骸 10 ポルノ権力 ポルノ命法──汝自身をヤレ 労働のポルノ化 セックス・コピーライト──淫乱なテクノ・シニフィアンたち パリス・ヒルトン──マックス・ウェーバーとベッドイン 都市のセックス競争 薬物ポルノの労働者 超物質的な労働 ポルノ分業 ぱっと燃え上がって、ぱっと消える 貫通される開口部と貫通する外端部 一般セックス 性労働者、サイボーグになる 11 ジミと私 処女学 ケアの政治 補綴のラッキースター ボーヴォワールなんて、くそくらえ 12 薬物ポルノ時代のジェンダー・ミクロ政治 実験、自主中毒、ミューテーション ポストクィアのミクロ政治 虐殺の政治学 自己モルモット原理 麻薬分析──フロイトとベンヤミンの批判精神の向精神薬的な起源 ドラァグキング装置 ジェンダー・バイオテロリズム 13 永遠の生 毛むくじゃらの腕 二七センチ サイズ セックス写真 口外できない死 薬物ポルノの天才 迎え酒としての注射 Tハイ 哲学を斬首する 永遠の生 訳者あとがき 訳 注 参考文献 索 引 著者プロフィール ポール・B.プレシアド (プレシアド ポール) (著) ポール・B.プレシアド(Paul B. Preciado) 1970年生まれ。スペインのブルゴス出身の哲学者。トランス・クィア活動家、キュレーター。ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチでジャック・デリダとアグネス・ヘラーに師事した後、プリンストン大学建築学科で博士号を取得。早くからトランスを自覚していたが、30代半ばからテストステロンを用い、外科手術をともなわない「緩やかなトランス」を開始。2015年に出生時に与えられたBeatrizの女性名でなくPaulを名のるようになり、2016年には戸籍上の性も「男性」に変更したが、ノンバイナリーなトランスの立場をとる。フーコー、ドゥルーズ、デリダの思想をハラウェイのサイボーグ・フェミニズムと接続し、現代の先端テクノロジー状況(先端生殖医療、サイボーグ技術、遺伝子工学、コンピューター技術、メディア技術、新薬理学、等々)におけるセクシュアリティをめぐる生政治・生権力の問題を、トランスジェンダー、クィアの立場から鋭く論じる。ニューヨーク大学やプリンストン大学の招聘教授を務めたほか、バルセロナ現代美術館、ソフィア王妃芸術センター、LUMA Arlesのキュレーターを務め、前衛的な性芸術や性文化の創造・普及の現場でも活躍している。未邦訳の著作に Pornotopia:an essay on Playboy’s architecture and biopolitics(Zone Books, 2014). Un appartement sur Uranus:Chroniques de la traversée(Grasset, 2019), Dysphoria Mundi: La révolution qui vient(Grasset, 2022)、ほか。 藤本 一勇 (フジモト カズイサ) (訳) 藤本 一勇 1966年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。現代哲学、表象・メディア論専攻。著書に『情報のマテリアリズム』(NTT出版)、『外国語学』(岩波書店)、『批判感覚の再生』(白澤社)、共著に『現代思想入門』(PHP研究所)、訳書にプレシアド『カウンターセックス宣言』『あなたがたに話す私はモンスター』、デリダ『散種』(共訳、以上 法政大学出版局)、同『プシュケー I・II』『哲学のナショナリズム』、デリダ/ルディネスコ『来たるべき世界のために』、デリダ/ハーバーマス『テロルの時代と哲学の使命』(以上 岩波書店)、バディウ『存在と出来事』『哲学の条件』(以上 藤原書店)ほか。
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人種差別の習慣 人種化された身体の現象学
¥3,080
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日常に織り込まれた差別とは 差別を体現する行動や仕草は、日常生活に知らぬ間に入り込んでいる。それは差別される者にしか気づかれない。誰もが意図せずに行ってしまう/向けられている可能性を孕む「習慣的な人種差別」。メルロ=ポンティの現象学に軸を据えながら、差別する・される身体の多様なありようを明らかにする。マジョリティのまなざしを捉え直すための必読書。 [目次] 日本語版への序文 謝辞 序論 第一章 人種差別の習慣――身体的な仕草、知覚、方向づけ 第一節 習慣と習慣的身体 第二節 習慣は社会的でありうるのか 第三節 習慣的で身体的な仕草や知覚のなかの人種差別 第四節 習慣的な人種差別と責任 第二章 人種差別と人種化される身体性の生きられた経験 第一節 人種差別と人種化の身体的な経験 第二節 白人の身体性と存在論的な拡張性 第三章 不気味さ――人種化された居心地悪い身体 第一節 不気味さ(Unheimlichkeit)と人種化された身体 第二節 家の多孔性、身体の多孔性 第三節 家は必要なのか 第四章 人種差別のまなざし――サルトルの対象存在とメルロ=ポンティの絡み合いとの間で 第一節 対他的身体、対象性、人種差別のまなざし 第二節 まなざし–対象の存在論を複雑化すること――目を向けることの様相、見られている自分自身を見るこ と、そして身体の両義性 第三節 メルロ=ポンティの絡み合いと、人種化された身体性における主体–客体の溶解 結論 訳者あとがき・解説 参考文献 索引 [著者]ヘレン・ンゴ Helen Ngo(吳莉莉) 中国系ベトナム人難民の娘としてオーストラリアで育ち、ニューヨークのストーニーブルック大学にて哲学博士号を取得。現在、三人の子どもを育てながら、ディーキン大学(メルボルン/ナーム)で特別研究員をしながら哲学を教えている。専門は、現象学、批判的人種哲学、フェミニスト哲学。共編著に、Philosophies of difference: nature, racism, and sexuate difference(Routledge, 2019)がある。 [訳者]小手川正二郎(こてがわ・しょうじろう) 現在、國學院大學文学部准教授。専攻はフランス近現代哲学、現象学。現象学の観点から、性差、人種、家族、責任などの問題に取り組んでいる。著書に『現実を解きほぐすための哲学』(トランスビュー)、『甦るレヴィナス』(水声社)など。 [訳者]酒井麻依子(さかい・まいこ) 現在、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。専攻は哲学、倫理学。著者に『メルロ=ポンティ 現れる他者/消える他者』(晃洋書房)、『フェミニスト現象学』(共著、ナカニシヤ出版)、『メルロ=ポンティ読本』(共著、法政大学出版局)など。 [訳者]野々村伊純(ののむら・いずみ) 現在、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻倫理学研究室博士課程。特別研究員(DC2)。専攻は、哲学、倫理学。論文に「世界に対する関係としての言語について」(『メルロ゠ポンティ研究』)、「自然としての文化的世界と歴史」(『哲学の門』)など。 Kindle→https://amzn.to/3QZTcmF
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翼 李箱作品集 文庫
¥1,100
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破格と哀切! 韓国文学の伝説的作家、その歓喜と苦闘の証。 陽の差さない部屋で怠惰を愛する「僕」は、隣室で妻が「来客」からもらうお金を分け与えられて……表題作「翼」ほか、近代化・植民地化に見舞われる朝鮮半島で新しい文学を求めたトップランナーの歓喜と苦闘の証たる小説、詩、日本語詩、随筆、童話など全13作を収録。 この小さな本は李箱の個性の一部を照らしたものにすぎないが、絶望や恐怖とともに、その喜びの一端でも味わっていただけたら幸いである。――斎藤真理子(訳者) 【目次】 〔詩〕烏瞰図 詩第一号 〔小説〕翼 〔日本語詩〕線に関する覚書1 〔詩〕烏瞰図 第十五号 〔小説〕蜘蛛、豚に会う 〔紀行文〕山村余情――成川紀行中の何節か 〔小説〕逢別記 〔童話〕牛とトッケビ 〔随筆〕東京 〔小説〕失花 〔書簡〕陰暦一九三六年大晦日の金起林への手紙 〔散文詩〕失楽園 〔詩〕烏瞰図 詩第四号 Kindle→https://amzn.to/49Ba7TY
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シャドウ・ワーク 文庫
¥1,210
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家事などの人間の本来的な諸活動は、市場経済を支える無払いの労働〈シャドウ・ワーク〉へと変質している。人間がシステムの従属変数となっている危機を、経済、社会、政治、知的活動などさまざまな切り口から論じ、自立・自存した生の回復を唱える。文明批評家イリイチによる現代産業社会への挑戦と警告。 目次 凡 例 序 フランス語版への序 1 平和とは人間の生き方 2 公的選択の三つの次元 3 ヴァナキュラーな価値 4 人間生活の自立と自存にしかけられた戦争 5 生き生きとした共生を求めて――民衆による探究行為―― 6 シャドウ・ワーク 注と文献解題 [解説] 友人イヴァン・イリイチの思想深化への期待………玉野井芳郎 [岩波文庫版解説] ヴァナキュラーな生を求めて………栗原 彬 イヴァン・イリイチ主要著作一覧
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人生はいつもたいがい暗い
¥1,000
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ショートエッセイZINEです。 今回は23,000字超え、ほぼ24,000字となりました。 誰に言えばいいか分からないことや思い、生活をエッセイにしております。 そのひぐらし商会のエッセイは本屋lighthouseが運営する「web灯台より」でも楽しめます→https://www.notion.so/books-lighthouse/61e03695810f4b4ab1a95b86ad5c33b7?pvs=4