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家を失う人々 最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録
¥2,860
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貧困問題の解決に鋭く切り込む世界的名著 法外な家賃に厳しい取り立て──これでも〝自己責任〟なのか? ★ピューリッツァー賞など13の賞を受賞! ( ピューリッツァー賞/全米批評家協会賞/PENジョン・ケネス・ガルブレイス賞/ アンドリュー・カーネギー賞/ヒルマン賞/PENニューイングランド賞/ シカゴ・トリビューン・ハートランド賞/バーンズ&ノーブル最優秀新人賞/ 東部社会学会コマロフスキー図書賞/アメリカ法曹協会シルバー・ゲーブル賞/ ロバート・F・ケネディ図書賞/全米優秀法学生会ビエンナーレ賞/ストウ賞) ★TIME誌「2010年代ノンフィクション ベスト10」選出 ! ★全米70万部 。欧州、アジア各国でも刊行! ★ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー! ──────────── つくろい東京ファンド代表理事 /ビッグイシュー基金共同代表 稲葉 剛氏推薦!! 「スラムはおいしい」 貧困層をさらなる困難へと 追いやるプロセスを赤裸々に記録し、 「搾取と強欲な市場」を暴き出す本書は 「住まいの貧困」の拡大が止まらない 日本でも必読の書だ。 ──────────── 【目次】 プロローグ 凍える街 I 入居 1章 町を所有する商売 2章 大家の悩み 3章 湯の出るシャワー 4章 みごとな回収 5章 一三番ストリート 6章 ネズミの穴 7章 禁断症状 8章 四〇〇号室のクリスマス II 退去 9章 どうぞご用命を 10章 雑用にむらがるジャンキー 11章 スラムはおいしい 12章 〝その場かぎり〟のつながり 13章 「E―24」で 14章 がまん強い人たち 15章 迷惑行為 16章 雪の上に積もる灰 III それから 17章 これがアメリカよ 18章 フードスタンプでロブスターを 19章 小さきもの 20章 だれもノースサイドには住みたがらない 21章 頭の大きな赤ん坊 22章 ママがお仕置きを受けることになったら 23章 セレニティ・クラブ 24章 なにをやってもダメ エピローグ 家があるからこそ、人は 執筆の裏話 著者について マシュー・デスモンド Matthew Desmond プリンストン大学社会学教授。 2010年、ウィスコンシン大学マディソン校で博士号を取得後、 ハーバード大学のエリート研究者養成制度である ソサエティ・オブ・フェローズのジュニア・フェローに選ばれる。 「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローシップにも選出され、 アメリカ法曹協会のシルバー・ギャベル賞、 ウィリアム・ジュリアス・ウィルソン・アーリー・キャリア賞も受賞した。 The Eviction Lab(強制退去研究所)の主任研究員でもあり、 アメリカにおける貧困、都市生活、住宅問題、公共政策、 人種間の格差などに果敢に取り組みつづけている。 訳者 栗木さつき Kuriki Satsuki 翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒。 訳書に『だれかに、話を聞いてもらったほうがいいんじゃない?』、 『ONE LIFE ミーガン・ラピノー自伝』(ともに小社刊)、 『米国防総省・人口統計コンサルタントの人類超長期予測』、 『ハーバードの人の心をつかむ力』(ともにダイヤモンド社)、 『元FBI捜査官が教える「情報を引き出す」方法』(東洋経済新報社)など多数。
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WE ARE LEARNING #こわがらなくていい世界へ
¥1,650
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透明人間 Invisible Mom
¥2,640
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“見えないもの”とされているすべての母親たちへ—— 重い障害を持つ「医療的ケア児」にずっと付き添う母親が、校内で“わたし”自身にカメラを向けたとき、社会の問題が浮き上がってきた。 息子が重度の障害とともに生まれた日から、「私」は「医療的ケア児の母親」となった。特別支援学校へ入学すると、週のほとんどを校内で待機する日々。 「気配を消してください」と求められた私は、「私はここにいる」と言わんばかり、自分自身を写真に撮り始める。そこに写し出されたのは、「誰かのために生きる今」をそれでも楽しく生きようとする、私の姿だった――。 テーマとは不釣り合いに、つい笑ってしまう、明るくユーモアのある写真の数々。全国各地で開催される写真展にも共感の声が相次ぎ、メディア取材も多数。 「母親」「お母さん」として“透明になって”生きている一人ひとりに、エールをおくるような一冊。 2021年に著者が自費出版した『透明人間 Invisible mom』が大きな反響を呼び、ここに山崎ナオコーラ、櫛野展正の両氏の寄稿を加え、再構成・再編集して出版。 学校も病院も社会だ。付き添いもケアも家事も、社会活動だ。 お母さんは、社会人だ。社会を変えられる。――山崎ナオコーラ 表舞台には出てこない、「透明にされた」母親たちの思いを伝える 手段こそが、山本さんの写真であり言葉なのだろう。――櫛野展正 山本美里(やまもと・みさと) 1980年東京都生まれ。写真家、医療的ケア児の母。2008年、妊娠中に先天性サイトメガロウイルス感染症に罹患した第3子が障害を持って生まれ、「医療的ケア」を必要とする子の親となる。その息子が特別支援学校小学部に入学するとともに、週4日の校内待機の日々が始まる。2017年に京都芸術大学通信教育部美術科写真コースへと進み、息子に常に付き添う自分自身を被写体にした写真作品の制作を開始。同学学長賞も受賞した一連の作品を2021年11月に『透明人間 Invisible mom』として自費出版すると、大きな反響を呼ぶ。全国各地を展示と講演で回るさなか、2023年1月に櫛野展正氏による記事「隠された母親たち」がウェブ版「美術手帖」に掲載。それをきっかけに、『透明人間 Invisible mom』を再構成・再編集した本書を出版。同年、別作品で「MONSTER Exhibition 2023」優秀賞受賞。現在も医療的ケア児と特別支援学校の保護者付き添いをテーマに作品制作を続けている。 Website: https://inbisiblemom.studio.site/1 Instagram: @m.yama_moto
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[再入荷待ち]労働系女子マンガ論!
¥2,200
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労働をめぐる女子の悩みの数だけ、応答を試みるマンガが存在するー タバブックスwebサイトで2013年から不定期連載していた「労働系女子マンガ論!」ついに、ついに書籍化!! 恋愛、結婚、出産、といった人生のイベントを迎えるたび、続けるか辞めるかの選択を迫られるのは、たいてい女子の側。労働環境はここ数十年で大きく変化し、どうするのがベストなのか判断がつかない…「女子×労働」の視点で読む女子マンガに人生をサバイブするヒントがある!誰もが知っている王道作品から、知る人ぞ知る隠れ名作まで、web連載を大幅加筆修正。「女性と労働」表象を読み解く、気鋭の研究者トミヤマユキコの女子マンガ論、決定版です。 【目次】 序論「労働系女子マンガ」とはなんぞや? 1章 少女マンガ隆盛期 ― ヒロインは読者と同世代の若き労働者 自分の運命を切り拓く『ベルばら』の女たち 『ベルサイユのばら』 大正時代のラブコメが描く「この国で女が働くとはどういうことか」『はいからさんが通る』 「自立した女」のモデルのひとつは、バレエマンガにある 『アラベスク』 愛より恋より仕事をやれ 70年代作品の強烈なメッセージ 『デザイナー』 女の為政者として「政治と権力」を変革する16歳 『王家の紋章』 労働ものとして魔法少女マンガを読んでみる 『美少女戦士セーラームーン』 2章 「仕事と恋」の時代 ― 社会情勢を反映し働く読者の現実に接近 「近代化」を目指そうとした「働く女」の困難 『東京ラブストーリー』 みんなの視界に入りにくい仕事を描く意義 『動物のお医者さん』 フリーターもバリキャリも大変 就職氷河期がもたらしたリアル 『ハッピー・マニア』『働きマン』 「周縁」で働く女の自由と孤独 『ちひろ』『ちひろさん』 自分らしさに助けられたり苦しめられたりする労働 『リメイク』 恋愛要素なし、仕事人間を肯定する女子マンガの進化 『重版出来!』 3章 労働の多様化・細分化 ― 年齢、仕事観、社会問題等に着目 憧れからはほど遠い設定が生み出す深い味わい 『うどんの女』 主婦の労働と存在意義をめぐる重い問い 『ハウアーユー?』 リアルとファンタジーを行き来する大人の仕事と恋愛の物語 『娚の一生』 人生の全てを労働に捧げる 仕事に生きる女のロールモデル 『繕い裁つ人』 女の人生に必要なのは王子様じゃない、家だ 『椿荘101号室』 「仕事/趣味」「仕事/結婚」二者択一の不毛さを描く 『ZUCCA×ZUCA 』 自分の意思ではない境遇も受け入れ 働き生きる日々の愛おしさ 『海街 diary』 夢見た未来と現実の間に苦悩 続いていく労働系女子の人生 『愛すべき娘たち』 【試し読みはこちら!】 本書1章「労働ものとして魔法少女マンガを読んでみる 『美少女戦士セーラームーン』」一部を公開しています。ぜひお試しください! ↓ ↓ ↓ http://tababooks.com/wp/wp-content/uploads/2023/11/roudoukei_trial.pdf トミヤマユキコ 1979年、秋田県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、早稲田大学大学院文学研究科に進み、少女マンガにおける女性労働表象の研究で博士号取得。ライターとして 日本の文学、マンガ、フードカルチャーについて書く一方、東北芸術工科大学芸術 学部准教授として教鞭も執っている。2021年から手塚治虫文化賞選考委員。
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パッキパキ北京
¥1,595
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味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。 コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……? 著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”! 【著者略歴】 綿矢りさ(わたや・りさ) 1984年、京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞受賞。12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、同年に京都市芸術新人賞、20年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞受賞。他の著書に『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』『オーラの発表会』『嫌いなら呼ぶなよ』など。 Kindle→https://amzn.to/4a2Q7tL
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グラフィック・ビートルズ
¥3,960
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ビートルズのアルバム11 枚のジャケット・デザインを1 章ずつ解説。デザインの「革新性」を20 世紀デザイン史の中に位置付け、「デザインの歴史探偵」を名乗るデザイナーの松田行正が検証します。 表紙に付けられたA1 判大のパロジャケ・コレクション・ポスター(CD180 点以上、書籍34 冊を掲載)も圧巻。書籍でしか味わえない造本の魅力が満載です。 目次 1 斜めがもたらした躍動感が新しい息吹を伝える。 Please Please Me 2 カメラマン、フリーマンの活躍❶ ハーフ・シャドーがビートルズのアイコンとなる。 With the Beatles 3 カメラマン、フリーマンの活躍❷ 映画のコマ撮り風デザインがサントラをイメージさせる。 A Hard Day’ s Night 4 カメラマン、フリーマンの活躍❸ タイトル・バンド名よりもヴィジュアルを重視する。 Beatles for Sale 5 カメラマン、フリーマンの活躍❹ 手旗信号風やらせポーズでアイドル路線に回帰する。 Help! 6 カメラマン、フリーマンの活躍❺ サイケデリック・フォントと憂鬱な表情が60 年代を象徴する。 Rubber Soul 7 髪の毛にこだわったイラストとコラージュで伝説となる。 Revolver 8 原寸コラージュによる集合写真。 Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band 9 経年変化をデザインする。 The Beatles(White Album) 10 なにげない日常の風景をアート、そしてアイコンにしてしまった。 Abbey Road 11 ビートルズの最後を象徴するかのように4 人を分断するレイアウト。 Let It Be この他にコラムが多数入ります。 著者プロフィール 松田 行正 (マツダ ユキマサ) (著) 本のデザインを中心としたグラフィック・デザイナー。自称デザインの歴史探偵。「オブジェとしての本」を掲げるミニ出版社、牛若丸主宰。『眼の冒険』(紀伊國屋書店)で第37 回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。著書に、『デザインってなんだろ?』(紀伊國屋書店)、『デザインの作法』(平凡社)、『にほん的』(河出書房新社)、『独裁者のデザイン』(河出文庫)、『眼の冒険』『線の冒険』(ちくま文庫)、『RED』『HATE !』『急がば廻れ』『デザイン偉人伝』『アート& デザイン表現史』『戦争とデザイン』『宗教とデザイン』(左右社)などがある。
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夢と生きる バンドマンの社会学
¥2,860
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人生を賭ける夢に出会えたことの幸福と困難――。いつの時代にも少数派ながら「卒業したら就職する」という、普通とされる生き方を選ばない者がいる。夢は諦めに終わるのか、形を変えて続くのか? 数年にわたる二十代から三十代のバンドマンへの貴重なインタビュー調査をもとに現代の「夢追い」のリアルな実態を描き出す。 目次 はじめに Ⅰ 「夢追いの社会学」の試み 序 章 夢追いの社会学に向けて 1 夢追い研究の到達点と課題 2 夢追いを「若者文化と進路形成」の問題として捉える 3 分析枠組み――「若者文化と進路形成」に向けて 4 調査の概要 第1章 夢追いの戦後史――若者はいかなる将来の夢を抱いてきたのか 1 将来の夢を跡づける 2 複数のデータをつなぎ合わせる・重ね合わせる 3 将来の夢の変化の全体像――JGSS-2006による分析 4 夢追い志向か、それとも安定志向か? 5 将来の夢のゆくえ――現代の夢追いの特徴とは何か Ⅱ 夢を追い始める 第2章 来歴と条件――夢追いの選択に踏み切る 1 夢追いの幕開け――〈教育〉と〈若者文化〉の関係から 2 音楽活動を始める 3 音楽活動を中心とした進路形成 4 夢追いの選択に踏み切る条件 5 〈教育〉から〈若者文化〉へ――「適応―離脱モデル」の視点 第3章 フリーターか正社員か――夢追いに伴う働き方の選択 1 フリーターとして夢を追い始める 2 なぜフリーターを選択するのか 3 なぜフリーターであり続けられるのか 4 そもそもフリーターになるべきなのか――正社員バンドマンの存在 5 夢を追うためにフリーターになるか、正社員になるか Ⅲ 夢を追い続ける 第4章 夢の中身と語り方――夢を変えて追い続ける 1 バンドマンはいかなる夢を追うのか 2 夢の中身が変わる 3 夢の語り方も変わる 4 夢の変化の背景 5 夢を変えるからこそ夢が追い続けられる 第5章 夢の調整と破綻――集団で夢を追う方法 1 バンドマンとしての夢追い、バンドとしての夢追い 2 バンドZの来歴 3 互いの夢を共有する 4 解散とその後――共有された夢の破綻、そして別々の人生へ 5 集団で夢を追い続けることのリアリティ――「音楽性の違い」とは? 第6章 批判と抵抗――ライブハウス共同体の機制と陥穽 1 批判されても夢を追い続ける 2 標準的ライフコースとの攻防 3 夢追いは反動的に維持される 4 ライブハウス共同体という準拠集団 5 ライブハウス共同体の生成・波及・限界 6 夢追いはどこまで続くのか Ⅳ 夢を諦める 第7章 挫折か納得か――夢を諦める二つの契機 1 「仲間がどんどんいなくなる」 2 第一の契機――身体的・精神的問題を抱えて 3 第二の契機――無視できなくなる将来への不安 4 だれのせい?――「やりたいこと」と自己責任の共振 5 夢追いの先へ――標準的ライフコースの呪縛 第8章 夢追いバンドマンのライフヒストリー――選択・維持・断念のつながり 1 夢追いライフコースをトータルに描く 2 分析の焦点 3 夢追いの選択から維持へ 4 そして夢を諦める 5 夢追いの幕引き 終 章 夢追いからみる現代社会 1 本書の知見 2 夢と生きる軌道――四領域モデルからの考察 3 「正しく生きる」とは何か――夢を追わせる社会・夢が追えない社会 4 今後の課題と展望 引用文献 初出一覧 おわりに 資 料 その1 研究参加者のプロフィール その2 職業分類の細目(第1章) 著者 野村 駿(ノムラ ハヤオ) 1992年岐阜県飛騨市生まれ.名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程満期退学.博士(教育学).秋田大学大学院理工学研究科附属クロスオーバー教育創成センター助教を経て,現在同大学教職課程・キャリア支援センター助教.専門は教育社会学,労働社会学. 主要論文に,「なぜ若者は夢を追い続けるのか――バンドマンの「将来の夢」をめぐる解釈実践とその論理」(『教育社会学研究』第103集),「不完全な職業達成過程と労働問題――バンドマンの音楽活動にみるネットワーク形成のパラドクス」(『労働社会学研究』20巻),「夢を諦める契機――標準的ライフコースから離反するバンドマンの経験に着目して」(『教育社会学研究』第110集). 著書に,『調査報告 学校の部活動と働き方改革――教師の意識と実態から考える』(共著,岩波ブックレット),『部活動の社会学――学校の文化・教師の働き方』(共著,岩波書店)など.本書が初の単著.
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ザリガニの鳴くところ 文庫
¥1,430
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本屋大賞翻訳小説部門受賞作 待望の文庫化! 〔二〇二一年本屋大賞翻訳小説部門第一位〕 ノース・カロライナの湿地で青年の遺体が発見された。村の人々は“湿地の少女”カイアに疑いの目を向ける。六歳で家族に見捨てられ、人々に蔑まれながら、たったひとり湿地で生き抜いてきたカイアは果たして犯人なのか。世界的ベストセラーを文庫化。解説/山崎まどか Kindle→https://amzn.to/3GyhYnU
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古書の来歴 文庫
¥1,650
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第2回翻訳ミステリー大賞受賞作 伝説の古書『サラエボ・ハガダー』が発見された──その電話が、数世紀を遡る謎解きの始まりだった。この本は焚書(ふんしょ)や戦火の時代を経ながら、誰に読まれ、守られ、現代まで生き延びてきたのか? 古書鑑定家のハンナは、ページに挟まった蝶の羽からその旅路をひも解いてゆく。──科学調査に基づく謎解きの妙と、哀惜に満ちた人間ドラマが絡み合う、第2回翻訳ミステリー大賞受賞作! 訳者あとがき=森嶋マリ/解説=千街晶之 著者について ジェラルディン・ブルックス 1955年、オーストラリアに生まれる。シドニー大学卒業後、シドニー・モーニング・ヘラルド紙にて3年間記者として活動したのち、奨学金を得てコロンビア大学に留学。以降、ウォールストリート・ジャーナル紙でボスニア、ソマリア、中東地域の特派員として活躍し、その取材経験をもとにノンフィクションを執筆した。2001年、『灰色の季節をこえて』を発表し小説家デビュー。05年発表の『マーチ家の父──もうひとつの若草物語』でピューリッツァー賞のフィクション部門を受賞した。08年に発表した『古書の来歴』は20ヵ国語以上に翻訳されるベストセラーとなっており、22年発表のHorseではアニスフィールド・ウルフ図書賞を受賞している。 森嶋マリ (モリシママリ ) 東京都生まれ、武蔵野美術大学短期大学部デザイン学科卒。英米文学翻訳家。主な訳書にモス「ラビリンス」「悪魔の調べ」、キャンベル「囚われの愛ゆえに」、ユウ「南国ビュッフェの危ない招待」、カマル「喪失のブルース」などがある。 Kindle→https://amzn.to/3GBSJRy
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ちゃぶ台12 特集:捨てない、できるだけ
¥1,980
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特集:捨てない、できるだけ 私たちが日々している「捨てる」って、なんだろう? 捨てない生活、仕事、商売は、できる? 地球環境が「九回裏」の状況にある今、ゴミ処理最前線の町と本づくりの現場から探る! ・藤原辰史さんインタビュー「九回裏の『捨てる』考」 ・「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」ってどんなところ?(レポート) ・土井善晴×大塚桃奈「『ゼロ・ウェイスト』ってなんですか?」(対談) ・平尾剛×中野遼太郎「下手でも『楽しい』を捨てない これからのスポーツ考」(対談) *特集に寄せて ほぼ毎号、特集を決めた直後には、この巻頭文を書き終えている。だが、今号はぜんぜん進まない。特集タイトルの「捨てない」は早々に決定したものの、自ら掲げた言葉に苦しんでいる。 なぜか。理由は明らかだ。捨てているからである。 家では、週に二度の燃えるゴミの収集日に三〇リットル分のゴミ袋に満杯のゴミを詰め、週一度のプラスチックゴミの日も袋はいっぱい。仕事では出荷不能となった書籍を断裁する。自分の足元を見れば、捨てない生活など不可能に思えてならない。「できるだけ」を付けたのは、わが心のうしろめたさ故だろう。 それでも、「捨てない、できるだけ」を特集しようと思った。 持続可能とか地球環境とか、大きな題目を掲げるまでもない。地球の資源を人間の都合だけで消費し尽くし、循環の流れを妨げる。そうした生活に別れを告げないといけないのは当然だ。今あるものを大切にする、大量生産大量消費を見直す。これらはずっと言われつづけているのに、大きく改善したようには思えない。なにより自分自身の日々のなかで。 こう考えたとき、まずは自社でできることからやろうと考えた。それで「捨てないミシマ社」というレーベルを立ち上げることにした。断裁対象となっていた再出荷不能の傷んだ書籍ばかりを集めて販売しようという試みだ。「捨てない、できるだけ」の実践である。 とはいえ、断裁する本はゼロにはならない。返品の過程で、「少し傷んでます」というレベルを越えて、折れたり汚れたりした本たちも出る。それに、そもそも、本をつくる過程でこそ、大量の廃棄物が出るのだ。今回、この特集を進めるなかで、あらためて知った。 きっと、まずは自分たちの関わりのあるところから、ちゃんと知ることから始めるしかない。そして、「捨てない」という選択肢だけでなく、「何を、どう捨てる」かも重要な気がしている。メーカーとしては、何を何でつくるか。余ったり、戻ってきた商品をどうするか、をもっともっと考えなければいけない。 知る、考える、実行する。うまくいかなかったことを改善する。そのささやかな行為の積み重ねが、九回裏逆転満塁ホームランを生む。とは限らないが、それからしか逆転が起きないのは確かなのだ。 ――本誌編集長 三島邦弘 目次 藤原辰史「九回裏の『捨てる』考」(インタビュー) 「『上勝町ゼロ・ウェイストセンター』ってどんなところ?」(レポート) 土井善晴×大塚桃奈「『ゼロ・ウェイスト』ってなんですか?」(対談) 益田ミリ「列車・箱・宝物」(漫画) 津村記久子「持たされるゴミと缶と保冷剤」(エッセイ) 伊藤亜紗「会議の研究(3) ワーカーズコープの共同想像」(論考) 平尾剛×中野遼太郎「下手でも『楽しい』を捨てない これからのスポーツ考」(対談) 斉藤倫「しっぽをなくした、むかしのじんるい」(児童文学) 齋藤陽道「沁みた記憶」(フォトエッセイ) 「シナノ印刷さんに訊く! 本づくり、どれくらいのゴミが出てますか?」(インタビュー) 「新レーベル『捨てないミシマ社』って何?」(お知らせ) 作・益田ミリ、絵・平澤一平「げっ歯の会」(漫画) 内田健太郎「ペー君と茶碗」(エッセイ) 榎本俊二「ギャグマンガ家山陰移住ストーリー PART11」(漫画) 藤原辰史「捨てる民の精神誌 生態と消費のはざまで」(論考) 「書店、再び共有地」(レポート) Books & Cafeコトウ〈福島県福島市〉 ReBuilding Center JAPAN〈長野県諏訪市〉 中村明珍「頭髪は偉大、頭皮は憩いの場」(エッセイ) バッキー井上「あとはオボロ、オボロ影。そしてまた俺は、真俯瞰にいる。 第三部 そして俺たちは欲どおしい。」(コラム) 寄藤文平「図の話。未来の描き方その6」(絵と言葉) 三島邦弘(ブックレビュー) 編集後記
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水歌通信
¥2,200
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*サイン本は終了しました ふたりの歌人がお互いの短歌をもとに紡いだ、新感覚の歌物語。 垂直のガラスを蛸があるいてる雨つよくふる都市のどこかに(東直子) 柳の葉は撫でることしかできなくて小川の街でだれを愛すの(くどうれいん) 結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。 同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。 ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。 【著者コメント】 東さんと日常を交信するようにはじめた短歌のやり取りは、次第にわたしの人生を離陸してまったく別の「みつき」の人生になりました。書き終えたいま、雨が降ると、わたしのところへもミメイが来ているような気配がします。(くどうれいん) くどうさんと言葉を空に放って心を分け合っていたら、遠くにいるのにすぐそばにいるような、近づくことのできないところを浮遊しているような、とけあうような心地になりました。えもいわれぬ体験でしたが、その世界の人たちと時々目が合ってドキドキしました。(東直子) 目次 1 雨つよくふる都市のどこかに 2 なんでもつがい 3 どこにも戻るつもりはないな 4 Choice is yours 5 必ず君のいる夏の ページ数 144 判型 四六並製 装丁 北野亜弓(calamar)/装幀 植松しんこ/装画 著者プロフィール くどうれいん (著) 歌人・作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。 東直子(著) 歌人・作家。1996年歌壇賞受賞。2016年『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』など。小説に『とりつくしま』『さようなら窓』『階段にパレット』ほか。歌書に『短歌の時間』『現代短歌版百人一首』、エッセイ集に『千年ごはん』『愛のうた』『一緒に生きる』など。近著に短編集『ひとっこひとり』。
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イサド住み
¥1,000
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トランスジェンダー男性が主人公の小説。 言いたいことが言葉になる前の、唸りや遠吠えを書こうと思いました。 吹き荒れるトランス差別に苦しい思いをしており、明るいフィクションを増やしたかった。 とびきりクィアなボーイズラブです。 イサドというのは宮沢賢治の『やまなし』に出てくる言葉。 蟹のお父さんが子どもたちに「もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ」と言います。 イサドが地名なのか何なのか読んでいる人にはわからないのですが、蟹たちにはよくわかっていて、きっと素敵な場所なのだろうと思います。 著者:オカワダアキナ
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[再入荷待ち]顔たち、犬たち
¥1,200
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表紙の男と目が合う。いや合うようで合わない? 彼がどこを見ているのかわからないし、表情も読み取りにくい。 真顔にも悲しそうにも恥ずかしそうにも見える。 あなたは(わたしは)人の顔に勝手に何かを見出す。 ずるい男のずるい話、男性性の呪いについて。 女性と結婚しているけど男性とセックスする男性、ゲイの男性、トランスジェンダー男性。 三角関係のような友だち同士のようなお話です。 しょうもないラブストーリーにトランスジェンダー男性がさらっと登場する話をやりたかった。 『イサド住み』と関連作ですがあんまり続き物にはなっていません。 装画:谷脇栗太(犬と街灯) 著者:オカワダアキナ
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HIVとともに生きる
¥3,740
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現在、地球規模で最も深刻な感染症の一つHIV/エイズ。医療の進展とともに服薬を続ければ死に至らず、ほかの人と同じ生活ができるようになった。だがジェンダーやセクシュアリティ、病いや障がいなど交差的な差別や偏見はいまだに根強い。日本で「HIVとともに生きる」ことはいったいどのようなことなのだろうか。 ゲイ男性を中心にHIV陽性者百余人と交流し、22人のライフヒストリーを聴き、かれらが書いた手記などの史資料も読み込み、生活史に深く迫る。当事者と支援者がおこなってきた協働的な実践を掘り起こし、周囲に創造的に関わりながら包摂する力を発見していく。 傷つきとレジリエンス、病いの語り、クィア理論や批判理論など社会学理論から、一人ひとりが苦しみのなかで培ってきた生きる力が、社会とどのように接合し社会を構想できるかを浮き彫りにする。傷ついた生の意味を協働で探り、親密性や共同性を育む「生きるための理論」を探求するラディカルな生活史研究。 目次 序 章 性と病い/健康をめぐるフィールドワーク 1 HIV/エイズについて――本書の目的 2 HIVをめぐる社会学的想像力――なぜ陽性者の生に焦点を当てるのか 3 HIV陽性になるということ――フィールドに入る 4 HIVをめぐるオートエスノグラフィー――診断前 5 フィールドワークとしての日常生活 6 本書の問いと意義――HIVとともに生きるとはどのようなことか 第1章 HIVをめぐる社会学的研究 1 社会的病いとしてのHIV/エイズの歴史 2 HIVとともに生きる人々をめぐる研究の系譜 3 本書の位置づけ――HIVとともに生きることをめぐるライフヒストリー研究 4 本書の目的と意義――洞察を紡ぎ出し社会を構想するライフヒストリー研究 5 研究方法・調査概要 6 本書の構成 第2章 フィールドとしての個人――ライフヒストリー研究の再帰的/反省的転回 1 ライフヒストリー研究と批判理論 2 病いの語り、病いの軌跡、傷ついた物語の語り手 3 素人専門家(Lay Expert)から当事者のより積極的な参画(GIPA Principle)へ 4 HIVとともに生きること――傷つき/可傷性とレジリエンス 5 小括――HIVとともに生きる人々の生存とレジリエンス 第3章 当事者から始まるエイズ・アクティヴィズム――生きるための理論と実践 1 リヴィング・ポリティクス 2 ゲイ雑誌「G-men」にみるグラスルーツ・アクティヴィズム 3 「SHIP NEWSLETTER」手記にみるヘルスリテラシー向上実践 4 ピアサポートの変遷と現在的意義・課題 5 地域でのケアの担い手 第4章 スティグマとレジリエンスの社会学 1 HIVに関するスティグマの概念化 2 重層的スティグマと社会的排除 3 レジリエンスへの着目 4 社会的排除からの対抗戦略――ライフ・ポリティクスとリヴィング・ポリティクス 第5章 混沌を受容できる場/関係性――多声性・異種混交性と共同性・親密性 1 混沌をライフヒストリーの一部として受容する力 2 親密性と共同性を紡ぐ「愛の技法」 3 小括――ライフヒストリーの生成継承性 第6章 ラディカル・ライフヒストリー研究に向けて――生きるための理論を紡ぐ/社会を構想する 1 生きるための理論に向けて 2 ラディカル・ライフヒストリー研究に向けて 3 声なき声としての「混沌の語り」に敬意を払うこと 4 「HIVとともに生きる」とはどのようなことか 5 本書の限界と今後の展望 終章 まとめ――本書の意義と貢献 あとがき 著者プロフィール 大島 岳 (オオシマ ガク) (著) 明治大学情報コミュニケーション学部専任助教。専攻は社会学、生活史・オーラルヒストリー研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究。論文に“Societal Envisioning of Biographical AIDS Activism among Gay People Living with HIV in Japan”(Historical Social Research, 48(4))、「HIV陽性者の生存への希望はいかに育まれてきたのか――1990年代SHIP Newsletterのヘルスリテラシー向上のための取りくみとGIPA」(「保健医療社会学論集」第31巻第1号)、「ゲイ雑誌『G-men』にみるグラスルーツ・アクティヴィズム」(「年報社会学論集」第32号)、「「性的冒険主義」を生きる――若年ゲイ男性のライフストーリーにみる男らしさ規範と性」(「新社会学研究」第1号)など。 Kindle→https://amzn.to/4ag4vz1
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ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち
¥1,980
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人権の視点から考える「日韓」の歴史と未来 「モヤモヤの連鎖」とも言える読者の反響を生み出した『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』から2年。大学院生と会社員になった編者が、朝鮮半島の人々との関係と社会のあり方を変えていくために、わたしたちに何ができるか真摯に語り合う。 [目 次] 第1章 ひろがる「日韓」のモヤモヤ 語られはじめた「日韓」のモヤモヤ 『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』と出会ったわたし コラム 「日韓」の歴史を無視してK-POPを聴くことはできる? 座談会 「日韓」のモヤモヤと向きあう当事者性と想像力(ゲスト:平井美津子さん) 座談会 『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』への現役大学生の声にこたえる 第2章 「日韓」のモヤモヤとわたしたちの社会 「なにが本当のことかわからない」のはどうしてなの? 歴史否定と「有害な男性性」 韓国のなかでは歴史についてどう考えられているの? 学び場紹介 Fight for Justiceって? 座談会 ゼミの後輩たちは『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』をどのように読んだのか 座談会 加害の歴史を教えること,学ぶこと(ゲスト:平井美津子さん) コラム 取り消された毎日新聞・大貫智子氏の署名記事 座談会 『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』の刊行はわたしたちにとってどんな経験だったのか? 第3章 モヤモヤからわたしたちが出会った朝鮮 在日朝鮮人と日本人のわたし 100年前の東京で起きたこと コラム 多摩川を歩いて考える朝鮮 コラム 大阪・生野と京都・ウトロを訪ねて 沖縄と日本軍「慰安婦」問題 学び場紹介 ラオンって? 座談会 ソウルで考える朝鮮,日本で学ぶ朝鮮 第4章 終わらないモヤモヤとその先 社会運動に関わるということ 「そんなことより」と言えてしまうこと 学び場紹介 キボタネって? 座談会 日本社会を地道に変えていくこと Kindle→https://amzn.to/41253Eh
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もし友だちがロボットだったら? 哲学する教室のつくりかた 30の授業プラン
¥2,640
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考え続ける力を養う対話レッスンで「またやりたい!」の声がきこえる―― 英国発! 準備ゼロでも楽しめる哲学対話のプレイブック 考える・伝える・聞く能力を育むとして、近年注目を集めている〈哲学の授業〉。 哲学のすばらしい点は、まったく知識がなくても誰でも議論に入れること。 大人がアシストすることで、子どもたちは哲学することを自然と楽しめるようになる。 子どもとの哲学で大切なのは、子どもたちが問いを立て、 自分たちで考え、安心して失敗できる場をつくること。 5 ~ 13歳の生徒たちと哲学対話を行ってきた著者が、 すぐに使える30の対話プランを紹介。 短い物語のあとに続く一連の問いをたどり、 活発な議論と奥深い思考の世界へ子どもたちを導いていく。 家庭や地域、他教科の授業でも使える一書。 【目次より】 第1部 理論編――子どもと哲学するために 子どもに問うこと/教室での哲学探究/先生のワザ/ヒントとコツ 第2部 実践編――じっさいにやってみよう 椅子 / アリの生きる意味 / 同じ川に2回入ることってできる? / 無人島ゲーム / なくしものをしてみよう! / ギュゲスの指輪 / 王子さまとブタ / テセウスの船 / コッチとアッチ / 幸せな囚人 / 黄金の指 / アリとキリギリス / カエルとサソリ/ 人生の本 / ピラミッドの影 / 魔法の杖 / ぶっちゃうビリー / 何もないということについて考える / 6人の賢者たち / 別の惑星のあなた / シービーのお話 / 友だち / トニー・テスト / 泥棒 / アンドロイド / ウソ / 再生 / 人間になれた? / 永遠の端っこへ / どこにいるの? / 公平の井戸 巻末資料 トラブルシューティング / 用語集 など Kindle→https://amzn.to/3T26l04
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路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅
¥2,200
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〈 ありふれた街なんて、どこにもなかった!〉 [鉄塔][ガスタンク][標識][植物][トマソン] [看板][暗渠][電線][配管][給水塔][遊具][階段] 散歩の先人たちのまなざしを行き来しながら歩くとき、見慣れた街は不思議の宇宙に変貌する。 ──SNS 時代に贈る新しい街歩きのバイブルが登場! --------- 〈 大自然に驚くように、ふつうの道で驚いたっていいはずだ。〉 子どものとき、学校への通学路は宇宙だった。 そこかしこに気になる何かがあり、発見があり、不思議があった。 そこに人工物と自然の区別はなく、すべてが宇宙だった──。 何の変哲もない場所に住んでいると感じていた旅エッセイストは 鉄塔、ガスタンク、暗渠、電線、配管、看板など、 散歩マニアが注目するテーマに興味を抱いて、街に出た。 やがて、そこらじゅうに不思議に満ちたスポットを発見して……。 * * * 〈 大自然の驚異ではなく、平凡な街の驚異に触れる旅エッセイ 〉 旅エッセイストが見つけた「そこらへんの街」を味わう感性《センス・オブ・ワンダー(Sense of Wander)》とは?! 目次 はじめに……路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅 1.目白から哲学堂公園 ■緊急対策会議と、無言板 ■十字架型の池と、不毛な東京という記憶 ■空想の箱庭と、世紀末マンション 2.二子玉川から等々力渓谷 ■街の中の公園、山の中のコンビニ ■石像の寺と地底の川 ■坂の鑑賞と、今とは反対の古墳 3.赤塚から高島平 ■暗渠の魅力はたとえ暗渠でなくたって魅力 ■三番目大仏巡礼 ■ガスタンクと空中団地 4.大鳥居から平和島 ■交通公園と富士塚は似ている ■鉄塔と大鳥居 ■謎の岩山と道路の切り身 5.浅草から北千住 ■過去は思っていた風景と全然違うんじゃないか疑惑 ■電線動脈瘤 ■「ゆかりの地」より、誰も注目していない奇妙なもの 6.黒川から鶴川 ■秘密の鉄塔林 ■何の変哲もない住宅街を楽しむには 7.麻布十番から築地本願寺 ■無人の住宅街と、東京タワーのかっこいい根元 ■日本庭園と海の生きもの 8.王子から赤羽 ■鉄塔の脚元の庭 ■赤羽の迷宮路地と白いピカピカした街並み 9.阿佐ヶ谷界隈 ■昔住んでいた家と植物のふりした妖怪 ■無言板と、見えているけど見えていない世界 10.神楽坂から曙橋[追録編] ■現場で適当につくられた自由課題みたいな遊具 ■レプリカ遺跡と金星人 高低差にはじまり高低差に終わる あとがき 散歩ブックガイド 著者プロフィール 宮田 珠己 (ミヤタ タマキ) (著/文) 旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。
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無国籍食堂メウノータのヴィーガンレシピ
¥1,760
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料理のもととなるベジソースやヴィーガンチーズ&バター等の作り方と、前菜からメイン、パスタやごはんもの、卵・乳製品不要のキッシュやタルトまで、大満足のレシピを大公開! 著者について 伴 奈美(ばん・なみ) 東京・高円寺のヴィーガン料理レストラン「メウノータ」店主、ベジタリアンメニューコンサルタント。様々なジャンルのレストランやカフェ、パティスリーで腕を磨き、前職でヴィーガン料理のレシピ開発を多数手がけた後、2010年独立。
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七年の最後
¥2,530
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書かないことで文学を生き抜いた詩人、白石(ペクソク) 北朝鮮で詩人としての道を断たれた白石の後半生を、現代韓国文学を代表する作家がよみがえらせた長篇作。 許筠文学作家賞受賞作 「あなた、もう死んだ人。 その冬の谷間であなたも凍りつき、あなたの歌も凍りついた。 でも、春に私はたしかに聞いた。あなたの歌を——」 望んだけれど叶わなかったこと、 最後の瞬間にどうしても選択できなかったこと、 夜な夜な思い出されることは、ことごとく物語になり小説になる。 「夜は昼のように、昼は夜のように。水は火のように、火は水のように。 悪が善になり、善は悪になる。 その廃墟を見つめること、それが詩人のすること——」 伝説の天才詩人、白石が筆を折るまでの七年間 [目次] 一九五七年と一九五八年の間 創作不振の作家たちのための自白委員会 私たちがこの世の果てだと思っていたところ 無我に向かう公務旅行 七年の最後 著者について キム・ヨンス(金 衍洙) 1970年、慶尚北道金泉生まれ。成均館大学英文科卒業。 1993年、詩人としてデビュー。翌年、長編小説『仮面を指差して歩く』を発表。 『七番国道』『二十歳』『グッバイ、李箱』『僕がまだ子どもだった頃』『愛だなんて、ソニョン』『ぼくは幽霊作家です』『君が誰であろうと、どんなに寂しくても』『波が海のさだめなら』などの話題作を次々と発表。 韓国現代文学の第一人者と評され、『ぼくは幽霊作家です』で大山文学賞、『七年の最後』で許筠文学作家賞、ほかに、東仁文学賞、黄順元文学賞、李箱文学賞など数多くの文学賞を受賞。 邦訳書に、『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』(新泉社)、『世界の果て、彼女』『ワンダーボーイ』『ニューヨーク製菓店』(クオン)、『四月のミ、七月のソ』『波が海のさだめなら』(駿河台出版社)、『皆に幸せな新年・ケイケイの名を呼んでみた』(トランスビュー)、『目の眩んだ者たちの国家』(共著、新泉社)。 橋本 智保(ハシモト・チホ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』(新泉社)、チョン・イヒョン『きみは知らない』(新泉社)、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』(新泉社)、鄭智我『歳月』(新幹社)、李炳注『関釜連絡船(上・下)』(藤原書店)、朴婉緒『あの山は、本当にそこにあったのだろうか』(かんよう出版)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(書肆侃侃房)、ハン・ジョンウォン『詩と散策』(書肆侃侃房)、ソン・ボミ『小さな町』(書肆侃侃房)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)など。
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すべての見えない光 文庫
¥1,628
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目の見えない少女と、ナチスドイツの若い兵士。二人の運命がフランスの海辺の町で交差する。ピュリッツァー賞受賞の傑作を文庫化。 ラジオから聞こえる懐かしい声が、若いドイツ兵と盲目の少女の心をつなぐ。ピュリツァー賞受賞作。孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女。戦時下のフランス、サン・マロでの、二人の短い邂逅。そして彼らの運命を動かす伝説のダイヤモンド――。時代に翻弄される人々の苦闘を、彼らを包む自然の荘厳さとともに、温かな筆致で繊細に描く感動巨篇。 著者 ドーア,アンソニー 1973年、オハイオ州クリーヴランド生まれ。デビュー短篇集『シェル・コレクター』(2002)で一躍脚光を浴び、O・ヘンリー賞、バーンズ&ノーブル・ディスカバー賞、ローマ賞、ニューヨーク公共図書館ヤング・ライオン賞など、多数の賞を受ける。二冊目の短篇集『メモリー・ウォール』はストーリー賞を受賞し、米主要三紙が年間ベスト作品に挙げた。『すべての見えない光』は2015年度のピュリツァー賞を受賞し、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに100週以上にわたってランクインしている 藤井光 1980年大阪生まれ。同志社大学准教授 Kindle→https://amzn.to/4a0kMHZ
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ピュア 文庫
¥1,100
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遠い未来、地球軌道上の人工衛星で暮らす女たちは、クニを守るため子供を産むことを義務付けられていた。ただし妊娠するには地上に棲む男を文字通り「食べる」ことが必要で――衝撃的な設定がネット上で物議を醸した表題作「ピュア」や、感染症が蔓延した世界で、自らをサイボーグ化した少女娼婦と病弱な令嬢のコンタクトを描いた単行本未収録作「身体を売ること」など、性と人間のありように鋭く切り込む全六篇を収録。 小野 美由紀 1985年東京生まれ。著書に銭湯を舞台にした青春小説「メゾン刻の湯」(ポプラ社)、韓国でも出版された「人生に疲れたらスペイン巡礼」(光文社)「傷口から人生。メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった」(幻冬舎文庫)絵本「ひかりのりゅう」(絵本塾出版)など。2020年4月に刊行された”女性がセックス後に男性を食べないと妊娠できない世界になったら?”を描いた恋愛SF小説『ピュア』は、早川書房のnoteに全文掲載されるや否やSNSで話題を呼び20万PV超を獲得した。イタリアでの出版が決まっている。ウェブメディア・紙媒体の両方で精力的に執筆を続けながら、SFプロトタイパーとしてWIREDの主催する「Sci-Fiプロトタイピング研究所」の事業にも参加している。オンラインサロン「書く私を育てるクリエイティブ・ライティングスクール」を主催。 Kindle→https://amzn.to/46CWmkT
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はたらく物語 マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章
¥1,980
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「働くこと」「労働」とは何か――なんていわれると堅苦しくて逃げ出したくなりますが、じつは私たちがふだん楽しんでいるエンタメでも様々な形の「働き方」とその問題が描かれているのです。 『3月のライオン』の棋士たちのように、生活のすべてを将棋=仕事に賭けることの意味とは? 『プラダを着た悪魔』と『マイ・インターン』にみる女性の働き方の理想と現実、ジェンダーとフェミニズムによる影響は? 『宝石の国』の世界で戦うキャラクターたちと、現代のアイドルの共通点とは? 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は「学園もの」の形式を借りた起業&デスゲームの物語? 『株式会社マジルミエ』で描かれる「企業活動としてのヒーロー」のあり方とは? などなど……。 いわゆる「お仕事もの」だけでなくSFやファンタジーの世界でも、作り手と受け手がいる限り、その時代の「働くこと」の現実と理想が投影されています。 本書では、『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)などでフィクション作品の分析を行ってきた著者が、マンガやアニメ、映画の人気作品を取り上げながら「仕事と働き方」にスポットを当てた新しい読み方を紹介します。 今まさに仕事をがんばっている社会人も、これから働き始める学生さんも、これまで息抜きに楽しんできた「物語」を新鮮な目で受けとめ、さらに現実の「働くこと」の理解も深められる1冊です。 【目 次】 はじめに 第一章 働く僕たち、私たち――『3月のライオン』と「働くこと」の現在 第二章 家事労働者から起業家へ――『3月のライオン』とコミュニティ作りの労働 第三章 女性の仕事、クリエイティブ産業とやりがい搾取――『プラダを着た悪魔』とポストフェミニズム労働者 第四章 助力者おじさんとレジリエンス、そして老後の消滅――『マイ・インターン』とポストフェミニズムの「超克」 第五章 労働を消費すること――『宝石の国』とアイデンティティの労働 第六章 起業とビルドゥングスロマン――『機動戦士ガンダム水星の魔女』とデスゲームの距離 第七章 ヒーローたちはなぜはたらくのか?――『株式会社マジルミエ』と『シン・ゴジラ』の「仕事」 第八章 私たちの労働の余白に――『0.5ミリ』とケア労働の贈与 おわりに 【著者略歴】 河野真太郎(コウノシンタロウ) 1974年、山口県生まれ。専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門は英文学とカルチュラル・スタディーズ。著書に『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)、『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『この自由な世界と私たちの帰る場所』(青土社)など。 Kindle→https://amzn.to/3Tm8e8b
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もう一人、誰かを好きになったとき ポリアモリーのリアル
¥1,980
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私が愛する人は一人だけじゃない──。 日本における複数愛の実態とは。 相手の合意を得たうえで、ふたり以上の恋人やパートナーを持つ──そのような関係性をポリアモリーという。不倫や浮気とは何が異なる? 嫉妬の感情は生まれないのか? 子育てはどのように行うのか? 社会のなかで抱える困難とは? 日本に暮らす当事者100人以上に取材・調査してその実態を伝える、国内初の複数愛ルポルタージュ。 目次 プロローグ 語りはじめるポリーたち 第1章 ポリアモリーとは何か ポリアモリーをめぐる用語|既婚者とのセックス|倫理観のDIY (きのコさんの場合――ポリアモリーの発信者) (シロさんと安岐さんの場合――ポリーラウンジの創設者) 増えていく仲間たち 第2章 ポリーたちの葛藤 物語のなかのポリアモリー消費|性にまつわる数々の規範|「関係指向」という視点 (遥香さんの場合――罪悪感、うつ病、そして回復)|ポリーと希死念慮 「ポリー」とは誰のことなのか|関係指向と関係様式 第3章 ポリアモリーとの出会い (彩葉さんの場合――「婚外恋愛の黙認」状態へのモヤモヤ) (Yayoiさんの場合――単数愛と異性愛から自由に)|カミングアウトをめぐる悩み (唐仁原漣さんの場合――カミングアウトのメリット/デメリット) 「言葉」を手に入れること 第4章 ポリアモリーは「性に奔放」なのか ひとつのありふれた反応から (齋藤さんの場合――感情を否定しないために) (優実さんの場合――言葉を探し続ける) 複数の性関係、複数の愛情 「望ましい関係性」は揺れ動き続ける|ポリーは異常性格者なのか? (高橋さんの場合――打ち明けられる気がしない) スティグマと差別 第5章 嫉妬は克服できるのか (文月煉さんの場合――妻と恋人と三人で暮らして) パートナー間に序列はあるのか|「コンパージョン」という感情 そもそも嫉妬とは何か|嫉妬と交換不安のコントロール メタモア――パートナーのパートナー 第6章 二人のポリー女性との対話 女性カップルを中心としたポリーグループ (MITSUさんの場合――SNSがつないだ出会い) (Kisaraさんの場合――ポリアモリーと育児) ゼロサム思考とモノガミー|「使い捨て」「切り崩し」との距離感 第7章 複数愛者と単数愛者の恋愛 受け入れるか、別れるか (ゆうきさんの場合――夫の無理解、そして離婚) 単数愛者と複数愛者はどう付き合うのか (はるちんさんの場合――ポリアモリーカップルの調整) ポリーが別れる時|カミングアウトの是非 第8章 ポリアモリーと家族 ワンダーウーマンと拡張家族 (うーしゃーさんの場合――「夫」と「彼氏」と子供と暮らす) (ういらさんの場合――「夫」を中心としたポリファミリー) 家族形態のそれぞれ|ポリファミリーヘのヘルスケア 第9章 日本にポリーはどれくらいいるのか コロナ禍でポリーたちは何に直面したか|若きポリーたちの生活|ポリーは世界に一千万人以上いる?|日本にも百万人のポリーがいる|自認/願望/経験 第10章 ポリアモリーと結婚制度 世界の複数婚制度|重婚禁止はなんのため? (大山明男さんの場合――結婚も、決まったパートナーも必要ない) 複数パートナーシップ制度は必要なのか|サマービル市の「複数パートナーシップ制度」 エピローグ ポリアモリーを可視化する 著者 荻上チキ 1981(昭和56)年生れ。評論家。社会調査支援機構チキラボ所長。NPO法人ストップいじめ!ナビ代表。著書に『彼女たちの売春(ワリキリ)』『未来をつくる権利』『災害支援手帖』『いじめを生む教室』、共著に『社会運動の戸惑い』、編著に『宗教2世』など。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)パーソナリティ。同番組で、ギャラクシー賞を受賞(2015年度DJパーソナリティ賞、2016年度ラジオ部門大賞)。 Kindle→https://amzn.to/3t1QfJ6
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増補百年版 関東大震災朝鮮人虐殺の記録
¥2,750
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100年目を悼む―― 1923年9月1日。東京にて。 午前11時58分、関東地方に大地震が発生。 同日15時過ぎ――「朝鮮人が火をつけている」 とのデマとともに虐殺がはじまった。 警察や報道から子どもを含む個人まで、 朝鮮人虐殺に関する1100もの証言を収録。 震災から100年、俳優・伴淳三郎ほか新たに32ページ分の証言を大幅増補。 追悼式・朗読証言も所収。 荻上チキ氏(評論家・ラジオパーソナリティ)、 姜徳相氏(歴史学者)、 斎藤美奈子氏(文芸評論家)、 平井玄氏(批評家・エッセイスト)、 星野智幸氏(作家)推薦! 東京23区エリアマップ&証言者・人名索引付!