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ユートピアとしての本屋 暗闇のなかの確かな場所
¥1,870
SOLD OUT
*おぺんのらくがきをご希望のかたは備考欄にてその旨お知らせください\(•ө•)/ 以下、出版社作成の紹介文です。なんか恥ずかしい。 ---------------------------------------------------------------------------------- たった一人で独立書店を立ち上げ、反差別をかかげた果敢な発言でも注目される「本屋lighthouse」の若き店主による単著。知への信頼が揺らぐ時代に、誰もが生きられる空間をつくるための実践と思考の書。 [目次] はじめに 1 本屋になるまでの話 2 メディア/クリエイターとしての本屋 3 ひとりの人間としての本屋 4 本屋にとっての反ヘイト・反差別とは 5 差別は道徳では解決しない 6 出版業界もまた差別/支配構造の中にある 7 セーファースペースとしての本屋 8 教室としての本屋 9 ユートピアとしての本屋 おわりに Kindle→https://amzn.to/3LhD8tD
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まばゆい
¥1,650
SOLD OUT
僕のマリ、待望のエッセイ集。 「苦しくて甘いよろこび 色あせることのない思い出たち」 〈植本一子さん帯文〉 書くことは自分を救うことーーそう言い切る彼女に賛同する。 私たちは似ているところがある。書かずにはいられないのだ。良いことも悪いことも、たとえ大事な人を傷つけても。 自分のために、誰かのために、きっと今日も書いている。 『常識のない喫茶店』(柏書房)にて商業デビュー、発売すぐに重版もかかるなどその実力を見せつけている僕のマリのエッセイ集。『喫茶店』に至るまでの彼女の人生を振り返る1冊でもあり、彼女の「書くこと」に関する〈核〉のようなものも見えてくる内容となりました。読後にはタイトルの『まばゆい』に込められた想いが、自ずと沁み入ってくると思います。『常識のない喫茶店』とあわせて読んでもらえるとうれしいです。 〈目次〉 まえがき 生活 注意力散漫 愛を飼う きょうだい 緘黙のファンファーレ 青さと音楽 野崎さんのこと ほろ酔い 終わりのない友情 いままでのこと、これからのこと お母さんへ あとがき 奥付・著者プロフィール 写真(カラー) 〈仕様〉 B6変形 仮フランス装 表紙用紙 クラシックリネン129kg (雪) 見返し タント100kg グレー(B-5) 帯 クロマティコトレーシング(白) 本文用紙 b7バルキー73.0kg 128p(巻末16pはカラー写真) 〈著者プロフィール〉 僕のマリ 1992年福岡県生まれ。2018年活動開始。同年、短編集『いかれた慕情』を発表。2021年には柏書房より『常識のない喫茶店』を刊行。犬が好き。 Twitter:@bokunotenshi_ 品子(写真) 1992年生まれのいて座。2016年に写真集「街の灯」を制作。現在、喫茶店で働きながら気ままに写真を撮っています。
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おぺん選書便(3冊/5500円くらいのやつ)
¥5,500
SOLD OUT
本3冊+lighthouseロゴトートバッグ1つのセットです。 本3冊でだいたい5500円(税込)くらいになるように選書します。 設定金額に届かない分をトートバッグで吸収するスタイルです(トートバッグ単体は1000円+税で販売中)。 備考欄に ・トートバッグの色(ナチュラル/ネイビー) ・読みたいジャンルやテーマ(3つまで) ・くわえてNGのジャンルやテーマ、作家などがあれば(これは読みたくない!というものを知れたほうがありがいもので……) ・そのほか細かい希望があれば遠慮なくどうぞ あたりをご記入ください。 この本は入れてくれ、という「注文」もなんなりと。 そのほか質問などあればお問い合わせくださいませ。 *1万円選書のサービス「ブックカルテ」にも参加していますので、そちらのご利用も大歓迎です https://bookkarte.com
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ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ
¥2,530
SOLD OUT
コギャル、都会と地方、モバイルメディア、F1、音楽、フェミニズム、漫画、ボディ・プロジェクト、社会運動、アート等、多様な文化の側面から逆なでに読み解くカルチュラル・スタディーズ入門。またカルチュラル・スタディーズとはなにか? 今までのカルチュラル・スタディーズの軌跡を概観しつつ、これからの課題についても示唆した意欲作。 目次 第1章 モバイルメディアの殻・繭・棘(ケイン樹里安) 第1節 殻と繭 第2節 監視vsチル 第3節 棘 第4節 夢と悪夢のスマートシティ 第5節 全力と諦念 研究コトハジメ:深夜のマクド 第2章 「ここ」ではない「どこか」へ:都会と田舎をめぐる若者の物語を移動/越境から考える(清水友理子) 第1節 移動は「田舎から都会へ」から「都会から田舎へ」へ? 第2節 どこへでも行ける?フラット化=ポスト・アーバン化する社会 第3節 さらに遠くへ、あるいは、ずっと地元のままで? 第4節 「田舎vs都会」を超えて 研究コトハジメ:フィールドに出る一歩手前の準備:五感を働かせる 第3章 奪い・奪われ・奪い返すスタイル:サブカルチャーとしてコギャルを読み解く(関根麻里恵) 第1節 サブカルチャーとは何か 第2節 コギャルというサブカルチャー 第3節 スタイルをめぐる闘争と交渉 第4節 進化する(コ)ギャルスタイル 研究コトハジメ:『GALS!』が教えてくれたこと:フィクション作品が与えた影響について 第4章 フレンチポップのなかのジェンダー構造:ラブソングにおける対抗的実践を読みとる(中條千晴) 第1節 フレンチポップのラブソングに見る男女の関係性 第2節 現代フランスとフェミニズム 第3節 アンジェルの『Balance ton quoi』に見る実践 第4節 結論(づけないために) 研究コトハジメ:ポピュラー音楽を分析する 第5章 レズビアンの剥片化に抗して:『作りたい女と食べたい女』を読む(竹田恵子) 第1節 セクシュアル・マイノリティの存在・アイデンティティ・権利 第2節 ポルノ、そして「百合」から「レズビアン」の表象へ 第3節 「レズビアン」存在の剥片化に抗して 研究コトハジメ:「自分のありかたを発明する」 第6章 スポーツのファンダム:クルマ文化とF1(加藤昌弘) 第1節 参加型文化としてのF1のファンダムを捉え直す 第2節 F1と映像メディア 第3節 グローバルなスポーツはナショナリズムを変えるのか 第4節 グローバル資本主義と格差の問題 第5節 女性とF1のかかわり方 第6節 F1を「見る」ことと「遊ぶ」こと 研究コトハジメ:「好き」を仕事(研究)にすべきか 第7章 創られる理想、作られる身体:私たちはどのようにボディ・プロジェクトへと向かうのか(竹﨑一真) 第1節 身体をどうとらえるか? 第2節 ポスト工業社会と身体の理想 第3節 コンフィデンス・カルチャーとしてのボディ・プロジェクト 第4節 身体から社会をゆさぶる 研究コトハジメ:記号であり生モノでもある筋肉 第8章 「黒い暴動」:移民たちはなぜ踊り始めたのか(稲垣健志) 第1節 奴隷たちの隠れた抵抗 第2節 「ロンドンは僕のための場所」か?:イギリスにおけるレイシズム 第3節 カーニヴァルを再創造する 第4節 「危機」を取り締まる 研究コトハジメ:「真似る」という文化実践 第9章 『三つ目がとおる』と失われた過去の〈場所〉マヤ文明(鋤柄史子) 第1節 二つの表象:三つ目とマヤ文明 第2節 マヤ文明表象とポストコロニアリズム 第3節 戦後日本のオカルトカルチャーと手塚のジレンマ 研究コトハジメ:ゆさぶる「目」を身につける 第10章 オンライン空間の文化と社会参加:韓国におけるウトロ地区支援の一端(全ウンフィ) 第1節 オンライン空間に浮かび上がる「社会」 第2節 文化を基盤とする社会空間 第3節 遊びの空間を橋渡しする人々 第4節 サブカルチャーの空間性からみる社会参加 研究コトハジメ:場所に込められたもの・こと 第11章 人と歴史をつなげる現代アート:現代在日コリアン美術を例に(山本浩貴) 第1節 現代アートとは何か 第2節 ソーシャリー・エンゲージド・アート 第3節 リレーショナル・アートと敵対 第4節 現代在日コリアン美術:呉夏枝と琴仙姫 第5節 現代アートの力と可能性 研究コトハジメ:現代アートを「研究」する 第12章 文化の「遺産化・財化」に抗う文化実践:「内灘闘争――風と砂の記憶――」展をめぐって(稲垣健志) 第1節 内灘闘争 第2節 文化を「遺産化・財化」するということ 第3節 「風と砂の記憶」展2018・2021 第4節 それがアートである理由 研究コトハジメ:ぶらぶらのススメ 第13章 「カルスタ」を逆なでに読む:カルチュラル・スタディーズをゆさぶるために(稲垣健志) 第1節 カルスタの「誕生」 第2節 カルチュラル・スタディーズの翻訳:カルスタはパンクに出会ったのか? 第3節 カルチュラル・タイフーンの発生:台風はどこに上陸するのか? 第4節 カルスタをどう逆なでるか 研究コトハジメ:それでもやはり 著者プロフィール 稲垣 健志 (イナガキ ケンジ) (著/文 | 編集) 金沢美術工芸大学美術工学部准教授。 主著(論文)に、‘Radicals Strike Back: A Memorandum for the Cultural Studies of Black Radicalism in Britain’『金沢美術工芸大学紀要』第65 号(2021 年)、「カルチュラル・スタディーズを裏 返す―A. シヴァナンダンをめぐるいくつかの断章」『年報カルチュラル・スタディーズ』Vol. 10(2022 年)など。訳書に、ガルギ・バ タチャーリャ『レイシャル・キャピタリズムを再考する―再生産と生存に関する諸問題―』(人文書院、2023 年)。
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戦争語彙集
¥2,200
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「わたしの家も、この街も、置いていけばゴミになるの?」 「ゴミ」「星」「林檎」……戦争の体験は人が言葉に抱く意味を変えてしまった。ウクライナを代表する詩人が避難者の証言を聴き取り、77の単語と物語で構成した文芸ドキュメント。ロバート キャンベルが現地を訪ねて思索した手記とともに、自ら翻訳して紹介。 目次 旅立ちの前に ロバートキャンベル 戦争語彙集――オスタップ・スリヴィンスキー作/ロバートキャンベル訳 序 バス スモモの木 おばあちゃん 痛み 稲妻 妊娠 バスタブ 熊 結婚式 通り キノコ 雷 呼出音 「遠い」と「近い」 我が家 シャワー 住宅 生 土 星 歯 身の上話 食べもの ココア カレンダー カナリア アヒルの子 入場券 部屋 猫 鍵 色彩 お馬さん 恋愛 きれいなもの チョーク 血 銃弾 ランプ 手紙 愛 マドレーヌ 焼き網 都会 お祈り 空 ニュース 脚 ナンバープレート 洞窟 地下室 プラハ お別れ ラジオ 悦び 魚 自由 倉庫 ゴミ 夢 スイーツ 太陽 歌 記事 立て看板 禁句 戦車 動物 テトリス 沈黙 身体 パン生地 ケーキ 遺体 しっぽ 数 林檎 戦争のなかの言葉への旅――ロバートキャンベル 一 列車から、プラットフォームに降り立つ――行き交う人々と言葉 二 人形劇場の舞台袖で、身をすくめる――言葉の意味が変わるとき 三 階段教室で、文学をめぐる話を聞く――断片としての言葉 四 ブチャの団地で、屋上から見えたもの――引き裂かれたランドスケープ 五 シェルターのなか、日々をおくる――とどまる空間で、結び合う人々 六 あかるい部屋で、壁に立てかけられた絵を見る――破壊と花作り 環のまわるが如く ロバートキャンベル 「戦争語彙集」原書謝辞 Kindle→https://amzn.to/3tzY0X3
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だれか、来る
¥2,530
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2023年ノーベル文学賞を受賞した、ノルウェーを代表する劇作家の代表作「だれか、来る」とエッセイ「魚の大きな目」を収録。邦訳の単行本は初となる。 シンプルな言葉を繰り返す詩のような台詞で人間の本質を問う「だれか、来る」は、だれもが自分と重ね合わせられる。90年代に発表されるや、世界に衝撃を齎した。リアリズムと不条理演劇の間を往来する作風は、フォッセが、同じくノルウェー出身の劇作家イプセンの再来、〈21世紀のベケット〉などと称されるゆえんでもある。 ベルリン在住の訳者は、著者と20年以上親交を重ねてきた最良の理解者。フォッセは西海岸の周縁に生きる市井の人々の姿を描くために、西海岸の書き言葉ニーノシュクで執筆する。翻訳はドイツ語版から行ない、訳者が著者に直接確認しながら完成させた。エッセイ「魚の大きな目」は、フィヨルドとともにある生活の風景やフォッセの文学観がよくわかる。 巻末の訳者による解説では、文学的出発点になった出来事、原風景、創作のテーマ、影響を受けた世界文学や、主要作品の紹介のみならず、著者との長年の親交のなかでのエピソードから貴重な素顔も伝わってくる。 著者プロフィール ヨン・フォッセ (ヨン フォッセ) (著/文) Jon Fosse 1959年9月29日、ノルウェー西部ハウゲスン生まれ。同国のベルゲン大で哲学と比較文学を学んだ。83年に小説『赤、黒』で作家デビュー。詩や児童文学なども手掛け、90年代に劇曲「だれか、来る」を発表。世界的な劇作家として地位を確立し、「欧州で最も多く上演された現代劇作家」とも称される。これまでに国内外で多数の文学賞を受賞し、40篇以上の戯曲、22作を超える小説が刊行され、戯曲はすでに世界50カ国以上の言語に翻訳され、上演されている。2023年ノーベル文学賞を受賞。本書が初の邦訳書となる。 河合 純枝 (カワイ スミエ) (翻訳) 1940年東京生まれ。岡山大学法学部、カリフォルニア大学バークレー校美術専攻。ギリシャのテサロニキ市にあるAnatolia College で教鞭を執る。長年にわたって美術手帖に寄稿し、ドイツ語でも執筆。著書『Rebellion des Körpers』(ドイツ語、共著)、『地下のベルリン』(写真:宮本隆司、文藝春秋)。ベルリン在住。
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塵に訊け
¥3,300
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30年代の頽廃、ビートニクの先駆 所は照りつける太陽と視界を奪う砂漠の塵が舞うロサンゼルス―― ワラチを履いたメキシコ娘カミラ 作家志望のイタリア系アルトゥーロ 差別される者どうしの共感が恋に 震え、疾駆し、うなり、転げる生 80年の再刊で沸騰した名著の新訳 *** ブラック・スパロウ版には、チャールズ・ブコウスキーが序文を寄せている。……このたびの新訳では、訳者の判断により「附録」として作品の末尾に置くこととした。ブコウスキーの言葉を介さずに、まずファンテ自身の作品に触れてほしいという願いがあるからである。……本書を含め六冊の日本語訳がそろったいま、そろそろ、「ブコウスキーによって再発見された」という枕詞から、ファンテを解放してもいいのではないかと訳者は感じている。 (「訳者あとがき」より) *** 一行一行が軽やかにページを転がっていく、言葉がほとばしっている。すべての行にエネルギーが宿っていて、同じように力強い行がそれに続く。各行の核となる部分がページに形を与え、そのなかに刻まれたなにかの感覚を伝えている。しかも、この男は感情を恐れていない。ユーモアと痛みが、どこまでも飾り気なく混ぜ合わされている。あの本の冒頭は私にとって、けたはずれの荒ぶる奇跡だった。……本のタイトルは『塵に訊け』、著者の名前はジョン・ファンテだった。 (「チャールズ・ブコウスキーによる序文」より) 著者について John Fante 1909年、コロラド州デンバーにて、イタリア人移民家庭の長男として生まれる。1932年、文藝雑誌《The American Mercury》に短篇「ミサの侍者」を掲載し、商業誌にデビュー。以降、複数の雑誌で短篇の発表をつづける。1938年、初の長篇小説となるWait Until Spring, Bandini(『バンディーニ家よ、春を待て』栗原俊秀訳、未知谷、2015年)が刊行され好評を博す。その後、長篇第二作Ask the Dust(1939年、本作)、短篇集Dago Red(1940年。『デイゴ・レッド』栗原俊秀訳、未知谷、2014年)と、重要な著作を立てつづけに刊行する。ほかの著書に、Full of Life(1952年。『満ちみてる生』栗原俊秀訳、未知谷、2016年)、The Brotherhood of the Grape(1977年)など。小説の執筆のほか、ハリウッド映画やテレビ番組に脚本を提供することで生計を立てていた。1983年没。 くりはら としひで 1983年生まれ。翻訳家。訳書にアマーラ・ラクース『ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突』、ジョン・ファンテ『満ちみてる生』『犬と負け犬』『ロサンゼルスへの道』(以上、未知谷)、ピエトロ・アレティーノ『コルティジャーナ』(水声社)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)で、第2回須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。
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ユリイカ2024年1月号 特集=panpanya
¥1,760
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商業誌デビュー10年・単行本10冊目刊行記念 「端切れ」を拾い、観察し、想像するというプロセスからpanpanyaのマンガは生成される。「寝入りばなにみる夢のよう」とも形容され、時に「ガロ系」をはじめとする日本のオルタナティヴ・コミックの水脈上に位置づけられるその仕事は、まるで終わらない自由研究のように拡大と深化を続けている。最新刊『商店街のあゆみ』の刊行に際し、拾い集められてきた「端切れ」たちを改めて見つめ直し、それらによって形成された架空の町の中でこれからも道に迷い続けるための地図を想像したい。 目次 特集*panpanya──夢遊するマンガの10年 ❖マンガ 予告 / panpanya ❖インタビュー 名残を描く / panpanya 聞き手=可児洋介 ❖渚にて 「街」と「私」──日本におけるオルタナティヴ・コミックの水脈 / 可児洋介 波よ、楽園まで届け──『楽園Le Paradis』という媒体=場をめぐって / 雑賀忠宏 ❖かたちを作る 心に残るもの / 飯田 孝 ユカイが集う あの場所へ──SF研究会とコミティアと / 吉田雄平 正体 / 多治見武昭 資料性みやげ / 國澤博司 ❖伝播するできごと 索引と屁理屈、そしてpanpanya 的小事件 / 春日武彦 panpanyaの主題による四つの変奏 / 細馬宏通 ❖再録 後輩ちゃん / panpanya ❖trans/duce 彷徨の体 / 酉島伝法 動物、世界の内側 / おいし水 ❖描線の夢・紙の現(うつつ) panpanyaのマンガ作品における非・キャラクター / 森田直子 寝入りばなの夢のつづきかた / 中田健太郎 環境の共同 / 木下知威 ❖往復書簡 地図の研究 / panpanya×青柳菜摘 ❖イラスト・マンガギャラリー〈1〉 ある日のpanpanyaさん / 竹本 泉 群棲地の置き場所 / 平方イコルスン panpanya作品との出会い / kashmir 時間と濃淡 / 犬のかがやき ❖彷徨と変異 逸脱者たちが見る不思議の国の夢 / トジラカーン・マシマ A Little Girl Lost / 石井美保 ❖compound angle レオナルドとの会話、あるいは現実と非現実の硲(はざま)について / 渕野 昌 panpanyaさんについて / 八谷和彦 ❖モノへの眼差し 「架空の通学路について」についての架空の考現学講義──あるいは〈考現学マンガ〉研究序説 / イトウユウ 少女たちの眼と不可思議 / 寺村摩耶子 自律した(リアルな)モノとモノとが創るモノがたり(フィクション) / 本橋 仁 ❖イラスト・マンガギャラリー〈2〉 彷徨 / カシワイ 風景 / 飯島健太朗 パンパンヤさんありがとうございました / 西村ツチカ 卵をめぐる漫画の探索 / 速水螺旋人 ❖ジオラマの肌理 本物の街 / 石山蓮華 スクールゾーンの空想科学 / 木石 岳 歌ってない歌 / 斎藤見咲子 ❖揺らぎを見つめる 真面目な異界めぐり──panpanyaのマンガ作品における行動原理についての覚書 / 川崎公平 転がるおむすび、兎の穴へ降る──観察・日常の謎・陰謀論 / 荒岸来穂 ❖資料 panpanya全単行本解題 坂本 茜 ❖忘れられぬ人々*27 故旧哀傷・菅野昭正 / 中村 稔 ❖物語を食べる*35 妖精と出会うこと、病むこと / 赤坂憲雄 ❖詩 夕焼け、または、わが魂の行衛 他三篇 / 中村 稔 ❖ユリイカの新人 三面鏡 / 山内優花 パミス 他一篇 / のもとしゅうへい ❖われ発見せり 老学徒と『鉄拳』の出逢い / 平井和佳奈 表紙・扉イラスト……panpanya 目次・扉……北岡誠吾 Kindle→https://amzn.to/3vc1cZj
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商店街のあゆみ
¥1,320
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「楽園」からの9冊目のpanpanya作品集。 表題作はじめ「家の家」「幕間」「うるう町」「正しいおにぎりの開け方」「ビルディング」「ここはどこでしょうの旅」6~10など生活空間の細部までが愛おしくなる16篇。 日記も併収。 Kindle→https://amzn.to/3Re8aEw
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かわいいピンクの竜になる
¥2,090
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大人気連載、ついに書籍化 ロリィタ、お姫様、妖精のドレス、少年装、幻獣のような髪、メイク…… 世界と人間に絶望した著者が、ロリィタと出会い「自分らしく装う」ことに目覚めて、本来の姿を取り戻すまで。 気鋭の歌人・小説家、川野芽生が「装いと解放」を綴る、初のエッセイ集。 それほどにその服は私に——私の姿かたちだけでなく、私の精神に——しっくりと馴染んでいた。 あるべき世界では、私はずっとこんな服を着て生きてきたに違いない。間違ったこの世界で、それでも私はようやく、自分の羽衣を取り戻した。 「#1 少女は従わない」より 目次 #1 少女は従わない #2 姫は番わない #3 人形は頷かない #4 少年は留まらない #5 ミューズはここにいない #6 魔女は終わらない #7 エルフは眠らない #8 妖精に身体はない #9 幻獣は滅びない #10 天使は汚れない #11 ドリュアスは眼に視えない おわりに 著者 川野芽生 (カワノ・メグミ) 小説家・歌人・文学研究者。第29回歌壇賞受賞。第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房、2020年)にて第65回現代歌人協会賞受賞。小説集に『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社、2022年)と『月面文字翻刻一例』(書肆侃侃房、2022年)、長編小説に『奇病庭園』(文藝春秋、2023年)がある。
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GREEK TO ME カンマの女王のギリシャ語をめぐる向こう見ずで知的な冒険
¥2,640
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知的好奇心が人生を決める。 この人の場合、対象はギリシャ語だった。 ぼくも同じ道を歩いたから喜びがよくわかる。 ──池澤夏樹 伝統ある雑誌「ニューヨーカー」で24年間にわたり校正係を勤めた“カンマの女王”こと、メアリ・ノリス。 彼女が生涯をかけて愛してきたギリシャ語、ギリシャ神話、ギリシャのすべてについて、 あふれる愛とともに語ります。 オハイオ州の田舎に生れ、語学なんて苦行だとしか思っていない消防士の父のもとで育ったノリス。 ラテン語を学ばせてもらえなかったことから始まった彼女のギリシャ語との出会いは、 ある日偶然モンティ・パイソンがギリシャ神話をネタにした映画を見て、 ふとギリシャにゆきたいと思ったこと。 上司で大のギリシャびいきのエドに導かれ、ギリシャ語の世界に身も心も夢中になって──。 女神アテナに自分をなぞらえた学生時代のこと。初めてのギリシャ旅行のこと。 ギリシャ悲劇を通じて、母との関係を見つめ直せたこと。 コンプレックスだった自分の容姿の話題からも自由になれたこと。 憧れの作家に会いに行ったこと。 アルファベット順の歴史、ギリシャ文字の英語読みとかのウェブスターの関係、 ギリシャ由来の英語のあれこれなどなど、十分すぎる語学蘊蓄とともに描く、 全語学好き、ギリシャ好き、英語好きに送る、一気読み必至の名エッセイ! [「It's Greek to me.」=「(ギリシャ語みたいに)ちんぷんかんぷん」という意味の英語の慣用句] 目次 序章 祈り 第1章 アルファからオメガまで 第2章 AはアテナのA 第3章 生きていたって死んでいたって 第4章 愛しのデメテル 第5章 悲劇好き 第6章 アフロディテと泳ぐ 第7章 アクロポリス・ナウ 第8章 海!海! 謝辞/訳者あとがき 著者 メアリ・ノリス (メアリ、ノリス) 1978年から『ザ・ニューヨーカー』誌で24年間、校正者として勤務。同誌の名物コーナー「the Talk of the Town」やウェブサイトに寄稿。最初のエッセイ「Between You&Me: Confessions of a Comma Queen」(2015年、邦訳『カンマの女王』)が絶賛される。本書はノリスの生涯に渡るギリシャ語、ギリシャ神話、ギリシャ文化への愛を注ぎ込んだ2作目。 竹内要江 (タケウチ・トシエ) 英語翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(在学中米東部片田舎のカレッジに留学)、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化修士課程修了(修士論文はアメリカの日本趣味小説について)。訳書にジェニー・オデル『何もしない』、ナオミ・イシグロ『逃げ道』、コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』(共訳)、ゲイル・サルツ『脳の配線と才能の偏り』、梅若マドレーヌ『レバノンから来た能楽師の妻』など。 Kindle→https://amzn.to/3veYfr2
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宇宙人のためのせんりゅう入門
¥1,980
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Z世代の川柳人・暮田真名による初の〈現代川柳〉入門書。 ある日道で拾った宇宙人に「せんりゅう」と名付け、ふたりの奇妙な共同生活がはじまった――。現代川柳とは? どんな作品がある? どうやって発表する? 俳句とはどう違う? 川柳を作るとなにが起こる? 宇宙人との対話形式で、シュールなのになぜか胸が熱くなる、前代未聞の川柳入門。 「わたしは暮田真名。きみは今日から『せんりゅう』だ」 「せんりゅう?」 「そう、きみの名前はせんりゅうだよ」 (プロローグより) 目次 この本の登場人物紹介 プロローグ ◉1日目 未知との遭遇 ・「せんりゅう」って何? ・「川柳人」はレアキャラ ・柄井川柳さん ・川柳との出会い ・定型詩は不自由? ・サードプレイスとしての川柳 ・「わからない」があたりまえ ◉2日目 いろんな川柳を読んでみよう ・「サラ川」と現代川柳 ・擬人化されたもなか ・川柳は変身する ・川柳とフェミニズム ・「普通の家族」の呪縛 ◉3日目 川柳ってどうやって作るの? ・川柳という装置 ・五七五じゃなくてもいい!? ・話し言葉で書こう ・川柳アンテナを研ぎ澄ませ! ・「ボカロ世代」の詩 ・クレダ流川柳の作り方 ①額縁法②コーディネート法③逆・額縁法 ④プリン・ア・ラ・モード法⑤寿司法 ・(もちろん)自分の気持ちを詠んでもいい ◉4日目 Do 川柳 Yourself ・ないものづくしの川柳界 ・人の言うことを聞くのが嫌だ ・全部自分でやっちゃおう ・私家版句集を作ろう ・「川柳する」方法はさまざま ◉5日目 五七五クライシス ・せんりゅうの反抗 ・クレダは俳句が嫌い!? ・どこからが俳句で、どこからが川柳? ・「上手くなること」が目標じゃない ◉6日目 句会をしよう ・吟行ってなに? ・川柳句会の二つのやり方 ・川柳句会で言ってはいけないこと!? ・言うことに困ったら ・選を発表しよう ・評をしてみよう ◉7日目 川柳と「わたし」 ・せんりゅうの異変 ・川柳がわたしを通過する ・「誰が書いても同じ」じゃない ・十七音のシェルター ・川柳に「わたし」を教えてもらう ・継続する喜び エピローグ せんりゅうのために 〈寿司法〉で作った十句 著者 暮田真名 (クレダ・マナ) 1997年生。川柳句集『ふりょの星』(左右社)。他に『補遺』『ぺら』(私家版)。『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)入集。「川柳句会こんとん」主宰。「当たり」「砕氷船」メンバー。NHK文化センター青山教室で「現代川柳ことはじめ」講師、荻窪「鱗」で「水曜日のこんとん」主催。 Kindle→https://amzn.to/4azZukM
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Q&A多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育 バッシングに立ちむかう74問
¥1,870
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トランス差別言説に対抗し、性教育の指針を示す トランス排除を煽るネット上のデマや誤解、陰謀論をファクトに基づき検証。LGBTQへの差別や恐怖を利用し包括的性教育を攻撃する右派のバックラッシュを許さないために、当事者・専門家らが結集したコンパクトなQ&A集。 [目次] はじめに 1章 LGBTQとは? トランスジェンダーとは? Q01 LGBTQとは何ですか? Q02 トランスジェンダーと同性愛はどう違いますか。 Q03 トランスジェンダーはどれくらいの割合で存在しますか? Q04 LGBTQをめぐってどんな差別やいじめ、ハラスメントがありますか。 Q05 LGBTQの人は学校や職場で何に困っていますか。 Q06 性的指向や性自認は治せるのですか? Q07 日本は昔からLGBTQについて寛容だったから、差別はないのではないですか。 Q08 学校でのLGBTQ教育はどんな内容ですか。過激な内容ですか。 Q09 同性婚を認めると、少子化や伝統的家族観の崩壊につながりませんか。 Q10 戸籍を変更しているトランスジェンダーの人はどれくらいいますか。 Q11 性同一性障害は病気ではないのですか。トランスジェンダーとはどう違うのですか? Q12 性同一性障害は病気ではなくなるのですか。 Q13 トランスジェンダーの人たちは脱病理化を求めているのですか? Q14 何歳くらいからトランスジェンダーと気づきますか。 Q15 トランスジェンダーにはどのような人が含まれますか。国連の定義では異性装をする人も含まれるのですか? Q16 興奮するために女装をする男性もトランス女性には含まれますか? Q17 トランスジェンダーの人はどのように性別を変えるのですか。 Q18 生まれ持った性別を変えることは、不幸な生き方ではないでしょうか。 Q19 トランス女性は、お化粧やスカートが好きな男性として生きればよいのではないでしょうか。 Q20 手術をして、ペニスを除去してから女性と認めるべきではないでしょうか。 Q21 男とか女とか関係なく、その人らしく生きればいいのでは? どうして性別を変えようとするのでしょうか。 [コラム]ニュースから読み解く 最近のLGBTQをめぐる社会の変化 2章 トランスジェンダーをめぐるバッシングのウソ・ホント Q01 デマによるバッシングが激化しているのでしょうか。 Q02 トランスジェンダーに対するバッシングはなぜ激化しているのでしょうか? Q03 トランスジェンダーの人はどのトイレを使うのでしょうか。「だれでもトイレ」を使えばいいのではないでしょうか? Q04 トイレや更衣室の利用は法律上の性別に限定すべきではないでしょうか? 法的な性別と異なるトイレや更衣室を使うのは犯罪ではないでしょうか。 Q05 公衆浴場はトランスジェンダーの人をどう扱っていますか。 Q06 トランスジェンダーの権利を認めると性犯罪が増えるのではないですか。 Q07 自治体のLGBT差別禁止条例の制定によって、男性が女性用トイレや公衆浴場に入れるようになっているのでしょうか。 Q08 2023年に成立したLGBT理解増進法はどんな法律でしょうか。この法律によって男女別施設の利用基準が変わってしまうのでしょうか。 Q09 施設を男女別に分けることは差別になるのでしょうか。 Q10 「差別」の定義があいまいなままLGBTへの差別を法律で禁止すると、、訴訟が乱発されて社会が分断されるおそれがあるのではないですか。 Q11 心は女性だという人が女性用トイレや女湯を利用するのを拒否したら、裁判になり法律で罰せられるのでしょうか。 Q12 LGBT理解増進法によって女性用トイレがなくなり、すべてのトイレが男女共用になってしまうのでしょうか。公園ではなぜ女性トイレが減っているのですか。 Q13 選挙の候補者をはじめとする「女性向け枠」について、トランスジェンダー女性との関係性をどう考えたらよいでしょうか。「男性」によって女性枠が奪われてしまうのではないですか。 Q14 トランスジェンダー女性による女性スポーツ参加をどう考えたらよいでしょうか。 Q15 刑務所などの収容施設におけるトランスジェンダーの扱いはどうなっていますか。 Q16 セルフIDとはなんでしょうか。日本の性同一性障害特例法はなぜ改正が求められて Q17 トランスジェンダーの権利擁護をする人は、女性の性暴力被害に無関心ではないでしょうか。 Q18 性別を変える治療をして後悔する人が多いと聞きましたが、本当でしょうか。 Q19 製薬会社が儲けるためにトランスジェンダーを増やそうとしているって本当でしょうか。 Q20 子どものころに後戻りできない治療をおこなうことは不適切ではないでしょうか。 Q21 LGBTQの権利を認めると、小児性愛などを認めることにつながりますか。 Q22 LGBTQは「文化共産主義」で、社会の「性秩序を崩壊させる」思想なのでしょうか? Q23 性暴力被害者を支援する立場からトランスジェンダーバッシングに反対する人もいるのですか。 [コラム]LGBTQグルーミング陰謀論にご注意! 3章 日本の子ども・若者の性はどんな現状にあるの? Q01 性にかかわる人権とはどういうことですか。日本ではどのような現状や課題があるのでしょうか。 Q02 日本の若者の性の現状と課題として、どのようなことがありますか。 Q03 子ども・若者の権利と性教育はどのようにつながっているのですか。 Q04 自分の性のあり方に悩む子ども・若者は日本にどのくらいいて、どんな悩みがあるのでしょうか。 Q05 性的同意についての理解は日本でどのくらい広がっていますか。 Q06 子どもや若者が性について相談したいとき、どのような相談先がありますか。 Q07 子ども・若者への性暴力の理解や支援で重要なことはなんでしょうか。 Q08 性の多様性・包括的性教育バッシングについて、若者はどのように受けとめているのですか。 Q09 若い人たちが相談・支援を受けやすい工夫として、どのようなことが考えられますか。 Q10 性の多様性や包括的性教育について学んだり、活動に参加したりするには、どのような場がありますか。 [コラム]性教育・性の健康と権利にまつわる施策に若者がかかわる意義とは 4章 包括的性教育って、どんな性教育なの? Q01 包括的性教育の「包括的」とはどういうことですか。普通の性教育とは違うのですか? Q02 包括的性教育とは、何をめざす教育なのですか。 Q03 包括的性教育はいつごろからはじまり、どんな国でおこなわれているのですか。 Q04 包括的性教育は日本ではおこなわれているのですか。学習指導要領との関係はどうですか。 Q05 包括的性教育は、子どもたちに性自認の混乱をもたらし、10代の性交渉や性感染症の増加を引き起こしているというネット記事を読みましたが本当ですか。 Q06 アメリカでは包括的性教育を禁じている州もあると聞きました。どういう理由なのですか。 Q07 10代のセックスを遅らせるには、包括的性教育よりも「性的自己抑制教育」のほうが効果的というのは本当ですか。 Q08 現在、特別支援学校や特別支援学級で、障害児を対象にした性教育はどのような方針に基づいて実施されているのでしょうか。包括的性教育はおこなわれているのでしょうか。 Q09 日本で包括的性教育を推進している団体にはどのようなものがありますか。 Q10 学校の教員自身が性教育を受けた経験がありません。このような状態で幅広い知識が必要な包括的性教育が実践できるとは思えません。どうしたら実践できるでしょうか。 [コラム]包括的性教育がもたらす変化と展望──大東学園高校の経験から 5章 世界の流れと日本の動き、これからの課題 Q01 国連における多様性の尊重と包括的性教育推進の活動はどのような内容でしょうか。 Q02 アメリカでも性教育をめぐって分断や対立があるそうですが、最近の動きにはどのような特徴がありますか。 Q03 北欧の国々では、セクシュアリティをめぐる政策にどのような具体的な動きがあるのでしょうか。 Q04 ジェンダー平等をすすめている国、停滞している国をジェンダー・ギャップ指数で比較すると、どのような推移と現状にあるのでしょうか。 Q05 避妊・中絶・性感染症などの「性と生殖の健康と権利」保障に関する国際的動向と日本の現実にはどのようなちがいがあるのでしょうか。 Q06 日本における性教育・ジェンダー教育にかかわる法律や条例にはどのような内容のものがあるのでしょうか。 Q07 現在のトランスジェンダーバッシング、包括的性教育バッシングに、統一協会などの宗教右派や右派団体などはどのようにかかわっているのでしょうか。 Q08 日本において子どもや保護者が性教育に何を望んでいるのかについての調査はありますか。あればその内容を紹介してください。 Q09 包括的性教育をすすめていくうえで、学校内での合意づくりや保護者、性教育に関連する団体、地域社会との連携・共同について、どのような点に留意したらよいでしょうか。 Q10 包括的性教育を日本でも広く学校教育や学校外教育に根づかせていくには、どのようなことに取り組む必要があるでしょうか。 相談先一覧 Kindle→https://amzn.to/479TlZF
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分断されないフェミニズム ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる
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非婚/未婚/既婚、正規労働/非正規労働、性差別的な売春か/セックスワークか、女性の保護か/男女平等か――。フェミニズムは分断と連帯にどう向き合えばいいのか。 フェミニズムの議論を骨格に、現場の声にふれた経験に基づき、女性たちが簡単にはつながれない現実を見据えたうえで、シスターフッドとは何かを問いかける。 女性たちが差別に抗い、不満に共感しあいながらも、ともに声を上げられない現実を、ジェンダーに基づく権力構造による分断だけではなく、考え方や生き方、事情や立場が異なる個人の関係性などの視点から読み解く。 「分断」を乗り越えることを模索し、「ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる」ための女性のこれからを提案して、長年のフェミニズムの場での活動と思索に基づいて女性のつながりのあり方の再考を求める評論。 目次 はじめに――オンナの呪いを解く 第1章 女は連帯できないのか――フェミニズムとシスターフッド 1 呪いを解く知としてのフェミニズム 2 フェミニズムが見据えてきた「女同士」 3 シスターフッドの発見――分断のメカニズムへの抵抗として 第2章 対話、問い直し、フェミニズム 1 女性の活動への関心と縁 2 平場という関係とその困難 3 「対話」の工夫と調整 4 他者との対話、自己との対話 第3章 フェミニズムの「呪い」と女の欲望 1 フェミニストとしての自分を縛る「呪い」 2 ロック文化とフェミニズム 3 「エロ」はフェミニズムの敵なのか 4 「酒場女子」をめぐるモヤモヤ 5 フェミニズムか反フェミニズムかの二分法を超えて おわりに――他者と適度につながり続けるために 著者プロフィール 荒木 菜穂 (アラキ ナホ) (著) 1977年、三重県生まれ。関西大学ほか非常勤講師、大阪公立大学客員研究員。日本女性学研究会、日本女性学会、ウィメンズアクションネットワークなどで活動。共著に『やわらかいフェミニズム――シスターフッドは今』(三一書房)、『巨大ロボットの社会学――戦後日本が生んだ想像力のゆくえ』(法律文化社)、『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学――女子たちの「新たな楽しみ」を探る』(ミネルヴァ書房)、論文に「現代日本のジェンダー・セクシュアリティをめぐる状況とこれからのフェミニズムについて考える――菊地夏野『日本のポストフェミニズム:女子力とネオリベラリズム』を読んで」(「女性学年報」第40号)など。 Kindle→https://amzn.to/487LVrj
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彼女たちのまなざし 日本映画の女性作家
¥2,640
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女性映画作家たちのまなざしからよみとく日本映画の最前線。 “「映画監督」と呼ばれる人々が一人残らず女性であったなら、当然そこに「女性監督」という呼称は生まれえない。かつて映画監督には、男性しかいないとされていた時代があった。”(「序論」より) そのような時代は果たして本当の意味で「過去」となりえているのだろうか? 本書は、この問題提起を出発点として、日本映画における女性作家の功績を正当に取り上げ、歴史的な視座を交えながらその系譜をたどり、彼女たちのまなざしから日本映画の過去・現在・未来を読み替えていくことを試みる、これまでにない映画批評である。 対象をあえて女性のみに限定し、大勢の男性作家たちのなかにいる数少ない女性作家という図式をまずはいったん解体することから始めるというアプローチから、これまでの日本映画の歴史にひそむ性の不平等や権力の不均衡の問題にせまり、日本映画史の捉え直しを通して、新しい地図を描き出す。 伝統的な家父長制から脱却し、多様な属性とオルタナティヴな関係性を個々人が模索する2020年代以降の時代精神から読みとく、日本映画の最前線。 取り上げる主な作家 西川美和、荻上直子、タナダユキ、河瀨直美、三島有紀子、山田尚子、瀬田なつき、蜷川実花、山戸結希、中川奈月、大九明子、小森はるか、清原惟、風間志織、浜野佐知、田中絹代……ほか多数 論考から作品ガイドまで、全原稿書き下ろし 作家ごとの評論だけでなく、日本映画史における女性監督の系譜、次世代の新進作家紹介、今見るべき日本の女性監督作品の100本ガイドまで。作家論、歴史、状況論、作品ガイドまでを網羅した、著者渾身の書き下ろし。 === ◎目次 序論 児玉美月 第1章 日本映画における女性監督の歴史 北村匡平 1 女性監督のパイオニア/2 胎動期──1950〜1980年代/3 黎明期──1990年代/4 ニューウェーヴ──2000年代/5 黄金期──2010年代以降 第2章 16人の作家が照らす映画の現在地 北村匡平+児玉美月 1 西川美和論──虚実、あるいは人間の多面性 2 荻上直子論──「癒し系」に「波紋」を起こすまで 3 タナダユキ論──重力に抗う軽やかさ 4 河瀨直美論──喪失と再生を描く私映画 5 三島有紀子論──陰翳の閉塞空間とスクリーン 6 山田尚子論──彼女たちの空気感と日常性 7 瀬田なつき論──どこにもない「時間」を生きる 8 蜷川実花論──恋と革命に捧げられた虚構の色彩 9 山戸結希論──すべての「女の子」たちへ 10 中川奈月論──世界の崩壊/解放と階段のサスペンス 11 大九明子論──意外と「だいじょうぶ」な女たち 12 小森はるか論──記録運動としての積層と霊媒 13 清原惟論──マルチバースで交感する女性身体 14 風間志織論──日常の細部を照らし出すフィルム 15 浜野佐知論──男根的要請とフェミニズム的欲望の闘争 16 田中絹代論──欲望する身体とセクシュアリティ 第3章 次世代の作家たち 児玉美月 「映画」が孕む暴力性への自覚/日本の社会問題と向き合う/独自の作家性を貫く/学園映画の異性愛規範に抗する/オルタナティヴな関係性を模索する/新たな属性を可視化させる/まだ見ぬ未来へのシスターフッド 〈付録〉女性映画作家作品ガイド100 児玉美月+北村匡平 あとがき 北村匡平 著者について 北村匡平(きたむら・きょうへい) 映画研究者/批評家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。単著に『椎名林檎論——乱調の音楽』(文藝春秋、2022年)、『アクター・ジェンダー・イメージズ——転覆の身振り』(青土社、2021年)、『24フレームの映画学——映像表現を解体する』(晃洋書房、2021年)、『美と破壊の女優 京マチ子』(筑摩書房、2019年)、『スター女優の文化社会学——戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社、2017年)、共編著に『川島雄三は二度生まれる』(水声社、2018年)、『リメイク映画の創造力』(水声社、2017年)、翻訳書にポール・アンドラ『黒澤明の羅生門——フィルムに籠めた告白と鎮魂』(新潮社、2019年)などがある。 児玉美月(こだま・みづき) 映画文筆家。共著に『反=恋愛映画論——『花束みたいな恋をした』からホン・サンスまで』(ele-king books、2022年)、『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020年)、分担執筆に『ロウ・イエ 作家主義』(A PEOPLE、2023年)、『デヴィッド・クローネンバーグ 進化と倒錯のメタフィジックス』(ele-king books、2023年)、『フィルムメーカーズ24 ホン・サンス』(宮帯出版社、2023年)、『ジャン=リュック・ゴダールの革命』(ele-king books、2023年)、『韓国女性映画 わたしたちの物語』(河出書房新社、2022年)、『アニエス・ヴァルダ——愛と記憶のシネアスト (ドキュメンタリー叢書)』(neoneo編集室、2021年)、『岩井俊二 『Love Letter』から『ラストレター』、そして『チィファの手紙』へ』(河出書房新社、2020年)、『フィルムメーカーズ21 ジャン=リュック・ゴダール』(宮帯出版社、2020年)など多数。『朝日新聞』、『キネマ旬報』、『文藝』、『ユリイカ』、『文學界』などに寄稿。
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マリはすてきじゃない魔女
¥1,320
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だれかのための「すてき」はもういらない。 自分の心に素直になれば、あなたも「魔女」になれるかも!? ふたりの魔女ママとくらす11歳の魔女マリは、食いしんぼうで、おしゃれが大好きな女の子。「魔法は自分のために使ってはいけない」きまりを今日も忘れ、ジャムドーナツを「倍数の魔法」で巨大化させたから学校じゅうが大パニック! 親友ふたり、算数が得意なスジと魔女に憧れるレイのおかげで無事だったのに、ママからはお説教。大人たちは、みんなと生きるためには、人の役に立つ「すてきな魔女」になりなさいっていうんだけど、それってなんかヘンじゃない……? 『本屋さんのダイアナ』『らんたん』の柚木麻子、初の児童文学! マリにふりまわされながらも、町のみんなが自分のための魔法を見つけていく物語。小学中学年から大人まで/総ルビ/挿絵入り。 【推薦コメント】 なんという、ズバリ核心をついた題名! そう、魔女って「すてき」なものじゃないんです。魔女になるとはつまり野性を呼び起こし「我がまま」(私のまま)になるってこと。肝心かなめのアドバイスが全部入りのこの本は、間違いなく未来の魔女たちの必読書&すべての女の子たちのお守りとなるはず。ぜったい娘に読ませます! ーー谷崎榴美(現代魔女) 魔法があり、女のひと同士で結婚でき、トランスジェンダーの子が普通に暮らす、そんな夢のような世界にも差別はあって……。「すてきな魔女」からこぼれ落ちる女の子たちのキュートな活躍に、読んでいて元気が出ます。よくあるトランスジェンダー物語に飽きているひとにもおすすめ! ーー三木那由他(言語哲学者) 目次 第1章 ドーナツパニック 第2章 魔女の歴史 第3章 コウモリパフェ 第4章 南極と南国 第5章 グウェンダリンの秘密 第6章 すてきの代償 第7章 魔法だけが魔法じゃない 第8章 きょうはみんなの記念日 作者あとがき 著者プロフィール 柚木麻子 (ユズキ アサコ) (著/文) 1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。 坂口友佳子 (サカグチ ユカコ) (イラスト) 大阪府出身。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)キャラクターデザイン学科卒業。TIS会員。はじめての将来の夢は、人魚か魔女になること。大好きなファンタジーの世界に浸れることから、絵を描くのが大好きになる。現在は、イラストレーターとして活動し、絵本や児童文学の表紙や挿絵、お菓子のパッケージや広告などの絵を手がける。絵本に、自身の飼っている白猫をモデルにした『どこどこ けだまちゃん』(ひるねこBOOKS)がある。
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雨がしないこと 上下巻セット
¥1,760
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「雨ちゃんは、話の合わない、私のともだち」 私たちが雨ちゃんについて知っていること。 突然、郊外の古くて小さな平屋に引っ越したこと。 凝り始めると同じ料理ばかりを作り続けること。 そしてーー雨ちゃんは、恋をしない。 みんなとちょっと違うけど、変わっているのはみんなと同じ。 第26回手塚治虫文化賞【短編賞】受賞作家が贈る、「恋をしない」花山雨(30)を巡る群像物語。 Kindle(上巻)→https://amzn.to/3TA0saA Kindle(下巻)→https://amzn.to/3TIZ0Tg
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スピン/spin 第6号
¥330
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日常に「読書」の「栞」を――オールジャンルの新雑誌「スピン/spin」6号目です。ジャンルに縛られない「書き手」との出会いの場を「紙」でお届けします(16号限定)。 ◉目次 [短篇] ・小原晩 けだるいわあ [エッセイ] ・金山寿甲 生さんまの炭火焼き [連載小説] ・一穂ミチ ハイランド美星ヶ丘(第6回) ・大森美香 花と葉(第5回) ・尾崎世界観 すべる愛(第6回) ・恩田陸 そして金魚鉢の溢れ出す午後に、(第6回) ・佐原ひかり リデルハウスの子どもたち(第5回) ・鈴木涼美 典雅な調べに色は娘(第6回) ・堂場瞬一 連作 罪と罪(第6回) ・中村文則 彼の左手は蛇(第2回) ・藤沢周 利休残照(第6回) [連載詩]第3回 ・最果タヒ キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる――ゴールデンカムイ詩集 [歌詞の話]第3回 ・ピノキオピー 歌詞 すろぉもぉしょん/エッセイ 珍しくない恥 [連載往復書簡] 第4回 ・最果タヒ ときには恋への招待状 ――詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。ゲスト=綿矢りさ [紙の話] 特別編 ・はるな檸檬 一枚に宿る無限の夢 ・斉藤壮馬 紙でできた宇宙 ・八木寧子 紙の声 [詩歌の話/詩歌の楽園 地獄の詩歌] 第6回 ・渡辺祐真 意味を抑えて、音を楽しめ [本の話] ・坂野公一 引き継いだもの [連載書評/絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本] ・伊野尾宏之 就職しなくてもなんとかなっている人たちの人生話 ・内田剛 涙をのんだ3冊 ・谷崎由依 デュアのこと [連載エッセイ/書を買おう、街へ出よう。] 第6回 ・斉藤壮馬 「月に堕ちても」 [紙のなまえ]
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昨夜の記憶がありません
¥1,980
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しくじり続きの飲酒の夜々、苦しみと発見の断酒の日々–––– 元アルコール依存症の女性ライターがつづる、ユーモアとペーソスたっぷりの再起エッセイ! 【『アル中ワンダーランド』まんきつさん推薦!】 「共感しすぎてつらさをともなう一冊であると同時に パズルのピースがピタリとはまる解放感がありました」 サラはニューヨークで働くライター。6歳でビールの味を知り、学生時代はバーボンでバカ騒ぎし、就職した新聞社ではワインをあおってキーボードを叩く。そんな酒漬けの日々を送っていた。しかし飲酒による記憶障害「ブラックアウト」にたびたび陥り、出張先のパリでは気がつくと見知らぬ男とセックスの真っ最中! やがて彼女は決意する。「わたし、酒をやめる」 原著刊行から8年経ってなお、アメリカ本国で売れ続けているロングセラーエッセイ。女性のアルコール依存症が増加する現代のおける必読書であり、お酒に失敗した経験のある人、人生の再出発を余儀なくされた人を、共感と笑いで励ましてくれる一冊です。 ■目次 前奏 光の都 0 酒を飲む女たち I 飲酒の夜々 1 ビール泥棒 2 飢え 3 男物の服を着る 4 仕事中も飲む 5 知らない人 6 ずっと夢見てきた人生 幕間 はじまり II 断酒の日々 7 ほかに方法ないの? 8 ものすごく気まずくさせる存在 9 ひたすら食べる 10 セックス 11 パワフルなバラード 12 ここがわたしの場所 訳者あとがき ◆訳者あとがきより 「(著者のサラ・)ヘポラが酒をやめられたことは、もちろんすばらしい成果だけれど、それよりも価値があると思えるのは、彼女が人生のどん底に陥っても、そこから立ち上がる方法を自分で体得したことだ。わたしたちの誰もがそれを身につけたいと思っているはずであり、ヘポラが語るストーリーはアルコール依存症に悩む人だけでなく、自分の進むべき方向が見えなくなった人や、承認欲求に振り回されて本当の自分がどういう人間だったかわからなくなった人にも、きっとヒントをあたえてくれると思う」 Kindle→https://amzn.to/48ykTsZ
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メタゾアの心身問題 動物の生活と心の誕生
¥3,520
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『タコの心身問題』の著者が、心の進化の謎にますます深くダイブするシリーズ第2弾! 進化はより複雑な生物をもたらしただけではなく、新しい「あり方」、新しい自己を生み出しつづけた。タコの経験、ヤドカリの経験、人間の経験……こうしたすべての動物をそれぞれ独特な「経験する存在」にしているものは何だろう? 海の生物たちの生活に密着し、心-身の関係と感性の多様性、そして意識の発生の問題を限界まで深堀りする。 とくに、本書は〈感じられた経験〉(広い意味での意識)を幅広い動物がもっていることを認めたうえで、「意識があるか・ないか」という二分法を超える、心の発生についての「包括的な説明」を試みる。驚きの生物進化読本。 目 次 1 原生動物 階段を下りる/物質・生命・心/ギャップ 2 ガラスカイメン タワー/細胞と嵐/電荷を飼いならす/メタゾア/ガラスを通って差す光 3 サンゴの新たな一手 身体を起こす/動物による最初の行為を求めて/動物がたどった道/アヴァロンからナマへ/グリップ力 4 一本腕のエビ マエストロ/カンブリア紀/動物の感知能力/知りたがりのヤドカリ/もうひとつの道/着飾るカニ/グッバイ 5 主観の起源 主観・行為者・自己/クオリアとその他の謎/感覚を超えて/ナイトダイブ 6 タコたち 大暴れ/頭足類の繁栄期/複数の制御系統/オクトパスウォッチング/タコとサメ/統合と経験/星の中に潜る 7 キングフィッシュ パワー/魚類の歴史/泳ぎ/水の存在/ほかの魚という他者/リズムと場/引き裂かれる流れ 8 陸上の生活 温室/リーダー復活/感覚・痛み・情動/多様性/植物の生態 9 鰭、脚、翼 多難の時代/私たちの枝/陸と海の役割 10 徐々にかたちに 1993年/ここではないどこか/徐々に統合される/帰結/「心」のかたち 謝辞 注記 索引
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ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生
¥3,850
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ケヴィン・ケリー(『インターネットの次に来るもの』)、 ウォルター・アイザックソン(『スティーブ・ジョブズ』)激賞! 「Stay hungry, Stay foolish」という言葉を生み、「全地球」の概念をつくった男の全貌に迫る。 宇宙から見た地球全体の写真を表紙にし、世界中に多大なインパクトを与えた 「ホールアース・カタログ」。その創刊者スチュアート・ブランドは、 環境問題やデジタル・テクノロジーの最先端にもいち早く関与し、 ジョブズほかシリコンバレー界隈のスターたちに思想的影響を与えつづけてきた。 この、アメリカの60年余りの歴史の舞台をつくったといえる 希代の人物の全体像に初めて迫る、圧巻の評伝ここに登場。 「世界がどこへ向かっているのか、そのヒントを得るには、過去10年の フロンティアの最先端をリードしてきたスチュワート・ブランドを見ればいい。 このテンポの速い伝記が示すように、スチュワート・ブランドがどこへ向かおうとも、 私たちはそれに続くだろう。彼のよく語られた人生は、地球全体を形作ることを望む すべての人にインスピレーションを与えてくれる。」 ケヴィン・ケリー(『テクニウム』『インターネットの次に来るもの』) 「スチュワート・ブランドは、過去60年にわたり、社会運動の火付け役として活躍してきた。 この深いレポートとエキサイティングな本の中で、偉大な技術年代記作家ジョン・マルコフは、 連続的なビジョナリーとしてのブランドの輝きをとらえている。」 ウォルター・アイザックソン(『スティーブ・ジョブズ』『イーロン・マスク』著者) 「スチュワート・ブランドは1960年代がなくてもスチュワート・ブランドであり続けただろうが、 スチュワート・ブランドがなければあの1960年代はなかっただろう。」 ジョージ・ダイソン(『アナロジア』著者) 「スチュワート・ブランドという一人の人間がエコロジー、テクノロジー、カルチャーに とてつもない影響を及ぼしていることが明らかになるにつれ、 「なぜ彼自身の全体像を見たことがないのか?」という疑問が生まれた。 ジョン・マルコフは見事なリサーチにより、鋭いニュアンスで この類まれな地球人の肖像を描いている。」 スティーブン・レヴィ(『グーグル ネット覇者の真実』著者) 著者プロフィール ジョン・マルコフ (ジョン マルコフ) (著/文) ジョン・マルコフ(John Markoff) カリフォルニア州生まれのジャーナリスト。オレゴン大学で社会学を学ぶ。1988年にニューヨーク・タイムズ紙に入社。 2013年には労働と自動化の関係を探ったニューヨーク・タイムズのプロジェクトで、解説報道部門におけるピュリッツァー賞を受賞。著書に『パソコン創生「第3の神話」』(NTT出版)などがある。 服部 桂 (ハットリ カツラ) (翻訳) 服部 桂(はっとり・かつら) 1951年生まれ。早稲田大学理工学部で修士取得後、1978年に朝日新聞社に入社。84年にAT&T通信ベンチャー(日本ENS)に出向。87年から89年まで、MITメディアラボ客員研究員として未来のメディア研究。科学部記者や雑誌編集者を経て2016年に定年退職。関西大学客員教授。早稲田大学、女子美術大学、大阪市立大学などで非常勤講師。著書に『人工現実感の世界』(工業調査会)『人工生命の世界』(オーム社)『メディアの予言者』(廣済堂出版)『マクルーハンはメッセージ』(イースト・プレス)『VR原論』(翔泳社)。訳書に『デジタル・マクルーハン』『ハッカーは笑う』『パソコン創世「第3の神話」』『ヴィクトリア朝時代のインターネット』『謎のチェス指し人形「ターク」』『チューリング 情報時代のパイオニア』(以上、NTT出版)『テクニウム』(みすず書房)『<インターネット>の次に来るもの』(NHK出版)など多数。 Kindle→https://amzn.to/4az4NRG
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イギリスの忘れられた子供の本
¥2,970
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イギリスの児童文学にもイギリス文学史で言われる「キャノン(正典)」による「偉大な伝統」が形成されてきた。 いわゆる「名作」の歴史である。それに対し、本書が目指すのはそれとは異なるもう一つの「イギリス児童文学史」の試みである。 すなわち、「名作」として今日まで知られているもの以外に、どのような本が、どのような時代に、どれほど、どのように読まれたかが 問いとなる。 膨大な歴史資料から解明するイギリス近代の子供の読書世界。 目次 ■序 論 イギリス児童文学の「偉大な伝統」 イギリス帝国の子供の本 忘れられた子供とその本 児童文学の現代的概念 論述の方針 ■第一章 子供用の聖書の誕生 ――ジャン・フレデリック・オステルヴァルド『簡約聖書物語』([一七一二年あるいはそれ以前])他 子供用の聖書 子供に聖書を読ませることの是非 ジャン・フレデリック・オステルヴァルド『簡約聖書物語』 ジョゼフ・ハザード刊『簡約 旧約・新約聖書物語』(一七二六)と著者不詳『子供の聖書』(一七六三) イギリス帝国の子供の聖書 ■第二章 ピューリタン後裔の子供の讃美歌 ――アイザック・ウォッツ『聖なる歌』(一七一五) 「良き教えの本」の伝統 最も美しい讃美歌の作者 讃美歌の教育的効用 ピューリタン的な要素――ジェイムズ・ジェインウェイ『子供のための遺言』 (一六七二)とエイブラハム・チア『子供のための鏡』(一六七三) 『聖なる歌』のトラクトとその国際的流布 宗教的な児童書の役割の終焉 ■第三章 イギリス帝国の子供の物語 ――ジョン・ニューベリー刊『靴二つさんの物語』(一七六五)とその続編(一七六六) 子供のために書かれた最初の写実主義的小説 妖精物語的世界観と近代的市民道徳 魔女と女教師 女教師が主人公の童話の誕生 弟トムの冒険物語 イギリス帝国の辺境への憧れと地理 慈善と冒険――二つのイギリス近代 女の子と男の子の立身出世物語 ■第四章 「学者犬」の童謡 ――セアラ・キャサリン・マーティン『ハバードおばさんとその犬の滑稽な冒険』(一八〇五)他 擬人的な動物の童謡 『ハバードおばさんとその犬』とその原作者 ハリス版とキャトナック版の異同 『ハバードおばさんとその犬』後編と続編(一八〇六) 『トロットおばさんとその猫』(一八〇三) 大道芸「学者犬」としてのハバードおばさんの犬 ジョージ・クルックシャンク《犬の時代》(一八三六) ハバードおばさんとその犬のイギリス近代 ■第五章 子供の本における残酷性 ――ペロー童話、グリム童話の受容小史 セアラ・トリマー『教育守護者』(一八〇二-〇六)の妖精物語批判 フェリックス・サマリー『伝承妖精物語集』(一八四五)におけるペロー童話の改変 英訳『グリム民話集』(一八二三、二六)における改変 ジョン・フォックス『殉教者の書』(一五六三)とメアリー・マーサ・シャー ウッド『フェアチャイルド家物語』(一八一八)の残酷性 残酷性の忌避/残酷性の利用 アミーリア・オーピー『黒人の嘆き』(一八二六)の残酷性 残酷性と児童文学の近代化 ■第六章 妖精物語論争と近代的児童文学観の成立 ――『ジョージ・クルックシャンクの妖精文庫』(一八五三-六四) 妖精物語の挿絵画家としてのジョージ・クルックシャンク 妖精物語論争の顛末――クルックシャンク、ディケンズ、ラスキン 妖精物語と民俗学 妖精物語の二つの神聖化――近代的児童文学観の成立 ■第七章 堕落しかつ無垢な子供たち ――チャールズ・ディケンズの「子供の文学」 「子供の文学」と「児童文学」 ディケンズにおける忘れられた子供の本 『大いなる遺産』(一八六〇-六一)のピップの罪悪感 罪深い/有罪の、無垢な/無罪の イギリス帝国の堕落しかつ無垢な子供たち ■第八章 子供の現代生活の物語 ――ロバート・バーンズ挿絵『ストーリー=ランド』([一八八四])他 「絵も会話もないなんて」 挿絵画家ロバート・バーンズ 農村画とファンシー・ピクチャーの系統 シドニー・グレイ『ストーリー=ランド』の物語と挿絵 宗教的トラクト協会の児童書 バーンズ挿絵版のウォッツ『聖なる歌』([一八八五])とバーボールド夫人『子供の散文の讃美歌』(一八六五) メアリー・ルイーザ・モルズワース『ロビン・レッドブレスト――女の子のための物語』(一八九一)他 大衆文化における子供の現代生活の画家 ■結 論 あとがき 初出一覧 図版出典 参考文献 人名索引 著者プロフィール 鶴見良次 (ツルミリョウジ) (著/文) 筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学。 ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員などを経て、現在、成城大学文芸学部英文学科教授。 博士(文学)。英語・イギリス文学専攻。著書に『マザー・グースとイギリス近代』(岩波書店 日本児童文学学会特別賞)、 『イギリス近代の英語教科書』(開拓社)、『世界・日本 児童文学登場人物辞典』(項目執筆 玉川大学出版部)、 The Cambridge Guide to Children’s Books in English(項目執筆 Cambridge University Press)ほか。
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殺人は容易ではない アガサ・クリスティーの法科学
¥3,080
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あの有名作品からマニアックな短編まで ミステリの女王、アガサ・クリスティーが 作品に織りこんだ法科学を徹底分析! ・デビュー作『スタイルズ荘の怪事件』で示された指紋の正確な知識 ・微細証拠の存在が有罪の決定打とならないことを示す『マギンティ夫人は死んだ』 ・銃を嫌っていたクリスティーが『ナイルに死す』へと結実させた弾道学 ・筆跡の違いが手掛かりとなる『オリエント急行の殺人』 ・痕跡証拠が存在しないことが重要な意味を持つ『ゴルフ場殺人事件』 ・『ポアロのクリスマス』で用いられた血液凝固に関する意表をつくトリック ・検死解剖の詳細を徹底的に調査したことがうかがえる『エッジウェア卿の死』 ・現実の中毒事件解決にも貢献した『蒼ざめた馬』のリアリティあふれる描写 稀代のストーリーテラーとして、世界中で愛されているアガサ・クリスティーは、 法科学の専門家ともいえる一面を、その物語から垣間見せてもいる。 本書では、ポアロやミス・マープルといった魅力的な登場人物を通して描かれる法科学を紹介し、 “法科学者”としてのクリスティーに焦点を当てる。 現実の事件に影響を与えるほどのリアリティで描かれる世界を、 最新の法科学の知見から読み解く。 ●目次 はじめに――犯行現場 第1章 指紋 第2章 微細証拠 第3章 法弾道学(銃器) 第4章 文書と筆跡 第5章 痕跡、凶器、傷 第6章 血痕の分析 第7章 検死 第8章 法医毒物学 結論――ゼロ時間へ ●はじめにより 犯行現場はきわめて重要だが、科学捜査にはさまざまな側面がある。『ゼロ時間へ』に登場する弁護士で犯罪心理学者のフレデリック・トレーヴは、探偵小説が殺人事件から始まることを嘆いている。殺人は物語の終わりで、始まりではないと考えているのだ。 「物語はずっと前から始まっています。すべての原因と出来事が、ある一点……ゼロ時間に収束していく。そう、すべてがゼロに向かって収束していくのです」 本書では、この引用文に敬意を表して、法科学的な証拠を扱おうと思う。殺人事件の犠牲者の物語は、犯行現場から始まり、すべての証拠が遺体に向かって、つまりゼロに向かって収束していく。遺体安置所に死体が移されたあとに登場する捜査官のように、まずは犯行現場でメタファーとしての「原因と結果」を分析する。つまり足跡、紙片、発射された弾丸を丹念に調べる。それから遺体に取りかかり、傷のパターン、毒物やその他検死でみつかる人工遺物を取りあげる。そして最後に、この探求の旅のフィナーレとして、本書の結論、ゼロ時間を迎える。そこで、これらすべての法科学分野の糸が撚りあわされ、きちんと整った小さな捜査の結び目がつくられるのだ。 著者について 【著者】 カーラ・ヴァレンタイン 8年間さまざまな遺体の検死解剖に携わってきた解剖病理技師。法医人類学と考古学の知識も得て、現在は、ロンドンの聖バーソロミュー病院の博物館で5000を超える解剖学的試料を管理している。 【訳者】 久保美代子 翻訳家。大阪外国語大学卒業。おもな訳書に『科学捜査ケースファイル』『人体、なんでそうなった?』『アメリカ自然史博物館 恐竜大図鑑』(いずれも化学同人)、『感情をデザインする』(早川書房)、『14歳から考えたいレイシズム』(すばる舎)など多数。 Kindle→https://amzn.to/3GXNSup
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&Premium(アンド プレミアム) 2024年2月号 特集:あんこと、きなこ。
¥930
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features 020 ANKO & KINAKO あんこと、きなこ。 022 My Favorites 私の好きな、あんこときなこのおやつ。 福地桃子 eri 川地あや香 大籠千春 小川恵子 長谷川ちえ ルーカス・B.B. 久保田珠美 井上 恵 川田裕美 ジュリア・ショートリード 千 宗屋 瀬川誠人 玉田美知子 瀧 亮子 澁谷玲子 太田伊保 山瀬まゆみ 塩月紗織 山倉あゆみ 前川瞳美 市川染五郎 034 Specialists Selection マニアたちが語り尽くす、あんこときなこ。 060 Pâtisserie’s Homemade Anko 洋菓子に合う味を追求する、 『パティスリィ アサコ イワヤナギ』の自家製あんこ。 064 Kinako Mochi in Monzen Machi 門前町で愛され続ける、『三井寺力餅本家』のきなこ餅。 068 Ricca Fukuda in Kyoto あんこときなこを巡る旅 京都 福田里香が案内する、新旧の名店へ。 074 Sakiko Hirano in Kanazawa あんこときなこを巡る旅 金沢 平野紗季子が出合った、地元の人が愛する味。 083 Anko & Kinako Delights for OTORIYOSE あんこときなこの目利きが選んだ、 47都道府県のおいしいお取り寄せ。 regulars 007 &days よい一日を、このアイテムと 014 &style 「take a breather」 095 &TRIED IT オモムロニ。さんが使ってわかった これ、ここがいいよね。 〈ニューピース/カドー〉 103 &selection THINGS for BETTER LIFE 〈ヴァン クリーフ&アーペル〉ほか 111 nanuk & premium 「夢のこと」 112 &Paris パリに住む人の住まいと暮らし 「19世紀のアパルトマンを改装」ほか 118 &Taipei 片倉真理の台北漫遊指南 「大安2」ほか 124 &Kyoto 大和まこの京都さんぽ部 「あんバター」 130 &COOKING 渡辺有子の料理教室ノート 「牛モモ肉角切り」 132 &NEKO だって、ねこだもん。 「朝ルーティンでごきげんなミモザ」 133 &CAR LIFE 私とクルマ。 「河野亜紀×ボルボ XC40」 134 &Beauty キレイの理屈 〈アスレティア/ポロロッカ〉 136 &food Pレミアム通信 「長野・佐久の料理人、 北沢正和さんのこと」 140 &BOOKS 18 MILES OF BOOKS 果てしのない本の話 「暗流」 141 &Lifelong Items これから20年、使いたい日用品。 「膝掛け」 142 &NAOKO 大草直子の好きな時間、好きなもの。 「〈GREYCHORD〉のソープ」 次号予告 Kindle→https://amzn.to/47aWGYj